【支持が広がる共産党】政権を担うために必要なことは何か?

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写真(日本共産党の志位委員長と民主党の菅直人氏) 出典:saigaijyouhou.com
写真(日本共産党の志位委員長と民主党の菅直人氏) 出典:saigaijyouhou.com

 戦前回帰・反動的な安倍政権の暴走が止まりません。それを止めるために頑張っているのが日本共産党です。組織力がある唯一のまともな野党であり、能力の高い議員が多いという印象を受けます。

 安全保障関連法案(=戦争法案)が憲法違反であることは自明です。その悪質法案に関する質問・追及を、日本共産党は国会の場で厳しく行っています。ブラック企業対策でも実績をあげており、サラリーマンにとっては頼もしい味方です。また、福島原発事故が発生する前から今日に至るまで、「原発全廃」の方針に揺らぎがありません。

 最近の選挙では日本共産党の獲得投票数・獲得議席が増えています。「共産党」という名前自体にマイナスイメージがあるため、「私は共産党支持じゃないけど、共産党の主張は理解できる。」「私は共産党員じゃないけど、共産党に一票を投じた」というコメントがネット上でもたくさん見られます。しかし、日本国民の支持・理解は確実に広がっています。

 今後、反動的な安倍政権は自分で自分の首を絞め、自爆する可能性があります。その後、今の野党が政権の座に就いた時に共産党がその一翼を担い、持っている能力を存分に発揮して欲しいと思います。

 私自身、日本共産党にとても期待していますが、果たして心配することは何もないのでしょうか?日本共産党自身が、自分の弱点を認識しているのでしょうか?組織として何か改善すべきことはあるのでしょうか?当たり前のことですが、完全無欠の組織などは存在しません。

 日本共産党に心酔し、どんな些細な批判も許さない立場の人がいます。日本共産党と言う名前を聞いただけで直ぐに感情的になり、悪口雑言の限りを尽くす人もいます。もう少し冷静になって、違う観点からの意見も欲しいと思っていたら、下記のYouTubeビデオを発見しました。私自身、とても参考になりました。読者の皆様にも是非見て頂いて、何かしら役に立てば幸いです。

「共産党は政権を担える党になったのか」(18分37秒)

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【冷静に考えてみよう】死刑賛成派が日本で多数を占めるのはなぜか?死刑制度を廃止すべき根本的な理由は何か?

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出典:朝日新聞
出典:朝日新聞

 国の調査によると、2015年1月の時点で日本国民の8割以上が死刑制度に賛成しています。反対派が少数なんですね。私から見れば不思議な現象です。

 外国から死刑制度の廃止・死刑執行停止を要請されると日本国民は感情的になってしまい、ネット上でも激しい応酬が繰り広げられます。まずは、冷静に議論する必要があると思います。

 以下に、日本国内における死刑制度賛成側・反対側双方の主な根拠・矛盾を並べます。

1)死刑制度賛成派の根拠
①被害者及びその親族の無念を晴らすべきだ。
→復讐したいという気持ちに応えるべき、ということですね。最高裁判所も「国民感情」という曖昧な表現を使って死刑制度を認めています。では、被害者の遺族が「死刑にしなくてもいいですよ」と申し出たら、加害者の死刑を免除しても良いのでしょうか?被害者側のその時の考え・感情によって死刑判断が左右されるというのも変ですね。

②加害者を生かしておくと再び事件を起こす可能性がある。
→刑務所に入れておけば大丈夫のはずです。そのための刑務所なのですから。終身刑の制度を導入することは可能でしょう。

➂加害者を生かしておいても社会に貢献できないんだから、殺しても構わない。
→随分と乱暴な意見ですね。では、加害者が高度な専門知識・技能などを持っていれば、死刑を免除しても構わないのですか?

④刑務所に一生収監しておいても更生の見込みが無いので税金の無駄である。
→では、加害者が億単位のお金を支払えるのであれば、死刑を免除してもOKですか?

⑤死刑制度という厳罰の存在が、他の犯罪を抑止する効果がある。
→現時点で、抑止効果は統計的に証明されていません。

2)死刑制度反対派の根拠
①冤罪事件が後を絶たない。
→司法制度の欠陥や警察組織の証拠捏造・自白強要により犯人に仕立て上げられてしまう悲劇が、日本では無数に起こってきました。冤罪被害を受けた人は人生を滅茶苦茶にされてしまいます。死刑を執行した後に冤罪が判明したら取り返しがつきません。
 では仮に、冤罪が発生しない司法制度が確立されれば、死刑制度反対派は賛成派に変わるのでしょうか?

②憲法違反である。
→日本国憲法第36条で「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。」と定められています。しかし、最高裁判所は「絞首刑は人命を奪う刑罰だが残虐ではない」などと述べています。絞首刑は残虐でない、違憲でないと言われても説得力が全くありません。

➂死刑制度があっても犯罪を抑止する効果が無い。
→その通りです。犯罪を抑止する目的で死刑制度を存続させるのは不合理です。統計的にも抑止効果が無いことが判っています。

 上の記述内容を踏まえた上で、私の考えを以下に述べます。

私の結論→「死刑制度は廃止すべきです」

理由:
 ひどい事件を起こした加害者は、事件を起こすべく運命付けられてこの世に生まれてきた訳ではありません。家庭環境・教育環境も含めた社会システムの不備・欠陥により人格形成が十分になされず環境への不適応を起こしているのです。つまり、加害者であると同時に被害者でもあるのです。

 社会システムの欠陥によるしわ寄せは社会的弱者へ行き易く、特に未成年では本人の努力だけで困難を克服するのは無理でしょう。社会に害を与える存在になった者は、その社会の欠陥・本質を映す鏡であり、社会の他の構成員と無関係ではありません。確かに厄介者をこの世から抹殺してしまえば、社会制度や我々自身の欠陥と向き合う必要は無くなります。しかし、「臭い物に蓋」という態度を取っている限り人間社会が進歩することはありません。原因を究明せず議論もせず対策もせずに放置すると、同じような事件・悲劇が必ず繰り返されます。現実を直視できない反動右翼的な政治家の言動・行動を見れば解るでしょう。

 何か事件が起こった場合、本当の原因を直視した上で再発防止策を行う。この地道な繰り返しをせずに暮らし易い社会を実現することはできません。死刑制度への賛成は「臭い物に蓋」「厄介払い」という安易な姿勢の表れであり、人間社会の進歩にはつながりません。時間・お金・手間がかかる検証・改善作業を積み重ね、暮らし易い社会の実現のために努力するのは国民一人一人の義務です。

 この地道な作業を実行する為には、事件を起こした加害者が生きている必要があります。殺してしまったら話をすることすら出来ません。取り調べや裁判の記録などは情報のごく一部に過ぎないので全く不十分です。

 「死刑執行」=「臭い物に蓋」の代償はとても大きく、長い目で見て人間社会に害悪をもたらすでしょう。

下リンク先の関連記事もオススメです。是非、ご一読ください。
【世論調査で8割以上の支持率!】死刑制度は本当に必要なのか?

死刑基準

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「安全保障関連法案に反対する学者の会」のアピールに賛同・署名をお願いします。

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出典:安全保障関連法案に反対する学者の会
出典:安全保障関連法案に反対する学者の会

 私は6月22日、「安全保障関連法案に反対する学者の会」のアピールに賛同し、署名を行いました。学者・研究者だけでなく、一般市民も賛同・署名できます。

 下記リンク先を確認の上、ご協力頂けたら幸いです。(手続きはとても簡単です。)

「安全保障関連法案に反対する学者の会」

 国民一人一人が自分の頭で考えた上で自分で判断し、小さなことでもいいので何かしら行動することが大切だと思います。

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【福島原発事故による汚染の実態】フランス放送局によるドキュメンタリーを紹介します。

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写真:線量を計る福島県の農夫 出典:フランスFR3放送「フクシマ・地球規模の汚染へ」
写真:線量を計る福島県の農夫 出典:フランスFR3放送「フクシマ・地球規模の汚染へ」

 福島原発事故により実際にどのような被害が生じているのか、最近の日本のマスコミはほとんど報道していません。原発マフィアのメンバーである御用マスコミが大勢ですから、多くを期待することはできません。しかし、国民の健康に関わる問題ですから大人しくダマされている訳にはいきません。

 こういう時には海外メディアの報道がとても役立ちます。日本の権力層にあまり遠慮する必要がないのが強みです。

 今回は、フランスの放送局が制作したドキュメンタリーを紹介いたします。

フランスFR3放送「フクシマ・地球規模の汚染へ」(54分9秒)日本語字幕あり

 54分という長い動画です。時間が無くて一気に全て見ることが出来ない場合は、何回かに分けてご覧ください。

 以下に、内容の概略を時系列で記します。

・福島原発事故により汚染された魚がスイスの店頭で見つかった話。
・福島原発事故の発生経緯
・政府を信用せず、自分たちで線量を測定する福島県住民たち
・政府が学校に設置したモニタリングポストの数値は実態を表していない。
・モニタリングポストの数値が低く表示されるように調整しろ、と圧力をかける文部科学省の話
・福島原発に近い双葉町での線量測定場面
・避難することを拒否し、高線量地域に住み続ける農夫の紹介。世話をしている牛は次々に死に、自分自身のDNAも傷ついている。
・政府が行う健康調査はとても不親切だということを示す事例を紹介
・放射能の影響を心配する必要はない、と話す御用学者を紹介
・海洋汚染が世界中に広がっている話。
・放射能雲が世界中に拡散したという説明。
・釣った鰻の放射線測定をする南相馬市在住の男性紹介

以下、事情によりビデオを観れない人のために、字幕の書き起こしを記します。

書き起こし始め
*************************
スイスの決意 それは20年後に 原発をゼロにすること。
日本で福島原発が、大事故を起こした直後の、決定である
“福島原発では、今日も新たに、2回の爆発が同時に起こりました“
津波の後 福島原発が、連続爆発してからというもの、スイス人は放射能に対してひときわ敏感になった。

「“日本の汚染魚にノー!” 韓国は福島産のすべての海産物を輸入禁止しました」
バーゼルの研究所が、昨年10月にスイスのスーパーで売られていた魚が、放射能汚染していたのを発見した。
太平洋産のマグロから、セシウム134と137が検出されたのだ。福島原発事故由来の、汚染である証拠だという。
「ご覧のようにセシウム134と137の、両方を含有してました」「どれくらいの量?」 「0.1から0.5ベクレル/ Kgです」

所長によれば 基準値以下のため、健康には危険はないということだ。
我々のために、別のサンプルも分析してくれる。「この魚は何ですか?」「タラです」
「太平洋産タラ…バーゼル市内の店で買いました。セシウム検査をするために…」(マルクス・ツェーリンガー バーゼル研究所放射能研究チームリーダー)
「二つのセシウムが同時に検出されたら、福島が汚染の原因だと言えます。」
分析の結果 タラも福島の放射能に汚染されていた。行政の基準によれば、危険はない量とのことだが…

しかし国境の向こうのフランスには、別の意見の専門家もいる。
(クリラッド測定所)ブルーノ・シャレロン 核物理学エンジニア
“放射能が無害”などという発言は、非常識だと彼は言う。
「被ばくには“しきい値”というものは、存在しないのです。」
「体が最少量のベクレルでも、ガンマ線やベータ線を、外部や内部から受ければ、後年、それがガンになっていくキッカケになりえます。」
だから 被ばくとは、闘わなければいけない。 終わりのない戦争だ。

それが地球の裏側では、3年前から猛威をふるっている。
日本… その日 マグネチュード9の大地震が、日本の沿岸部を襲った。
数十分後 巨大な水の壁が、太平洋岸一帯を飲み込む。犠牲者は2万人を超えた。5千人が行方不明だ。。
津波は 福島第一原発も壊滅させた。これが運命の瞬間である。巨大な波が施設を襲う。
冷却用タービンは 水没して壊れ、原子炉はメルトダウンを始めた。次々に爆発が起こった。
世界はチェルノブイリ以来、史上最悪の原発事故を目の当たりにした。
原発から放射能雲が発生し、国土の大きな面積を覆った。
政府は3万人の住民避難を決定。 原発周辺に最初は20km。やがて30kmの閉鎖区域を設けた。

3年が過ぎた… 福島周辺では、今でも津波の爪痕が生々しい。 
見渡すかぎりの瓦礫の山 家や家具の残骸 壊れた車 トラック
この地方全体が、巨大な除染作業の現場と化した。

放射能雲は、いたる所を通過した。
たくさんの作業隊が表土を5cm掻き取り、巨大な黒い袋に詰めている。 別の作業員が、それを積み上げる。
処分法がないからだ。

日本政府によれば“現場はコントロールされている”
しかし現地の住民は安心できず、自分たちで何とかする決意をした
例えば原発から20km の南相馬市。事故の翌日に避難を命じられた町だが、2012年4月 閉鎖区域から外された。

住民は放射能という“毒”を自ら計測することにした。事故後 独立した団体が数多く結成された。
「仮置き場が見えますよ」「放射性物質が貯蔵されてる所です」「積み上げられて ゴミの山になります」
こうした団体の代表者は、ガイガーカウンター持参で、住民のSOSに駆けつける。

丘のふもとの、立派な家に呼ばれた。家は市の除染を受けたばかりだ。しかし家主は安心できずにいる。
「全部 測りましょうね」日本政府の定めた許容基準値は、毎時0.23マイクロシーベルト つまり年間1ミリシーベルト
国際的な基準によれば、それ以上の被ばくは危険である。

「素敵なお宅ですね」「放射能がなければ、もっと素敵ですよね」家主は名のある陶芸職人だ
調査を始めると、たちまち測定器が鳴る。 基準値の20倍…
「ここの除染は完了しています」
「放射性物質はすべて除去したと、行政は主張してますが、このコンクリートの上など5マイクロシーベルトあります」
「普通は年間1ミリシーベルト以上、放射能を受けてはいけません」
「ここの年間の被ばく量は、4.3ミリシーベルトです」
「チェルノブイリなら、避難地域に指定される量です」
「居住禁止のはずです。」
「ここは、誰も住んではいけない場所なのです」

彼は、妻と3人の子供を300km遠い場所に移住させた。しかし自分は残るつもりだ。
大山弘一さんは 原発事故以来、ここに一人で住んでいる。
「15年前にここに来て、チェーンソーで土地を切り開きました」
「この家は自分で建てました」「庭も家も全部、自分で設計しました」
大山さんの家計は、惨憺たるものだそうだ。 補償はなく、顧客もないので、収入はゼロ。
しかし税金は、今でも毎年取られる。

テラスの線量は強烈だ。基準値の40倍を超える。
「素敵な家ですから、売りに出してはいかがですか?」「誰も買いたがりませんよ」
「どうして?」「だって、放射能汚染してますもの」「放射線管理区域内です」
「ここの家を買う人なんていません」

南相馬はどこも、放射能だらけだ。政府は、地域の学校すべてに、モニタリングポストを設けた。
保護者を安心させるために、リアルタイムの線量が示される。0.13マイクロシーベルト/時 基準値よりずっと低い
しかし数メートル離れた道端の数値は、0.8マイクロシーベルトまで上がる。
学校前の公式数値の五倍だ!

「学校は除染されましたから」(吉田邦博 市民放射線測定所(CRMS)代表)
「当然 数値も低くなっています」
「でも10メートル離れただけで、数値は変わります」「4倍から5倍に上がります」「10倍に上がる所もあります」
「私に言わせれば モニタリングポストは、何の役にも立ちません」「税金の無駄遣いです」
「これは自然放射線なんですか?」「もちろん違います」「自然放射線だったら、0.05マイクロシーベルトくらいです」
地域のすべての学校が、行政によって除染された。

いわき市 福島原発の南40km。 この日、小学校では、みんな熱狂していた。
地元野球チームの人気選手を迎えたのだ。
そしてグラウンドの片隅では、気ぜわしい様子のお母さん3人…
彼女たちも公式数値をチェックするグループを結成したのだ。

1メートルごとに、グラウンドを測定する。「そこの場所が、学校では一番高いです」(千葉ゆみ 主婦)
「0.18マイクロシーベルト以上です」
「グラウンドにしては高いですね」「健康にはまったく害がないと、保証されている数値です」
「でも原発事故前と比べると、3倍から4倍 高いですね」
グラウンドの次は校庭だ。子供の健康を心配して、お母さんたちは、天任せにはしない。
「このタブレット GPS機能が付いていて 直接線量を記録するんです。」

学校責任者は万事順調だと主張するが、動揺を隠し切れない瞬間もある…
「学校の除染は済んでますか?」「はい、人が来て学校の裏の木やあそこの木を切りました」
「でも、正式の除染はされてません」「子供が遊んでも安全なのですか?」
「私、個人としての意見ですか?」「それならノーコメントです」

教頭の後ろには、モニタリングポストが2台も立っている
1台目の数値は0.09マイクロシーベルト 2台めはずっと高い数値を示している
毎時0.14マイクロシーベルトだ
「長い話になるのですが、私の聞いたところでは、1台はある会社で作られたのですが、性能を満たしていないということで、文部科省が契約を解除したそうです」
「その後、新しい機械が設置されました」「裁判になってると思います」
「同じ数値が出ますか?」「こっちの方が良くないようです」「性能が満たされていないそうです」
妙な話だ
われわれは取材旅行中ずっと、隣り合わせのモニタリングポストに出会った。
政府が設置したモニタリングポストは、隣りの計器より低い線量のことが多い。
この差はどこから来るのか?

東京に戻る
この倉庫は、契約解除された計器のメーカーのものだ。彼が社長の豊田氏
「これが文部科省が発注したものです」(株式会社アルファ通信社長 豊田勝則)
「省は600台 このリアルタイムの計測システムを注文し、福島県に設置しました」ところが使用が始まった数週間後、省は計測値を補正するように要請した。
“計器の表示する値は高すぎる”という理由である。
省の通知は厳しい口調だった。「省から届いた通知です。」二〇一一年十月二十六日付け
「ここに“表示値が高すぎる”とあります」「彼らは、6基のモニタリングポストを、現場で検査し、省のガイガーカウンターに比べて、私どもの計器の値は、はるかに高いと」
「従って、表示値の補正が、必須であると」「即座に調整を行なうように、要請されました」
しかし豊田氏の計測器は、国際基準に従ってアメリカで製造されていた。そしてアメリカの製造者は、補正を拒否した。
「アメリカ側とコンタクトを取り、数値を下げてくれと頼みました」「“機器は国際基準に則している”という返答でした」
「“なぜ日本の基準に合わせる必要があるのかわからない“と補正を拒否されました」
放射線量というのは不確定であるため、20%程度の振れ幅が適用される。
しかしほとんどの国が、慎重をきして、最高値を採用している。
日本の官庁は、われわれの問い合わせに応じなかった。
豊田氏との裁判を控えているためという口実である。
国民の不安をあおるのを恐れて、危険を最小限に見せる。
事故当初から 国のこの態度に、日本人は苛立っている。

安全発言を告発するために、隠しカメラの使用を辞さないジャーナリストもいる。
日本では普通、ほとんど使われない。そのため、このジャーナリストの顔を公開することはできない。
“桐島 瞬”は彼の筆名だ。この3年間、原発内部を撮影するため、定期的に作業員として働いている。
この日は、東京のある労働組合で、目撃したことを報告した。
集まっているのは原発労働者。クビになる恐れがあるので、顔は公開できない。
「海を見るとすごく綺麗だけど、原発内部は、メチャメチャです」
「これは?」「一号機のタービンです」「汚染水用のホース 破れたものです」
原発内の仕事は、キツくて危険だ。5千人の作業員は、みんな志願者だ。
桐島 瞬は写真をとることは、自分の義務だと考えている。
「危険は承知です」「48歳 もう若くないですから、構わないです」
「本当のことが知りたかったんです」
「何が一番大切か、考えました」「危険を冒すほかない」「原発内で起こっていることを、本当に知るために…」

彼は、私が福島原発に接近する、手助けをしてくれることになった。
2012年以来 閉鎖地域は、原発周囲の円状ではなく、放射能の広がりに、ほぼ沿っている。
許可なしで入ることは、不可能だ。報道陣に許可の出ることは稀で、非常に規制されている。
しかし彼は、通行許可を持っているのだ。
私は彼の車のトランクに隠れて、 閉鎖区域に入ることになった。「チェックポイントです しばらくジッとしていて!」
「こんにちは!」「申告することはありませんね?」「はーい どうぞ!」
数キロ先 人目のない場所で、トランクから出る。だが顔を隠すように、アドバイスされた。
「こうやって、日本人っぽくして、外国人だとわからないようにしました」
「日本人っぽく見える?」「ああ これなら目立たない」
原発に向うと、ガイガーカウンターが鳴り始める。
許容基準値0.23μを超えている明らかな証拠だ。
「10.4」「危険?」「ああ 高すぎる」「10.4? 高すぎる 危険だ」
「ほら ここを左折すると 1キロ半で原発だ」
双葉小学校の駐車場に案内してもらう。
政府のモニタリングポストには、標準の50倍の線量。
桐島 瞬は激怒する。
「バッテリーを地面に置いてある!」「ガンマ線はブロックされてしまいます」
「計器は、バッテリーと鋼鉄板の上に設置されてます」「ガンマ線は、センサーに届きません」「公式の線量は少なくなります」
その証拠に二メートル離れた草の中では、21マイクロシーベルト/ 時
公式線量の2倍に近い。

校舎の裏では測定器は狂ったように鳴る。
「ほぼ40マイクロシーベルト」「地面に置くと、単位が変わります」「ミリシーベルトになりました」
「0.32ミリシーベルト つまり 320マイクロシーベルトですね」安全基準の1300倍を超える! 
日本政府は、双葉町が、何十年も住めないと宣言した。
「10年 50年は 帰れません」「ここに住んだら 許容基準の50倍の線量を浴びることになります」
「年間50ミリシーベルト以上… 不可能です」「あまり長居しない方がいい… 行きましょう」
「ここによく来るのですか?こんな危ないのに…」「私は福島原発で長く働いたので、もういいんです」
「でも あなたみたいな普通の人は こういう場所に長居しない方がいい」
閉鎖地域の線量は、 基準値をはるかに超える。
原発の周りの村では、2011年3月の震災の爪痕もそのままに、時間は止まってしまった。
しかし日本政府はいつか 住民を帰還させる希望を失わない。
そもそも家を捨てることを、拒否した人も多い。この農夫は、原発から14kmの場所に住んでいる
「私はレジスタントです」「神風」「牛のテロリストです」
吉沢正巳さんは、300頭の牛と一緒に暮らしている。みんな被ばくをしている
「茶色い牛は日本特有で、黒いのとは全然違うんです」「出荷できませんし、食べることもできません」
「譲渡も 売買も、よそに持ち出すことも、政府に禁じられています」
東電からは2千万円の賠償金を受け取った。
「7.9マイクロシーベルト…」「7.6マイクロ この辺りは高いです」
吉沢さんは 危険にもかかわらず ここに残る決意をした。
「人生の最後まで、群れにエサをやる 牛飼いでいたいんです」
「牛を売れなくても、もう関係ないです」「原発事故があった… 仕方ないんです」
「原発が爆発してしまったんだから…」「何が起ころうと 最後まで、生き物たちの世話をするんです」
「残りの20年」しかも、牛たちは病気だ。
事故から一年 皮膚に白斑が現われた。「2012年8月から、白斑が出はじめました」
「黒毛牛ですが、首や背中や体のあちこちに、白い斑点が出ています」「すこし減りましたが、こっちの牛にも出てます」
「被ばくをしているせいだと思います」「皮膚や色素の変異みたいなものでしょう」
事故以来 200頭以上の牛が死んだ。原因は不明だ。政府は獣医を派遣して調査を行なったが、結果は一度も送られて来ない。

「この牛は突然死にました」「健康に見えたのですが、突然元気がなくなって、原因はわかりません」
「子牛も一緒に死にました」「原因不明です」「元気だったのに…」
一頭ずつ死んだ牛のために、慰霊碑を建てている。しかし自分自身の体調については語りたがらない。
「DNAの検査を二度ほど受けました」「大丈夫だと言われました」「少し心配な部分もあるけれど、 標準の範囲だと言われました」
「若い人ほど心配だそうです」「私は来年60歳になるので…」「そんな年だから もう心配ないんです」
それでも われわれに 診断書を貸すことを承知してくれた。
検査によれば、彼のDNAは損傷を受けていた。問診をした日本の医師は、手で書き込みをしている:
“やや高めですが心配ありません”
しかし別の医師はこの記述に、憤慨した。チェルノブイリ事故後 ウクライナで、長く働いた医師だ。
「ある畜産家が、検査でDNAの損傷を認められましたが、医師は問題ないと言っています」
「それはお医者さんが言ったんですか?」「とっても危ないですね」(河田昌東 分子生物学者)
「上昇がどういう意味を持つのかは、わからないのです」
「わかるのは、体内で何か大変なことが起こっているということです」
「DNAが損傷すると何が起こるのですか?」
「発癌リスクが非常に高まります」
「しかしチェルノブイリでは癌も増えましたが、他の病気も多く現われました」
「実は、癌はチェルノブイリ事故後に 現われた病気の10%に過ぎません」
「多かったのは心臓病です」「セシウムは体内に入ると、すい臓と心臓に溜まるからです」
「それから体全体に広まることが、わかってきています」

福島では、こうした健康被害リスクが、2011年3月以来、現実にある
原子炉建屋が次々と爆発し、高濃度の放射性プルームが放出されたから
甲状腺癌の蔓延を恐れて、日本政府は大規模な健康調査を実施している。
0から18歳の36万人の子供が、 ホールボディーカウンター測定と、甲状腺の超音波検査を受けなければならない。
しかし保護者にとって 検査は良識的とは言えない。
郡山市 原発から50Km  ここも放射能雲が通過したため ひどい放射能汚染をしている。
住民は子供の心配をしている。「見て まだ毛があるよ」「うん 僕 毛があったの」
野口とき子さんは、二児の母親だ。13歳のユメちゃんと 9歳のダウン症児 リンタロウ君
リンタロウ君は、原発事故直後に髪の毛を失った。医者によるとストレスが原因だ。 
「一番危険だったのは、3月15日だったと思います」
「爆発後 何時間のタイムラグがあって、放射能が風に乗ってきたのが、15日だと思います。」「それが15日の雪雲で、郡山市に降り注いだのです」
昨年 ユメちゃんとリンタロウ君も、県民健康管理調査に参加させられた。甲状腺の超音波検査を受けたのだ。
「甲状腺検査を受けるためには、保護者はサインと捺印をします」「結果は子供の名宛で郵送されます」
「“野口リンタロウ様”とあります」「封筒には“親展”とあるので、彼しか開けられません」「まだ小学校四年の身障者なのに!」
「それで私たちが開封しました」「結果は、20ミリ以下ののう胞があると、それだけです。数もサイズも図も無しです」
「最後に“A2判定”だとあります」「次の検査は二年後だそうです」「信じられません!のう胞があるのに 二年も待つなんて!」「ショックもありますが、 怒りの方が大きいかな…」
とき子さんの子供は、二人ともA2判定だった。

保護者に渡された書類によれば、検査結果は次のように分類されている。
A1判定=甲状腺に異常は見られませんでした。
A2判定=のう胞 または結節がありますが 問題はありません。
BとC判定は二次検査 または 手術を必要とする。

この不十分な情報に 保護者は安心することができない。
すでに75人の甲状腺癌と疑いが、発見されているだけに、なおさらだ。
通常の発症率の、15倍だ! 各地で、真実を探るための協会が、動き出した。
その一つ 三春村も 放射能雲の影響を受けた地域だ。この日 学校の体育館で、たくさんの家族が順番を待っていた。
「ここの黒く見えるシミが、のう胞と呼ばれるものです」この医師は甲状腺癌のスペシャリストだ。ボランティアで検診を行なっている。
「甲状腺の左側に結節があります」「サイズは 8.2×3.6ミリ…」
福島県の甲状腺検査は、信頼できないと、彼は言う。
そして権威機関の主張とは逆に、日本で癌が多発する恐れがあると言う。
「15年か20年後には、大変な状況になる可能性があります」
「今の日本では 地上1mの線量が、年20mSv になる場所に、人が住んでいます」(西尾正道 北海道がんセンター院長)
「チェルノブイリの基準ならば、住民を移住させなければいけません。」「年間3mSv以上で、移住でしたから」
「しかし日本は年20mSv まで、居住を許しています。」「このままでは大変なことになります。」
およそ100家族が、西尾医師の診察を受けに来た。
「結果はいかがでしたか?」「問題ないそうです」「安心しました」
政府が沈黙する中 こうした協会が、人々に、わずかな安心と希望をもたらす。
「特別なことをやってるわけではありません」(鈴木薫 いわき市市民放射能測定室事務局長)
「私たちのまわりは、放射能だらけです」「いつ次の爆発が起こるか、わかりません」
「私たちはそういう状況に生きてます」
「そんな中で、子供たちを放射能から守るには、…私たちは殺されかかっているようなものなので…何かしなければなりません」
「とっても受身な姿勢ですが、闘わなければなりません」
日本政府は信用ならないと評価されている。その政府を相手に、闘うすべのない保護者たち
事故後 政府はこのアドバイザーを任命し、すべてが始まった。
このビデオはインターネット上でも拡散された
山下医師の発言は、日本中を震撼させた
「放射能の影響は、ニコニコしている人には来ません」「クヨクヨしていると来ます」「これは明確な動物実験でわかっています」
山下医師は、われわれの取材依頼に応じなかった。
その代わり、後任者に会うことができた。鈴木医師だ。
“保護者が不安に思う必要はない”と 彼は言う。
「二人に一人の子供は、医療措置を受ける必要がありません」
「のう胞があるのに?」「はい 問題ありません」
甲状腺癌の数もまったく異常ではない と、鈴木医師は言う。一番危険なのは、不安をあおることだそうだ。
「放射線は目に見えません」(鈴木眞一 福島医科大学付属病院病院長)
「放射線による被害は、すぐには現われません」「ですから事故当初、みなさんが心配をされたのは普通です」
「しかし、私の個人的意見ですが、放射線よりも放射線への恐怖の方が
日本人に大きな影響をもたらしています」
「放射線を怖がるのが、一番いけません」「わかりますか?」
だが疑いがあるのか、福島大学は 巨大な放射線影響研究所を建設中だ。
2016年に開業予定だ。日本は、暗い時代の到来に備えているわけだ。
制御不可能なモノの制御を、試みるため日本政府は、原発から60kmの福島市に原子力災害対策本部を設置した。すべての関連省庁がここに集まっている。そして原発を所有する東電もいる。
広報班長の木野正登さん 事故当初から、本部を指揮している彼の任務はまだまだ続くだろう
「もう3年近くここにいます」(木野正登 原子力災害対策本部(経済産業省))
「今のところ、後どれくらいここに、いなければいけないかわかりません」
「放射能がなくなるまでは 30年 40年かかるでしょう」「ですから、まだ長い間、ここで働くことになるでしょう」
原発を解体するのに40年、しかし目下、メルトダウンした原子炉を冷却しなければならない。 常時 水を掛け続けるのだ。非人間的な仕事だ。漏水ばかりしている。
何百人もの作業員が危険にもかかわらず、リレー作業を続ける。
汚染をなんとか遮蔽しようと、応急処置をしている。
毎日300トンの高濃度汚染水が、太平洋に流れている。
「みなさん 環境の心配をされています」「高濃度汚染水が海に流れていますから」
「当然です、特に漁業の方は心配されています」「一日も早く、汚染水の問題を解決しなければなりません」

原発から海に漏れる汚染水が、 魚を汚染させている。
昨年水揚げされたこのアイナメは、基準値の2500倍の汚染をしていた。
漁業は沖合い40kmまで禁止されている。いわき市のトロール船は、外洋まで操業に出なければならない。
捕獲が許可されているのは、約40種類の魚だけだ。その一部は検査に出さなければらない。
港では、県の役人が待ち受けている。「魚は研究所に持って行きます」「放射能の検査をするためです」
この数ヶ月 県の検査結果は、魚を売ったり食べたりするのに、安心な値になってきている。

「食べるんですか?」「もちろん タコ」「生で?」
「もちろん 食べるよ 汚染ないもの」(鈴木みつのり 漁師)
「放射能ゼロだもの」「これも放射能ゼロ」
タコやイカは、放射能に敏感ではなく、漁を許されている数少ない魚種だ。しかし漁師たちは、全面解禁を願っている。
「常時モニタリングしていると、基準値超えの魚も見つかります。100ベクレル以上ということです。でも検査のたびに、値は下がってます。政府は、とても慎重なんです。だから、何百回も検査して、はじめて漁の許可を出します。」
日本政府は、汚染の続く限り、漁業を監視・制限すると宣言している。

日本気象研究所も、モニタリングに参加している。
青山道夫は、2011年以来政府の委託で、太平洋の放射能の拡散を観察している。
そして安心できる見解を表明した。「福島原発から流出した放射能は、まず黒潮に乗ります」「そして東に進みます」「ただしそれほど東進しません」
「2011年冬から2012年春にかけて、汚染は東に流れました」「そこで冷やされて沈みます」「深く沈んだ後、方向を変えて南に向います」「そして西に戻ります」「日本に帰ってくるのです」「こうして一部は日本に帰ってきます」
「福島から2500~3000キロに、運ばれた放射能は、水深400mまで沈んでしまっています」
青山教授によれば、太平洋の生物には、まったく危険はないということだ。
「絶対ですか?」「太平洋の魚はまったく問題ありません」(青山道夫 気象庁気象研究所)
「危ないのは、福島原発に接する海域の魚だけです」「ここで育つ魚の遺伝子は、放射能でほんのすこし傷ついています」
「けれど外洋の魚は、浅い所でも、深海でも、まったく大丈夫です」「放射能が蓄積していも関係ありません」
「魚は食べて大丈夫なんですね?」「大丈夫です 私も食べてます」
この青山教授の説は、東京のある科学者を困惑させた。
崎山比早子さんは、この日、放射能情報センター(原子力資料情報室?)に招待されていた
放射線科学研究所の所長である崎山さんに、青山氏の説を話してみると…
「魚が高濃度汚染水の中を泳いでも、まったく問題ないそうです」
「ほんとに!?」(崎山比早子 福島原子力発電所事故調査委員会委員)*崎山氏より海洋学は専門外と断りがありました
「そんなこと聞いたことありません」「海洋学の青山先生ですよね?」
「魚が出られないように、網は張ってあるけれど、汚染水は自由に流れるから…
セシウムは砂や泥について、水の底に沈むけれど、それを食べる魚だっているし、回遊してくるから もちろん影響はあります。影響がないなんて、あり得ません」
「(私は専門外なので)何故、彼がそんなことを言ったのか わかりません」
日本政府は大丈夫と言っているが、太平洋汚染の危機は現実ということだ。

太平洋の向こう側では、その危機感が広まっている アメリカ…サンフランシスコ
毎週ボランティアが達が、流れてくる津波の瓦礫を清掃する。環境を守ろうとする彼らにとって、 今回の汚染は大惨劇だ。
「海は私たちの命です」「地球の70%が海です」「原発事故は、もちろん、海に影響を与えます」「悲劇です」
「日本からアメリカまで、生態は被害を受けるでしょう」津波による瓦礫の大部分は、今年の春、アメリカ沿岸に届くはずだ。
しかし科学者が一番心配しているのは、生態への影響だ。
ニューヨーク州ストーニーブルック大学
この海洋学者は放射能汚染したマグロの切り身を保存している、太平洋産のマグロです。
サンディエゴ沖15~150キロの海域で捕獲されました。分析の結果 福島原発由来のセシウム134と137が検出された。
「このピークは、福島の放射能でなければ、現われません」(ダニエル・マディガン ストーニーブルック大学生物学研究者)
「セシウム134がとび抜けている以外には、目立ったところはありません」
カリフォルニア沿岸中で、科学者グループは動き出しているダニエル・ハーシュ教授は、カリフォルニア大学で原子力政治学を教えている。
福島原発事故は、地球規模の被害をもたらす大惨事だと言う。
「放射能に、安全なしきい値のないことは、わかっています」(ダニエル・ハーシュ カリフォルニア大学原子力政治学教授)
「海に流された汚染水によって、被ばくの危険は上昇しました」「どの程度かはわかりませんよ」
「福島原発事故は世界規模の事故でした」「被害はグローバルに出るでしょう」
「どのようなものかはわかりませんが、人類に現われる健康被害は 
膨大でないにしてもゼロということもありません」
太平洋汚染への不安からカリフォルニアでは、人々は警戒を怠らない。

ヨーロッパはどうだろう? 海は影響を受けなかったが、放射能雲は届いていた
その大きさは? フランスの科学者達は、それを突き止めようとした。「大事故… そう 大惨事でした」
IRSNは福島由来の放射能雲の通過コースをシミュレーションした。これがその結果だ
「プルームは太平洋に広がり、北米大陸に向かい、合衆国とカナダの間 そしてカリフォルニアのアメリカ沿岸に達しました。
そのまま北米大陸、特にアラスカに広がりました。ボストンから大西洋に抜けます。北極圏からも広がっています。そしてスウェーデンから北欧に入ります。東欧に達し 南北と東西に流れながら、徐々にフランスにも広がりました。」
「フランス人に危険はなかったのですか?」(オリヴィエ・イスナール  フランス放射線防護原子力安全研究所・放射線防護課副課長)
「ありません。十分に低いレベルでしたから」「ヨーロッパに住む人には 健康被害は出ません」
だが独立の立場の専門家は、そんなに簡単な問題ではないと言う。
確かにヨーロッパの放射能汚染は、少なかったが、リスクは現実だったと、クリラッドの専門家は言う。
「フランスの住民も、福島の放射能をある程度受けました」「呼吸と食物を通してです」
「幸い、チェルノブイリの時の1000分の1程度でしたので、例えば安定ヨウ素剤の服用と言った勧告を行なう必要はありませんでした。
とはいえ、あらゆる追加被ばく量は、健康リスクを上昇させます。
ですから、長期的な目で見て、影響がないと断言することは、不可能です」「これは日本以外の、世界中の人に言えることです。」

ふたたび日本 南相馬市 福島原発から20km いわもとてるおさん 退職者 
三歳の時から、地元の川で釣りをしている。祖父に教えてもらった。彼の生活スタイルなのだ。
「ナマズ」「食べられますか?」「いいえ」「どうして?」「放射能に汚染されてます」「たぶん1000ベクレル近く」
「危険ですか?」「ええ 今の日本の基準が、100ベクレルです」「太田川は900とか、1000ベクレル出てます」
いわもとさんは鰻釣りの名人だ。日本人の大好物だ。しかし高濃度汚染しているので、もう食べられない。

自宅に戻って、検査するために鰻を切り刻む。
原発事故以来、彼の趣味は終わった。
「定年退職して、人生を、これから楽しもうと思っていました」
「まさにその時 原発事故が起こったんです」
「こんなこととは、関係なく生きたかった」
「放射能測定なんてこととは…」
「いつかまた川の魚を、食べられる日が来ますか?」
「私の生きている間は、来ないでしょう」
いわもとさんは自主的に、放射能測定を行なっている。それが義務なのだと言う。
未来の世代が、この悲劇を繰り返さないように。 故郷の川と…これほど多くの人生を、破壊してしまった悲劇
*************************
書き起こし終わり

最後に:
 日本政府のご機嫌を取らずに事実を報道してくれるのは、どのメディアなのか?耳に心地よい大本営発表を垂れ流し続けているのは、どこのメディアか?我々受け手は、常に冷静に理性的に判断すべきだと思います。

以上

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安倍総理の好きな言葉→「愛国心」とは何か?

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写真(鹿児島県知覧基地で、知覧高等女学校三年生が桜の枝を振って、特攻隊の出撃を見送る。) 出典:知覧特攻平和会館
写真(鹿児島県知覧基地で、知覧高等女学校三年生が桜の枝を振って、特攻隊の出撃を見送る。) 出典:知覧特攻平和会館

 安倍晋三の著書『この国を守る決意』には、次の一説があります。

「(国を)命を投げ打ってでも守ろうとする人がいない限り、国家は成り立ちません。その人の歩みを顕彰することを国家が放棄したら、誰が国のために汗や血を流すかということです」

 神風特攻隊により多くの若者が意思に反して無駄死させられ、靖国神社に英霊として祀られているのを思い出しました。安倍総理が国民に強要している「愛国心」の本質が良く理解できます。

 安倍さんはアメリカや財界の手先として奉仕していますが、一般の日本国民からは容赦なく詐取する政策を続けており、暮らし向きは悪くなるばかりです。彼は、国民に対して無償の奉仕を要求しているのです。国民に「愛国心」を強要し、軍需産業に奉仕するために日本国憲法を捻じ曲げています。

 「愛国心」という言葉のいかがわしさは、歴史によって証明されています。次のYouTubeビデオをご覧ください。

ネトウヨに読ませてやりたい偉人の名言集(1分54秒)

 権力者が使う「愛国心」という言葉に簡単にだまされて素直に従う人が日本では多いと思います。権力者が用いる美しい言葉にダマされて、詐取されていることに気付かない、気付こうともしない人がとても多いのです。国政選挙での投票率が50%程度なのを見れば判ります。

 「愛国心」という言葉を使う権力者たちは、日本国民がこのまま素直でいてほしいと思っています。自分の頭で考えず、雰囲気に流される国民であって欲しいと願っています。

 次のYouTubeビデオは、以前に放映されたドラマの一節ですが、ズバリと本質を突いています。参考にしてください。

いい加減目覚めなさい 日本の国の姿 女王の教室(1分33秒)

 上記YouTubeビデオからセリフの一部を引用して、本記事を終わりに致します。

「日本という国は、そういう特権階級の人たちが楽しくしあわせに暮らせるように、あなた達凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。」
「そういう特権階級の人達が、あなた達に何を望んでいるか知っている?今のままずーっと愚かでいてくれれば良いの。世の中の仕組みや、不公平なんかに気付かず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら、上司の言うことを大人しく聞いて、戦争が始まったら真っ先に危険な所に行って戦ってくれば良いの。」

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【福島原発事故】事実を知りたければ現場作業員の声に耳を傾けよ

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 事件・事故などが発生した場合、正確な事実を把握し原因を突き止め、対処方法を決めなければなりませんが、一番良い方法は何だと思いますか?現場に行き、現物を確認し、現地の人に直接話を聞くことです。ウソやごまかしの入る余地がほとんど無いからです。

 福島原発事故を例に挙げると、政府発表を垂れ流すテレビを遠く離れた自宅で視聴するのが一番悪い方法ということになります。利害関係者が都合の悪い事実を正直に話す可能性はほとんど無いと考えるべきです。

出典:不明
出典:不明

 福島第一原発は世界で最も危険な場所の一つですから、普通の人が現場に行って現物を確認する訳にはいきません。しかし、現場で現物を相手に実際作業をした人たちの話を聞くことはできます。

・作業員達はどんな現場でどんな作業をしているのか?
・具体的にどんな危険にさらされているのか?安全対策はされているのか?
・被ばく線量の管理の実態は?
・具体的な健康被害は?
・どんな気持ちで働いているのか?
・多重下請け制度でピンハネされ、最終的に受け取る報酬は?
・自分自身や原発産業の将来に対して希望を持っているのか?

 原発関連産業に従事して生計を立てている人は膨大な数になりますが、原発作業員達はその底辺に位置しています。原発産業が抱える様々な問題のしわ寄せは、底辺の原発作業員に向かいます。どんな組織であってもその本質を知りたければ、一番立場が弱い底辺の人に話を聞くべきです。

 今回は、原発作業員の実態をまとめたYouTubeビデオを紹介します。参考にしてください。

福島原発の作業員の実態・ドイツのドキュメンタリー(8分17秒) 日本語字幕あり

下記は、原発作業に携わった人が書いたルポルタージュです。お勧めです。

原発ジプシー 増補改訂版 ―被曝下請け労働者の記録

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【福島原発事故の現実】海外からの忠告に耳を傾けよう

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上図(福島原発事故による放射性物質の拡散)  出典: NOAA(米国国家海洋気象局)、US Navy(米国海軍)、GEBCO
上図(福島原発事故による放射性物質の拡散)  出典: NOAA(米国国家海洋気象局)、US Navy(米国海軍)、GEBCO

 2011年3月に発生した福島原発事故により多大な被害が出ているにも関わらず、過ちから学ぼうという機運が日本ではほとんど見られません。現実を直視し失敗から学べば進歩する可能性がありますが、その逆で反動的な動きばかりが目立ちます。

・放射能汚染レベルの測定が不十分で、しかも、わざと数値を低く見せている。
・チェルノブイリ基準では避難すべき場所に人を住まわせている。
・避難者への援助を打ち切り、高線量地域へ帰還せざるを得ないようにする。
・健康調査の対象範囲を狭くし、被爆による健康被害を小さく見せている。
・特定の医療機関だけに健康調査・診断を許可し、その結果を住民たちに教えない。
・福島県の農産物を福島県内の学校給食に用いて、「安全性」をアピールしている。
・汚染地域に企業が進出したり、学校を作っている。
・東京電力を初め原子力村の人間は罰せられず、賠償費用などは国民負担になっている。
・安全性の確認ができないばかりか、放射性廃棄物の処理・管理方法も確立できていないのに、全国の原発を再稼働しようとしている。
・原発の新設や輸出を目論んでいる。

 思いつくままに列挙しましたが、上記以外にもたくさんあると思います。総理大臣をはじめ原発利権関係者は事実の隠ぺいに熱心です。日本のメディアはほとんどが隠ぺいに協力しています。多くの国民は心地よい嘘に流され、考えないようにしています。救いようが無いほど刹那的です。健康に関わる問題だということを、すっかり忘れてしまったのでしょうか?

 今回は、外国人でありながら日本のことを心配し、親身になって忠告してくれている人を紹介します。下記、YouTubeのビデオをご覧ください。

「風評被害になる。迷惑だ。失せろ!」なんてことを言わないで欲しいと思います。

国連人権員会の「健康に対する権利に関する特別報告者」であるアナンド・グローバー氏(12分47秒) 日本語字幕あり。

ノーベル平和賞を受賞したIPPNW(核戦争防止国際医師会議)の生みの親で、医師のヘレン・カルディコット博士の会見(9分38秒) 日本語字幕あり。

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【福島原発問題】ジャーナリスト:おしどりマコさんの活動を紹介します。

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写真(おしどりマコさん) 出典:ドイツNDR「真実を取材するコメディアン・おしどりマコ」のYouTube画像より
写真(おしどりマコさん) 出典:ドイツNDR「真実を取材するコメディアン・おしどりマコ」のYouTube画像より

 2011年の福島原発事故以来、調査を続けているジャーナリストの一人、おしどりマコさんのことを最近ネットで知りました。正直、「彼女の行動力に脱帽!」というのが私の感想です。

 詳しくはYouTubeの動画を見て頂いた方が良いと思いますので以下に紹介いたします。

ドイツNDR「真実を取材するコメディアン・おしどりマコ」(5分1秒)

IPPNW(核戦争防止国際医師会議)でのおしどりマコさんのスピーチ@フランクフルト(11分20秒)

下記は、おしどりマコさんのホームページです。

おしどりポータルサイト

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【ネトウヨ発狂確実!?】フィンランドの小学生が作った議論のルールはとても役立つ、という話

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 以前、ネット上で「フィンランドの小学5年生が自分たちで作ったという議論における10のルール」というものを見つけました。

1. 他人の発言をさえぎらない
2. 話すときは、だらだらとしゃべらない
3. 話すときに、怒ったり泣いたりしない
4. わからないことがあったら、すぐに質問する
5. 話を聞くときは、話している人の目を見る
6. 話を聞くときは、他のことをしない
7. 最後まで、きちんと話を聞く
8. 議論が台無しになるようなことを言わない
9. どのような意見であっても、間違いと決めつけない
10. 議論が終わったら、議論の内容の話はしない
(出典:図解 フィンランド・メソッド入門)

 議論をするには技術や経験だけではなく、他人を思いやる気持ち・共感力・誠実さ・想像力、なども必要になります。人間としての全人格的な実力が要求されますので、短期間で身に付くものではありません。特に日本人の場合は、学校の授業でも議論することがほとんどありませんし、実社会でも上意下達、ナアナア、もしくは口論が基本なので実践する機会は少ないでしょう。よく、「日本人は国際会議の場で英語を使って議論できない」という話を聞きますが、「議論自体ができない」というのが正しいと思います。

 さて、上記10個の各ルールについて私なりに内容を考えてみました。参考にしてください。

1. 他人の発言をさえぎらない
 自分一人では無理でも他人と協力することで実現できることがたくさんあります。例えば、議論をすることで複数の異なる意見を出し合い、より良いアイディアを構築することが出来ます。すなわち、相手の意見を如何に上手く引き出すかが重要なのです。気持ちよく喋ってもらうには礼儀や配慮を示す必要があります。相手に喧嘩を売るような態度は論外ですね。

写真(野次を飛ばす安倍総理)
写真(野次を飛ばす安倍総理)

2. 話すときは、だらだらとしゃべらない
 たとえゆっくりとした喋り方であっても、無駄がなく解り易い説明であればOKだと思います。しかし、意味不明で理解し難いことをダラダラ長時間話したりすると、聞かされる側は疲れてしまいます。

写真(安倍総理の米議会演説:うしろの二人はツラそう・・?) 出典:sankei.com

3. 話すときに、怒ったり泣いたりしない
 自分の意に沿わないことを言われたからといって、泣いたりわめいたりしてはいけませんね。相手は遠慮して意見を言いにくくなってしまいます。冷静さを失うとまともな思考力が失われますし、実力がないのを自らさらけ出してしまうようなものです。

写真(テレビ番組出演中にアベノミクスを批判され激昂する安倍総理) 出典:TBS NEWS23
写真(テレビ番組出演中にアベノミクスを批判され激昂する安倍総理) 出典:TBS NEWS23

4. わからないことがあったら、すぐに質問する
 あるテーマで議論する時にはお互いが必要な知識・情報を持っていることが前提だと思います。しかし、準備不足で知らない事柄が出てくることもありますので、そういう時は、その場で質問し不明点を解消しておく必要がります。解ったフリをされてしまうと、後々お互いに不利益が生じる可能性があるからです。その逆に、知っているのに知らないふりをするのも不誠実だと言えましょう。

写真(共産党志位委員長との党首討論における安倍総理発言) 出典:不明
写真(共産党志位委員長との党首討論における安倍総理発言) 出典:不明

5. 話を聞くときは、話している人の目を見る
6. 話を聞くときは、他のことをしない
 自分が話しかけても、相手がパソコンの作業をしながら顔をこちらに向けることもしない場合があります。真面目に人の話を聞いていないと判断せざるを得ないので腹が立ちます。人が話しているうちに居眠りをしてしまうのは最悪ですね。議論になりません。

安倍さんと麻生さん:テレビ中継されているのに、大した度胸ですね。

7. 最後まで、きちんと話を聞
 議論をする時、相手は自分が期待する内容をしゃべるとは限りません。話が予想より長くなってしまうこともあるでしょう。だからといって、途中で野次を飛ばすなど嫌がらせをしてはいけません。相手は軽んじられたと受け止め、喧嘩になってしまいます。

写真(辻元議員に野次を飛ばす安倍総理)出典:ANN
写真(辻元議員に野次を飛ばす安倍総理)出典:ANN

8. 議論が台無しになるようなことを言わない
 あるアイディアの是非を検討するために議論をする場合があります。そのアイディアが100%正しいならば議論をする必要はありません。間違っている可能性があるのでわざわざ時間をかけて話し合いをするのです。アイディアの提案者は自信があったとしても謙虚に他人の意見に耳を傾けるべきです。「俺が言ってるんだから間違いない。何も心配するな。」なんて言われたら、議論に参加している人はシラケてしまいます。

写真(安保法制の内容に自信満々の安倍総理) 出典:http://togetter.com/li/824251
写真(安保法制の内容に自信満々の安倍総理) 出典:http://togetter.com/li/824251

9. どのような意見であっても、間違いと決めつけない
 新しい提案については今まで実績が無いので、何か問題が発生する可能性があります。トラブル対応は大変なので、事前に様々な角度から検討し、リスクがないかどうか十分に検討する必要があります。色々な意見を出してもらえることを有り難いと思うべきです。

写真(辻元議員が自衛隊員の被害や日本国内テロの可能性を指摘している最中に、「大げさなんだよ」とヤジを飛ばした安倍総理) 出典:http://buzzap.jp
写真(辻元議員が自衛隊員の被害や日本国内テロの可能性を指摘している最中に、「大げさなんだよ」とヤジを飛ばした安倍総理)
出典:http://buzzap.jp

10. 議論が終わったら、議論の内容の話はしない
 あるテーマについての議論は、その話し合いの場で言いたいことを全て出し尽くし、皆が納得できるように努力すべきです。全員が100%納得することはあり得ないかも知れませんが、努力はしなければなりません。発言をさせないまま議論を打ち切り強引に決定してしまうと、今後に禍根を残すことになります。

安保法制強行採決時における、佐藤元隊長の強烈パンチ 出典:EPA
安保法制強行採決時における、佐藤元隊長の強烈パンチ 出典:EPA

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「公平・中立を心掛けろ」=「つべこべ言うな!」だと知ってた?その理由を解説。

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写真:自民党がテレビ局に送り付けた「公平・中立」報道要求文書
写真:自民党がテレビ局に送り付けた「公平・中立」報道要求文書

 「公平・中立」な報道とはどのようなものでしょうか?「偏った」報道とは何でしょうか?まずは、例を挙げて行きましょう。

1)総選挙前に自民党がテレビ局に送り付けた要求文書
 2014年12月の国政選挙前、冒頭写真で示す文書が自民党から主要テレビ局へ送り付けられました。「公平・中立」な報道を求める内容なのですが、真意は次の通りです。

自民党:
「これから大切な選挙期間が始まる。くれぐれも自民党に不利な報道をしないように気を付けてくれ。自民党が有利になる報道(→公平・中立な報道)を心掛けろ。」

 この場合の「公平・中立」とは、政権側の言い分だけでなく批判側の意見も取り上げろ、という意味ではありません。政府批判をしたら「偏っている」と判断されてしまうのです。

2)旧日本軍により性的奴隷にさせられた被害者の報道
 朝日新聞の調査報道記者であった植村氏は、第二次世界大戦中に旧日本軍の慰安所で女性たちが強制的に働かされていたかどうかを検証しました。性的奴隷にされた韓国人被害者たちの話を初めて明らかにしたのです。

 反動政治家の意を受けた低俗紙は植村氏のことを、「韓国人の嘘をばら撒く売国奴」、と呼んでいます。「韓国人によるでっち上げだ」というのも常套句ですね。反動勢力にとっては、性的奴隷の被害者の証言を取り上げた報道はすべて「偏っている」のです。彼らにとって、「公平・中立」な報道とは次のようなものです。

「天皇の軍隊が行ったのは自衛のための戦争であり、侵略戦争では断じてない。日本軍の行動を邪魔する者は皆テロリストだ。我々は何も悪いことはしていないので謝罪する必要はない。」

3)東京電力の責任を論じた記事
 福島原発事故を起こした東京電力の責任問題について、私はブログで取り上げたことがあります。下記リンクをご参照ください。

【巨大犯罪!】福島原発事故で誰も裁かれないのは異常だ:ジャパンタイムズの記事内容紹介

 この記事に対しては批判的なコメントも寄せられています。例えば、

「福島原発事故は犯罪じゃない。批判ばっかりせずに冷静で中立な視点を持て。」
「原発事故当時に政権を担っていた民主党の責任であり、安倍政権は尻拭いをさせられているだけだ。」

 自民党政治家・官僚・メーカー・御用マスコミ・御用学者で構成される原発マフィアが聞いたら、泣いて喜びそうなコメントですね。彼らマフィア達の立場に立った記事こそが「公平・中立」な記事だ、と言いたいのでしょう。

4)日本における人種差別問題に一石を投じた記事
 肌の色が黒い人に対する人種差別が日本にも存在するのは常識だと私自身思ってきましたので、下記リンクの記事は素直に受け入れてもらえると予想していました。

【不思議?】ハーフのミス日本が、日本のメディアからほとんど無視されているのはなぜか?

 しかし実際には、人種差別があることをどうしても受け入れられないため、人種差別の原因や背景を考えるところまで行き着かない人が多いようです。

「日本のメディアは彼女のことを無視していない。十分取り上げているよ。」
「元々、ミス日本はマスコミで大きく取り上げられてないんだよ。彼女だけじゃない。」
「彼女に魅力がないからじゃない?」
「日本のメディアが無視しているんじゃなくて、外国のメディアの方が騒ぎ過ぎなんだよ!」
「海外メディアは差別ネタで数字を稼いでいるだけだ。」
「彼女、日本の悪口言ってるから批判されるのよ。」
「差別してる人が皆無とは言わないけど、そんなのごく一部よ。」
「日本ではハーフのタレントがたくさんテレビに出ている。だから差別はない。」
「人種差別なんて、どの時代でもどの国でもあるんだよ。」
「この記事は、人種差別の例として不適切だ」

 上記に限らず、批判コメントはいくらでも思いつくでしょう。しかし、生まれてからずっと差別に苦しんできた宮本エリアナさんの声に耳を傾けようとする姿勢が、これら批判コメントからは全く感じられませんでした。

 宮本エリアナさんが訴えたいことが記載された別の記事を以下のリンクで紹介します。ハフィントンポストの日本版です。

宮本エリアナさん「人種への偏見、日本と世界からなくしたい」【ミス・ユニバース日本代表】

 上記リンクの記事は差別される側の重要な視点を提供してくれています。しかし、日本人の中には感情的に受け入れられず「偏った記事だ!」と思う人も多いはずです。宮本エリアナさんは彼女の立場で感じていることを堂々と述べれば良いのであり、「公平・中立」を期すために別の立場の人の意見をわざわざ併記する必要はありません。「お前の視点は偏っている。公平・中立を心掛けろ」と言うのは、彼女の意見を抹殺したい人です。

***************************

 さて、以上に例を4個挙げましたが、「公平・中立」という綺麗な言葉が持つ胡散臭さが理解できたでしょうか?人の意見を批判する時に「公平・中立」を要求する癖があるのはどのような人なのか箇条書きにしてみます。

・利権を守りたいだけの権力者
・その権力者の取り巻き
・権力者にゴマを擦っていれば自分の身が守られると勘違いしている庶民
・視野が狭く柔軟性が無く、自分と異なる意見を許せない人
・その他

 彼らの言うとおりに素直に従っていると社会が劣化し、同じ間違いを何度も繰り返すことになります。人の生命をも危険にさらします。この記事で取り上げた4つの例をもう一度思い出してみて下さい。

 権力者や立場の強い者が、少数派・立場の弱い者を抑圧する時に「公平・中立」という言葉がたくさん使われてきました。「公平・中立」に対しては十分に警戒する必要があると思います。

以上

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