2015年8月30日に、憲法違反の安保法制(=戦争法案)に反対するデモが全国で実施されました。海外メディアが抗議行動の様子を報じましたので、以下に紹介します。
アルジャジーラ
Japan: Taking to the streets to combat militarism(軍国主義の台頭に対して日本人が抗議)
ニューヨークタイムズ
Mothers, Students Join Japan’s Protests Over Security Bills(母親や学生たちが安保法制への抗議に加わった)→AP通信からの配信
ニューヨークタイムズ
Huge Protest in Tokyo Rails Against PM Abe’s Security Bills(安倍総理が進める安保法制に対して大規模抗議行動:東京)→ロイター通信からの配信
DW(=Deutsche Welle)
Mass protests in Tokyo against controversial military bills(物議を醸している安保法制に対して大規模抗議行動:東京)
CBSニュース
Japan’s plan for combat troops sees mass opposition(戦争できる軍隊を持つという日本政府の計画に対して強い抗議の声)
ワシントンポスト
Mothers, Students Join Japan’s Protests Over Security Bills(母親や学生たちが安保法制への抗議に加わった)→AP通信からの配信
huffingtonpost
Tens Of Thousands Protests Outside Japan’s Parliament(日本の国会の外で大規模抗議)→ロイター通信からの配信
EURONEWS
Large protests in Japan against plans to expand military role(軍拡への動きに対して大規模抗議:日本)
ジャパンタイムズ
Thousands protest Abe, security bills at Diet rally(安倍政権・安保法案に対して国会前で大規模抗議集会)
上記のリンク先記事を一通り読んでみました。要点のみを以下に羅列します。
・日本人は普段おとなしくて自己主張をしない。こんなに大きな反対の声を上げたのは、いまだかつて無かった。
・「憲法9条を守れ!安倍総理は辞任しろ!」という参加者の声紹介
・母親や学生も含めて、多様な立場の人たちで構成された抗議活動である。ネットを通じて連帯が広がっている。
・デモや抗議集会が暴動に発展する恐れは無く、平和的な行動であった。
・現状は個別的自衛権しか認められていないが、この法案は集団的自衛権を可能にするものである。
・安保法案の必要性など政府側の主張も紹介している。憲法解釈の変更にも言及。
・日本政府は、政権の支持率が低下しても法案を成立させる意向だ。
・アメリカ政府は安保法案を歓迎している。
・安保法案への不支持率は高いが、野党の支持率は低いままだ。政権交代の受け皿は?
・政治的無関心という病から日本が本当に脱しつつあるのか?この判断には、もう少し時間が必要だ。
総じて、安保法制反対派に好意的な報道がほとんどでした。少なくとも、軍需産業の主張を代弁しているところはありませんでした。
最後におまけ:
抗議活動の雰囲気や参加者の熱意を感じられるYouTubeビデオです。約5メートル上空からの判り易い映像ですので、どうぞご覧ください。
8月30日、安保法制反対の抗議活動/日比谷公園から国会前へ(4分21秒)
以上