世界で広がる貧富の格差に関連して、「We Are Anonymous」というサイトが記事を掲載しました(2016年1月20日付)。以下にリンクを貼ります。( )内は私の邦訳です。
上記リンク先の英文記事を私が邦訳して、以下に要点を記します。
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イギリスを本拠とし、全世界的に活動している慈善団体:Oxfamが、世界で広がる貧富の格差の実態を明らかにした。
2010年、世界で一番裕福な388人が所有する富は、貧困層35億人(世界人口の約半数)が所有する富に匹敵することが明らかになった。2010年の388人という数字は、2016年現在、62人まで減少した。世界で一番裕福な62人が所有する資産の総額は、1.76兆ドルに達する。
貧富の格差が急速に広がっており、世界は深刻な問題に直面している。
企業や個人がタックスヘイブンに溜め込んでいる資産は7.6兆ドルにも達しており、世界中の政府は毎年1900億ドルの徴税機会を失っている。適切に税金を徴収できれば、飢餓を撲滅し、社会福祉や教育を向上させることができるのだ。
2015年1月にOxfamは次のように警告している。「何も対策を取らなければ2016年には、世界の1%の富裕層が、その他99%が持つ資産額を凌駕することになるだろう。」
富裕層たちが税金逃れをするのを防ぎ、富を適切に分配するための施策を実施することが重要である。しかし、世界のリーダーたちは貧富の格差問題を口にするものの、改善のための行動が伴っていない。
世界では9人に1人が毎日飢餓に苦しんでいる状況であり、スーパーリッチにこれ以上多く分配する余裕はない。
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日本も含め、世界では貧富の格差が広がっており、ますます暮らしにくい世の中になっています。強欲資本主義、ここに極まれりという感じがします。世界の支配層と呼ばれる人たちに良心を期待することはできません。
資本主義は決して万能ではなく、人類が目指すべき理想でもありません。不当な搾取を許さない新たな社会システムを一人一人が考えるべき時期に来ていると思います。
以上