元東京都知事の石原慎太郎氏。この男を表現するには、「弱い者いじめが好きな卑怯者」という言葉が相応しい。彼の聞くに堪えない暴言の数々を紹介しましょう(ウィキペディア)。
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慰安婦について
「日本人が彼女たちを強制連行した証拠はない。生活が苦しい時期、女性が売春をすることは金をもうけるための仕事のひとつだった。彼女たちは自らこの仕事を選んだ」と発言した。
在日外国人・諸文化
2000年(平成12年)4月9日の陸自記念式典において「不法入国した多くの三国人、外国人が凶悪な犯罪を繰り返しており、大きな災害が起きた時には騒擾(そうじょう)すら想定される」と発言し、三国人という言葉が取り上げられ問題とされた。
東日本大震災
2011年(平成23年)3月14日には、東日本大震災により日本の東北地方で広範囲が津波の被害を受けたことに関して、「被災者の方々はかわいそう」としながらも、「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。日本人のアイデンティティーは我欲。物欲、金銭欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」とコメントした。
「ニート」・フリーター
ネットカフェ難民について、2008年10月3日の定例会見では、「山谷に行けば1泊200円、300円で泊まれる宿がいっぱいあるのに、ファッションみたいな形で1泊1500円払いながら『オレは大変だ』なんて言うのはねえ」と述べ、彼らが苦境に陥っているとするのはマスコミの偏向だと主張した。
ジェンダー・性・障害者・同性愛
米・サンフランシスコを視察した際の感想を振り返り、「ゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当に気の毒だと思った。男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする」と話した。
障害者についての発言が政治問題化したのは、1999年(平成11年)9月に東京都知事として府中療育センター(重度知的・身体障害者療育施設)を視察した後の記者会見での発言だった。「ああいう人ってのは人格あるのかね。ショックを受けた。ぼくは結論を出していない。みなさんどう思うかなと思って。 絶対よくならない、自分がだれだか分からない、人間として生まれてきたけれどああいう障害で、ああいう状態になって」「おそらく西洋人なんか切り捨てちゃうんじゃないかと思う。そこは宗教観の違いだと思う。ああいう問題って安楽死につながるんじゃないかという気がする」と発言した。
「女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です」「男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害」「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ」
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分かりやすく表現すると下図のようになります。
石原慎太郎氏の暴言に慣れている日本人から見れば、トランプ米大統領の発言など可愛いものです。石原氏は、自分の発言を聞いた相手がどんな気持ちになるか想像する力が皆無です。しかも、自分の意に沿わない相手が弱いと見るや、容赦なく侮辱します。その一方で、自分に都合の悪いことが起こると見苦しい言い訳をして逃げ回るという習性を持っています。本質的に卑怯者なのですね。
しかし、彼は多くの日本人に人気があります。暴言であっても臆せず自己主張をするところに惹かれているのでしょう。人を見る目が無い愚かな有権者が多数いるため、彼は国会議員だけでなく、東京都知事として長年日本中に害悪をバラ撒いてきました。
2017年3月20日、豊洲市場の移転問題を検証する都議会の調査特別委員会(百条委員会)で石原慎太郎元都知事の証人喚問が行われました。そこで彼は、冒頭次のように発言しました。
「2年前に脳梗塞を患いまして、いまだに、その後遺症に悩んでおります」
「左腕が使えず、字が書けません。患部が右側頭頂部だったため、その近くにある海馬、記憶を埋蔵している箱の部分ですが、残念ながら、うまく開きません。そのため、全ての字を忘れました。平仮名さえも忘れました」
「物書きですから、ワードプロセッサーを使って、書いてますけど、そういう点で記憶を引き出そうとしても、思い出せないことが多々あるのを、ご容赦下さい」
これを聞いて可哀想に思いますか?
彼の言葉を信じるならば、2015年に脳梗塞を患ったことになります。その後、平仮名すらも忘れた状態で、「天才」という著書を2016年1月に発表しました。これは田中角栄元首相の半生を描いたベストセラーです。石原氏自身、この著書について活き活きとインタビューに答えています(2016年5月)。以下のリンク先記事を参照してください。
石原氏は、平仮名を忘れたなどという直ぐにバレル嘘をなぜついたのでしょうか?それは、証人喚問で都合の悪い質問をされた時に、「記憶にございません」と言って逃げるためです。かつての責任者として調査に協力する義務があるにもかかわらず、逆に妨害するという破廉恥行為です。プライドのない小心者であり、卑怯者という称号が相応しいのです。彼の場合、生き様そのものがずっとけがれてきたので、「晩節をけがす」という表現は相応しくないですね。
百条委員会のため自宅を出るときに、「心境を一言お願いします」、と記者から問われ、次のように答えました。
「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ。君ら教養がないから解んねんだろ。」(下ビデオ参照)
体調不良で平仮名も忘れているくせに、教養をひけらかして人を小馬鹿にする元気はあるんですね。支離滅裂です。結果として、石原氏の証人喚問では大した成果は得られませんでした。
石原慎太郎氏の過去の暴言を追加で記します(ウィキペディア)。
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日本国憲法について
2002年12月11日の都議会で日本国憲法について「改憲手続きなんていう面倒なことはせず、衆議院で破棄決議をすればいい」と発言した。インタビューなどでも、目標を「憲法を変えること」と明言している。
自主防衛推進:
1971年7月19日付の朝日新聞で「(核兵器が)なけりゃ、日本の外交はいよいよ貧弱なものになってね。発言権はなくなる」「だから、一発だけ持ってたっていい。日本人が何するかわからんという不安感があれば、世界は日本のいい分をきくと思いますよ」との発言が紹介された。2011年6月20日の記者会見では、「日本は核(兵器)を持たなきゃだめですよ。持たない限り一人前には絶対扱われない」「日本が生きていく道は軍事政権を作ること。そうでなければどこかの属国になる。徴兵制もやったらいい」と発言した。2011年8月5日にも記者会見で、また2013年4月5日にも朝日新聞とのインタビューで「日本は強力な軍事国家にならなかったら絶対に存在感を失う」と主張している。
原子力発電所事故について
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で福島第一原子力発電所が爆発事故を起こし、大規模な放射能汚染が福島県のみならず東京都民の生活にも深刻な悪影響を及ぼしている状況の中で、石原は同年3月25日に福島県災害対策本部を訪問した際、報道陣の前で「私は原発推進論者です、今でも。日本のような資源のない国で原発を欠かしてしまったら経済は立っていかないと思う」などと発言した。
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石原氏のような人物を長きに渡り政界にのさばらせてきた有権者、特に東京都民は猛省しなければなりません。豊洲市場も含め今日の様々な問題は、有権者の怠慢や浅はかさが原因で生まれたものです。暴言を行う人間を強いリーダーだと勘違いするような奴隷根性とは決別すべきです。
以上