外交関係の構築には友好的で粘り強い交渉・話し合い・議論が不可欠です。違う国同士なのですから相違点があるのは当たり前です。そこを乗り越えて一致点・妥協点を探るのが政治家の腕の見せ所です。
しかし、安倍総理はこうした話し合いがとても苦手のようです。具体的には下記リンク先の記事をご覧ください。
【政治家必読?】フィンランドの小学生が作った議論のルールはとても役立つ、という話
反動右翼の弱点の一つとして、意見が異なる者との議論ができないということが挙げられますが、安倍総理はこのことを見事に体現していますね。こういう人が外交の仕事をする場合は以下の2種類の手法に頼らざるを得ません。
①強い相手に隷従する。
②弱そうな相手に対して高圧的な態度をとる。
違憲の戦争法案が国会に提出されましたが、その目的は何でしょうか?アメリカの子分となって、弱そうな相手と戦争ができるようにすることです。なぜ戦争をしたいのでしょうか?アメリカと日本の軍需関連産業を儲けさせたいからです。実際、経団連は戦争法案の成立を強く望んでいます。70年前の戦争で無駄死をさせられた大勢の人達は、現在の日本社会の状況に失望しているでしょう。
アメリカや日本の資本家は戦争で儲けられると思いますが、その為に地獄の苦しみを味わう人が出てきます。前線で殺し合いをさせられる兵士たちです。
2012年2月に公開された下記YouTubeビデオをご覧ください。
年間6500人自殺者も…米軍が抱える”深い闇”(6分6秒)
戦場での凄惨な体験によりPTSD(心的外傷後ストレス障害)となったのに、まともなケアも受けられず使い捨てにされている状況がよく伝わってきます。アメリカはイラク戦争に何百兆円というお金をつぎ込んでいますが、使い物にならなくなった元兵士にはお金を掛けたくないということです。
上記の番組はアメリカ兵の悲惨な実態を紹介していますが、日本の自衛隊員の将来を暗示しています。イラクやアフガニスタンに派遣された自衛隊員の自殺率は異常に高いことが判っていますが、さらに悪化する危険があるのです。
参考記事リンク:
自衛隊員の異常に高い自殺率を放置するな!
コミュニケーション能力に欠ける政治家は、戦争という安易な手段を選んでしまう傾向があります。歴史に学べない政治家は、死の商人たちに操られてしまいます。こういう時、有権者が耳を傾けるべき相手は反動政治家ではありません。末端で苦しむ兵士たちこそが師となり得るのです。
以上