意外に思うかもしれませんが、衆議院ホームページには、下記リンクの資料が掲示されています。
チェルノブイリの長い影―チェルノブイリ核事故の健康被害―(研究結果の要約:2006年最新版)
福島原発事故が起こった2011年に議員団が結成され、チェルノブイリ原発事故などの現地調査を実施したのです。その時に入手した資料のうちの一つが上記です。我々国民の税金で入手したものですから我々の共有財産です。IAEAに代表される原子力推進機関とは一線を画した立場の人が編纂していますので参考にしていいと思います。この研究資料の中から、健康被害の実情を示す図を抜き出しました。以下、ご覧ください。
上で紹介した図はすべて、人類が犯した失敗を表しています。外部被ばく・内部被ばく対策が不十分だったので、甚大な健康被害をもたらしたのです。これを教訓として、福島原発事故後の健康被害防止・軽減策につなげることができるか?「福島はチェルノブイリとは違う」と言って現実を直視せず、心地よい嘘に逃げ込むか?今、日本人の生きる姿勢が問われています。
残念ながら、福島原発事故に対して危機感が無い安倍政権がやっていることは、以下のようなことです。
1)放射線管理区域に相当する高線量地域に何百万人も居住している状態を放置している。
2)自主避難者への援助を打ち切り、高線量地域へ帰還せざるを得ないようにする。
3)放射能汚染レベルの測定が不十分で、しかも、わざと数値を低く見せている。
4)健康調査の対象範囲を狭くし、被曝による健康被害を小さく見せている。
5)特定の医療機関だけに健康調査・診断を許可し、その結果を住民たちに教えない。
6)東京オリンピックの誘致
7)福島県の農産物を福島県内の学校給食に用いて、「安全性」をアピールしている。
8)汚染地域への企業進出や学校新設を許可している。
9)東京電力など原子力村の人間は罰せられず、賠償費用を国民負担にしている。
【巨大犯罪!】福島原発事故で誰も裁かれないのは異常だ:ジャパンタイムズの記事内容紹介
10)安全性の確認ができないばかりか、放射性廃棄物の処理・管理方法も確立できていないのに、全国の原発を再稼働しようとしている。
11)原発の新設や輸出を目論んでいる。
12)その他いろいろ・・・
最後に:
良心のかけらも無い安倍政権を支持するということは、彼らの犯罪に加担しているのと同じです。有権者は、くれぐれもダマされないように気を付け、賢明な判断をしなければなりません。
以上