不当に長期勾留されている籠池夫妻を救えるのは日本国憲法の理念に他ならない。

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 2017年7月31日に籠池夫妻が詐欺の容疑で逮捕されてから、すでに3か月以上が経っている。この長期勾留は明らかに人権侵害であり、直ちに釈放すべきだ。

 そもそも、法律の専門家によれば、この逮捕自体が常識外れだという。

参考リンク:
検察はなぜ”常識外れの籠池夫妻逮捕”に至ったのか

 この逮捕が非常識である理由の要点を以下に述べる。

・国の補助金は、当局による十分な審査を経て支給されたのであり、詐欺罪が適用される余地はない。
・森友学園はすでに補助金を全額返還しており、この程度の金額の不正受給で起訴された案件は過去に存在しない。
・籠池氏の補助金適正化法違反による起訴の可能性はゼロに等しい。
・籠池夫妻に逃亡の恐れはない。
・証拠品の押収と関係者の取り調べは実質完了しており、罪証隠滅の恐れもない。

 日本では、容疑者が起訴、もしくは釈放されるまでの間、最大で23日間勾留できることになっているが、それを遥かに超える3か月以上である。裁判所はどういう理由で勾留期間を延長しているのか公表すべきだ。

 籠池夫妻の息子さんである籠池佳茂氏が、2017年10月31日、Facebookに心情を吐露した。その全文を以下に転載する。

転載始め
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本題に入りますが今日で両親が勾留されて丸3ヶ月が経ちました。
7月31日に勾留されて以来、接見禁止が解けません。家族とも会えないのです。冷静に見て異常な事態ではありませんか?
この国の司法は一体正常に法治国家として機能しているのでしょうか?法務検察の機能を知り抜いた人間がある意図を持って両親を軟禁したのではないかと思うのです。 皆さん、よくよく考えて欲しいのです。この国はれっきとした近代国家であり、立憲民主主義国家なのですよ。
私は流れを側で見ている身内であり、一人の世を思う国民として言っています。
拘束する事によって何も出来なくさせ、全ての社会的地位や経済的自由を或いは表現の自由を弾圧しているのです。しかも誰よりも国を思った愛国者をです。
母は関係ありますか?母が細かい実務に精通していると思われますか?
政治的弾圧の何物でもないと思うのです。やり過ぎですよこれは。
私は今、口を閉ざしています。何故ならば親を思うからに他ならない。しかし待てど暮らせど一向に状況は良くならない。
いい加減にして欲しいと思う。
私ははっきり申し上げ愛国者です。来る日も来る日も国や社会の事を考え続けて来ました。
本案件が起こる前からずっと。
もう良い加減にしてもらえませんか?この国は一体どうしてしまったのでしょうか?
いつから独善的国家になったのでしょうか?
本当にやり過ぎなのです。
私はそれでも我慢しています。良識を信じているからです。
父や母を解放して下さい。明らかに政治の弾圧。権力の弾圧だと思います。父や母はいち民間人なのです。皆さん、民間人がどれ程この間に社会の玩具にされましたか?
たかが少数の人間の性格によってです。
これぐらいに致しますが、立憲民主主義の国家であるならば良識ある采配を強く求め勾留3ヶ月の言葉と致します。国民の皆さん、本当に考えて下さい。お願い致します。
*************************
転載終わり

 昼も夜も分からない狭い場所に、外部との接見禁止で3か月も拘束される。手紙のやり取りもできない。身内でなくとも、精神に異常をきたさないか心配である。

 元々、籠池夫妻は最高権力者である安倍総理夫妻と親密であった。

写真(森友学園の教育を賛美する安倍総理)

写真(森友学園の教育に感動した安倍昭恵夫人)

運動会で「安倍総理ガンバレ」と言わされる塚本幼稚園の園児たち

写真(安倍昭恵名誉校長)

 しかし、森友学園を舞台とした国家私物化スキャンダルが明らかになると、籠池氏はトカゲの尻尾切りに遭った。

写真(かつては大親友だった森友学園の籠池理事長を邪険にする安倍総理)

 失うものが無くなった彼は、内情暴露行為に及んだ。野党議員と結託し、証人喚問では正直に証言し、愚かな与党質問者を論破し、安倍総理の街頭演説では寄付金の100万円を直接返却に来た。マスコミは24時間籠池氏を追い回し、テレビは朝から晩まで報道を続け、内閣支持率凋落に大いに貢献した。当然、安倍さんは大いに慌てた。

 内閣人事局を作り官僚を完全に支配下に置き、司法の長にでもなったつもりなのか、安倍総理は公の場で、籠池氏のことを詐欺師呼ばわりしてしまった。裁判も始まっていないのにである。この暴言を未だに撤回もせず、謝罪もしないで済んでいること自体が異常だ。

 森友・加計学園スキャンダルは政権を転覆させかねない事案であり、安倍総理は野党からの追及質問から逃れたいために、憲法違反の臨時国会開催拒否を行った。ようやく開催されたと思ったら冒頭解散し、無意味な選挙のために約600億円を浪費した。選挙中も丁寧な説明は全く行わず、首相に再度指名された以降も、どうやって追及から逃れるか悪知恵を絞っている。

 加計孝太郎氏は学生時代からの腹心の友であり、完全に雲隠れ・口止めさせている。邪魔なのは籠池氏である。口封じのための不当逮捕・長期勾留なのは明らかだ。森友・加計学園スキャンダルで、籠池氏以外の者は逮捕されていない。大阪地検は、土地の値引きに関与した財務省の摘発は事実上放棄している。この不公平、理不尽、デタラメ・・・。これが日本の刑事司法の実態である。戦前の特高警察、内務官僚を想起させる。権力者に楯突くとこうなるぞ、という見せしめ逮捕である。

 日本会議の幹部として戦前回帰願望を隠そうともせず、安倍総理と共に憲法改悪を進めてきた籠池氏は、現在、獄中で何を思っているのだろうか?今、籠池氏を救えるのは、籠池氏が壊そうとしてきた日本国憲法の理念である。

図(憲法価値の転換) 出典(ツイッター:watanabe氏)

 その余りに野蛮な刑事司法制度ゆえ中世の国と海外から揶揄されている日本では、日本国憲法の理念を実現するための努力が不十分極まりなく、その結果、理不尽な3か月以上にも及ぶ勾留の憂き目に遭っているのだ。長期勾留に対して疑問の声が上がるだけ、まだマシである。本当に戦前憲法に戻ったら、疑問を口にすることすら許されなくなる。

 安倍総理は、自分が権力者でいる間は、籠池夫妻を勾留し続けるつもりだろう。籠池夫妻を釈放したら、間違いなくスキャンダル報道が再燃するからだ。自己保身のための人権侵害を権力者が行っているのである。日本国憲法を蹂躙することに何のためらいも無い安倍総理らしい暴挙である。

 幼稚園児に教育勅語を唱和させ、戦前回帰教育を推進してきた籠池氏は逮捕された。彼を逮捕・長期勾留させたのは、日本にはびこるその人権侵害思想である。彼を救えるのは、人権尊重思想を唱える日本国憲法の理念に他ならない。自分が憎んだ平和憲法にすがるしか助かる術がないとは、何とも皮肉である。

以上


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投稿者:

J Iwasaki

J Iwasaki

大学卒業後、民間企業に勤めています。
皆さんに役立つ情報を提供したいと思い、ブログを始めました。
気軽に読んで頂けると嬉しいです。
なお、ブログ記事の無断転載は法律で禁止されています。

One thought on “不当に長期勾留されている籠池夫妻を救えるのは日本国憲法の理念に他ならない。”

  1. このような無法状態(憲法無視・刑事訴訟法{か?}無視の状態)で日本弁護士会はどうしてるんでしょうか。
    ここの行政・司法チェック機能が働いて居なければ、近代的国家制度(システム・機関)は崩壊していると言わなければならないのではないでしょうか。司法法曹界の具体的な動きは知りませんが、そんななかで、この記事は尤もな主張ですが、本筋が見えず、その本筋より細部問題の「事象」だけを取り上げた内容となっており、一般マスコミ(新聞TVはもとより週・月刊誌、いわゆる権力御用学者の「専門書」)と同じように、本質を隠す効果に追従するものになってしまうのではないでしょうか。

    ぜひ前述のメディアの(本当のことを言わない)限界(資本主義体制維持のための、知識体系としてのイデオロギーの限界)を超える、その上の次元を示す論評になることを期待します。

    このブログ全体の論述が、またここでの論述が高度なので、あと「籠池夫妻に対する国家弾圧に対して、日本弁護士会がその社会的責務を自覚し責務を果たすことも望まれているでしょう。」などという文章を挿入するだけでも、他には無い信頼・信用・権威といったものがうまれるのではないでしょうか。

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