【人間はどこまで邪悪になれるのか?】原発事故による健康被害を否定する醜悪な人々

写真(IAEA官僚のゴンザレス氏) 出典:YouTube「真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染を巡って」

写真(IAEA官僚のゴンザレス氏) 出典:YouTube「真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染を巡って」

 チェルノブイリ原発事故が発生してから15年経過した2001年、WHO(世界保健機関)と IAEA(国際原子力機関)が、キエフで国際会議を共同開催しました。そこでは、原発推進側と反対派が、原発事故による健康被害の原因について論争を繰り広げました。その模様を以下のビデオでご覧ください。

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 チェルノブイリ原発事故以前は周囲の子供たちのうち不健康な者は2割程度でしたが、事故から15年後では、8割以上が不健康になってしまいました。放射性物質を、水・食料・呼吸を通じて摂取したことが原因です。しかし、IAEA(国際原子力機関)をはじめとして、原発利権関係者たちは、因果関係を死に物狂いで否定しています。

 アメリカの精神科医であるM・スコット・ペック氏は、著書「平気でうそをつく人たち」の中で、邪悪な人間を次のように定義しました。

1)自分には欠点がないと思い込んでいる。(過度のナルシシズム)
2)異常に意志が強い。
3)罪悪感や自責の念に耐えることを絶対的に拒否する。
4)自分に対する不満や憎悪をそらすため、他人に罪や責任を転嫁したりウソをつくことを厭わない。(他者に対する想像力の欠如)
5)体面や世間体のためには、人並み以上に努力する。
6)他人に善人だと思われることを強く望む。

 人間は、失敗し悩み反省し学び挑戦するというサイクルを繰り返すことで徐々に進歩します。しかし、自分自身と対峙することを徹底的に拒否し続ける厄介な人もいます。

 このような邪悪な人間が、社会的に責任ある指導的な立場になってしまうと問題が大きくなります。原子力利権の総本山であるのIAEA(国際原子力機関)は代表例ですが、原発利権団体には邪悪な人間が多数入り込んでいます。そして、原子力政策を誤り、世界中の人々の生命・財産を危険にさらし、実際に取り返しのつかない事態を招いています。

 日本では、2011年3月に福島原発事故が発生し、大量の放射性物質が拡散しました。事故から5年経ち、原子力マフィアたちは健康被害などの事実隠ぺいに熱心に取り組んでいます。しかし、あと10年くらい経って、健康被害状況が隠せなくなったら、どうするつもりなのでしょうか?上記ビデオ内で描かれているような見苦しい言い訳を再び聞くことになるのでしょうか?

 上に紹介したビデオは、ジャーナリストのヴラディーミル・チェルトコフ氏が制作したドキュメンタリーです。チェルトコフ氏は最近、日本を訪問し講演を行っています。

リンク:
ヴラディーミル・チェルトコフ日本講演録(1)広島—京都—岐阜—東京

 「チェルノブイリの犯罪」と題されたこの講演で、チェルトコフ氏は冒頭、次のように述べています。

「手短に言えば、チェルノブイリは犯罪であるということです。研究所の実験動物のように、子供たちを使って犯罪的な政策が行われたのです。つまり、フランス、ドイツ、スイスの専門家、またWHO世界保健機関 やIAEA 国際原子力機関、欧州委員会、フランス、ドイツ、スイス、CEPNのような非営利の非政府組織NGO、ムタディス・コンサルタント社、エートス、コールがグルとなって、その犯罪に加担しているのです。
福島事故によって汚染された土地で暮らしている日本の住民と子供たちにも、同じ運命が待ち受けています。というのも、同じ権威機関の庇護の下で、同じ当事者が、同じ疑似科学的な正当化によって、同じ戦略を日本で実践しているからです。」

 チェルノブイリ原発事故の教訓から学ぶべきか?それとも、犯罪的な政策を繰り返すのか?

 日本人一人一人が考えるべきだと思います。

以上

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