福島原発事故によって発生した甲状腺ガンは、巷で言われているよりも遥かに多いでしょう。実数を故意に少なく見せていることが、国会質疑で明らかになったのです。事故が無かった場合の何十倍どころか、何百倍、いや、それ以上かもしれません。
実は、原発事故による健康被害はガンだけでなく、むしろ、それ以外のものの方が多いのです。チェルノブイリ原発の事例を示した下記リンク記事を参照してください。日本で今後起こる悲劇が解ります。
チェルノブイリ原発事故による健康被害:IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の論文紹介
しかしながら、巨大犯罪を犯した日本の原発マフィアたちは誰も責任をとっていません。逃げ回るだけです。下記リンクの記事は、東京電力の幹部に関するものです。
【巨大犯罪!】福島原発事故で誰も裁かれないのは異常だ:ジャパンタイムズの記事内容紹介
その一方で、福島原発周辺住民たちは避難してもしなくても、大変な苦悩を抱えて生きています。
原発がもたらした地獄。追い打ちをかける政府。本来すべき対策は何か?
自主避難者たちを非国民呼ばわりして批判する政治家も多いです。「ツベコベ言わずに、とっとと汚染地へ帰れ!」というのが本音です。
さて、福島県から避難した15歳少女の手記を紹介している記事を見つけました。
福島から避難した15歳少女の手記。「原発の危険性に知らんぷりをするのは重い罪です」
上記リンク先の記事から引用いたします。
引用始め
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「福島に残ることは将来、病気になる確率が高くなり、結婚して子どもを産むことに抵抗を覚え、子どもを産めばその子どもが苦しむかもしれない。100%とは言えませんが、少なくとも確率は高くなります。」
「この原因は3.11からの原発事故、そして放射能漏れ。
普段の生活で忘れることが多いです。
忘れて笑顔になって楽しい時間が過ごせます。
でも、「原発」や「放射能」、「被災」などの言葉を聞くと、どうしても笑顔を保つことができません。頭が痛くなります。胸が苦しくなります。」
「私は思うんです。
原発の危険性が分かっていながら知らんぷりをする。この罪は、直接かかわっている人と同じくらい、もしくはそれ以上の重い罪だと思います。
私もそうです。
危険だと知りながら逃げて、私を福島から離した母を憎み、今が楽しければ未来が真っ暗でもいい。そんな逃げるような考えをしていた私を、私は絶対に許しません。許せないんです。
この罪を忘れてはいけないと自分に言い聞かせます。
罪を背負っていかなければいけません。」
「やるべきことは、福島に残って、県民として福島を守ることではありません。
私は自分の健康を守ります。
そして、次の命が幸せになるように。その次の命も生まれて健康であるために、今の私が健康でなければいけません。
何の罪もない命を苦しませることは、やりたくありません。
私の罪は、2世、3世を守ることによって償います。」
「でも、これは私だけの問題ではないです。世界の問題だと思います。
今、放射能は漏れ続けています。海にも流れています。少しだからなんて、見えないからなんて絶対に思ってはいけないんです。それほど危険なんです。」
「今、日本の技術で原発を作れるようになりました。私たちのせいで他国にも危険にさらすなんて、今の私にはどうしたら良いか分かりません。」
「将来の子どもたちや母のことを考えて泣きたくなりました。
私の明るい未来があったとしても、2世、3世の明るい未来が見えなくて。
この話をしたくても、私は言葉にするのが苦手です。
それでも、未来の子どもが危ないということは知って欲しいです。」
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引用終り
15歳の少女にこんな手記を書かせてしまうような発電システムは、原発以外にないでしょう。原子力発電所は、人間性なき科学の象徴です。
原発の危険性が分かっていながら知らんぷりをするのは罪であると、この少女は主張しています。一方、外国人でありながら親身になって日本人の健康被害を心配してくれている人たちもいます。
国連人権員会の「健康に対する権利に関する特別報告者」であるアナンド・グローバー氏の会見、及び、ノーベル平和賞を受賞したIPPNW(核戦争防止国際医師会議)の生みの親で、医師のヘレン・カルディコット博士の会見を、私は下記リンク先で紹介しました。
上の記事に対するコメントを書き込んで頂きましたので、いくつか紹介しましょう。
「いい加減な正義感で書くな。専門家の中でさえ、意見がバラバラなのに。ふざけるな。」
「削除してほしい」
「陰謀論で不安を煽って悦に入るのがどんなに罪深いことか、よく考えて欲しい。」
「自分の都合のいい、エセ科学者の言説に乗っかって、害をまき散らさないように。」
「風評被害を生み出すのは犯罪です。」
「WHOの報告書は、ガンの発生率に有意な変化が生じるとは予想していない」
「福島県に住む人々に対しての「イジメ」ですか?住人に、罪は無いですよね・・・風評を煽って拡散して、自己満足でしょうが、影響で「不自由な生活を余儀なくされる」人々が増える事を考えて欲しいです。」
「陰謀論はもうたくさん」
これらのコメントに共感する日本人は多いと思います。むしろ、先に紹介した少女のような問題意識を持っている人の方が、少数派なのではないでしょうか?
問題意識が無い人たちは、見て見ぬフリをする人たちは、「日本人らしく」おとなしく被害に遭い、殺されるつもりなのでしょうか?
権力者にダマされ続けて取り返しのつかない事態を招きたくなければ、お任せ民主主義などという情けない状態から脱しなければなりません。そのうち誰かが何とかしてくれることはありません。国民一人一人が悩むべきです。
第二次世界大戦前に映画監督・脚本家として活躍した伊丹万作氏(エッセイスト・俳優・映画監督である伊丹十三氏の父)が、『映画春秋』創刊号(昭和二十一年八月)に「戦争責任者の問題」と題した文章を書いています。リンクを以下に貼ります。約70年前に書かれたものです。
上リンク先の文章から一部を引用して、この記事を終わりにしたいと思います。
引用始め
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だますものだけでは戦争は起らない。だますものとだまされるものとがそろわなければ戦争は起らないということになると、戦争の責任もまた(たとえ軽重の差はあるにしても)当然両方にあるものと考えるほかはないのである。
そしてだまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。
このことは、過去の日本が、外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実、個人の基本的人権さえも自力でつかみ得なかつた事実とまったくその本質を等しくするものである。
そして、このことはまた、同時にあのような専横と圧制を支配者にゆるした国民の奴隷根性とも密接につながるものである。
それは少なくとも個人の尊厳の冒涜、すなわち自我の放棄であり人間性への裏切りである。また、悪を憤る精神の欠如であり、道徳的無感覚である。ひいては国民大衆、すなわち被支配階級全体に対する不忠である。
我々は、はからずも、いま政治的には一応解放された。しかしいままで、奴隷状態を存続せしめた責任を軍や警察や官僚にのみ負担させて、彼らの跳梁を許した自分たちの罪を真剣に反省しなかつたならば、日本の国民というものは永久に救われるときはないであろう。
「だまされていた」という一語の持つ便利な効果におぼれて、一切の責任から解放された気でいる多くの人々の安易きわまる態度を見るとき、私は日本国民の将来に対して暗澹たる不安を感ぜざるを得ない。
「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである。
一度だまされたら、二度とだまされまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。この意味から戦犯者の追求ということもむろん重要ではあるが、それ以上に現在の日本に必要なことは、まず国民全体がだまされたということの意味を本当に理解し、だまされるような脆弱な自分というものを解剖し、分析し、徹底的に自己を改造する努力を始めることである。
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引用終り:
最後に:
放射性物質の摂取を最大限防ぐためには、自己防衛が重要です。
下記リンク先の記事がお役に立てば幸いです。
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以上