自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は、現役世代の社会保険料に上乗せして幼児教育と保育の無償化にあてる「こども保険」を提唱しています。しかし、それだけでは財源が足りないので、企業経営者に「年金返上」を呼びかけ始めました。すでに経団連や経済同友会の役員に説明したとのことです。
悪名高き売国奴である小泉純一郎元首相の息子であり、ボンボンの4世議員である小泉進次郎氏。彼の年金返上発言の問題点を以下に述べます。
1)富裕層の年金返上を訴えることで、庶民からの喝さいを浴びることができる。
首相の人柄が信用できないという理由で支持率が大きく低下しているアベ内閣にとっては、このようなリップサービスは人気取りにつながるので、とても有難いものです。
2)日本国民のうち経営者の占める割合は少なく、しかも、その中で富裕層に分類される人は少数派である。
対象となり得る人の数が少ないのでは話になりません。
3)富裕層と言える経営者の中で実際に年金返納に応じると思われるのはごく一握りであり、金額的には多くを望めない。
4)寄付のような善意に頼った提案なので、基本的に不安定である。
寄付を呼び掛けて社会が上手く回るのであれば、政治家は必要ありません。税金などの制度によって強制的に徴収する制度を作ってこそ、国民生活の安定に寄与するのです。悪者になるのを恐れてはならないのです。
5)庶民の味方のようなフリをしているが、富裕層から徴収する考えを持っていない。
お金のある所から徴収し、応分の負担をしてもらい、生活の苦しい層に再配分するのが基本です。そうしなければ、社会はうまく回りません。しかし、経団連の操り人形である自民党には、富裕層応分負担の考えはありません。貧困層には厳しい逆進性の高い消費税率を上げて、それを大企業の内部留保増加につなげてきました。小泉進次郎氏もその考えから逸脱することはありません。貧困層がどんなに増えても無関心のままです。
6)政治家や官僚の税金無駄遣いを棚に上げている。
人様に負担を求めているくせに、政治家や官僚の税金無駄遣いには問題意識が無いようです。無駄で豪勢な外遊、「お友達」への税金投入、天下り官僚の不労所得、議員への多額の報酬や優遇された年金制度・・・。数え挙げればキリがありません。
小泉進次郎氏は、イケメンで雄弁家で優しく微笑みかけるため、多くの有権者はさわやかなイメージを持っているのではないでしょうか?実際、かなり人気があると思います。
しかし、その本質は詐欺師と変わりません。とてもずる賢いのです。さわやかなイメージを振りまきながら国民を奈落の底に突き落とす悪徳政治家です。父親の悪い所ばかりを真似しているのですね。ある意味、とても恐ろしい人間だといえましょう。
どんなに爽やかなイメージを演出したとしても、憲法違反の安保法制(=戦争法)や、共謀罪法案(=政府批判者抹殺法)に賛成した議員であることに変わりはありません。口先だけのゴマカシだと見抜かねばなりません。
賢い有権者の皆さんは、決してダマされないように気を付けて頂きたいと思います。
以上