日本ほど男女格差が大きく、女性差別の激しい国も珍しい。忙しい日常生活に埋没して惰性に流され問題意識の薄い人も多いと思うが、これは現実である。以下に実例を挙げよう。
首相のお友達ならば強姦魔でも無罪放免される一方、被害者女性はセカンドレイプに遭いまくり。男社会を反映したマスコミはもちろん、こんなことは報道しない。「女は黙って理不尽に耐えるのが当然だ。声を上げるなんて生意気だ。」という社会の本音が良く伝わってくる事案である。
強姦した大学生は、自民党有力者の親族だという。また、慶応大学長の清家篤は安倍晋三総理と懇意である。司法の私物化であり、被害女性の人権は無きに等しい。なぜ大問題にならないのか不思議である。
「子どもを4人以上生んだ母親を国家が表彰してやろう」とおっしゃったのは、この自民党議員だ。女性は国家を維持するための道具であるという男社会の妄想を代弁している。
結婚するしない、出産をするしない、いつ出産する、何人出産するなどは個人の自由であり、他人が口を出すことではない。この人にヤジを飛ばした議員は自民党所属である。有権者の支持を得ているから怖いもの無しなのだろう。
「人口減少のままで今の日本の社会は成り立たない」「産まなければ人口は増えない」と述べ、日本社会を成り立たせるために若いうちに子供を産むよう新成人に促した人。
女性に対して敬意のかけらもないこの愚かな議員が大きな顔をしてられるのは、女性蔑視に凝り固まった自民党支持層のおかげである。
不倫騒動で謝罪会見を行い名声を失ったのは女性側(ベッキー)で、男性側(川谷絵音)はほとんど傷を負わなかった。結果に大きな差が生まれた原因は、女性側が不利な条件を飲まされるという差別構造に他ならない。
男性に飼育されるうな子さん。鹿児島県が作成したふるさと納税のPRビデオだという。男尊女卑の思想が無意識のうちに露呈された。このビデオを事前チェックした時に、公開中止という判断をできなかった精神構造自体が不気味である。
海女をモチーフとした萌えキャラクターだが、「性的な部分を過剰に強調していて不快だ」と、女性の評判は極めて悪い。女性は男性に媚びなさいというメッセージが伝わってくる。
安倍総理のお友達である作詞家:秋元康氏が作詞した曲「アインシュタインよりディアナ・アグロン」を、以下に紹介しよう。
引用始め
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難しいことは何も考えない
頭からっぽでいい
二足歩行が楽だし
ふわり軽く
風船みたいに生きたいんだ
女の子は
可愛くなきゃね
学生時代は
おバカでいい
(中略)
テストの点以上
瞳(め)の大きさが気になる
どんなに勉強できても
愛されなきゃ意味がない
スカートをひらひらとさせて
グリーのように
世の中のジョーシキ 何も知らなくても
メイク上手ならいい
ニュースなんか興味ないし
たいていのこと
誰かに助けてもらえばいい
女の子は
恋が仕事よ
ママになるまで
子供でいい
それよりも重要なことは そう
スベスベの
お肌を保つことでしょう?
(中略)
もっともっともっと
輝きたい
人は見た目が肝心
だってだって
内面は見えない
可愛いは正義よ
チヤホヤされたい
(以下略)
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引用終わり
女性アイドルグループのプロデューサーとして有名な秋元康氏は、この歌詞を世に送ることで多くの人から共感を得、結果として大きな儲けにつながると考えたのである。
警察官同士の飲み会で実際に行われていたパワハラ。産経新聞のこのイラストが生々しいと評判になった。男性に支配された組織の実態を良く表している。
猛獣のアメリカ兵たちだって、あからさまに風俗産業の活用を勧められたら戸惑うだろう。女性の人権に無関心で、共感能力が欠如したこの愚か者が、百万人単位の有権者から支持されていると思うと、ゾッとする。
説明不要。世界に恥をさらしてきた国賊として右に出る者は無いだろう。明治時代の遺物。一番悪いのは、こんな人間を長年に渡って支持してきた有権者たちだ。彼が政治家でいられたという事実は、この国の根強い差別構造を象徴している。間違いなく・・・
以上のように、日本社会は、根強い女性差別意識・構造の元に成り立っている。その結果、女性は、特に政治・経済の分野で意思決定の場から排除されている。以下の図は、2017年版のジェンダーギャップ指数ランキングだ。日本の凋落は、当然の帰結であろう。
女性であるがゆえに不利な条件を強要されるような社会に、明るい未来を望むことは不可能だ。
以上