2016年11月8日の早朝、福岡市のJR博多駅前で大規模な道路陥没事故が発生しました。
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24時間営業のコンビニエンスストアのすぐ近くです。
事故発生の時間帯が早朝だったせいか、死亡者やケガ人はいませんでした。運が良かったのです。
連日夜を徹しての復旧穴埋め工事が行われ、数日で通行止めが解除されそうです。
この件では、福岡市や建設会社の担当者が謝罪をしています。
しかし、謝罪して早期復旧させればOK、という訳にはいきません。原因と再発防止策が重要です。
事故現場の下では地下鉄の延伸工事が行われていました。
関係者が謝罪する時も、原因は調査中と述べるにとどまりました。今後、再発防止策は出てくるのでしょうか?
地下鉄工事現場では、過去にたくさんの陥没事故が発生しています。
大事故が発生してケガ人も出ているというのに、再発防止策が不十分であったため、繰り返し同じ間違いを犯してきたと考えるべきでしょう。地下の工事は一般人の目に見えにくく、コスト削減のために手抜きが横行していると聞きます。建設業者にとってはうまみのある分野なのです。大きな組織では責任感や罪悪感が希釈されやすく、切実感を持って愚直に行動する人は干されてしまうでしょう。大企業病は日本病でもあります。
工事業者など関係者がオイシイ思いをしても、事故で迷惑を被る一般利用者はたまったものではありません。今回のJR博多駅前道路陥没事故は、発生時間帯が真昼間であれば多数の死傷者が出てもおかしくないケースでした。取り返しのつかない事態が将来起きないように、明確な再発防止策を実行しなければなりません。
福島原発事故もそうですが、日本人の「喉元過ぎれば熱さを忘れる」病は深刻です。歴史の教訓から学べない民族は美しくないし、世界から尊敬されることもないでしょう。
以上