歴史から学ぶことができず戦前回帰願望が強い安倍政権は、時代錯誤の無法者集団だ。安倍総理を筆頭に、民主主義とは対極の考えに凝り固まっている。国民の声に耳を傾ける態度は皆無であり、有無を言わさぬ上意下達を徹底している。
安保法制の強行採決に至る経緯を振り返れば、その傍若無人な様態を理解できるであろう。日本国内の法的体系を滅茶苦茶にして平気な顔をしていられるのだから、無法者の称号こそがふさわしい。「自由民主党」が聞いて呆れる。
「庶民は、俺たちの言うことに素直に従っていればいい。」
「庶民は、搾取されるべき対象だ。」
「疑問を持ったり、自分の頭でものを考える人間は危険だ。」
「政府に対して批判的な声を上げる者は、容赦なく排除する。」
このような考えが安倍政権の根底にある。支持率が高いのはマスコミによる世論誘導や数値操作が原因であり、また、日本人の奴隷根性も大きく寄与している。世も末である。
例えば次のニュース動画は、現自民党政権の体質をよく表している。
山東昭子氏は元女優・テレビタレントで、現在は自由民主党所属の参議院議員だ。自由民主党党紀委員長を務め、「日本会議国会議員懇談会」や「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」にも属する反動右翼議員である。もちろん、安倍総理の取り巻きの一人だ。
2016年の相模原障害者施設殺傷事件を受けて、犯罪予告やほのめかした人物、再犯の恐れのある性犯罪者などに対してGPSを埋め込むようなことを議論をすべき、との考えを山東氏は示している。この言葉を真に受けてはいけない。大量殺人鬼だけを特別に監視しようと提案している訳ではないのだ。国民総監視、とくに、問題意識が高く権力者に対してきちんと批判を行う人物を監視して、社会から排除するのが本当の目的だ。
このような本音を漏らして国民からの反発を招くようなヘマを安倍政権は慎重に回避している。格差や差別を故意に助長しながら、重大事件が起こるのを待っていたのだ。大量殺人事件が発生し世間の注目が集まった時は、彼ら悪徳政治家にとってチャンスである。犯人への憎しみで国民の多くが冷静さを失っているときに権力者の支配ツール(GPS)を導入提案しても反発を招きにくいのである。「事件の再発防止のために、危険人物へGPSを埋め込んで監視する法律を作ろう」という言葉を聞いて、違和感を持てる人がどのくらいいるだろうか?多くの人は何となく惰性で賛同してしまうのではないか?そうでなければ、安倍政権がこれだけ長期間に渡って続くはずがない。
「人権という美名のもとに犯罪が横行している」という言い回しもなかなか良くできている。うっかりしているとダマされて賛同し、人権蹂躙に手を貸してしまいそうだ。
安倍政権は国民の暮らしや幸福には関心がない。重大事件が発生しても、その被害者に対する同情の気持ちもない。事件発生の原因や再発防止策を追究する意思もない。自分たちの権力維持に利用できるかどうかが重要なのだ。
国民を監視し、批判的な者を抑圧・排除するという安倍政権の本質に一人でも多くの日本人が気付いてほしいと思う。
以上