民主党の鈴木貴子衆院議員(比例北海道)は、2016年2月26日昼、東京都内の民主党本部を訪れ、離党届を提出しました。今後は、自民党会派に属して活動する見込みです。これは、有権者に対する裏切り行為です。
鈴木貴子氏は民主党議員として活躍することを有権者から期待されて、国会議員に当選しました。自民党ではありません。
途中で民主党を辞めて自民党への協力を始めるとは、有権者を愚弄するにも程があります。民主党の枝野幹事長は、鈴木貴子氏の離党を認めず除籍処分にする方針ですが、当然でしょう。人間としての最低限の道徳を持っているならば、議員辞職をして当たり前です。
鈴木貴子氏は民主党議員として、安保法制やTPPに対して反対の立場をとってきました。自民党会派に入るということは、安保法制にもTPPにも賛成するということです。平和憲法を蹂躙し、法的枠組みを破壊した安保法制(=戦争法)を、これからは支持するのです。鈴木貴子氏は、どういう精神構造をしているのでしょうか?私には想像できません。
鈴木貴子議員は、離党を申し出た理由として、「民主党が共産党と選挙協力を始めたから」と述べています。
民主党内には、共産党という名前を聞くのも嫌、という議員が少なからずいます。この人もその一人です。
鈴木貴子氏も、前原氏と同じような考え・感覚を持っているのでしょうか?仮に、極度の共産党嫌悪が民主党を離党する原因だったとしても、自民党会派として活動して良い理由にはなりません。繰り返しになりますが、有権者に対する裏切り行為だからです。
現在の自民党は、反動右翼集団である日本会議に乗っ取られている状態です。日本会議とは、歴史から学ぶことが出来ない戦前回帰願望が強い時代錯誤団体です。
鈴木貴子氏が最低限の道徳を投げ打ってでも、自民党入りを熱望している理由は何でしょうか?日本会議的な考えに、強く共感しているからだ、と判断されても文句は言えないでしょう。類は友を呼ぶのです。
鈴木貴子氏は今後、自民党北海道比例区の単独1位になる可能性が高いです。そうなれば、選挙で落選させることは極めて難しくなります。お父さんの鈴木宗男氏は犯罪者として刑が確定し収監され、釈放後、現在は公民権停止中の身ですが、とても喜んでいるでしょうね。
愚劣な国会議員がたくさん跋扈している最大の原因は有権者にあります。特に北海道の人たちは松山千春の応援演説などに浮かれていないで、冷静な判断をして欲しいと思います。
以上