【海外メディア記事の紹介】原発事故による健康被害について福島県の一女性が沈黙を破る。

 2016年6月7付のCBSNEWSの記事(AP配信)を紹介します。リンクを以下に貼ります。

「Japanese woman breaks silence on Fukushima-related cancer」(福島原発事故により発生した癌について日本人女性が沈黙を破る)

 上記リンク先の英文記事に関して、要旨を以下に記します。

要旨始め
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写真(福島原発事故による自身の健康被害について語る女性) 出典:AP

写真(福島原発事故による自身の健康被害について語る女性) 出典:AP

2011年の福島原発事故当時、福島県内に住んでいた18歳以下の若者約38万人に限定して健康調査が行われているが、甲状腺がんの発生率の高さは異常である。しかし、日本政府は原発事故により放出された放射性物質との因果関係を否定し続けている。

このような状況下で、福島原発事故が原因で甲状腺がんにかかった日本人女性(21)が、AP通信の取材に応じてくれた。今まで甲状腺がんにかかったり、その疑いがある若者は173人だが、取材に応じてくれた人は初めてだ。

同調圧力が強く、空気を読むことを要求される日本社会ではバッシングされる恐れがあるので、匿名での取材である。(顔写真は出している)

「将来結婚できるのか?、生まれてくる子供は健康なのか?」彼女の不安は絶えないという。
彼女は甲状腺がん摘出の手術を受け、2週間入院した。その後は、ホルモンバランスが崩れ、とても疲れやすくなったという。定期的な検診が欠かせない。

「みんな面倒くさがるけど、子供も含めて全員が病院で検査を受けた方がいい。早期発見が重要だと思う。」

多くの日本人は、放射能の遺伝子への影響をとても恐れており、致命的だと考えている。彼女が付き合っていたボーイフレンドの両親は、彼女が甲状腺がんにかかったことを理由に、付き合うことを反対した。

彼女も含めて多くの人は孤独を感じており、近親者に対してすら本音を言えない状態だ。疑問を持つことが許されないのだ。

「原発がなければ、私は病気にならずに済んだのに」・・・これが彼女の本音だ。
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要旨終わり

 一人の日本人女性が勇気を出して声を上げているのに、真剣に受け止めているのは海外メディアであり、実際、わたしはこの情報を海外メディア経由で知りました。日本のマスコミは何をやっているのでしょうか?

 原発マフィアの意を受けた日本政府(安倍政権)は、福島原発事故による健康被害を隠蔽するのに熱心で、「風評被害」の払しょくを最優先にしています。情けない現実逃避です。そして、放射性物質により高度に汚染された地域へ住民を強制帰還させようとしています。先日、テレビ朝日の報道ステーションが福島の甲状腺がんを特集しましたが、これは稀有のケースです。多くのマスコミは、自己検閲をしており、ダンマリ状態です。安倍政権の圧力など大したものではないのに、情けない限りです。

 ちなみに甲状腺がんは、原発事故による健康被害のうち、ごく一部に過ぎません。このことは、チェルノブイリ原発事故の健康被害に関する調査により明らかです。今現在も、何千万人という日本人の健康を確実に蝕んでいるのです。福島県だけの問題ではありません。

写真(放射性セシウムによる土壌汚染) 出典:IPPNW-Report "Health consequences resulting from Fukushima Update 2015"

写真(放射性セシウムによる土壌汚染) 出典:IPPNW-Report “Health consequences resulting from Fukushima Update 2015”

 日本国民にとって必要な情報が海外メディア経由でなく、多くの日本のメディアから直接得られるようになることを望みます。

最後に:

放射性物質の摂取を最大限防ぐためには、自己防衛が重要です。
下記リンク先の記事がお役に立てば幸いです。

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以上

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