言うまでもないことですが、日本という社会は男性によって支配されています。社会の在り方が男性の論理によって決められてきたのです。そのため、いびつで暮らしにくい社会が出来上がりました。例を挙げましょう。
・将来世代への負担を考慮せず、安全性も無視して原発を推進している。
・反動政治勢力による違憲安保法案(=戦争法案)の推進。軍需産業の跋扈。
・マスコミへの圧力など言論統制。ヘイトスピーチの横行。
・庶民の収入低下、負担増加
・貧富の格差拡大
・ブラック企業の跋扈。
・画一的に知識を詰め込むだけで、考える力を奪う上意下達教育
・その他
以下の写真は、女性抑圧社会の現実を覆い隠すための自民党キャンペーンです。
日本は世界的に見ても、国会議員の女性比率がとても低いです。
さすがに、昭和の時代よりは女性比率がアップしていますが、それでも世界最低レベルであることが理解できます。
政党別の女性議員比率はどうなっているのでしょうか?一つの例を以下に示します。
戦前回帰願望が強い安倍自民党は、やっぱり女性比率が低いですね。クオーター制(社会に残る男女の性差別による弊害を解消していくために、積極的に格差を是正して、政策決定の場の男女の比率に偏りが無いようにする仕組み)を導入しようという話もあります。しかし、制度をどのように変更しても男尊女卑の意識が強ければ、仏作って魂入れずになるでしょう。
現状の制度下でも共産党の女性比率は高いのですから、制度が整っていないことを言い訳にはできません。共産党に対しては色々と批判する人も多いですが、党内の民主主義度は自民党より高いのだと思います。
例えば、下写真のようなヤジを女性議員に飛ばす国は、日本以外にあるのでしょうか?
企業内の女性役員・管理職比率も低いままです。下図を参照してください。
女性役員が一人もいないという企業が約6割です。このデータは企業全体を表していますが、企業規模が大きくなるほど、女性役員・管理職の割合は低くなります。創業何十年と経っていても、女性役員はおろか女性管理職が一人も誕生したことがないという大企業がたくさん存在します。政治の世界の方がまだマシですね。
日本社会の中でも、特に民主主義が機能しない場所が企業です。以下に例を挙げましょう。
・天皇と呼ばれる経営トップの一挙手一投足に敏感に反応し、ひたすらご機嫌取りに励む役員たち。
・その役員の忠実な犬と化した管理職たち。自分の身を守るだけで手一杯。
・組織が生んだ矛盾・無理難題は下層の従業員へすべて押し付ける。
・従順なだけが取り柄で思考停止した社員。過労死の頻発。
・自分の意見を表明する社員は淘汰される。
・がんじがらめの管理を行い、一般社員には裁量権が一切ない。
・下からの提案がない。不具合・不祥事が隠ぺいされる。
・社内議論が無いが故に凡庸となった商品・サービスが価格競争に巻き込まれ、結果として利益率が低下する。
・その他
例を挙げればキリがありません。男性が支配している軍隊的な組織は、無機質でストレスがたまります。奴隷サラリーマンでは仕事をしていても楽しくありません。
参考記事のリンク:
【自発的隷従が蔓延し劣化が進む日本】権力者の暴力よりも「善人」の沈黙の方が恐ろしいという話
ある社会で、女性がどのくらい意思決定に参加しているかは、民主主義のバロメータになります。男性が支配する社会はいびつです。そんな社会に未来はありません。
以上