はじめに:
今回は、下記リンク先の記事を紹介いたします。
「We are anonymous」というサイトの2016年3月18日付記事です。
「Top Ten Worst Food Companies」
以下、私の邦訳です。
記事内容の紹介:
翻訳始め
*********************
近年、人々の食に対する関心は高まり、特に、製造方法や成分に注目が集まっている。様々な報告書や研究が明らかにしたところによると、自然や健康を売りにしている食品ですら、毒・遺伝子組み換え作物・病原菌にまみれている。また、製造現場は不潔であり、非人道的な習慣が横行していることも明らかになっている。
今週は、世界最悪の食品製造会社トップ10を紹介する。我々が小売店で目にする食品の大半は、これらの企業から供給されている。
#10: The Campbell’s Soup Company.
この会社は、成分の虚偽記載がひどい。標準のスープ製品と同等の食塩量でありながら25%少ないと表示したことで、2011年には裁判沙汰になっている。2013年には、ナトリウムの含有を無視して「heart-healthy」と表示したり、遺伝子組み換えトウモロコシを含んだ製品を「natural」と表示して告訴されている。
連邦政府から事前に承認をもらっているので訴えは不当だと主張したが、その主張は判事に却下されている。
それ以来、この会社は態度を変え、遺伝子組み換え成分の開示を義務付ける法案を支持し、成分開示を行うと表明している。
この会社も虚偽表示が問題になっている。Frosted Mini-Wheatsシリアルが、子供の注意力・記憶力・認知能力を高めると主張したが、何の医学的根拠もないとして訴訟を起こされ、2016年1月に裁判が終わった。
遺伝子組み換え成分の表示を義務付ける法律を葬り去るために、カリフォルニア州・オレゴン州・ワシントン州でキャンペーンを行い、100万ドル以上を費やしていると2014年に報告されている。それ以来この会社は、遺伝子組み換えトウモロコシを100%使うようになった。遺伝子組み換えトウモロコシは、グリホサートやBT毒素を含有している。
この会社もまた、遺伝子組み換え作物(GMO)の表示義務化に反対している。ほとんどすべての商品にGMOを用いており、大きな批判を浴びている。GMOを含有しているのに「all-natural」と表示して訴訟沙汰になっているのは、ほかの会社と同様である。
この会社は最近まで、毒性が明らかなブチル化ヒドロキシトルエンを使用してきた。さらに特筆すべきは、リン酸三ナトリウム(TSP)という風味増強剤をいまだに添加しているということである。TSPは工業用洗浄剤にも使用されており、人間にとって有害だと米環境保護局も最終的に認めている。
一方General Mills社は、TSPの使用量はごくわずかなので問題ないという立場だ。
#7: Mondelėz International, formerly Kraft Foods.
Kraft Foods社は、遺伝子組み換え作物の表示義務化に反対しているだけでなく、黄色6号という人口着色料をMac N’ Cheeseの中で長年使用してきた。黄色6号は、多動症・喘息・肌荒れ・ガンとの関連が指摘されている。
Kraft Foods社は2013年、着色料の使用中止を発表したが、実際に使用されなくなるまでに、何千人もの消費者が摂取してしまった。
2015年には、金属片が混入したMac N’ Cheeseという商品を消費者が摂取する事件が起き、650万箱を回収することになった。
また最近では、Grated Parmesanという商品を100%チーズと謳っていながら実際にはセルロースを使用していた件で、訴訟を起こされている。
炭酸飲料には糖分が大量に含まれているので健康に良くないということは今や誰でも知っている。しかし、コカコーラの場合は糖分だけでなく、有害な添加物が何種類も含まれているのだ。
それら有害添加物のうちの一つが、サイクラミン酸ナトリウムという人口甘味料だ。元々、1969年に禁止されたが、明確な理由もなく10年後に承認されのだ。
アセスルファムカリウムは砂糖の200倍も甘く、高い中毒性があり、循環器系と神経系に対して有害だ。
アスパルテームという甘味料は、脳腫瘍・多発性硬化症・癲癇・バセドウ病・慢性疲労・アルツハイマー病・糖尿病・精神不調・結核の原因となる。
ある研究によると、コカコーラに添加された安息香酸ナトリウムという物質は人間のDNAを破壊することが分かっている。
コカコーラと同様、ペプシにも想像を遥かに超える大量の砂糖が含まれている。さらに4-メチルイミダゾールという発がん性物質も含有している。4-メチルイミダゾールと一緒に混ぜられるのが、「メチルグリオキサル+アンモニア+ホルムアルデヒド」である。この組み合わせは、「ヒドロキシアセトン+アンモニア+ホルムアミド」の場合もある。
PepsiCo.社は、遺伝子組み換え作物の表示義務化に強く反対している。さらに、ガン・糖尿病・肥満と関連して語られることがないように、有名人を使ったキャンペーンを何百万ドルもかけて行っている。
ネスレ社は、2015年にカリフォルニアが干ばつに襲われているにも関わらず、大量の水のビン詰作業を行ったことで非難された。同社は、カリフォルニアでの水使用量を減らすと発表したが、井戸から160万リットルの水を汲み上げるという計画に対してカナダEloraの住民は懸念を隠せない。
粉ミルクを製造するために、遺伝子組み換え作物だけでなく、工業用毒物であるメラミンを使用している会社が3つあるが、ネスレ社はその内の一つである。メラミンが原因で、2008年に中国で5万人以上の乳幼児が健康被害に遭った。
ネスレ社はPurinaブランドのドッグフードも販売しているが、約3000匹の犬が病気になり、2015年に告訴されている。一部の犬は死に至っている。ネスレ社がプロピレングリコールという不凍液を使っているのが原因だ。サラダ用ドレッシングやケーキミックスでも同物質を使用しているが、米国食品医薬品局の承認を得ていると彼らは主張している。
#3: ConAgra Foods.
遺伝子組み換え作物を使用しながら、「すべて自然由来」などと表示しているのは他の会社と同様である。
この会社の食品加工工場が細菌で汚染された結果、消費者が危険にさらされ、中には死亡に至ったケースもある。その結果、食品健康法違反で有罪判決が出されている。「愛される食品づくり」を標榜するこの会社を第三位にしている理由である。
さらに、大腸菌に汚染された牛肉を約2年間も販売していたことが、2002年に明らかになっている。米国農務省がこの事件の隠ぺいに加担していたことが判明している。
Foster Farmsのような鶏肉加工会社が抗生物質を使用していることは広く知れ渡っているし、長らく批判の的になってきた。Foster Farmsがようやく抗生物質の使用を減らすと発表したのは、2015年になってからだ。
これ以外にも指摘しなければならないのは、2014年のサルモネラ菌発生事件だ。カリフォルニアにあるFresno工場が発生源であり、そこで作られた170種類の鶏肉製品を回収することになった。
Foster Farmsの従業員は、鶏を生きたまま殴り、毛をむしり、さらには上下に叩きつけていた。この様子が動物愛護団体によって撮影され、2015年にネット上で拡散された。この件では、5人の社員が停職処分になっている。
#1: Tyson Foods.
Tyson Foods社がNo.1に君臨しているのは、虚偽記載だけでなく、動物に対する長年の虐待行為が理由だ。
Tyson Foods社は鶏の卵に抗生物質を注入していながら、「抗生物質を使用せずに育てられた」と表示していたことが2008年に発覚した。鶏が孵化した後は抗生物質を使っていないというのが彼らの言い分だったが、実際には餌の中に抗生物質が混じっていたのだ。段階的に抗生物質の使用量を減らすと同社が発表したのは、2015年になってからだ。
「動物の倫理的扱いを求める人々の会」は2004年、2005年と2007年に、アラバマ州にあるTyson Foods社の屠殺場を極秘調査した。その結果、食肉を吊るしたり運ぶところで排尿をしたり、動物虐待をしていたことが明らかになり、屠殺場の従業員が有罪になった。
2013年には、Tyson Foods社と契約しているオクラホマの養豚場にて虐待行為が発覚し、2015年には、同社と契約している別の養鶏場で虐待が明らかになった。
*********************
翻訳終わり
最後に:
この記事では、経営者に良心がない食品会社を10個紹介しました。
アメリカ人の食生活を乱し、肥満など健康状態を悪化させている一因でもあります。
日本人も決して無縁ではありません。
この記事を読んだ人が、問題意識を持つきっかけになれば幸いです。
以上