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「美しい国」日本で、児童ポルノが氾濫している理由をご存知ですか?海外からの視点も交えて解説。

写真(秋葉原界隈の風景) 出典:ガーディアン

児童ポルノが世界一氾濫している日本:

法律による規制を云々する以前に、道徳心の荒廃が凄まじい、という現実を直視する必要があります。

国連の「子どもの売買、児童売春、児童ポルノ」に関する特別報告者、マオド・ド・ブーアブキッキオ氏は、2015年10月26日、日本に対して、子どもを極端に性的に描いた漫画を禁止するよう呼び掛けるとともに、次のような論評を行いました。

「こうしたものはすべて、明らかにもうかる商売となっている。懸念されるのは、社会的に容認したり、寛容だったりする風潮があることだ」

写真(国連の「子どもの売買、児童売春、児童ポルノ」に関する特別報告者、マオド・ド・ブーアブキッキオ氏) 出典:AFP

「極端な」児童ポルノ漫画は禁止を、国連報告者が日本に呼び掛け

この国連報告に対するネット上での日本人の反応は、次のようなものが大半を占めています。

「言い掛かりの内政干渉だ」
「文句を言うのはたいていババアだな」
「実写ではない、二次元のアニメなら構わねえだろ。被害者がいないんだから。」
「西欧の価値観を押し付けんじゃねーよ」
「なんで子供はダメなんだ?」
「児童ポルノの普及が性犯罪抑止に役立ってるんだよ」
「日本よりも性犯罪が多い外国から言われたくない」
「児童ポルノがダメなら、殺人シーンのある映画も全部やめろ」
「日本のアニメ業界を潰そうとしている」

日本人は面と向かって自分の意見を言うのを避ける傾向が強いですが、ネット上では遠慮なく本音をぶちまけるので、とても参考になりますね。

一つ一つのコメントに反論するのも馬鹿らしく、人心の荒廃ここに極まれりという感じがします。

児童ポルノが氾濫する国は暮らしにくい国:

外務省の下記リンクに、児童の権利条約に関する資料が掲載されています。

外務省ホームページ:児童の権利条約

弱肉強食の野蛮な人類史の中でも児童の権利が謳われ始めたのは、つい最近のことです。

子供は知識・知恵に乏しく、お金や権力も持っていないので、抵抗・抗議することができません。

それ故、人類の長い歴史を通して、容赦なく搾取・虐待される対象であり続けました。

動物的な本能に従った野蛮な行為です。道徳や理性が発達することで、「立場の弱い人間を積極的に守ろう。それが住み良い社会の構築につながる。」という考えが生まれたのです。

児童ポルノが氾濫する日本では、現実に、権力者による弱者からの搾取があらゆる分野で横行しており、とても暮らしにくい社会となっています。

人の感情を無視し、モノ扱いすることをためらわない風潮が強まっています。

戦前回帰願望が強い反動団体である日本会議が政権中枢を掌握しているのは、あくまで結果であり、原因は日本国民自身が作っているのです。

「改正児童ポルノ禁止法」成立後も変わらぬ状況:

「児童の売買、児童売春及び児童ポルノに関する児童の権利に関する条約の選択議定書」は、2000年5月25日に国連総会で採択され、日本は2005年1月24日、この議定書を批准しました。

締約国としては90番目になります。

しかし批准後も日本国内での児童ポルノ氾濫状況は悪化の一途を辿り、自浄能力を発揮することができませんでした。

2014年、子どものわいせつ写真や画像の「単純所持」禁止を盛り込んだ改正児童ポルノ禁止法が可決され、2015年7月に施行されました。

しかし、新法施行後も性的に挑発的なポーズをとった子どもを実写した書籍やビデオが広く出回っている上、漫画の児童ポルノ描写は合法のままになっています。

下記のYouTubeビデオはCNNですが、日本語の音声で聞くことができます。

取材中に、「カメラを回すのも嫌になった」とコメントされています。

世界中に日本社会の腐敗・堕落ぶりが広まっているようです。

詳細は下記ビデオで確認してください。

「表現の自由」を守るためにも・・

本来ならば、自浄能力を発揮し問題解決するのが一番良いのですが、法律による規制強化という権力介入を許す結果となりました。

犯罪の定義があいまいでグレーゾーンが存在し、それが警察権力の恣意的判断を可能にしています。

反政府的な態度を示す気に入らない奴を逮捕するために悪用することも可能なのです。

取り締まりを逃れたいがために検察官僚の天下りを多数受け入れる業界団体もあります。

日本国憲法で定められている表現の自由を規制する口実を権力者に与えないためにも、日本国民自身が襟を正さなければならないと思います。

「児童がレイプされる漫画・アニメを楽しんでいる大人を子供たちが見たら、どのような感情を持つだろうか・・・」少し想像力を働かせる必要があるでしょう。

ネット上での見苦しい言い訳は自分たちの首を絞めるだけだと思います。

写真(児童ポルノの氾濫) 出典:ガーディアン Toru Yamanaka/AFP/Getty

参考リンク:
Japan urged to ban manga child abuse images
Japan bans possession of child abuse images but law excludes anime
Japan bans real-life child sexual abuse material but cartoons remain legal

以上

JUN: こんにちは。JUNといいます。 中年の男性です(既婚者)。 大学卒業後に民間企業(メーカー)に勤め、いつの間にかベテランと言われる年齢になりました。 皆さんに役立つ情報を提供したいと思い、ブログを始めました。 政治社会問題を扱うことが多いです。 れいわ新選組の山本太郎さんを支持。 難しい問題を分かり易く丁寧に解説するのが基本方針。 気軽に読んで頂けると嬉しいです。 その他プロフィール: ・大学は理系の学科を卒業 ・働きながら通信教育で心理学と人間行動学の修士号を取得 ・独学でTOEIC940点を達成(2020年1月) なお、ブログ記事の無断転載は法律で禁止されています。 どうぞよろしくお願いいたします。