希望の党を立ち上げた小池百合子氏にダマされて、前原誠司氏は、自分が代表を務める民進党を売り渡した。彼はすでに、政治家としてはおろか、人間としても全ての信用を無くしている。即刻、議員辞職すべきだろう。
緑のたぬきこと小池百合子氏は、希望の党から公認を受けようとする民進党議員に対して、下写真のような踏み絵を踏ませている。リベラル派を排除し、安倍政権を存続させるための戦略だ。
こんなものに同意して署名する民進党議員がいると思うと、おぞましい限りである。
2)安保法制について
ご存知の通り、安保法制は憲法違反の法律である。つまり、この世に存在してはならないものだ。2015年に安倍政権は、日本における法的な枠組みをぶち壊した上で、強行採決した。ある政策が良いか悪いかを議論する以前の問題なのだ。日本国民に説明する前にアメリカ議会で安保法制の成立を約束するなど、対米隷属をアピールすることにためらいが無かった。
売国奴としての安倍晋三氏は、あり得ない反則技をすべて駆使し、安保法制(=戦争法)を成立させた。近隣諸国を敵国扱いし、恐怖を煽り、外交努力を放棄した代償は大きい。日本の国益をどれだけ損なったか、計り知れない。
2015年、民進党議員は全員が、安保法制に反対の意思表示を示している。小池百合子氏は、それを分かった上で、安保法制賛成を強制している。つまり、政治家として信用を無くす行為を強いているのだ。冷酷という表現がこれほど似合う人は、滅多にいないだろう。
政策協定書には、「安保法制を憲法に則り適切に運用」とあるが、憲法違反の法律を憲法に則り運用するという言葉の矛盾に気付いているのだろうか?それとも、安保法制は憲法違反でないと思っているのだろうか?「国際情勢」とやらを持ち出せば、どんな無理でも通ると思っているのだろうか?いずれにしろ、マトモな人間のすることではない。
4)憲法改正
憲法改正を支持せよと迫っているが、憲法のどこをどのように変えたいのか、具体的な言及が全くない。こんな協定書にサインしたら、日本国憲法をすべて停止して戦前の明治憲法に戻すことにも賛成しなければならない。
政治家は憲法を順守する義務を負っているが、小池百合子氏には、その自覚が全くないのだろう。彼女の人気にあやかろうと公認を希望する議員たちは万死に値する。
6)
外国人に対する地方参政権付与について、小池氏は一貫して反対してきた。安い労働力として日本に奉仕する外国人は認めるが、権利を主張する奴は認めないということだ。何とも偏狭な視野の持ち主ではないか。彼女が言う国際化推進や多様性の尊重と、明らかに矛盾している。「自分の言うことに素直に従う使用人は認めるが、それ以外は全員敵だ」という小池氏の本音を表している。
9)資金提供の要求
「党の公認を得たかったら資金提供しろ」ということは、政策協定と関係がない。なぜ、お金の話を持ち出すのだろう。しかも、金額の上限すら書いていない。うっかりサインした人たちは、後から一億円請求されても払うつもりなのだろうか?ブラック企業ですら、こんな書面に同意することを強制したりはしない。「お金が無いから選挙費用は自分で何とかまかなってくれ」と言うならまだ理解できるが、党への上納金を要求するとは、どっかのヤクザと同じではないか?
小池百合子氏は、候補者たちが自分とツーショットで選挙用ポスターを撮る時、一人当たり3万円を払わせたという。前代未聞である。緑のたぬきとはよく言ったものだが、お金に汚く下品だと判断せざるを得ない。
その他)
小池百合子氏が記者会見で説明していた公約である「原発ゼロ」が、政策協定書のどこにも見当たらない。ワザと書かなかったのか、書き忘れたのか知らないが、どちらにしても、小池氏にとって「原発ゼロ」は大した問題ではないのだ。彼女は自民党にいた頃から、熱心な原発推進派であり、それは今でも変わっていない。「原発ゼロ」と言っておけば票が稼げると判断しただけなのだ。彼女ほど露骨な歴史改竄者は珍しいが、過去の失敗や事実から学ぶ能力が無い人間は全く信用できない。
まとめ:
上に示した政策協定書は、民進党のリベラル派潰しであり、自分の使用人以外を排除するための手段である。尻尾を振って希望の党に合流した旧民進党議員にプライドは無いのだろうか?
一連の動きを見て感じるのは、小池氏は安倍政権打倒を願っていないということだ。彼女の目的は反アベ派の抹殺である。希望の党は、その名前とは裏腹に反社会的集団だと言わざるを得ない。そのリーダーである「緑のたぬき」が安倍政権を打倒する救世主だと勘違いしている多くの有権者は、すぐに目を覚まして欲しい。小池氏は、人に迷惑を掛けても罪悪感を感じることができない社会病質者なのである。ダマされてから気付いても手遅だと肝に銘じよう。
以上
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