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景気拡大は戦後3番目の長さ?実感が湧かない理由は、これを読めばわかる!

 2017年6月15日、内閣府は、「景気動向指数研究会」(座長・吉川洋立正大教授)を開きました。そこで、消費税率を8%に引き上げた2014年4月以降も景気は後退局面に陥らなかった、と判定したのです。第二次安倍政権が発足した2012年12月から始まった景気拡大期間は、2017年4月の時点で53カ月に達し、バブル景気(51カ月)を抜いて戦後3番目の長さになったことが確認されたんだそうです。

 これは、皆さんの実感と一致しますか?

 この件に関しては、NHKが比較的良心的な報道をしていました。

写真(実質GDPの推移) 出典:NHK


写真(1人あたり実質賃金の増加率) 出典:NHK

 NHKは街角インタビューでも、景気回復の実感が無い市民の声を取り上げていました。以下に紹介します。

品川区の84歳の女性:
「景気がそんなにいいとは思いません。お金を使うのがもったいないので、衣類などは割り引きされている時に買うようにしています」

板橋区の75歳の男性:
「今は景気はいいほうだと思いますが、バブル景気など昔の好景気と比べたら落ちると思います。昔は欲しいものをたくさん買っていましたが、今は節約するためによく考えながら買い物をしています」

品川区の31歳の会社員の女性:
「給料は増えないのに物価は高くなっている感じがして、景気が回復している実感はありません。食材なども特売品など安いものを買って献立を考えるようにしています」

品川区の31歳の会社員の男性:
「生活にそこまで余裕を感じられていません。飲食店に勤めていますが、お客さんの単価も下がる傾向にあると感じます」

 なぜ、景気回復の実感が無いのか?その理由は、下記のデータを見れば納得いただけると思います。政府の大本営発表を信じ切っている人たちのお役に立てば幸いです。

図(企業の内部留保と従業員給与の推移) 出典:東京新聞


出典(赤旗)



非正規労働者の増加 出典:赤旗

 アベノミクスの惨憺たる有様は、海外メディアからも揶揄されています。

風刺画(アベノミクスで日本経済重症) 出典:ニューヨークタイムズ

 トリクルダウンなど起きません。庶民から搾り取り、富裕層を潤わせるのがアベノミクスの本質です。

 安倍総理は、元々、経済政策や庶民の生活に関しては興味がないのです。熱心なのは、共謀罪法の成立や下記のような事柄です。

安倍政権の実績 出典:ニュースサイトハンター

 戦前回帰願望が強い安倍政権に期待し続けても生活が豊かになることはありません。ダマされやすくてお人好しの日本人も、そろそろ気付くべきだと思います。

以上

JUN: こんにちは。JUNといいます。 中年の男性です(既婚者)。 大学卒業後に民間企業(メーカー)に勤め、いつの間にかベテランと言われる年齢になりました。 皆さんに役立つ情報を提供したいと思い、ブログを始めました。 政治社会問題を扱うことが多いです。 れいわ新選組の山本太郎さんを支持。 難しい問題を分かり易く丁寧に解説するのが基本方針。 気軽に読んで頂けると嬉しいです。 その他プロフィール: ・大学は理系の学科を卒業 ・働きながら通信教育で心理学と人間行動学の修士号を取得 ・独学でTOEIC940点を達成(2020年1月) なお、ブログ記事の無断転載は法律で禁止されています。 どうぞよろしくお願いいたします。