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ジャーナリストが危険にさらされている海外の国々を紹介。日本での知る権利阻害はマスコミに大きな原因がある。

図(日本の報道の自由度ランキング推移:2016年) 出典:データを基に筆者が作成

 先日、2016年の報道自由度ランキングが発表されました。安倍政権になってから急激に順位を落としており、嘆かわしい状況です。しかし、世界を広く見渡せば、日本はまだまだ恵まれていると思います。

 実はランキング180か国中で、日本よりも順位がずっと低い国がたくさんあるのです。下記リンク先では、ジャーナリストにとって危険な国がいくつか紹介されています。(もちろん、権力の監視という責務を忘れた御用マスコミに危険はありません。)

「These Are The Most Dangerous Countries For Journalists In 2016」(2016年:ジャーナリストにとって最も危険な国々)

・ロシア:148位
・トルコ:151位
・エジプト:159位
・中国:176位
・エリトリア:180位(最下位)
(ちなみに、北朝鮮は179位である)

 上記リンク先の記事によると、これらの国では次のようなことが行われています。

・ジャーナリストの逮捕・投獄
・ジャーナリストへの拷問・暴行
・報道機関への嫌がらせや破壊行為
・インターネット上の検閲

 報道機関が完全に掌握され、国民の知る権利や表現の自由が奪われています。想像もできない悲惨な状況なのだと思います。権力批判報道を一掃したので、独裁者にとっては天国なのでしょうか?

写真(ロシアのプーチン大統領) 出典:国境なき記者団


写真(中国の習近平国会主席) 出典:国境なき記者団

 日本の報道自由度ランキングは安倍政権になってから急落しているとはいえ、これらの諸外国に比べればはるかにマシです。政府の懐柔や陰湿な圧力がありますが、可愛いものです。高市総務大臣の「テレビ局停波発言」がありましたが、覚悟のない口先だけの妄言です。

写真(安倍政権の停波をめぐる発言) 出典:朝日新聞

 日本国民が知る権利を奪われていると感じているならば、その原因のほとんどは報道機関側にあります。彼らは権力側の御機嫌ばかりを気にして、公式発表の垂れ流しに熱心です。権力を監視するための調査報道よりも、記者クラブ制度などの既得権益を守ることを優先しています。戦前と同じく自己検閲が横行しており、奴隷根性を恥じることもありません。

 権力迎合報道は所詮退屈なので視聴率低下や販売部数減を招き、報道機関は危機意識を持つようになるでしょう。また、有権者の意識次第で反動政権を転覆させることは可能であり、国民が状況をコントロールすることが出来るのです。つい数年前の鳩山政権では、180か国中11位だったのですから、もともと実力はあるのではないでしょうか?悲観する必要はないと思います。

 本物の独裁者が跋扈している諸外国に比べれば、日本はまだまだ恵まれていると思います。

参考:
国境なき記者団:報道の自由度ランキングのリンク

以上

JUN: こんにちは。JUNといいます。 中年の男性です(既婚者)。 大学卒業後に民間企業(メーカー)に勤め、いつの間にかベテランと言われる年齢になりました。 皆さんに役立つ情報を提供したいと思い、ブログを始めました。 政治社会問題を扱うことが多いです。 れいわ新選組の山本太郎さんを支持。 難しい問題を分かり易く丁寧に解説するのが基本方針。 気軽に読んで頂けると嬉しいです。 その他プロフィール: ・大学は理系の学科を卒業 ・働きながら通信教育で心理学と人間行動学の修士号を取得 ・独学でTOEIC940点を達成(2020年1月) なお、ブログ記事の無断転載は法律で禁止されています。 どうぞよろしくお願いいたします。