はじめに:
私は、れいわ新選組の山本太郎代表を支持している。
2013年の参議院選挙に出馬して初当選してからずっと追ってきたが、政治家としての実力と実績を着実に積み重ねている。
高校中退で芸能界出身という経歴があるため、私も当初は色眼鏡で見ていたが、それは偏見に過ぎない事を素直に認める。
政治家としての山本太郎氏のアラを探そうとしてみたが、なかなか見つからない。
二世でも三世でもない雑草だが、これだけの逸材も珍しいだろう。
今後行われる国政選挙でれいわ新選組は、数百万どころか一千万を超える得票を得る可能性もある。
本記事では、山本太郎氏が市民から幅広い支持を得ている理由を考えてみたい。
社会的弱者の立場を代弁している:
山本太郎氏が本格的な政治活動を始めるきっかけとなったのは、2011年3月の福島原発事故だ。
反原発の主張をしたため芸能界の仕事を干されて収入が激減したが、信念を曲げることはなかった。
事故原発で健康を害しながら働いている人々、拡散した放射性物質の危険を知らされないまま住み続けている人々、自主的に避難して生活費に困っている人々、緩い安全基準のもと放射性物質まみれの食料を口にしている人々・・・
山本太郎氏の国会質問は、社会的弱者の立場を代弁している。
権力者に対する追及は妥協がなく、論理的で、主張には一貫性がある。
政治家、官僚、企業、御用マスコミ、御用学者といった原発マフィアからすれば抹殺したい存在であろうが、まったくひるむことがない。
原発問題だけではない。
- 奨学金で学生を食い物にするローン制度への批判
- 消費税を上げても社会福祉にほとんど使わず、大企業の減税に使っているというカラクリの暴露
- 消費税廃止の提案
- ・・
堕落した既得権益者ではなく、懸命に生きる人たちを応援するという気持ちが伝わってくるではないか。
自ら捨て石になる覚悟がある:
2019年7月の参議院選挙では、れいわ新選組を立ち上げて出馬した。
テレビを含めたマスメディアに完全無視されたにもかかわらず、得票率はなんと4.6%。
政党要件を満たしただけでなく、山本太郎個人としても100万票近くを獲得した。
れいわ新選組は候補者二人が比例代表で当選したが、山本太郎代表自身は名簿順位を3位に設定していたため落選となった。
自分が捨て石になっても、重度身体障碍者を国会に送り込むことを優先したのである。
自分が国会でしゃべるよりも、障がい者自身が国会に存在した方が、問題意識の醸成や議論の進展、そして社会のバリアフリー化に寄与すると判断したのだろう。
そして、実際にそうなっている。
マスコミは手のひらを返したように報道を始めた。
すべては山本太郎氏の読み通りである。
既成の大政党だと、重鎮と呼ばれる老人は名簿順位終身一位なんて優遇を受けることもあるらしいが、山本氏はそんなエゴとは無縁だ。
目先の自分の損得よりも他者を優先するというのは、たやすいことではない。
それを実際に行動で示せる人は稀有の人材なのだ。
自分が捨て石になるどころか、自分のミスを部下に押し付けて上役のご機嫌取りに腐心する輩が多いご時世だからこそ、山本太郎代表の行動は賞賛に値する。
対立する意見から逃げない:
自民党のアベさんは「人気者」ということになっている。
「内閣支持率」が長年に渡って高い数字を維持するなんてことは前代未聞だ。
「支持率」の数値が本当に実態を表しているなら、れいわ新選組の10倍以上人気があるということになる。
本当に確かな実績、実力、自信に裏打ちされた数値であればスゴイことだ。
しかし、アベさんはなかなか国会に出てこないし、街頭演説からも逃げ回っている。
国会では聞かれたことに応えず、関係ない答弁で野党の質問時間を浪費し、はぐらかす名人になってしまった。
街頭演説は予告をしないステルス遊説が普通になり、お金で動員した「支持者」で聴衆を確保し、批判の声を上げる市民は警察に排除させる有様。
自分のご機嫌をとってくれる人だけで周囲を固め、対立する意見は徹底的に排除するという姿勢が表れている。
山本太郎氏の街頭演説は全く対照的だ。
動員などしなくても、自然と人が集まり、みんな熱心に耳を傾ける。
演説の後に質問時間を設けて、聴衆にマイクを渡し、遠慮なく意見を述べてもらう。
「辛らつなことを言う市民も守るべき対象である」というスタンスは絶対に変えず、現場で本音を吸い上げることに労を惜しまない。
これが本当の実力であり、気持ちの余裕なのだ。
大勢に流されない:
2013年の10月15日、衆参両院は、「2020年東京オリンピック・パラリンピック成功に向けた努力を政府に求める決議」を採択した。
全国会議員722人のうち、721人は賛成した。
反対したのは山本太郎氏、ただ一人である。
反対理由は下記。
- 海外の誘致演説で安倍首相は、「福島原発はコントロールされている」という嘘をついた。
- 誘致活動に大金(税金)をばらまいた。
- たった二週間の体育祭のために何兆円も浪費し、その結果儲かるのは一部の企業だけだ。
- オリンピックではなく、弱者対策のために金を使うべきだ。
- 原発事故で避難せざるを得ない人の援助を打ち切り、汚染地帯への帰還を強制している。
- 仮設住宅で暮らしている人々に、選手村くらい心地よい住居を提供しろ。
- オリンピックに浮かれる一方で、放射性物質の拡散や被爆問題は隠蔽している。
100%同意する。
山本太郎氏の反対行動は正しい。
あの共産党さえ大勢に流されて賛成してしまったのに、山本太郎氏はきちんと自分の頭で考え、孤立することを恐れずに反対票を投じたのである。
勇気のある行動とはこういうものなのだ。
空気を読むことばかりに熱心な人たちは、山本氏のことを嫉妬して批判するかもしれないが、嫉妬とは、賛辞や尊敬の裏返しでもある。
慣例に捉われない:
2013年10月31日の園遊会において、山本太郎氏は明仁天皇に書簡を直接手渡した。
有名な「事件」なので知ってる人も多いだろう。
山本氏が書簡を手渡しした理由は、福島原発事故によって拡散した放射性物質による健康被害について知ってもらいたかったからである。
原発マフィアによって事実が隠蔽されている状況に危機感を持っていたのであろう。
でも、御用マスコミには何も期待できない。
「請願書は、請願の事項を所管する官公署にこれを提出しなければならない。天皇に対する請願書は、内閣にこれを提出しなければならない」という願法第三条に抵触する可能性はあるが、手続きを守っても握りつぶされるだけで実質無意味。
それなら、天皇を政治利用するのも悪くない。
そもそも天皇は、多くの政治家によって政治利用されてきたのだから。
議論を封じ、有無を言わせぬ上意下達を社会に根付かせるため、天皇という存在は、反動右翼勢力にとって誠に都合がよかった。
庶民を抑圧するために天皇を利用することが許されるなら、原発マフィアに圧力をかけるために天皇を利用することも許される。
当然の主張である。
「天皇にモノを手渡しするなんて、とんでもない無作法だ。時代が時代なら切腹ものだ」と憤った政治家は多いが、気にする必要はあるまい。
いわゆる慣例などは、社会を停滞させるものでしかないのだから。
山本太郎氏の、常識にとらわれない新しい発想と批判を恐れない行動力には、敬服せざるを得ない。
喋りが面白くて退屈しない:
山本太郎氏の登場は、政治家のイメージを大きく変えた。
聞いてて眠い、退屈で陰湿で覇気がないというマイナスイメージと対照的だからである。
俳優業で培った技術を生かし、そのしゃべりはハキハキしていて分かり易い。
説得力があり、明るく元気があり、皮肉やユーモアも忘れない。
聞いてて面白く、退屈しないのだ。
政治的な無関心層にもアピールできる言葉を使っている。
当然、SNSなどで評判が広がり、街頭演説ではいつも人だかりができる。
野党第一党の党首ですら閑古鳥なのにスゴイ差だ。
閉塞感を感じて位ている人にとって、山本太郎氏は一筋の光明なのである。
参考記事:
政府が、最も国民に聞かせたくない演説はこれだ!安倍が青ざめた山本太郎の褒め殺し。
イケメンで爽やかな笑顔:
政治家や人間としての中身の話ではないが、山本太郎氏の外見はその人気に大きく寄与している。
40代は決して若手ではないが、若々しさがあり、かつ、イケメンである。
笑顔は爽やかで、第一印象で悪いイメージを持つ人は皆無。
(小泉進次郎氏もイケメンだが、私はあのキツネ目が好きになれないし、雰囲気的に胡散臭さを感じる)
外見的に人を惹きつけられるというのは大きなアドバンテージだ。
それをきっかけとして、中身にも興味を持ってもらいやすいからである。
まとめ:
山本太郎氏の過去6年間にわたる政治家としての発言・行動を観察し、私なりに彼の人気の理由を考えてみた。
冒頭でも述べた通り、次回の国政選挙では是非とも一千万票以上を獲得し、躍進してもらいたい。
彼のたゆまぬ努力や実績、実力を踏まえれば十分に可能な数字であろう。
彼が総理大臣になるくらい成熟した社会になれば、日本は国際的にも信用されているはず。
国民の税金を何十兆円もばら撒いて「外交やってる感」を醸し出す必要はなくなる。
米国の植民地を脱して真の独立国になりたいならば、れいわ新選組の動向を注視することをオススメする。
以上