彼らのためにこそ、政治家は汗をかくべきだと思いませんか?「かわいそうな子だと思われたくない」

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 ある社会がうまく機能しているかは、どのように判断すべきだと思いますか?

 アベノミクスと称した経済政策で年金資金を大量に投入し株高を演出していますが、そんな数字は判断基準になり得ません。

 社会の中で困窮している人達がどのように扱われているかで、その社会の健全さや成熟度が判断できるのです。現代の日本社会の中で困窮している人達を取材した記事のリンクを以下に示します。現代ビジネスの2015年9月20日付記事です。

【ルポ】子どもたちの貧困 〜夢なんて持てない。「社会からの偏見」と「進学格差」子どもを絶望させる社会に未来はない!

出典:カナエール

 上記記事から主要部のみ引用いたします。

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「日本には虐待や育児放棄、親の貧困や精神的な病などが理由で、親と暮らせない子どもたちが約47,000人いる。そのうち約30,000人の子どもたちが児童養護施設で生活する。」

「18歳になると子どもたちは施設を退所しなければならない。状況が改善し家庭に戻るケースもあれば、他の福祉施設に措置変更がなされることもあるが、そのほとんどが18歳で社会に出て自活を余儀なくされる。」

「施設にいることがコンプレックスでずっと隠していました。自分が気にしすぎているだけかもしれませんが、みんなが離れていくんじゃないか、怖いんです。
“親に捨てられたかわいそうな子”という目で見られるだけで深く傷つきます。その偏見は社会から消えることはないと思います。
施設にいる子たちはなにも悪くないのに、自分たちはみんなと違う、普通じゃないと思わされてしまうんです」

「団体行動ではなく、一人で過ごすことができる、友達を呼ぶことができる、自分の家を持てるように自立したい」

「児童養護施設退所者の大学進学率は約20%で全国平均75%を大幅に下回る。一方、大学進学後の中退率は30%と、その数は全国平均の約3倍。大学に進学しにくく中退しやすい、その一番の要因は「お金」だ。」

「児童養護施設退所者は、大学の学費に加え住居費も生活費もすべて自分で賄っていかなければならない。ある学生は、月120時間をアルバイトに費やしているがそれでも生活は苦しいという。」

「親を頼ることもできず、高校卒業と同時に施設に帰ることもできない18歳の若者にのしかかるその負担は、経済的にも精神的にも大きい。結果、児童養護施設出身者のうち、進学し卒業までするのは全体の14%となる。」

「児童養護施設の子たちは、自分が置かれた環境から、大学に進学するのは贅沢だ、夢なんて持ってはいけない、と思い込んでいる傾向にあります。
やりたいことを考える余裕がなかったり、得意なことがあったりしても、希望よりも給料や条件のいい安定を求めてしまいます。もちろんそれも選択肢の一つですが、初めからあきらめる必要はないし、無言の圧力のようなものをとっぱらいたいんです。施設出身者だって夢を持ってもいい。それが叶わなかったとしても、やり直しができる、ということを知ってほしいんです」
*****************************
引用終り

 何の罪もないのに、人生の初期に大変な重荷を背負わされている子供たちが大勢いるのです。こういう子たちでも18歳になったら、施設から出て安心して暮らせる社会にしなければなりません。

 しかし児童保護施設の子たちから見れば「大学進学なんて贅沢、夢を持てない、やりたいことを考える余裕がない、初めからあきらめざるを得ない」というのが本音なのです。

 人生の初期に重荷を背負った子供たちが頑張ろうとしている時に、大人が足を引っ張ってはいけません。状況改善のためには、大学の学費を無料にするという手が考えられます。社会的格差を固定化しておきたい支配層・権力層から見れば、今のままが良いのかもしれませんが、日本の教育費の高さは異常です。学生相手に奨学金でローン商売をする人間たちの神経を疑います。

【世界の非常識】日本の高すぎる教育費を是正すべし!

 安倍政権は有効な施策を打っているのでしょうか?2015年9月19日に成立した「平和安全法制」は、児童保護施設の子どもたちが安心して暮らせる、将来に希望を持てる社会を実現するために役立つでしょうか?もちろん、役立ちません。

 「平和安全法制」とは名ばかりで、実際には戦争法であり、経済的に困窮した学生たちを待ち受けているのは経済的徴兵制です。財界や防衛省は積極的に推進しています。

【経済的徴兵制】権力側に詐取されないように積極的な情報収集に努めよう!

経済的徴兵制とは?:
「貧困地域では経済的理由で高等教育が受けられず、そのために専門知識や学歴が必須とされるような賃金の高い仕事に就けない結果となり、貧困が再生産されている。このような状況から抜け出すため、真に自発的な意思ではなく兵役に志願せざるを得ない状況があることを知りながら、政府がこの経済格差を是正しないばかりか、むしろこの状況を放置し利用することで新兵をリクルートしている実態がある。経済的弱者が兵役を強いられるこの状況を事実上の徴兵制とみなし、非難する意味合いを込めて「経済的徴兵制」と呼ぶ。」
(ウィキペディア)

 現実にアメリカでは、経済的徴兵制の犠牲者になった学生が多数います。彼らは精神的・肉体的に取り返しのつかない傷を負い、一生を棒に振っています。詳細は下記文献を参考にしてください。

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

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 話を戻します。

 児童保護施設の子どもたちが安心して暮らせない社会を放置するばかりか、さらに追い打ちをかけるなど、悪魔の所業です。明らかに憲法違反です。経団連などの財界や安倍政権に対して少しでも良心を期待している人がいたら、目を覚ますことをお勧めします。海外へのバラマキやオリンピック・原発・リニア新幹線などには惜しげもなく税金を投入するのに、将来を担う立場の弱い子どもへは冷たいのが現在の自民党政権です。

写真(子供の貧困対策が寄付頼り?) 出典:ANN

最後に:
 政治家という職業に就いている人は、社会的弱者の声に耳を傾けるべきです。自分たちが作ろうとしている法律が、困窮している人にどのような影響を与えるか考えなければなりません。自分が体験していなくても、他人の話や記録から想像する・共感するという知性を持っていただきたいものです。

以上

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【三重県志摩市の元公認キャラクター:碧志摩メグ】→人権後進国日本の象徴

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写真(碧志摩メグ) 出典:(C) MARIBON 再利用不可
写真(碧志摩メグ) 出典:(C) MARIBON 再利用不可

 上のキャラクター「碧志摩メグ」は、三重県志摩市が公認していた市の広報のためのキャラクターです。女性蔑視で不愉快という理由により、市の公認撤回を市民が申し入れましたが、市長は応じていませんでした。

三重県志摩市公認萌えキャラクター「碧志摩メグ」の公認撤回を求める署名運動、の中で、運動団体は、次のような見解を述べています。

「17歳という未成年の設定でありながら、胸や太ももなどの表現に顕著な性的誇張表現がなされており、さらにその意図を裏付けるように、 彼女のプロフィールには身長と体重が明記され、「ボーイフレンド募集中」と書かれています。
私たちは、行政が、未成年の女性を性的なものとして表現し、市の広報のための公認キャラクターとして利用し、市役所などの多くの公共の場所で公開をしていることは問題であると考え、志摩市に公認撤回をお願いするための署名運動を行うことにしました。」

 また、同リンク中のコメント欄にも的確な批判が書かれているので、以下に引用いたします。

「当事者の海女たちが抗議しているのだから、まずは取り下げるのが筋。市は「個人的な感じ方の問題」と居直っているそうだが、抗議を受けた側が言う台詞ではない。セクシャル・ハラスメントは被害者が不快だと感じた時点で成立するものだ。」(姜 聖律氏)

「こんな男性向けエロ漫画のような下品な絵柄を公式キャラクターとするとは、決定した人間の知性を疑う。
そしてモデルとなった海女さんたち自身が抗議しているにも関わらず「個人の感じ方の問題」として問題を矮小化し封殺しようとする市長の姿勢も、たいへん傲慢かつ卑劣であると感じる。
また、他の方も指摘しているが、これをよりにもよって伊勢志摩サミットで世界に晒すのかと思うと、恥ずかしすぎる。本当にやめてほしい。時代遅れの性搾取の国、小児性愛の変態国、志摩をそのように言われて良いのか。
志摩市には男女共同参画推進条例も存在するが、これは条例に適った内容だろうか。女性の身体があまりに一方的に性的商品として貶められているこのキャラクターは、条例が禁じる「性別による固定的な役割分担」そのものではないのか。」(kanazawa miho氏)

「いわゆる性表現の自由の問題以前でしょう。つまり、1公的機関が2特定の職業の女性について3その女性がまだ子供のうちから4性的玩具とみなせと推奨している。5じつに明らかな職業差別。
そんな差別による性的侮辱を公的権力が行っている。
私が三重県にいたころの記憶だと、海女の方は頭脳明晰で勇敢、我慢強く、母系を大切にし、家計を支え、身内の女の子に技術とプライドを伝授する存在であった。かつての男尊女卑の時代や風潮の中でさえも、女の子が生まれると祝福し喜んだ。また海女はベテランほど尊敬されてきた。なぜその代表キャラが見習いなのか。市長は海女が少数派であることから、選挙に響かないとなめてかかり、特定の職業の女性をつぶしにかかったのか。なんという卑怯な弱い者いじめだろう。これでは国際観光都市どころか国辱談合都市、いい笑いものです。」 (笙野頼子氏)

「日本では感覚が麻痺していますが、海外一般、特に欧米人から見れば、この絵は、完全なHENTAIアニメ、チャイルドポルノです。
ヨシハラ、ゲイシャ、女体盛りといった負の側面からの日本のイメージを強調するだけです。
これを市の公式キャラクターとするならば、幼女売春などで性を売りにしている都市だと世界から思われます。
サミットの時に街にポスターなど貼られ、報道されたら……各国から軽蔑と嘲笑を買うことでしょう。」(井荻 明氏)

「現役海女97人(海女漁関係者211人)の署名があって申し入れたのに、その声をまともに聞かないなんて、行政失格、本末転倒です。
大口秀和市長らは、海女、市民、女性を、どれだけバカにしているのでしょうか。
そもそも当の海女の反対の声が顕著であるのに、「市の観光と海女文化のPR」も何もありえません。
ただの『環境型セクハラの見本市』になってしまいます。
このような市長の対応は許されず、真摯に女性蔑視・市民軽視を恥じて、退任すべき事態だと思います。」(小野 直子氏)

「こういうあからさまな性差別と幼児性愛にまみれた表現を公的機関が普通に使うようになってる現状ほんとうに異常です。「女という存在は幼少の頃より性的に搾取されて当然だし、また我々が心地よく搾取できるように男への愛嬌と媚を身につけていくべきである。」というメッセージを大人達が毎日絶え間無く繰り返し、物心ついた時から子供達は強制的にその命令に晒されて育ちます。現在の日本の社会全体がそうした精神的奴隷状態を女性に強いることで成り立っています。近年こうした表現の異常さに社会は少しづつ慣らされ、公的機関さえも建前をかなぐり捨て、まるで「これこそ世界に誇るべきクールジャパンだ」とでも言うかのように、こうした性差別が子供達の目に付く場所に溢れています。
大半の子供達はこうした価値観にがんじがらめで成長する過程で自分の自尊心を諦め、性差別に順応し、服従するようになります。昔から繰り返されてきた最低のサイクルです。この広告キャンペーンを採用した絶望的に無神経な役人達は、自分達のお気に入りのポルノを市民に強制的にプロモートすることが役所の仕事だとでも勘違いしてハシャいでいるのでしょうか?一刻も早くこうした表現を役所が、社会が、公に支持することの重大な暴力性に気付いて頂きたい。この署名運動は当然の批判であり、苦痛を強いられる者達の悲鳴だと思います。」(小熊 陸氏)

 日々の忙しい生活の中では何となく見過ごしてしまいがちですが、人間の尊厳という根本に関わる問題だと思います。

 皆さんはどう思いますか?

三重県志摩市公認萌えキャラクター「碧志摩メグ」の公認撤回を求める署名運動

追記:
 2015年11月5日、三重県志摩市は、上記のような批判を受けたことも考慮し、碧志摩メグの公認撤回を発表した。

以上

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【農薬散布による犠牲者】無知・無関心が社会毒の蔓延に加担している

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写真(農薬の犠牲者) 出典:YouTube「閲覧注意:農薬の犠牲者(El costo humano de los agrotoxicos) モンサントを受け入れた国の実態」
写真(農薬の犠牲者) 出典:YouTube「閲覧注意:農薬の犠牲者(El costo humano de los agrotoxicos) モンサントを受け入れた国の実態」

「人間性なき科学」(ガンジー)が人々の生命を脅かしている例を挙げます。

農業では、雑草を一本一本人手により抜いていると人件費がかかる。

除草剤の散布で済ませられれば安上がりだ。

強い除草剤を飛行機で大量に散布すると、育てたい作物も一緒に枯れてしまう。

モンサントという会社が遺伝子組み換え技術を使い、除草剤で枯れない作物を開発した。

遺伝子組み換え作物が世界中に出回り人々の健康を脅かし、除草剤の大量散布でも多くの被害者が発生している。

今回は、除草剤の大量散布で多くの被害者が発生している実例を紹介します。次のYouTubeビデオをご覧ください。

閲覧注意:農薬の犠牲者(El costo humano de los agrotoxicos) モンサントを受け入れた国の実態(10分44秒)

 上記YouTubeビデオの紹介文章から一部を引用します。

「40秒のルカス君(3歳)は、魚鱗癬という皮膚が鱗のように硬くなり剥がれ落ちる皮膚病を患っています。母親は妊娠中、除草剤グリホサートを畑で無防備に使用していました。
 3分30秒のファビアンさんは農薬を空中散布する会社で荷積み等の仕事に長く従事していました。一日の大半は動くことすらできません。
 4分45秒のタリアさん(14歳)は先天性の奇形を患い、心臓の手術を受けました。両親は子供の頃から使用が禁じられた殺虫剤を散布しているタバコ畑で働いていました。
 5分16秒のファビアン君(8歳)は水頭症を患っています。両親はタバコ畑で除草剤ラウンドアップを使用していました。
 アルゼンチンは1996年、世界に先駆け遺伝子組換え技術を導入し、15年の間に700億ドルの利益を得ました。米国、ブラジルに次ぐ世界第3位の大豆生産国であり、アルゼンチン産遺伝子組換え大豆の74%は中国へ輸出されています。
 農薬被害を受けた人々の写真を見ていると無知・無関心が社会毒の蔓延に加担していることを改めて痛感します。」

 強欲資本主義を無批判に受け入れていると、取り返しのつかない事態を招く可能性があるということが解ります。

以上

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ガンジーが指摘した「七つの社会的罪」を現在の日本に当てはめたらどうなるか?

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写真(マハトマ・ガンジー) 出典:ブログ「ものの姿と言の葉」
写真(マハトマ・ガンジー) 出典:ブログ「ものの姿と言の葉」

ガンジーという人物の説明について、以下ウィキペディアから引用:
「南アフリカで弁護士をする傍らで公民権運動に参加し、帰国後はインドのイギリスからの独立運動を指揮した。その形は民衆暴動の形をとるものではなく、「非暴力、不服従」(よく誤解されているが「無抵抗主義」ではない)を提唱した。
この思想(彼自身の造語によりサティヤーグラハ(英語版)、すなわち真理の把握と名付けられた)はインドを独立させ、イギリス帝国をイギリス連邦へと転換させただけでなく、政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えた。特にガンディーに倣ったと表明している指導者にマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ダライ・ラマ14世等がいる。」
引用終り:

 1925年10月22日、マハトマ・ガンジーは雑誌『Young India』にて、「七つの社会的罪」(Seven Social Sins)を指摘しました。

1.理念なき政治 (Politics without Principle)
2.労働なき富 (Wealth without Work)
3.良心なき快楽 (Pleasure without Conscience)
4.人格なき学識 (Knowledge without Character)
5.道徳なき商業 (Commerce without Morality)
6.人間性なき科学 (Science without Humanity)
7.献身なき信仰 (Worship without Sacrifice)

 上記の各々を、今の日本社会に当てはめて私なりに解釈しました。参考にしてください。

1.理念なき政治
 アメリカに隷従していると独立国としての気概は生まれませんし、政治に理念を期待することもできません。

写真(アメリカの議員にペコペコする安倍総理) 出典:http://news.sina.com.cn/w/p/2014-01-21/233429310152.shtml
写真(アメリカの議員にペコペコする安倍総理) 出典:http://news.sina.com.cn/w/p/2014-01-21/233429310152.shtml

2.労働なき富
 今や空虚な響きしかないアベノミクス。内閣支持率を維持するために、国民の年金積立金を何十兆円もつぎ込み株高を演出しています。将来、年金資産は消えてしまっても、海外投資家・資産家は株を売り抜けて巨額の利益を手にするでしょう。

写真(日経平均株価) 出典:ANNニュース
写真(日経平均株価) 出典:ANNニュース

3.良心なき快楽
 日本は世界一のギャンブル大国です。パチンコ業界の売上だけでも年間19兆円弱になります(2013年)。ギャンブル業界に取り込まれて中毒状態になってしまった人が数百万人います。ギャンブル依存症は病気であり、現実に深刻な社会問題になっています。
 その社会問題をさらに悪化させるような法案を安倍政権は国会へ再提出しました。カジノを合法化するためのカジノ解禁推進法案です。これには約200人の国会議員が賛同しているというから驚きです。
 ギャンブルを通して人々から金をむしり取って得をするのは、業界の経営者・天下り官僚・政治家くらいなものです。より多くの依存症患者を生み出すことは間違いないでしょう。ギャンブル行為そのものからは何も生産的なものは生まれません。人間の堕落に手を貸すだけであり、社会・経済の発展に結び付くことはありません。
 日本国民の幸福・安全・安心・健康に対して無関心である自民党政権の本質が垣間見えます。

出典:しんぶん赤旗
出典:しんぶん赤旗

4.人格なき学識
 政治家は憲法遵守義務があるのですが、安倍政権は違憲の安保法案を成立させようと躍起になっています。最近は、危機感を持って安保法案に反対の意思表示をする人が増えてきていると思いますが、無関心層の割合は依然として高いと思います。
 憲法9条については日本人ならば学校で必ず学びますが、お飾りの知識ではなく自分の血肉にするのは、実は大変なことです。下記のブログ記事を参考にしてください。

【意外?】戦争で地獄の苦しみを味わった元アメリカ海兵隊員だからこそ憲法9条の有り難さを理解できる。

5.道徳なき商業
 ブラック企業として名高いワタミの創業者である渡邉美樹氏は国会議員であり、自民党に公認され当選しました。

写真(渡邉美樹氏と安倍総理) 出典:www.logsoku.com
写真(渡邉美樹氏と安倍総理) 出典:www.logsoku.com

6.人間性なき科学
 チェルノブイリ以来の最悪事故が福島第一原子力発電所で発生し、周辺の広大なエリアが放射性物質に汚染されました。事故はいまだに収束しておらず、最終的な汚染規模がどの程度になるか予想もつきません。健康被害も含めて、今後何世代にも渡って事故の影響が続くと思われます。

写真(福島原発事故) 出典:brainz.org
写真(福島原発事故) 出典:brainz.org

7.献身なき信仰
 宗教法人である靖国神社の基本的な考えは、次の通りです。

「天皇の軍隊が行ったのは自衛のための戦争であり、侵略戦争では断じてない。日本軍の行動を邪魔する者は皆テロリストだ。我々は何も悪いことはしていないので謝罪する必要はない。」

 安倍総理は、日本が過去に行った侵略戦争の事実を認めず、過ちから学ぼうともせず、歴史を改竄することに熱心です。日本を「美しい国」にしたがっている安倍さんは靖国神社が大好きです。

出典:テレビ朝日
出典:テレビ朝日

 下のYouTubeビデオも参考にしてください。人により受け取り方は様々だと思います。

マハトマ・ガンジー 格言・金言・名言集(4分58秒)

以上

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日本は、人種差別が存在しない「美しい国」なのか?→差別される側の声に耳を傾けよ。

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 日本は、人種差別が存在しない「美しい国」だと思っている人は意外に多いと思います。そう思っている人は、差別が無いことをどのように確認したのでしょうか?

 そのように思い込んでいる人は、日本における人種差別の記事・報道を見ると感情的に反論してくる場合が多いです。「それは偏った意見だ!」など・・・。

 見かけが日本人ならば、他の日本人から人種差別されたことはないと思います。そういう人達同士で井戸端会議をしていても、日本における人種差別の有無を判断することはできません。見かけが普通の日本人とは異なる、日本在住の人達の意見を聞くことが必要です。

 彼らの意見は、日本の暗部・欠点を指摘することにつながりますので、刹那的に生きている人達は憎悪感を抱くかもしれません。しかし、ある社会の本質的部分を知りたければ、差別に苦しんでいる人達の声に耳を傾けることは必須です。

 2015年3月にミス・ユニバース世界大会の日本代表に選ばれた宮本エリアナさんをはじめ、いわゆるハーフと呼ばれている人達が日本社会でどのような扱いを受けているのか、下記のYouTubeビデオで紹介されています。

 日本の御用マスコミよりも海外メディアの方が冷静な視点を持っている場合があります。参考にしてください。

【BBC】 「日本人」とは? ミス・ユニバース日本代表の問題提起(3分15秒)

 さらに、生まれてからずっと差別に苦しんできた宮本エリアナさんの訴えを以下のリンクで紹介します。ハフィントンポストの日本版です。

宮本エリアナさん「人種への偏見、日本と世界からなくしたい」【ミス・ユニバース日本代表】

 上記リンクの記事は差別される側の重要な視点を提供してくれています。

 日本人の隠れた差別意識は、次のようなニュースにも表れています。

 抗議という権利を行使している市民に対して、機動隊員たちが「土人」という言葉を使って罵っています。「土人」とは肌の浅黒い人や黒人に対して使う差別語です。冷静さを失い感情的になった時、人間の本性・本音が表れます。自分が潜在意識の中で見下している対象を「土人」という言葉で表し、抗議する市民に対して浴びせかけたのです。市民への侮辱だけでなく、肌の黒い人たち全体に対する差別でもあります。警察庁長官が陳謝し通達を出して済む問題ではありません。無意識の中にこびり付いている根強い差別意識は、自分で認識することすら困難です。この機動隊員たちの発言は、日本での特殊な事例ではありません。「黒んぼう」といって黒人をからかう人は年配者の人の中でも多いのです。

写真(差別発言をする機動隊員) 出典:ニュース23
写真(差別発言をする機動隊員) 出典:ニュース23

 公的な立場にある者、社会的地位が高い者、人を指導する立場にある者は特に、自分自身を振り返り、無意識の領域を少なくするよう努力し、差別的言動をすることがないよう注意して欲しいものです。若年層は目上の人間の発言・行動を、知らぬうちに真似しますので・・・。

以上

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【冷静に考えてみよう】死刑賛成派が日本で多数を占めるのはなぜか?死刑制度を廃止すべき根本的な理由は何か?

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出典:朝日新聞
出典:朝日新聞

 国の調査によると、2015年1月の時点で日本国民の8割以上が死刑制度に賛成しています。反対派が少数なんですね。私から見れば不思議な現象です。

 外国から死刑制度の廃止・死刑執行停止を要請されると日本国民は感情的になってしまい、ネット上でも激しい応酬が繰り広げられます。まずは、冷静に議論する必要があると思います。

 以下に、日本国内における死刑制度賛成側・反対側双方の主な根拠・矛盾を並べます。

1)死刑制度賛成派の根拠
①被害者及びその親族の無念を晴らすべきだ。
→復讐したいという気持ちに応えるべき、ということですね。最高裁判所も「国民感情」という曖昧な表現を使って死刑制度を認めています。では、被害者の遺族が「死刑にしなくてもいいですよ」と申し出たら、加害者の死刑を免除しても良いのでしょうか?被害者側のその時の考え・感情によって死刑判断が左右されるというのも変ですね。

②加害者を生かしておくと再び事件を起こす可能性がある。
→刑務所に入れておけば大丈夫のはずです。そのための刑務所なのですから。終身刑の制度を導入することは可能でしょう。

➂加害者を生かしておいても社会に貢献できないんだから、殺しても構わない。
→随分と乱暴な意見ですね。では、加害者が高度な専門知識・技能などを持っていれば、死刑を免除しても構わないのですか?

④刑務所に一生収監しておいても更生の見込みが無いので税金の無駄である。
→では、加害者が億単位のお金を支払えるのであれば、死刑を免除してもOKですか?

⑤死刑制度という厳罰の存在が、他の犯罪を抑止する効果がある。
→現時点で、抑止効果は統計的に証明されていません。

2)死刑制度反対派の根拠
①冤罪事件が後を絶たない。
→司法制度の欠陥や警察組織の証拠捏造・自白強要により犯人に仕立て上げられてしまう悲劇が、日本では無数に起こってきました。冤罪被害を受けた人は人生を滅茶苦茶にされてしまいます。死刑を執行した後に冤罪が判明したら取り返しがつきません。
 では仮に、冤罪が発生しない司法制度が確立されれば、死刑制度反対派は賛成派に変わるのでしょうか?

②憲法違反である。
→日本国憲法第36条で「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。」と定められています。しかし、最高裁判所は「絞首刑は人命を奪う刑罰だが残虐ではない」などと述べています。絞首刑は残虐でない、違憲でないと言われても説得力が全くありません。

➂死刑制度があっても犯罪を抑止する効果が無い。
→その通りです。犯罪を抑止する目的で死刑制度を存続させるのは不合理です。統計的にも抑止効果が無いことが判っています。

 上の記述内容を踏まえた上で、私の考えを以下に述べます。

私の結論→「死刑制度は廃止すべきです」

理由:
 ひどい事件を起こした加害者は、事件を起こすべく運命付けられてこの世に生まれてきた訳ではありません。家庭環境・教育環境も含めた社会システムの不備・欠陥により人格形成が十分になされず環境への不適応を起こしているのです。つまり、加害者であると同時に被害者でもあるのです。

 社会システムの欠陥によるしわ寄せは社会的弱者へ行き易く、特に未成年では本人の努力だけで困難を克服するのは無理でしょう。社会に害を与える存在になった者は、その社会の欠陥・本質を映す鏡であり、社会の他の構成員と無関係ではありません。確かに厄介者をこの世から抹殺してしまえば、社会制度や我々自身の欠陥と向き合う必要は無くなります。しかし、「臭い物に蓋」という態度を取っている限り人間社会が進歩することはありません。原因を究明せず議論もせず対策もせずに放置すると、同じような事件・悲劇が必ず繰り返されます。現実を直視できない反動右翼的な政治家の言動・行動を見れば解るでしょう。

 何か事件が起こった場合、本当の原因を直視した上で再発防止策を行う。この地道な繰り返しをせずに暮らし易い社会を実現することはできません。死刑制度への賛成は「臭い物に蓋」「厄介払い」という安易な姿勢の表れであり、人間社会の進歩にはつながりません。時間・お金・手間がかかる検証・改善作業を積み重ね、暮らし易い社会の実現のために努力するのは国民一人一人の義務です。

 この地道な作業を実行する為には、事件を起こした加害者が生きている必要があります。殺してしまったら話をすることすら出来ません。取り調べや裁判の記録などは情報のごく一部に過ぎないので全く不十分です。

 「死刑執行」=「臭い物に蓋」の代償はとても大きく、長い目で見て人間社会に害悪をもたらすでしょう。

下リンク先の関連記事もオススメです。是非、ご一読ください。
【世論調査で8割以上の支持率!】死刑制度は本当に必要なのか?

死刑基準

以上

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