安倍総理はミサイルから国民を守る気がある、と思っている人はこれを読んでください。安倍さんのウソをばらした山本太郎氏。

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写真(安倍総理を追い詰める山本太郎議員) 出典:YouTube山本太郎 安倍晋三を問いつめる【抜粋20分版】原発へのミサイル攻撃に無策
写真(安倍総理を追い詰める山本太郎議員) 出典:YouTube山本太郎 安倍晋三を問いつめる【抜粋20分版】原発へのミサイル攻撃に無策

 戦争遂行のための国策プロパガンダとして、イギリスの政治家アーサー・ポンソンビーは次の10要素を導き出しました。(以下、出典:ウィキペディア)

1.われわれは戦争をしたくはない。
2.しかし敵側が一方的に戦争を望んだ。
3.敵の指導者は悪魔のような人間だ。
4.われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命(大義)のために戦う。(正戦論)
5.そしてこの大義は神聖(崇高)なものである。(聖戦論)
6.われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが、敵はわざと残虐行為におよんでいる。
7.敵は卑劣な兵器や戦略を用いている。
8.われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大。
9.芸術家や知識人も正義の戦いを支持している。
10.この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である。

 安倍総理も例外ではなく、憲法違反の安保法制を推し進めるために敵国の名を具体的に挙げています。中国や北朝鮮の脅威が高まっておりミサイルが飛んでくる可能性がある、と述べています。仮想敵国を名指しして恐怖を煽ることは、安保法制反対運動を抑えるのに有効だと思います。しかし、安倍総理自身は実際にミサイルが飛んでくるとは思っていません。ミサイルは、都合の良い想定として用いているだけです。そういう「脅威」から国民の生命と財産を守るのが安保法制なんだ、と言いたいだけです。

 「ミサイルが飛んでくるぞ!」という安倍総理のプロパガンダを利用して、山本太郎議員が安倍総理を追い詰めていく場面が国会でありました。そのビデオを以下に紹介します。ご覧ください。

山本太郎 安倍晋三を問いつめる【抜粋20分版】原発へのミサイル攻撃に無策(20分38秒)

 ビデオの中で山本議員は次の質問をします。
「総理、さまざまな事態を想定し、各種シミュレーションを行っているそうでございますが、川内原発の稼働中の原子炉が弾道ミサイル等攻撃の直撃を受けた場合、最大でどの程度、放射性物質の放出を想定していらっしゃいますか?」

 安倍政権としては本音では、ミサイル攻撃自体があり得ないと思っているので、ミサイル攻撃による被害想定などしていません。

原子力規制委員会の田中俊一委員長の答弁:
「弾道ミサイルが直撃した場合の対策は求めておりません」

山本議員の質問主意書に対する安倍総理の回答:
「仮定の質問であり、お答えすることを差し控えたい」

安倍総理の答弁:
「武力攻撃事態はですね、その手段、規模の大小、攻撃パターンが異なることからですね、実際発生する事態もさまざまであり、一概にお答えすることは難しいということでございます」

山本太郎議員の反論:
「でも、考えてみてください。今回の(安保)法案の中身、仮定や想定を元にされてませんか?“A国がB国に攻撃をしかけた”“友好国のB国から要請があり、新3要件を満たせば武力行使ができるのできないの”、これ、仮定ですよね? 仮定でしょ。仮定でよくわからないとゴニョゴニョ言うわりには、仮定で物事をつくっていこうとしてるんですよ」

「都合のいいときだけ仮定や想定を連発しておいて、国防上、ターゲットになりえる核施設に関しての想定、仮定、できかねますって、これどんだけご都合主義ですか?って話だと思うんです。“我が国を取り巻く安全保障環境、著しく変化”してるんでしょ? 飛んでくるかもしれないんでしょ、ミサイル。“中国が!北朝鮮が!”。いろんな話されてるじゃないですか。“10分で到達します!”。え、で、飛んできたときは? 何もできてませんよ。困りますよね。本気で守る気、あるんですか? この国に生きる生命、財産、幸福追求権守るんだったら、いちばん脆弱な施設、しかも核施設を、どのように防御するかを考えなくてはいけない・・・」

 さらに山本議員は川内原発にミサイルが撃ち込まれた場合の防災計画についても質問していますが、大庭誠司・内閣官房内閣審議官は、「事態が発生してから対策を考える」という無責任な回答しかできませんでした。何も考えてないということがバレてしまいました。ミサイル攻撃のことなど考える必要がないから考えてないのです。

 敵国からのミサイル攻撃などから国民の生命と財産を守るのが安保法制なんだ、と安倍総理は主張しますが、本音ではミサイル攻撃など想定しておらず、国民の恐怖心を煽るためにウソを言っているということが証明されました。安倍政権に対する山本議員のカウンタープロパガンダ(敵のプロパガンダに対抗するためのプロパガンダ)が成功した事例です。

 しかし、この貴重な国会追及場面はテレビニュースではほとんど取り上げられていません。大手を中心に御用メディアばかりなので、国民が安倍政権に対して疑問を持つ機会が奪われてしまっています。

 このブログ記事内容に賛同して頂けたら、是非ともネット上での拡散をお願いいたします。

以上

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【ダマされてませんか?】安倍政権が用いるブラックプロパガンダの実例紹介

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 プロパガンダとは次のように定義されます。(出典:ウィキペディア)

***********************
「特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った、宣伝行為である。通常情報戦、心理戦もしくは宣伝戦、世論戦と和訳され、しばしば大きな政治的意味を持つ。」

「あらゆる宣伝や広告、広報活動、政治活動はプロパガンダに含まれ、同義であるとも考えられている。利益追求者(政治家・思想家・企業人など)や利益集団(国家・政党・企業・宗教団体など)、なかでも人々が支持しているということが自らの正当性であると主張する者にとって、支持を勝ち取り維持し続けるためのプロパガンダは重要なものとなる。対立者が存在する者にとってプロパガンダは武器の一つであり、自勢力やその行動の支持を高めるプロパガンダのほかに、敵対勢力の支持を自らに向けるためのもの、または敵対勢力の支持やその行動を失墜させるためのプロパガンダも存在する。」

「あらゆる国でプロパガンダは用いられており、一方で国家に反対する人々もプロパガンダを用いている。あらゆる政治的権力がプロパガンダを必要としている。」
***********************

 プロパガンダ自体は悪いものではなく、いつの時代もどの国でも手段として用いられてきました。一般国民の立場で警戒しなければいけないのは、権力者が用いるブラックプロパガンダです。ブラックプロパガンダとは、「情報の発信元を偽ったり、虚偽や誇張が含まれるプロパガンダ」(出典:ウィキペディア)のことです。

 プロパガンダの技術としては、アメリカの宣伝分析研究所が次の7種類を挙げています。

1.ネーム・コーリング – レッテル貼り。攻撃対象をネガティブなイメージと結びつける(恐怖に訴える論証)。
2.カードスタッキング – 自らの主張に都合のいい事柄を強調し、都合の悪い事柄を隠蔽、または捏造だと強調する。本来はトランプの「イカサマ」の意。情報操作が典型的例。マスコミ統制。
3.バンドワゴン – その事柄が世の中の趨勢であるように宣伝する。人間は本能的に集団から疎外されることを恐れる性質があり、自らの主張が世の中の趨勢であると錯覚させることで引きつけることが出来る。(衆人に訴える論証)
4.証言利用 – 「信憑性がある」とされる人に語らせることで、自らの主張に説得性を高めようとする(権威に訴える論証)。
5.平凡化 – その考えのメリットを、民衆のメリットと結びつける。
6.転移 – 何かの威信や非難を別のものに持ち込む。たとえば愛国心を表彰する感情的な転移として国旗を掲げる。
7.華麗な言葉による普遍化 – 対象となるものを、普遍的や道徳的と考えられている言葉と結びつける。

 上記7つの技術を一読してもピンと来ないかもしれませんので、各々具体例を挙げて行きます。

1.ネーム・コーリング – レッテル貼り。攻撃対象をネガティブなイメージと結びつける(恐怖に訴える論証)。

 SEALDSの安保法制反対デモがとても効果を上げているので政権側の人間が恐れをなしています。論理的に反論する手立てがないので、レッテル貼りによりSEALDSの若者たちの評判を落とすことを思い付きました。

出典:行橋市市議会議員 小坪しんや氏のホームページ
出典:行橋市市議会議員 小坪しんや氏のホームページ

 日本共産党や朝日新聞に対しては、特に保守層の中にマイナスイメージを持っている人がいることは事実です。そこを利用したわけです。

2.カードスタッキング – 自らの主張に都合のいい事柄を強調し、都合の悪い事柄を隠蔽、または捏造だと強調する。本来はトランプの「イカサマ」の意。情報操作が典型的例。マスコミ統制。

 巨大な原子力利権を守るためには、福島原発事故がすでに収束し、放射性物質による健康被害が無いことにする必要があります。そのためには、福島県民が元の住所で暮らし、日常生活を事故前と同じように送ってもらわねばなりません。さらに、安全性のアピールのために福島県産の食糧を食べて応援しようというキャンペーンを思い付きました。

出典:農林水産省ホームページ
出典:農林水産省ホームページ

 チェルノブイリでは日本よりもはるかに厳しい基準を設けているのですが、低線量長期被ばくによる健康被害が深刻です。日本政府はそのことを良く知っているにも関わらず、国民の健康を犠牲にする政策をとっています。犯罪ですね。

関連記事のリンク↓
日本人はチェルノブイリから何を学ぶべきか?→予防原則に基づいた健康被害対策の徹底を!

3.バンドワゴン – その事柄が世の中の趨勢であるように宣伝する。人間は本能的に集団から疎外されることを恐れる性質があり、自らの主張が世の中の趨勢であると錯覚させることで引きつけることが出来る。(衆人に訴える論証)

 日本に限らず世界中どの国でも汚いことがたくさんあります。欠点、腐敗、堕落などと向き合いつつ、日々、試行錯誤しているのです。しかし、試行錯誤などという地道な努力をしたくない人がたくさんいます。臭い物にフタという安易な手段に頼りたがる人も大勢います。

 このような状況下で、「この国は美しい」、「誇りに思うべきだ」と自信をもって語りかけてくるリーダーが現れたらどうなるでしょうか?下記の宣伝を見て安倍さんのファンになった人は多いと思います。

出典:衆議院議員 安倍晋三公式サイト
出典:衆議院議員 安倍晋三公式サイト

4.証言利用 – 「信憑性がある」とされる人に語らせることで、自らの主張に説得性を高めようとする(権威に訴える論証)。

 安倍政権が推し進めている安保法案に関して、2015年6月4日に衆議院で憲法審査会が開かれました。3人の憲法学者が呼ばれて意見を述べたのですが、与党側が推薦した学者も含めて全員が憲法違反と断言してしまいました。

出典:ANNニュース
出典:ANNニュース

 せめて与党側の推薦する学者だけでも、「合憲だ」と言ってもらえる人を選ぶべきだったのです。プロパガンダに失敗して墓穴を掘った例です。

5.平凡化 – その考えのメリットを、民衆のメリットと結びつける。

 2014年5月15日、安倍内閣総理大臣は集団的自衛権に関する会見を行いました。説明時に用いたパネルの一つが下記です。

写真(集団的自衛権を説明する安倍総理) 出典:内閣広報室
写真(集団的自衛権を説明する安倍総理) 出典:内閣広報室

 紛争国から救出された日本人を輸送するアメリカの船が襲撃された時に、現在の法体系ではこのアメリカ船を日本の自衛隊が守ることが出来ないんだそうです。この説明を聞いいて、「安倍さんは国民の安全を親身になって考えてくれてるんだなあ・・・」と感激した人は多いと思います。(実際にはあり得ない想定ですが・・・)

6.転移 – 何かの威信や非難を別のものに持ち込む。たとえば愛国心を表彰する感情的な転移として国旗を掲げる。

 例えば政治家が演説する時に、聴衆が一斉に日の丸を振るのは効果があります。「愛国心」を持った熱心な支持者たちに声援を受けているという構図がマスコミ・インターネットなどで流されれば支持の拡大につながります。

写真(日の丸で応援される安倍さん) 出典:YouTube安倍晋三内閣総理大臣 ニコニコ超会議での演説
写真(日の丸で応援される安倍さん) 出典:YouTube安倍晋三内閣総理大臣 ニコニコ超会議での演説

7.華麗な言葉による普遍化 – 対象となるものを、普遍的や道徳的と考えられている言葉と結びつける。

 集団的自衛権の行使は憲法違反だというのが歴代内閣の答弁です。安倍内閣の安保法制は集団的自衛権を可能にしますから憲法違反です。従って、安保法案は廃案しか選択肢がありません。そこで安倍さんは、憲法違反という解釈を変更することが可能だと主張しました。当然、野党側からは強い反発が起こりました。その時の安倍さんのセリフが下記写真です。

出典:ANNニュース
出典:ANNニュース

 「政治家としての責任の放棄だ」と言われると、「安倍さんは責任感の強い人だなあ」と思う人もいるはずです。道徳心に訴える方法は効果的です。その一方で、「アメリカからの要請」「軍需産業の利益の為」という本当の目的には言及しません。

ここで、歴史上の有名人が重視した方法をウィキペディアから引用します。

***********************
アドルフ・ヒトラーは、宣伝手法について「宣伝効果のほとんどは人々の感情に訴えかけるべきであり、いわゆる知性に対して訴えかける部分は最小にしなければならない」「宣伝を効果的にするには、要点を絞り、大衆の最後の一人がスローガンの意味するところを理解できるまで、そのスローガンを繰り返し続けることが必要である。」と、感情に訴えることの重要性を挙げている。ヨーゼフ・ゲッベルスは「十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう」(=嘘も百回繰り返されれば真実となる)と述べた。
***********************

 権力者は必ず嘘をつきます。テレビ・ラジオ・映画・インターネット・新聞・雑誌・街頭演説・ポスターなど、ありとあらゆる手段を用いて国民に訴えかけてきます。騙されて、間違った判断や不適切な投票行動をしないように気を付けたいものです。

参考リンク:
「プロパガンダ」
農林水産省「食べて応援しよう」

以上

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新しい歴史教科書はどうあるべきか?政府が隠したがる事実を知りたくありませんか?

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 歴代内閣が踏襲している村山談話は、外務省ホームページの下記リンクに掲載されています。

「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話)

 上記リンクの村山談話から日本の侵略戦争に関する部分を抜き出します。

「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。」

 上記の抽象的な表現から、具体的な事実をイメージすることができる日本人は少数派だと思います。近隣諸国で侵略被害に遭った人たちの視点を提供してくれる著作を以下に紹介します。

中国の旅 (本多勝一集)

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 この本は1971年、元朝日新聞記者の本多勝一氏が約40日かけて中国を取材した内容が記されています。朝日新聞、朝日ジャーナル、週刊朝日で連載され大反響を起こしました。中国を取材した目的を本多氏は同書で次のように述べています。

「戦争中の中国における日本軍の行動を、中国側の視点から明らかにすることだった。それは、侵略された側としての中国人の「軍国主義日本」像を、具体的に知ることでもある。とくに日本軍による残虐行為に重点をおき、虐殺事件のあった現場を直接たずね歩いて、生き残った被害者たちの声を直接ききたいと考えた。」

 戦後26年経ったときに、このような中国取材をした理由を、本多氏は同書の中で5個挙げています。以下私の要約です。

①中国への侵略行為に関して日本側が誠意ある言動・行動をとらなければ、日中国交を進展させることはできない。日本政府はもちろんだが、マスコミも侵略戦争の調査報道をしておらず、日本国民に知らせる努力を怠ってきた。

②日本の侵略戦争によって中国人が千何百万人も殺された事実を一般の日本人は知らない。知っていたとしても、噂レベルの曖昧なイメージだ。この無知が、反動右翼勢力の跋扈を許す結果につながっていく。

➂ベトナム戦争での米軍の虐殺行為をアメリカ人ジャーナリストが報道していることに対して、日本人は立派だとほめている。他国のジャーナリストの行動に感嘆してばかりではなく、日本人も実践した方がよい。

④広島・長崎への原爆投下、東京大空襲などの告発・記録運動が盛んだが、これは被害者視点のものであり、加害者視点の記録が欠落している。ナチス・ドイツによる加害記録は日本国内にたくさん出回っているにも関わらず、旧日本軍の加害記録が存在しないのはおかしい。

⑤自分の家族が殺されたり家が焼かれた事実を中国人たちは記憶している。その生々しい具体的風景を日本人が知れば、日本の軍国主義復活を警戒する中国側の気持ちを理解し易くなるだろう。虐殺した側の国民がその事実を知らないのは犯罪の上塗りだ。

 「中国の旅」の目次を以下に引用します。

・中国人の「軍国日本」像
・旧「住友」の工場にて
・矯正院
・人間の細菌実験と生体解剖
・撫順
・平頂山
・防疫惨殺事件
・鞍山と旧「久保田鋳造」
・万人坑
・蘆溝橋の周辺
・強制連行による日本への旅
・上海
・港
・「討伐」と「爆撃」の実態
・南京
・三光政策の村(注)

注)殺し尽くす、焼き尽くす、奪い尽くすことを「三光」という。

 最後の「三光政策の村」での記述を一部引用します。

「石段を登っていたとき、ただならぬ気配にふりむいた。老人が三人、息をきらせて石段を登ってくる。私のところまでくると、その一人がいきなり両手を出して広げた。なにかを訴えようとするまなざしに、涙があふれている。広げた両手の指は、親指以外がみんな短く切れていた。『あの現場から脱出した一人です。猛火の中を逃げるとき、火傷をして指先を失いました』と、潘広林さんがいった。単用有さんは、そう通訳してから老人たちに事情をきいていたが、何もいわずに、私に背を向けて歩き出した。歩きながらハンカチを出して顔にあてた。単さんは泣いているのであった。」

「涙のおさまった単さんが、さっきの事情を説明した。あの老人たちは、日本から新聞記者が取材にきたことを知って、ここまでかけつけたのだった。31年前の、あのときのすべてを、どうかくわしく知ってほしい。自分たちも、なにか訴えたい。日本の人民に知らせてほしい。そんな、やむにやまれない思いで彼らはかけつけたのだと、単さんはいった。話す人が泣きながら語るときも、単さんは感情をけんめいに押さえて正確な通訳に努めるのが常だったが、この老人たちの心情には強く打たれて、どうしても涙をこらえきれなかったという。」

 歴史的な著作を残してくれた本多勝一氏に対しては感謝するばかりですが、ネット上では事実に基づかない非論理的な誹謗中傷が溢れています。ネトウヨと呼ばれている人達は精神的に余裕が無く、自分のことだけに手一杯で他者への想像力・共感力が欠落しているようです。

 本書の最後に、高史明氏が解説文を書いています。一部を引用します。

「銃殺された死者、刺殺された死者、焼き殺され、あるいは生き埋めにされた死者、強姦されたうえ腹を切り裂かれた死者、銃剣で串刺され空中へ放り捨てられた赤ん坊の死者、そのほとんどが平和な村人であり、おとなしい労工であった。これらおびただしい数の死者こそが、生者をして、ありし日の出来事を語らしめているのである。(中略)その死者の前では、他のいかなる言葉も重みを失う。本書においては、その死者の眼ざしこそが、他のすべての言葉を超えて重く存在するのである。私たちもまた、この死者からのメッセージを、いかに受け止めようとしているかを、死者の側からまっすぐ見つめられていると言ってよい。」

「死者は怨みを言わない。ただ、無限の深みから、私たちを見つめる。見つめられている私たちが、生者として何を願い、何をなすべきかは、すでに明らかである。死者の無言の願いに応えていく方向にこそ、私たちの未来へ通じる道がある。」

最後に:
 皆さんに本書「中国の旅」をお薦めいたします。ただし、空き時間に気楽に読める本ではありません。私自身は1989年頃に本書を読みましたが、非常に重い気持ちになったことを白状します。しかし、歴史を考えるうえで視野が広がったことは確かです。
 被害者視点ばかりの日本の歴史教育は欠陥を抱えており、それを補うための貴重な書物だと思います。

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以上

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ガンジーが指摘した「七つの社会的罪」を現在の日本に当てはめたらどうなるか?

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写真(マハトマ・ガンジー) 出典:ブログ「ものの姿と言の葉」
写真(マハトマ・ガンジー) 出典:ブログ「ものの姿と言の葉」

ガンジーという人物の説明について、以下ウィキペディアから引用:
「南アフリカで弁護士をする傍らで公民権運動に参加し、帰国後はインドのイギリスからの独立運動を指揮した。その形は民衆暴動の形をとるものではなく、「非暴力、不服従」(よく誤解されているが「無抵抗主義」ではない)を提唱した。
この思想(彼自身の造語によりサティヤーグラハ(英語版)、すなわち真理の把握と名付けられた)はインドを独立させ、イギリス帝国をイギリス連邦へと転換させただけでなく、政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えた。特にガンディーに倣ったと表明している指導者にマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ダライ・ラマ14世等がいる。」
引用終り:

 1925年10月22日、マハトマ・ガンジーは雑誌『Young India』にて、「七つの社会的罪」(Seven Social Sins)を指摘しました。

1.理念なき政治 (Politics without Principle)
2.労働なき富 (Wealth without Work)
3.良心なき快楽 (Pleasure without Conscience)
4.人格なき学識 (Knowledge without Character)
5.道徳なき商業 (Commerce without Morality)
6.人間性なき科学 (Science without Humanity)
7.献身なき信仰 (Worship without Sacrifice)

 上記の各々を、今の日本社会に当てはめて私なりに解釈しました。参考にしてください。

1.理念なき政治
 アメリカに隷従していると独立国としての気概は生まれませんし、政治に理念を期待することもできません。

写真(アメリカの議員にペコペコする安倍総理) 出典:http://news.sina.com.cn/w/p/2014-01-21/233429310152.shtml
写真(アメリカの議員にペコペコする安倍総理) 出典:http://news.sina.com.cn/w/p/2014-01-21/233429310152.shtml

2.労働なき富
 今や空虚な響きしかないアベノミクス。内閣支持率を維持するために、国民の年金積立金を何十兆円もつぎ込み株高を演出しています。将来、年金資産は消えてしまっても、海外投資家・資産家は株を売り抜けて巨額の利益を手にするでしょう。

写真(日経平均株価) 出典:ANNニュース
写真(日経平均株価) 出典:ANNニュース

3.良心なき快楽
 日本は世界一のギャンブル大国です。パチンコ業界の売上だけでも年間19兆円弱になります(2013年)。ギャンブル業界に取り込まれて中毒状態になってしまった人が数百万人います。ギャンブル依存症は病気であり、現実に深刻な社会問題になっています。
 その社会問題をさらに悪化させるような法案を安倍政権は国会へ再提出しました。カジノを合法化するためのカジノ解禁推進法案です。これには約200人の国会議員が賛同しているというから驚きです。
 ギャンブルを通して人々から金をむしり取って得をするのは、業界の経営者・天下り官僚・政治家くらいなものです。より多くの依存症患者を生み出すことは間違いないでしょう。ギャンブル行為そのものからは何も生産的なものは生まれません。人間の堕落に手を貸すだけであり、社会・経済の発展に結び付くことはありません。
 日本国民の幸福・安全・安心・健康に対して無関心である自民党政権の本質が垣間見えます。

出典:しんぶん赤旗
出典:しんぶん赤旗

4.人格なき学識
 政治家は憲法遵守義務があるのですが、安倍政権は違憲の安保法案を成立させようと躍起になっています。最近は、危機感を持って安保法案に反対の意思表示をする人が増えてきていると思いますが、無関心層の割合は依然として高いと思います。
 憲法9条については日本人ならば学校で必ず学びますが、お飾りの知識ではなく自分の血肉にするのは、実は大変なことです。下記のブログ記事を参考にしてください。

【意外?】戦争で地獄の苦しみを味わった元アメリカ海兵隊員だからこそ憲法9条の有り難さを理解できる。

5.道徳なき商業
 ブラック企業として名高いワタミの創業者である渡邉美樹氏は国会議員であり、自民党に公認され当選しました。

写真(渡邉美樹氏と安倍総理) 出典:www.logsoku.com
写真(渡邉美樹氏と安倍総理) 出典:www.logsoku.com

6.人間性なき科学
 チェルノブイリ以来の最悪事故が福島第一原子力発電所で発生し、周辺の広大なエリアが放射性物質に汚染されました。事故はいまだに収束しておらず、最終的な汚染規模がどの程度になるか予想もつきません。健康被害も含めて、今後何世代にも渡って事故の影響が続くと思われます。

写真(福島原発事故) 出典:brainz.org
写真(福島原発事故) 出典:brainz.org

7.献身なき信仰
 宗教法人である靖国神社の基本的な考えは、次の通りです。

「天皇の軍隊が行ったのは自衛のための戦争であり、侵略戦争では断じてない。日本軍の行動を邪魔する者は皆テロリストだ。我々は何も悪いことはしていないので謝罪する必要はない。」

 安倍総理は、日本が過去に行った侵略戦争の事実を認めず、過ちから学ぼうともせず、歴史を改竄することに熱心です。日本を「美しい国」にしたがっている安倍さんは靖国神社が大好きです。

出典:テレビ朝日
出典:テレビ朝日

 下のYouTubeビデオも参考にしてください。人により受け取り方は様々だと思います。

マハトマ・ガンジー 格言・金言・名言集(4分58秒)

以上

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日本人はチェルノブイリから何を学ぶべきか?→予防原則に基づいた健康被害対策の徹底を!

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出典:YouTube映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」
出典:YouTube映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」

 事故が起きたチェルノブイリ原発から約140km離れたところにコロステンという名前の町があります。コロステンは、チェルノブイリ法では移住の権利ゾーンに当たります。

出典(明かり新聞)
出典(明かり新聞)

 原発事故から28年後、この町に住む人たち(主に子供たち)の健康状態がどうなっているのか、どのような対策がされているのか取材したビデオを以下に紹介します。どうぞ御覧下さい。

映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」(43分17秒)日本語字幕あり

 上記ビデオの内容概略を以下に示します。

・健康を損なっている子供たちの紹介
・子供たちは年に一回、詳細な診察を受ける。
・体育の時間に突然死する子が増えたので、健康状態に応じてグループ分けをしている。
・子供の体力が持たないので、授業時間が短縮されている。
・給食は、汚染の無い食事が無料提供されている。
・原発事故前に比べて子供たちの健康状態はかなり悪化し、体力が低下した。学習面でも影響が出ている。
・白血病や癌だけでなく、様々な疾病が増加した。
・ウクライナでは原発事故のあった年から、汚染地域の子ども達を毎年保養に出してきた。
・充実した保養プログラムは無償で利用できる
・チェルノブイリ法16条に基づき、被災者の健康データベースが管理・更新されている。
・現在、人が居住している場所で年間1mSvを超えるところはない。
・ある家族の紹介。母親はチェルノブイリ原発事故当時に、事故を知らされないまま被ばくし妊娠・出産にも影響が出た。

写真(教育科学省一般教育校主任専門官コトゥセンコ・エレーナ氏) 出典:YouTube映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」
写真(教育科学省一般教育校主任専門官コトゥセンコ・エレーナ氏) 出典:YouTube映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」

 さて、いまだに収束の目途すら立たない福島原発事故を起こしてしまった日本人は、このチェルノブイリ事例から何を学ぶべきでしょうか?健康への悪影響を最小限に抑えるために予防原則(注)に基づいた対策を徹底しなければならないのは言うまでもありません。

 しかし実際には、健康への配慮を欠いた非人間的施策のオンパレードです。

・放射能汚染レベルの測定が不十分で、しかも、わざと数値を低く見せている。
・チェルノブイリ基準では避難すべき場所に人を住まわせている。
・避難者への援助を打ち切り、高線量地域へ帰還せざるを得ないようにする。
・健康調査の対象範囲を狭くし、被爆による健康被害を小さく見せている。
・特定の医療機関だけに健康調査・診断を許可し、その結果を住民たちに教えない。
・福島県の農産物を福島県内の学校給食に用いて、「安全性」をアピールしている。
・汚染地域に企業が進出したり、学校を作っている。
・東京電力を初め原子力村の人間は罰せられず、賠償費用などは国民負担になっている。
・安全性の確認ができないばかりか、放射性廃棄物の処理・管理方法も確立できていないのに、全国の原発を再稼働しようとしている。
・原発の新設や輸出を目論んでいる。
・その他

 次の選挙では、最低限チェルノブイリ並みの対策を掲げる政治家・政党に一票を投じなければ自殺行為となるでしょう。

注)
 原発事故で放出された放射性物質が健康に悪影響を及ぼすことは間違いありません。しかし、そのメカニズムは複雑であり、科学的に100%確実に予測できる訳ではありません。何らかの不確実性が存在することは事実ですが、だからといって健康被害防止策を延期するという方針を採用してはなりません。深刻で取り返しのつかない被害が発生する可能性があるからです。
 以上の考え方を「予防原則」といいます。

以上

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【唖然!】安倍総理の米国議会演説を「公約」と表現するNHK

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出典:ANNニュース
出典:ANNニュース

 上の写真は、安倍総理がアメリカ議会で演説したときのものです。安保法案を夏までに成立させますと勝手に約束するのはルール違反ですし、非常識ですね。安倍さんは日本国民のために働く政治家ではなく、アメリカというご主人様に仕える忠実な部下だということが改めて証明されました。

 その安倍さんのお友達である籾井さんが2014年1月、NHKの会長として送り込まれました。

写真の出典は不明
写真の出典は不明

 この政府ベッタリの経営トップの下、NHK職員たちは僅かな良心さえも完全に失ってしまったようです。典型的な例を次に示しましょう。安倍総理がアメリカ議会で勝手にしゃべった内容は「公約」なんだそうです。ニュースビデオの中で何の違和感もなくしゃべっています。どうぞ、ご覧ください。

 日本国民として少しでも問題意識が有れば、「とんでもない!」と思うはずです。読者の皆さんはどうですか?

以下に、ツイッター上の意見を引用いたします。参考にしてください。

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【自衛隊員必見!】安保法案の正体は戦争法案だと30分で理解できるビデオを紹介いたします。

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出典:しんぶん赤旗(2015年6月20日)
出典:しんぶん赤旗(2015年6月20日)

 戦前回帰願望が強い安倍政権が推し進めている安保法案には様々な問題点があります。しかし、政府はゴマカシ答弁に終始し、御用マスコミも本質の隠ぺいに協力的なため、国民の理解は一向に進んでいません。

 今の日本で、安保法案の危険性・問題点を明確に理解できている人がどの位いるのでしょうか?頭が混乱し、考えるのが面倒になっている人も多いのではないでしょうか?それでは安倍政権の思う壺です。

 安保法案の問題点を短時間で整理・理解できる格好のビデオを見つけたので、以下に紹介いたします。

正体は「戦争法案」(33分22秒)

 このビデオを日本共産党が作成したものですが、非常に良くまとまっています。物議を醸している安保法案の本質を30分程度で理解できます。戦場に駆り出される可能性がある自衛隊員の人達はもちろん、自民党に投票した人もこのビデオを見て欲しいと思います。

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【安保法制の先にあるもの】→戦争から帰還したアメリカ兵たちの本音を紹介します。

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出典:NHK
出典:NHK

 安倍政権は憲法遵守義務を無視して、違憲の安保関連法案(=戦争法案)を国会で通しました。これで集団的自衛権を行使して、地球の裏側まで自衛隊を派遣することが可能になりました。目的は、アメリカの補完戦力として侵略戦争に加担し、資本家や軍需産業を儲けさせることです。

 自民党の国会での答弁を聞いていると、「アメリカが行う戦争は正しい」ということを前提にしているようです。本当に正しいのでしょうか?アメリカと日本の権力層は「正しい、正しい、正しい・・・・」と言い張るでしょうが、実際に戦闘に巻き込まれてひどい目に遭った末端のアメリカ兵たちはどのように考えているのでしょうか?

 彼らの本音を収録したビデオを以下に紹介します。

最悪な間違いだった…(目覚めはじめたアメリカ兵)(14分10秒)日本語字幕あり

 組織の上層部に行くほどウソとゴマカシが多くなりますが、最下層で現場の苦しみを味わった人たちの言葉には説得力があります。ビデオを見て頂ければ理解できると思います。日本の政権与党の政治家が行う不誠実答弁に辟易している人にオススメです。

以下に、ビデオ中の発言の一部を紹介します。
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ウソと恐怖に満ちた作戦をいくら練ってももう騙されない。不当な戦争は拒否する。
兵士を撤退させ、戦争を終わらせよう。メダルを返上します。

メダルを返上します。アフガニスタン・イラク・パレスチナ、世界中の占領の犠牲者へ、
そして戦争に反対する兵士の皆さん、君は一人じゃない!

イラクに行って打ちのめされた。誰も同じ目にあってほしくない。こんなもの返してやる。

イラクに2回行って来ました。どれだけメダルを貰おうと戦争の苦しみを消す事はできない。こんなのはゴミだ。必要なのは治癒する権利です。

イラクとアフガンに行きました。メダルは無意味だ。もっと早くから戦争に反対するべきだった。メダルを返します。ブラッドリー・マニングを解放しろ!

十年間衛生兵を務めました。2004年、イラクに行きました。アフガニスタンとイラクに連帯し従軍メダルを返上する。私たちは世界中を破壊した。心から謝罪したい。アフガニスタンの女性達とここに立つ事を誇りに思う。こんなメダルはウソだ。返上します。

イラクに2度派遣されました。両親を失ったイラクの子ども達にメダルを捧げます。

生物・化学兵器の技術兵でした。イラクに大量破壊兵器はなかった。私は陸軍をやめた。他にも4万人が除隊した。ウソはもう沢山だ!

5年間前線の偵察兵でした。2005年のサドルシティです。イラクとアフガニスタンの子ども達、願わくば我々の行いを許し、私達の傷が癒され、平和が訪れますように。

海兵隊でイラクに2度行った。メダルを3つ返上します。脳損傷や軍隊内の性的暴行、PTSDに苦しむ仲間の為に。

違法な戦争に参加して、騙されたと思った。イラク人の解放の為だといわれたが、油田を解放させる戦争だった。

4つの従軍メダルを全て返します。かつてこのメダルを見ては、自分の行いを誇りに思い正しい事をしたと得意だった。でも、間違っていた。こんなメダルはもういらない。

PTSD患者です。メダルを貰った時いわれた、勤勉で献身的で模範した行いをした者に与えると。私はPTSDを隠して自分を酷使しすぎた。メダルを返し、治癒する権利を求めます。

アフガニスタンとイラク侵攻に海軍兵として参加しました。軍に志願したのは間違いでした。

敵は7千マイル先ではなく、役員室にいる。企業重役達、銀行やヘッジファンド経営者だ。戦地ではなくこの米国で毎日顔を見る連中だ。そこにいる警官達ではなく、世界を支配する億万長者達だ。もううんざりだ。こんなメダルはいらない。
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 日本のマスメディアは殆ど報じない内容だと思いますので、ネット上で拡散して頂けたらと思います。将来、日本の自衛隊員たちが無駄死させられないように・・・

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【自発的隷従が蔓延し劣化が進む日本】権力者の暴力よりも「善人」の沈黙の方が恐ろしいという話

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写真(マーティンルーサーキング牧師) 出典:togetter.com
写真(マーティンルーサーキング牧師) 出典:togetter.com

 反動右翼的で戦前回帰願望が強い安倍政権は、国民に対してひたすら隷従を要求しています。「何も考えるな。素直に言うことを聞け!」という本音がヒシヒシと伝わってきます。

 選挙で自民党に投票したのは少数派にも関わらず国会では多数を占めているのは不思議ですが、原因の一つとして、政治的無関心層の多さが挙げられます。最近の国政選挙での投票率は約5割という有様です。政治的・社会的な問題は厄介事なので考えないようにしているのでしょうか?

 日本人は民主主義制度の中で生きていますが、自発的隷従という精神的病理を抱えています。フランス人のエティエンヌ・ド・ラ・ボエシが書いた「自発的隷従論」の中からいくつか要点を引用します。

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「仮に、二人が、三人が、あるいは四人が、一人を相手にして勝てなかったとして、それはおかしなことだが、まだ有りうることだろう。その場合は、気概が足りなかったからだと言うことができる。だが、百人が、千人が、一人の圧制者のなすがまま、じっと我慢しているような時、それは、彼らがその者の圧制に反抗する勇気がないのではなく、圧制に反抗することを望んでいないからだと言えまいか」

「これは(支配者に人々が隷従していること)、どれほど異様な悪徳だろうか。臆病と呼ばれるにも値せず、それふさわしい卑しい名がみあたらない悪徳、自然がそんなものを作った覚えはないと言い、ことばが名づけるのを拒むような悪徳とは。」

「信じられないことに、民衆は、隷従するやいなや、自由を余りにも突然に、あまりにも甚だしく忘却してしまうので、もはや再び目覚めてそれを取り戻すことができなくなってしまう。なにしろ、あたかも自由であるかのように、あまりにも自発的に隷従するので、見たところ彼らは、自由を失ったのではなく、隷従状態を勝ち得たのだ、とさえ言いたくなるほどである。」

「先の人々(生まれながらにして首に軛を付けられている人々)は、自分たちはずっと隷従してきたし、父祖たちもまたその様に生きて来たという。彼らは、自分たちが悪を辛抱するように定められていると考えており、これまでの例によってその様に信じ込まされている。こうして彼らは、自らの手で、長い時間をかけて、自分たちに暴虐を働く者の支配を基礎づけているのである。」

「それにしても、なんと言うことか、自由を得るためにはただそれを欲しさえすればよいのに、その意志があるだけでよいのに、世の中には、それでもなお高くつきすぎると考える国民が存在するとは。」

「隷従する者達は、戦う勇気のみならず、他のあらゆる事柄においても活力を喪失し、心は卑屈で無気力になってしまっているので、偉業を成し遂げることなどさらさら出来ない。圧制者共はこのことをよく知っており、自分のしもべたちがこのような習性を身につけているのを目にするや、彼らをますます惰弱にするための助力を惜しまないのである。」
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 自発的隷従という悪徳で埋め尽くされている日本。その結果もたらされる社会の劣化は目を覆うばかりです。例えば、・・・・

・福島原発事故という未曽有の災害を起こした原発マフィア達がだれも裁かれない。
・放射性物質による健康被害は隠ぺいし放題。
・高線量区域で健康への不安を口にさせないよう、住民たち自身がお互いに圧力をかける。
・雇用が不安定化し収入が減り、税金・保険料・物価が上昇してもひたすら我慢する。
・長時間のサービス残業をさせられても文句一つ言わない。
・税金の無駄遣いにより国の借金が膨大になっても危機感が無い。
・年金資金が食い潰され年金システムが崩壊しつつあるのに、まるで他人事である。
・権力の飼い犬と成り果てた御用マスコミ
・違憲の戦争法案を国会に堂々と提出する政権。
・その他いろいろ・・・

 もしもキング牧師が生きていて、今日の日本の状況を見たら何と言うでしょうか?

『マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King, Jr., 1929年1月15日 – 1968年4月4日)は、アメリカ合衆国のプロテスタントバプテスト派の牧師である。キング牧師の名で知られ、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として活動した。
「I Have a Dream」(私には夢がある)で知られる有名なスピーチを行った人物。1964年のノーベル平和賞受賞者。2004年の議会名誉黄金勲章受章者。アメリカの人種差別(特にアフリカ系アメリカ人に対する差別)の歴史を語る上で重要な人物の一人である。』
(出典:ウィキペディア)

 キング牧師の歴史的名言を下記に引用します。

「問題になっていることに沈黙するようになったとき、我々の命は終わりに向かい始める。」

「最大の悲劇は、悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である。」

「確かに、服従することは、安易な道である。しかし、道徳的な道ではない、臆病者の道だ。」

「圧制者の方から自由を自発的に与えられることは決してない。しいたげられている人間の方から要求しなくてはならないのだ。」

「最後には、我々は敵の言葉など思い出すことはない。思い出すのは友人の沈黙である。」

 死ぬ前に後悔したくなければ、自発的隷従などという情けない生き方から一刻も早く脱却すべきだと思います。

出典:不明
出典:不明

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安保法案(=戦争法案)の問題点を簡単に確認できる動画を紹介します。

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出典:YouTube 教えてあげるヒゲの隊長
出典:YouTube 【あかりちゃん】ヒゲの隊長に教えてあげてみた

国会に提出された安保法案(=戦争法案)に関する自民党の逃げ回り・ゴマカシ答弁に辟易している皆さんに面白い動画を紹介します。

解りにくい戦争法案の問題点を整理するのに役立ちます。この動画を見れば、反動右翼の権力者にダマされずに済みそうです。

【あかりちゃん】ヒゲの隊長に教えてあげてみた (8分3秒)

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