被災者をないがしろにする度重なる暴言で、今村復興大臣が辞任しました。それを受けて、評論家の田崎史郎氏がテレビ番組で次の発言をしました。
「確かに(被災者の)気持ちには寄り添っていない。でも、政治家は寄り添っているフリはしなければいけないんですよ」(2017年4月26日)
つまり田崎さんは、
「今村大臣も含めて、安倍内閣の閣僚は誰も国民のことなんて考えてないんだよ」
、と本音を言ってしまったのです。
このような醜い本音を公の場で言ってはいけません。本音は裏で、表では建前を言うという当たり前の原則を破ってしまいました。この発言は安倍内閣の支持率低下につながると思います。安倍さんから、かなり怒られたと思います。今後は、お寿司をおごってもらえないかもしれません。
田崎氏は次のような建前発言をすべきだったのです。
「今村大臣は心底、被災者のことを考えていた。たまたま失言をしただけであり、一生懸命やっている。」
しかし、覆水盆に返らず、です。しかも、影響力の大きいテレビを使って安倍内閣の足を引っ張ってしまいました。安倍政権の広報係としては失格です。
けれども、田崎氏の発言には良い効果もあります。「安倍政権は国民のことを考えているフリをしているだけだ」と多くの国民に気付かせてくれたのです。
以下に、多くのフリを例示いたします。今後ニュースを見るときの参考にして頂ければと思います。
女性の人権を守っているフリ
国のために命を捧げる覚悟があるフリ
自分は潔白のフリ
被ばくしても安心なフリ
大量の放射性物質が拡散されている場所でも安全なフリ
国の治安を守ろうとしているフリ
自分は人気者のフリ
福島原発事故から6年経って放射性物質の心配がなくなったフリ
福島を食べて応援してるフリ
年金制度のことを心配しているフリ
若い世代のことを考えているフリ
社会的弱者のことを考えているフリ
女性の活躍を願っているフリ
責任感があるフリ
以上