事件・事故などが発生した場合、正確な事実を把握し原因を突き止め、対処方法を決めなければなりませんが、一番良い方法は何だと思いますか?現場に行き、現物を確認し、現地の人に直接話を聞くことです。ウソやごまかしの入る余地がほとんど無いからです。
福島原発事故を例に挙げると、政府発表を垂れ流すテレビを遠く離れた自宅で視聴するのが一番悪い方法ということになります。利害関係者が都合の悪い事実を正直に話す可能性はほとんど無いと考えるべきです。
福島第一原発は世界で最も危険な場所の一つですから、普通の人が現場に行って現物を確認する訳にはいきません。しかし、現場で現物を相手に実際作業をした人たちの話を聞くことはできます。
・作業員達はどんな現場でどんな作業をしているのか?
・具体的にどんな危険にさらされているのか?安全対策はされているのか?
・被ばく線量の管理の実態は?
・具体的な健康被害は?
・どんな気持ちで働いているのか?
・多重下請け制度でピンハネされ、最終的に受け取る報酬は?
・自分自身や原発産業の将来に対して希望を持っているのか?
原発関連産業に従事して生計を立てている人は膨大な数になりますが、原発作業員達はその底辺に位置しています。原発産業が抱える様々な問題のしわ寄せは、底辺の原発作業員に向かいます。どんな組織であってもその本質を知りたければ、一番立場が弱い底辺の人に話を聞くべきです。
今回は、原発作業員の実態をまとめたYouTubeビデオを紹介します。参考にしてください。
福島原発の作業員の実態・ドイツのドキュメンタリー(8分17秒) 日本語字幕あり
下記は、原発作業に携わった人が書いたルポルタージュです。お勧めです。
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