「人間性なき科学」(ガンジー)が人々の生命を脅かしている例を挙げます。
農業では、雑草を一本一本人手により抜いていると人件費がかかる。
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除草剤の散布で済ませられれば安上がりだ。
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強い除草剤を飛行機で大量に散布すると、育てたい作物も一緒に枯れてしまう。
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モンサントという会社が遺伝子組み換え技術を使い、除草剤で枯れない作物を開発した。
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遺伝子組み換え作物が世界中に出回り人々の健康を脅かし、除草剤の大量散布でも多くの被害者が発生している。
今回は、除草剤の大量散布で多くの被害者が発生している実例を紹介します。次のYouTubeビデオをご覧ください。
閲覧注意:農薬の犠牲者(El costo humano de los agrotoxicos) モンサントを受け入れた国の実態(10分44秒)
上記YouTubeビデオの紹介文章から一部を引用します。
引用始め
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ルカス君(3歳)は、魚鱗癬という皮膚が鱗のように硬くなり剥がれ落ちる皮膚病を患っています。母親は妊娠中、除草剤グリホサートを畑で無防備に使用していました。
ファビアンさんは農薬を空中散布する会社で荷積み等の仕事に長く従事していました。一日の大半は動くことすらできません。
タリアさん(14歳)は先天性の奇形を患い、心臓の手術を受けました。両親は子供の頃から使用が禁じられた殺虫剤を散布しているタバコ畑で働いていました。
ファビアン君(8歳)は水頭症を患っています。両親はタバコ畑で除草剤ラウンドアップを使用していました。
アルゼンチンは1996年、世界に先駆け遺伝子組換え技術を導入し、15年の間に700億ドルの利益を得ました。米国、ブラジルに次ぐ世界第3位の大豆生産国であり、アルゼンチン産遺伝子組換え大豆の74%は中国へ輸出されています。
農薬被害を受けた人々の写真を見ていると無知・無関心が社会毒の蔓延に加担していることを改めて痛感します。
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引用終わり
強欲資本主義を無批判に受け入れていると、取り返しのつかない事態を招く可能性があるということが解ります。
日本では、店頭で当たり前のようにモンサント製の除草剤が売られており、誰でも簡単に入手できる状態です。世界で一番規制の緩い国が日本なのです。資本家や政治家の意向を忖度したマスコミが報道しないせいもありますが、この問題にこれだけ無関心な国は、先進国では日本だけです。下写真のような状況を見てビックリする外国人も多いようです。
有害無益なモノは買わない、という意識をしっかりと持ちたいものです。
下記リンク先の関連記事も参考にしてください。
【日本も見習うべき】遺伝子組み換え食品拒否の方針を明確にしたロシア
以上