曽野綾子氏の紹介:
第2次安倍内閣の私的諮問機関である教育再生実行会議で委員を務めたこともある曽野綾子氏は作家・保守論客として有名です。
曽野氏は、日本財団会長、日本郵政取締役を務め、日本芸術院会員で文化功労者でもあります。
本名は三浦 知壽子。カトリック教徒で、洗礼名はマリア・エリザベト。
聖心女子大学文学部英文科卒業。
『遠来の客たち』が芥川賞候補に挙げられ、出世作となりました。
なかなか、華々しい経歴ですね。
1931年(昭和6年)9月17日生まれの曽野氏は、日本の権力者が何を望んでいるのか、その本音を教えてくれることが多く、とても貴重な存在だと思います。
曽野綾子氏の華麗なる暴言録:
曽野綾子氏の暴言は枚挙に暇ありませんが、今回は老人に関することを紹介しましょう。
1)
2011年、渡部昇一との対談で福島第一原子力発電所事故に言及し、東京電力に責任はなかったと主張しつつ、「放射線の強いところだって、じいさんばあさんを行かせればいいんですよ。何も若者を危険にさらすことはない。私も行きますよ。もう運転免許は失効していますが、あそこは私有地だから無免許でも構わないでしょう(笑)」、「かえって元気になるかもしれません(笑)」と笑いながら発言した。ただしその後、曽野が福島第一原子力発電所を訪問した事実はない。曽野はまた2014年に「被災者や高齢者といった”弱者”と呼ばれる人々の甘え、そしてその甘えを当然の権利と認めてしまう社会に不安を覚えます」とも発言した。(出典:ウィキペディア)
2)
2016年2月1日発売の「週刊ポスト」(2月8日号)インタビュー記事に掲載された発言要旨。
「高齢者は適当な時期に死ぬ義務がある。」
「『いくらでも生きたい』は傲慢」「権利を『求め倒し』、医療を『使い倒し』、他人を『頼り倒す』ことは肯定されない」
「90代の病人がドクターヘリによる救助を要請するのは利己的とも思える行為だ」
「ドクターヘリなど高度な医療サービスについても、法的に利用者の年齢制限を設けたらいい」
曽野氏の発言を解り易く表現すると、次のようになります。
「国家権力にとって足手まといになる人間は始末してもかまわない」
自分は国家権力の取り巻きであるという安心感があるせいか、高齢者である曽野氏の発言には当事者意識も思いやりも感じられません。
自分は国家に貢献できる有能な人間だという自信があるのでしょうか?
曽野氏より格上の老人:ロックフェラー氏を紹介
ここで、もう一人の高齢者を紹介しましょう。
デイヴィッド・ロックフェラー・シニア(David Rockefeller, Sr. 1915年6月12日 – ) は、アメリカ合衆国の銀行家、実業家であり、ロックフェラー家第3代当主です(2017年3月死亡)。
ロックフェラー財閥は、ロスチャイルド財閥とともに世界を実質的に支配しており、アメリカの大統領ですら駒の一人に過ぎません。
デイヴィッド・ロックフェラー氏はすでに100歳を超えていますが、過去38年の間に6回の心臓移植手術を受け、生き永らえています。
6回目の心臓移植手術は99歳の時です。
また、心臓とは別に腎臓の移植手術も2回受けています。
参考リンク:
David Rockefeller’s Sixth Heart Transplant Successful at Age 99
長年に渡り世界中の国民から富を搾取し続けた結果として莫大な資産を持っていますから、自分の寿命を延ばす医療行為のために、何十億円・何百億円もかけることができるのです。
スゴイですね。
他人の人権を蹂躙し、他人を犠牲にして生きてきた男であるとも言えます。
曽野綾子氏の暴言は権力者に向けられたものか?
前出の曽野綾子氏は、デイヴィッド・ロックフェラー氏が仮に生きていたら、彼に向かって次のように発言するでしょうか?
「高齢者は適当な時期に死ぬ義務がある。」
「『いくらでも生きたい』は傲慢」「権利を『求め倒し』、医療を『使い倒し』、他人を『頼り倒す』ことは肯定されない」
もちろん、上記のような発言をすることはできません。
アメリカは日本を実質的に植民地支配していますが、そのアメリカ様をも支配している大権力者がデイヴィッド・ロックフェラー氏だからです。
曽野綾子氏は、自分より立場が弱いと思われる者に対しては暴言を吐くことができますが、権力者に対しては従順です。
権力者に対してシッポを振ることで活動の場を得、おいしい生活をしてきた人間です。
他人に対して説教を振りまくことが多い人ですが、本質的には臆病な小物であり、卑怯者なのですね。
新聞・雑誌・テレビなどで曽野綾子氏の発言に触れる機会があった場合、このような見方をすることをオススメします。
以上