北海道開発庁長官や、新党大地代表を務めた鈴木宗男氏は、受託収賄・あっせん収賄など様々な罪に問われ有罪が確定し、現在は公民権停止の状態が続いています。彼の代わりに選挙で出馬したのが娘の鈴木貴子氏です。
彼女は、民主党の比例代表で国会議員の議席を得ました。最近、民主党が共産党と実質的な選挙協力を進めているのが気に入らないらしく離党を申し出ましたが、最も重い除籍という処分を受けました。
有権者を裏切った鈴木貴子氏は、現在、実質的に自民党会派として活動しています。国家を破壊している戦前回帰・時代錯誤集団である自民党のどこがいいのか解りませんが、類は友を呼ぶ、ということでしょう。
鈴木貴子氏は筋金入りの共産党嫌いなのかどうか定かではありませんが、「日本共産党と破壊活動防止法に関する質問主意書」を提出しています。2016年3月22日に定例閣議で決定した答弁は、次の通りです。
「現在でも日本共産党は、破壊活動防止法に基づく調査対象団体であり、暴力革命の方針に変わりはない」
安倍政権は何を根拠にこのような答弁を決定したのか、理解に苦しみます。憲法を蹂躙しまくり、暴力的な方法で日本に「革命」をもたらそうとしているのは自民党の方です。
共産党を危険な団体だとレッテル貼りしている自民党は、自分たちのことを平和的な団体だと思っているのでしょうか?このようなレッテル貼りをしようと思った意思決定過程は下記の通りでしょう。
共産党のことを実際には良く知らなくても、共産党という名前に対して拒否感・恐怖心を持っている人はたくさんいる。
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この大衆の無知に付け込んで、共産党を暴力と結びつけるプロパガンダを行えば、共産党や民進党に流れる票を減らすことが出来る。
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自民党にすり寄って来たムネオの娘に質問主意書を出させ、「日本共産党は暴力団体」という答弁をしよう。
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日本人のほとんどはお上の言うことに素直に従うから、大きな効果が得られるハズだ。
「選挙で野党は共闘しろ!」という国民の要望が実現しつつあり、自民党はかなり焦っています。野望が打ち砕かれる可能性がドンドン高まっています。陰の主役と言われる共産党に対して、自民党は恐怖心を抱いているのです。「日本共産党は暴力革命を目論んでいる」という時代錯誤答弁は、冷静さを失った見苦しい醜態だととらえることが肝要です。
アメリカや経団連の言いなりになることしかできない安倍総理であってもプライドは高いですから、座して死を待つことはしません。安倍さんを取り巻く人たちにも、冷静な判断力や良心を期待することはできません。今の安倍政権には、何をやらかすか予想できないという怖さがあります。本当は大変危機的な政治状況なのですが、日本社会が比較的落ち着いているように見えるのは、政治的無関心層の多さが原因です。もちろん、御用メディアの「活躍」も大きな要因として挙げねばなりません。
私は最近、日本共産党の志位委員長の声に耳を傾けることが多くなりました。共産党に対する漠然とした恐怖心・拒否感を持っておられる人は、とりあえず、下記のYouTubeビデオをご覧になることをオススメします。決して共産党ベッタリではないジャーナリストと社会学者が、志位委員長とざっくばらんに対談しています。志位さんの人柄や考えが伝わってきますし、「暴力革命」とは無縁な「冷静な大人」の政党だということが理解できるでしょう。
以上