1986年にチェルノブイリ原発で大事故が発生してから、既に30年近くが経過しています。事故直後に、多くの人命と引き換えに石棺で覆う作業を行いましたが、老朽化が進み、放射性物質が放出される危険性があります。 安全性を高めるために専用シェルターが建設されれている様子を以下のビデオでご覧ください。ドローンによって撮影された貴重な映像です。
アーチ形のシェルターは高さ108m、幅165m×275mという巨大なものです。完成したら、水平移動し、事故炉を覆うことになっています。2016年11月14日現在、事故を起こしたチェルノブイリ原発を覆うために移動が開始されています。移動開始から5日後には、チェルノブイリ原発を覆う予定です。以下のアニメーションビデオでイメージをつかむことが出来ます。
2016年1月現在、45の国と組織から、約15億ユーロの寄付金が集まっています。史上最大の移動型建造物を造るために、最終的には16億ドルの経費がかかりました。
参考リンク:
Chernobyl disaster: Giant shield begins move towards reactor
この巨大なアーチ形シェルターにより、今後100年間は放射性物質が外部に漏れることを防ぐことができます。廃炉のために分解しますが、その時に環境への漏出を防止できます。
一方、日本の福島原発では、地下へ、海へ、そして空中へ放射性物質がダダ漏れの状態がずっと続いています。最低限、チェルノブイリ原発並みの状態にすることが急務です。原発利権者たちに、そのための知恵を出してもらう必要があります。
無駄な除染作業に何兆円もかけている余裕は無いはずです。原発再稼働・原発輸出・東京オリンピック開催など論外です。
参考リンク:
Inside abandoned Chernobyl reactor revealed in haunting drone footage 30 years on
以上