皆さんは、社内運動会と聞いて何を思い浮かべますか?まずは、私の経験を少し述べましょう。
もう二十数年前になりますが、今の会社に入って間もないころ、社内運動会の運営を手伝わされました。業務の合間を使って、統括する総務部と打ち合わせを行いつつ、自部門のメンバーへ参加を呼びかけました。しかし、なかなか参加の意思を示すメンバーが増えないため、強引に誘ったりもしました。
社内運動会は休みの日曜日に近くの市営運動場で行われました。運営が滞らないように、競技の参加者に対して声掛けを行ったり、お弁当を配ったりと、色々なお世話を行った記憶があります。休日出勤扱いにはならないので給料は出ませんでしたが、何かのプリペイドカードを一枚もらいました。総じて、楽しい思い出は何もありませんでした。
バブル経済が崩壊して会社の利益も低下したせいか、間もなく、社内運動会はなくなりました。しかし、数年前、重役の思い付きにより、ある事業所で社内運動会を兼ねた慰安旅行が企画されました。バスを多数チャーターして、休みを潰して一泊二日の工程です。遠方のレクリエーション施設に社員を集結させ運動会を行い、「結束」を確認し「親睦」を深めたのです。準備に多くの時間と労力を費やした総務部の社員は大変そうでした。もちろん私は参加しませんでした。形の上では希望者のみ参加なのですが、陰湿な圧力がかかって嫌々参加した社員も多かったようです。参加者が少ないと重役のご機嫌を損なうからです。言いだしっぺの重役は、一人よがりでご満悦の様子でした。
安倍政権の広報誌である産経新聞によると、最近、社内運動会が復活の兆しを見せているようです。
リンク:「社内運動会」復権の兆し 社員の絆強め士気高まる 「一体となれるのが運動会の魅力
上記リンク先の記事内容がどこまで本当なのか分かりませんが、社内運動会を心から楽しんでいる人がどの位いるのでしょうか?社内ではなかなか本音が言えないですが、ツイッターでは本音を容易に確認することができます。ツイッターで「社内運動会」と入力して検索した結果、たくさんの意見に出会えました。以下に、紹介します。
まとめ:
社内運動会には、イヤイヤ参加する必要はありません。楽しいと思うなら参加しましょう。嫌ならば断わりましょう。社畜になっても何も良いことはありません。ほんの少しの勇気があれば断ることができます。そういう人が増えないと、日本社会の閉塞感を打開することはできないと思います。
以上