Google Trendのランキングで、2017年の話題の人を確認してみた。
政府の広報機関でしかないマスゴミの悪影響が大きいと思うが、日本人は芸能・娯楽関係にしか興味がないのか?、と疑ってしまう。
確かに、外交・政治関係の人名もある。第5位のトランプさんはアメリカの大統領だが、2017年の初来日で報道が過熱した。エアフォースワンで横田基地に降り立ち、安倍総理とゴルフや食事を楽しみ、娘のイバンカさんや、妻のメラニア夫人もテレビカメラが追いかけた。軍需産業の代理人であるトランプ大統領は、属国である日本に兵器を売りつけることに成功した。安倍さんは、外交上の「成果」としてマスコミに持ち上げてもらい、内閣支持率アップに成功した。これを、win winの関係と呼ぶべきなのだろうか?
他にも第10位に北朝鮮の金正男氏がランクインしている。憲法改悪や安保法制、防衛費の増大を正当化したいがために、安倍総理が北朝鮮の「脅威」を無理にあおった結果である。日本を狙っているわけでもない、宇宙空間を通過したに過ぎないミサイルのために避難訓練をさせられた人たちはいい迷惑であろう。その一方で、最も有効な防衛策である外交努力は放棄したままだ。アメリカ任せのアメリカ追従が外交だと勘違いしている国民も多い。
トランプ氏や金正男氏ですらトップ10入りしているのに、なぜ、安倍総理がランク外なのか?興味をもって検索しようとする人が少ないのだろうか?自分よりも、自分の政治目的に利用した相手の方が興味を持たれている現状に、安倍さんは納得しているのだろうか?
Google Trendランキングで、2017年話題の人を男性に絞って並べると次のようになる。
トランプさんと金正男さんの外国要人に1、2位を独占されている。日本の政治家には皆さん、あまり興味がないようだ。第3~10位は、芸能関係や相撲の不祥事がらみである。
次に、Google Trendランキングで、2017年話題の人を女性に絞って並べてみた。
全員芸能人か!?と思ったら、一人だけ日本の政治家がいた。「このハゲーーーッ!」「違うだろおーーーっ!」で小学生にも話題を振りまいた豊田真由子元議員である(第9位)。男性の政治家は一人もランクインしていないのに、大したものである・・?。この話題性が政治的実績によるものであればよかったのだが、絶叫暴言が原因ではあまり威張れたものではない。「女性が活躍する社会」という安倍総理のイメージとは少し異なるかもしれない。
今回、Google Trendランキングの2017年版を紹介し、私見を述べてきた。芸能・娯楽関係ばかりがランクインする状況は好ましくない。自分の楽しみだけでなく、自分が住む社会や政治の状況に問題意識を持っている人間が少ないのだろうか?その結果が下図だとしたら、決して笑って済ませられる問題ではないと思う。
以上