Steve Cuttsというイラストレーターは、現代社会の暗部を印象的な絵で表現しています。
表現しているのは、人間の強欲さ、環境破壊、ジャンクフードなど、様々な分野に及びます。具体的には、下記リンク先をご覧ください。
This Artwork Is Probably The Most Accurate (And Scary) Portrayal Of Modern Life We’ve Ever Seen
この絵の中で印象に残ったものを2個紹介します。
1)
皆さんは、この絵の中のどちら側ですか?多分、99%以上は、下の搾取される側だと思います。搾取されているという自覚が無いので、現状が変わらないのです。
「アベノミクスは第二のステージに入った」
「アベノミクスの恩恵が全国に行き渡るように・・・」
こんな戯言をずっと信じ続けている庶民が大多数なのには驚かされます。悪徳経営者側と結託した御用労働組合に疑問を持たないサラリーマンがほとんどなのには、絶望感すら覚えます。
選挙も含めた自分の権利を最大限活用し、日々の生活の中で交渉し自己主張することなしに、暮らしやすい社会が実現することはあり得ないのです。我慢して待っているだけでは現状は絶対に変わりません。むしろ悪化します。
お任せ民主主義という病理が蔓延した日本では、次のような「果実」がもたらされています。
・実質可処分所得が1985年ごろのレベルにまで低下した。
・家計貯蓄率がマイナスになった。
・非正規社員の割合が4割に達した。
・年収200万円以下のワーキングプアが1100万人を超えた。
・法人税の減税のために上昇する消費税率
・貧困率の増加
・生活保護を受け取るべき人のうち、実際に受け取っている人の割合(捕捉率)が2割以下。
金満悪徳富裕層(財界)と彼らに利用される政治家に押しつぶれ、文句も言わずに大人しく死んでいく、という選択をするつもりなのでしょうか?
2)
このグロテスクな絵からは、次のことが読み取れます。
・生活が便利になり、体を動かすことが少なくなり、肥満が激増した。
・ジャンクフードが溢れ、主食と化している。
・薬漬けで、医者・製薬メーカーの餌食になっている。
科学技術のおかげで人間の生活に「革命」がもたらされた、という皮肉が込められています。
ジャンクフードは、遺伝子組み換え作物も含めて毒物まみれです。病院や医者を絶対視する人たちが多く、手術偏重・過剰投薬を疑問にも思いません。数字上の平均寿命が増えても健康寿命が増えなければ嬉しくありません。生活の便利さに溺れれば、人間の感情や自然の尊さを理解できなくなり、判断を誤ります。
このグロテスクな絵は、現代人の生活をかなり誇張して描いています。しかし、この絵で表現される要素と全く無縁だと言い切れる人は、ほとんどいないのではないでしょうか。これ以上エスカレートさせないための、または生活改善のための警告として受け止めるべきでしょう。
以上