2017年10月10日に衆院選が公示され、22日に投開票が行われる予定だが、今回は、選挙の構図をまとめたいと思う。
国民の生活を破壊し、違憲立法を連発し、アメリカ隷属で売国奴政策を続けてきた安倍自民党は論外。公明党は与党でいたいがために平和の党という看板を捨て、プライドの無いゴバンザメに堕した。元々安倍総理と親密な維新は、共謀罪の強行採決協力によって、その破廉恥ぶりを天下にさらし、ゴロツキぶりをいかんなく発揮した。反アベを装って、安倍批判票の受け皿になるため急ごしらえされた希望の党は、民進党の前原代表と結託して、リベラル派といわれる議員の一掃を図った。2015年の安保法制採決時に反対した議員が、極右小池百合子に簡単に寝返る様は醜態であった。人間終了といっていい。日本の政界はいつから悪人の溜まり場になったのだろうか?
これら悪党と対峙するのが、もう一方の極である、立憲民主党、共産党、社民党である。小池百合子と前原誠司の策謀により政界から抹殺されかかった民進党リベラル派は、枝野幸男氏の立ち上げた立憲民主党の元に集まった。共産党や社民党との選挙協力は思ったよりも順調のようだ。積極的にリードしているのは共産党だ。
2017年10月6日の時点で、全国に289ある衆院選小選挙区のうち240の選挙区で、野党系候補が一本化された。安保法制(=戦争法)廃止、憲法9条改定反対など「市民と野党の共闘」の立場に立つ候補たちである。240のうち共産党候補に一本化された選挙区が160を超える見込みである。一本化がスムーズにいったのは、共産党が競合地区で積極的に立候補を取り下げたからだ。取り下げる代わりに、立憲民主党、社民党、無所属などの野党系議員を応援するという。本当の意味で実力がなければできる芸当ではない。
法治国家を破壊した安倍政権を一日でも早く倒すため、野党候補同士で票を食い合わないように柔軟な対応をとったということだ。これで、全国どの選挙区でも必ず、悪党に対峙する野党系候補が選択肢として提示されるはずだ。野党系の選択肢として、今まで馴染みのない共産党に入れるべきか悩んでいる有権者も多いと聞く。結論をいえば悩む必要はない。
名前のイメージは悪いかもしれないが、昔よりは柔軟な現実路線に舵を切っており、独善性も薄くなっている。既得権益者を自認する人にとっては抵抗感が強いだろうが、今の安倍政権よりも社会を悪化させることはないだろう。安倍政権があまりにもハチャメチャなため、共産党がマトモな保守政党にすら見えてくる。「理屈じゃない。共産党に投票するという自分を想像できないし、受け入れられない。」という人もいるだろう。共産党は生理的にダメだけど、だからと言って悪党にも入れたくない人は、下記リンク先の記事を参考にして欲しい。
【知的怠惰は身の破滅につながる】共産党と聞いただけで拒絶反応を示す人たちへ
自分の損得、目先の損得、金銭上の損得ばかりに気を取られる俗物が社会の指導的立場に居座っている現状に、疑問を感じる人は多いのではないか?スキャンダルを追及されるのが嫌だから臨時国会を冒頭解散し、ヤジが嫌だから街頭演説の告知もせず、政治を私物化しつつ、権力の亡者に成り下がっている総理大臣は尊敬の対象となり得るのか?目指すべき理想や哲学に基づいて、他人に譲るべきは譲り、協力しながら社会の最適化を図る行為は尊いと思う。共産党という名前のイメージではなく、実際の行動で判断すべきである。
さて、今回の選挙で対決する陣営の政策比較図を以下に示そう。
図の左側、希望の党の小池百合子氏は消費税増税は凍結とか言っているが、選挙向けのポーズに過ぎないので信用できない。安倍自民党の補完勢力であることは間違いない。
今度の衆議院選挙で悪党どもに多数派を与え、再び、安倍政権を存続させることになった場合、日本国民は、安倍政権の今までの悪辣な政治手法を基本的に是認したと見なされる。世界中が注目している選挙であり、ダマされたという言い訳はできないのだ。有権者の選択は全て自分たちに跳ね返ってくる。無関心を装わず、真面目に考え、真面目に行動するべきである。
「日本という国は、そういう特権階級の人たちが、楽しく、幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が、安い給料で働き、高い税金を払うことで、成り立っているんです。
そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでいるか知ってる?
今のまま、ずーっと愚かでいてくれればいいの。世の中のしくみや、不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら、上司の言うことを大人しく聞いて、戦争が始まったら、真っ先に危険な所に行って戦ってくればいいの。」
以上