下図は、原発事故に伴う避難基準を示しています。
チェルノブイリ原発事故で悲惨な健康被害が多発したウクライナでは、年間追加被ばく線量が5mSv以上の地域に住むことが、法律で禁じられています。年間追加被ばく線量が5mSvというのは、内部被ばくなどの影響も考慮された国際基準の数値です。(日本では内部被ばくを考慮せず、外部被ばく数値のみで判断しています。)ウクライナに比べて、日本の避難基準が緩いのがわかります。
その一方、日本では、追加の積算線量が年間1mSv(空間線量 0.19μSv/h の追加分に相当。測定線量としては自然線量の0.04μSv/hを加えた 0.23μSv/h に相当)以上の地域を除染実施区域に指定してます。結論としては、測定した線量値が0.23μSv/h以上のところに住むべきではありません。
1時間当たりの外部線量が0.23(μSv/h)。この数値を、移住すべきかどうかの判断基準にしなければなりません。ちなみに、米軍は0.33(μSv/h)以上になったら、撤退命令が出ます。世界最強の軍隊でも放射線には勝てないのです。
ところで、2011年3月に福島第一原子力発電所でトリプルメルトダウンと爆発事故が起きましたが、そこから数十キロ離れた郡山市と二本松市で外部放射線量を測定したビデオを紹介します。「秋田放射能測定室」様の提供です。
ビデオを見ると分かりますが、避難指示もない、普通に人が住んでいる場所にもかかわらず、とんでもなく高い測定値を確認しています。
測定器: Polimaster PM1710A 高感度・大型Cslシンチレーション放射線測定器
測定方法: 地面直置き
(秋田県 28カウント 0.06uSv/h)
測定結果↓
・福島県郡山市 路上 675カウント 警告音あり
・福島県二本松市 歩道脇の草 5300カウント 3.8uSv/hr 警告音あり
・福島県二本松市 コンビニ カウント数オーバー(計測不可) 7.57uSv/h 警告音あり
繰り返しになりますが、外部線量が0.23(μSv/h)を超える場所に人を住まわせてはいけません。チェルノブイリ原発事故の教訓を生かしたいならば、現実に目を向けるべきです。政府の垂れ流す心地よいウソに流されてはなりません。
参考記事リンク:
【福島原発事故による内部被ばく】東京は放射性物質まみれであり、安心して暮らせる場所ではない。
原発事故の当事者である東京電力に責任を取らせず、国民の税金で賠償金を払わせ、性懲りもなく原発再稼働や輸出に邁進する愚か者たちに政治家をやらせてはなりません。
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