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希望の党に希望を感じる人は、これを読んで目を覚ますべし!

 2017年9月28日、衆議院が解散された。10月22日の投開票に向けて選挙戦がスタートした。今回の解散に大義はなく、安倍政権の森友・加計問題隠しが目的である。自民党やそれに追随する公明党は有権者に対してどのような言い訳をするのだろうか?安倍総理の記者会見通り、消費税の使い道変更や北朝鮮問題を持ち出すだろうが、そんなものは解散選挙をする理由にはならない。解散せずとも十分に実行可能だからだ。

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 小池百合子東京都知事は、希望の党を急ごしらえした。小池百合子氏の本質は、安倍総理と同じ反動右翼の戦前回帰志向である。早々と合流した極右議員の面々を見れば一目瞭然だろう。



 核武装、憲法改悪、違憲の安保法制賛成、歴史改竄、靖国参拝、日本会議支持・・・ 人間としてのマトモな見識を持ち合わせていないことは明らかであり、政治家を名乗る資格はない。こんな人間の本質を見抜けず、都知事に選んだ東京都民の見識を疑う。

 維新の会は希望の党に合流予定だという。当然だろう。違和感はない。前原誠司氏を代表に選んだばかりの民進党は、解党し、希望の党に合流予定だという。前原誠司氏自身が安倍総理と同じ価値観を持つお友達なので、同じ極右の小池百合子氏と合流すると聞いても、私自身意外性を感じなかった。自然な流れだろう。大衆をだまして希望を持たせるのが上手い小池氏と組んだ方が選挙対策としても有利である。小池氏と組めば大っ嫌いな共産党と共闘する必要もなくなる。

写真(共産党をシロアリと表現した前原誠司氏) 出典:TBS

 ただし、小池百合子氏は、民進党議員の全員を公認するつもりはなく、リベラル系、すなわち、安保法制や改憲に反対の議員は拒否するという。「しがらみのない政治」とか「希望」とか言いながら戦前回帰を目指す小池氏としては当然のことだろう。

写真(安保法制に関して民主党内で意見が割れている) 出典:朝日新聞

 リベラル系の議員は公認を得られないまま、この選挙をどう戦うつもりなのだろうか?

 自由党も希望の党に合流予定だという。安倍政権批判の急先鋒として素晴らしい演説を聞かせてくれた山本太郎議員は、自民党の補完勢力でしかない希望の党に受け入れてもらえるのだろうか?

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写真(代表質問する山本太郎議員)

 山本太郎議員が、希望の党という名の戦前回帰勢力に合流することはないだろう。憲法順守義務を放棄し、民主主義を破壊することは自分の信義に反するからだ。

 野党共闘の約束を反故にされた共産党は、社民党と協議し、全国の選挙区に候補者を立てる予定だという。自公勢力やその補完勢力である希望の党以外の選択肢を有権者に提示する必要があるからだ。

野党共闘を見直し、全選挙区で候補者を擁立する予定の共産党

 マスメディアは、安倍自民党と小池百合子氏の希望の党が大きな対立軸だと報道しているが、噴飯ものだ。反アベのつもりで希望の党に投票しても、選挙後には自民と協力関係になることは確実だ。この2党は対立関係でもなんでもない。同じ穴のムジナである。安倍晋三氏にとっては「みっともない憲法」(安倍氏の発言)を改悪する千載一遇のチャンスである。

 極右勢力に対する唯一の対抗勢力は、共産党と社民党だけになった。まともな野党で組織力があるのは共産党だけだが、いかんせん名前のイメージが悪いため、一般有権者にとって共産党へ一票を投じることへの抵抗感は強い。共産党は、実際には名前から受けるイメージほど悪くはないと思う。読者の判断を助けるため、下記リンク情報を貼らせていただく。

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最後に:
 小池百合子氏が立ち上げた希望の党は、希望の演出をしているに過ぎず、実際には絶望の党である。ダマされてフラフラと希望の党に投票すれば、日本社会がさらに劣化することは確実である。歴史から学ぶ能力の無い人間が人々に幸福をもたらすことはないのである。極右勢力である希望の党が善戦することは、安倍総理にとっても都合が良い。憲法改悪がたやすくなるからだ。希望の党に希望を感じて投票すれば、さらなる国難を日本にもたらす結果になるだろう。

写真(安倍晋三氏と小池百合子氏)

以上

JUN: こんにちは。JUNといいます。 中年の男性です(既婚者)。 大学卒業後に民間企業(メーカー)に勤め、いつの間にかベテランと言われる年齢になりました。 皆さんに役立つ情報を提供したいと思い、ブログを始めました。 政治社会問題を扱うことが多いです。 れいわ新選組の山本太郎さんを支持。 難しい問題を分かり易く丁寧に解説するのが基本方針。 気軽に読んで頂けると嬉しいです。 その他プロフィール: ・大学は理系の学科を卒業 ・働きながら通信教育で心理学と人間行動学の修士号を取得 ・独学でTOEIC940点を達成(2020年1月) なお、ブログ記事の無断転載は法律で禁止されています。 どうぞよろしくお願いいたします。