【福島原発事故】汚染食料摂取による内部被ばくの危険:IPPNWレポート

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写真(福島原発事故による汚染の広がり) 出典:文部科学省
写真(福島原発事故による汚染の広がり) 出典:文部科学省

 IPPNW(=International Physicians for the Prevention of Nuclear War 核戦争防止国際医師会議)という言葉を聞いたことがありますか?

以下、ウィキペディアでの説明です。

「核戦争を医療関係者の立場から防止する活動を行うための国際組織で、1980年に設立された。本部はマサチューセッツ州サマービル。各国に支部があり、日本支部の事務局は広島県医師会内にある。」

「1981年以来、現在は隔年で世界会議と地域会議を開催している。83カ国、約20万の医師が参加している。」

「1985年、核戦争がもたらす破滅的な結末について信頼できる情報と理解を広めた貢献によってノーベル平和賞が受賞され、IPPNWを代表し創設者のバーナード・ラウン教授とエーゲニィー・チャゾフ教授が招待された。」

「チェルノブイリ原子力発電所事故から25年後の2011年を迎え、IPPNWのドイツ支部はチェルノブイリ事故の影響に関する報告書を発表した。2011年3月に発生した福島第一原子力発電所事故では、日本政府の定めた20ミリシーベルト基準に対して子供の被曝許容量としては高すぎるとして撤回するよう抗議の書簡を送っている。」

 このIPPNWは、福島原発事故に関連して報告書をいくつか出していますが、その内の一つを今回は紹介いたします。放射性物質に汚染された食物を体内に取り込むことで発生する内部被ばくの危険性と、基準値について述べたものです。以下にリンクを記します。

英語版リンク↓
「Calculated Fatalities from Radiation:Officially Permissible Limits for Radioactively Contaminated Food in the European Union and Japan」

日本語版リンク↓
「あらかじめ計算された放射線による死:EUと日本の食品放射能汚染制限値」

 上記報告書の結論部分を以下に引用します。

引用始め
**********************************
6.1.
 ヨーロッパと日本、その他の地域では、市民の健康保護を第一に考えて、汚染食品の規制をすべきだ。放射線の制限値をどのように設定しても、それを容認することは意識的に死と病気を黙認することと同じだ。この事実を踏まえ、経済上の都合を健康保護よりも優先させてはならない。

6. 2 .
 ヨーロッパにおいては、フクシマ事故後であっても事故発生時用の食品制限値を導入する必要はない。ヨーロッパの制限値は、たとえば平常時に適用されるドイツ放射線防護令を基にした制限値まで大幅に引き下げるべきだ。つまり、乳幼児、こども、青少年は、1キログラム当り最高4ベクレルしかセシウム137で汚染されていない食品を摂取すべきだ。大人に対しては、食品1キログラム当りのセシウム137制限値として、8ベクレルを適用する。

6. 3 .
 ある特定の放射性核種の制限値を容認することによって、死者と病人をどの程度まで受け入れるのか、日本とヨーロッパで公の議論をすべきだ。安全な放射能制限値というものは存在せず、放射線はどのレベルであっても危険だということを公衆にはっきり伝えることが重要だ。

6. 4 .
 平常運転時と事故発生時に関して、別々の放射線制限値が市民のために規定されていることは、医学上も倫理上も何ら根拠がない。それによって、市民にだけ事故時に不当な健康障害をもたらしている。健康障害の原因について原発運転者は責任を問われていない。事故に責任のあるはずの原発運転者は、その責任から一括して解放されている。

6. 5 .
 放射性ヨウ素汚染が非常に強い場合、牛乳、サラダ、葉菜類、食用野生ハーブの摂取を完全に止めるよう市民に勧告する。この勧告をできるだけ長期に渡って適用すべきだ。なぜならば、2011年4月17日とその後も再三に渡って、東京電力が福島第一原発から今年一年を通して放射性物質が放出され続けると説明してきたからだ。原子炉と燃料貯蔵プールで起こったいわゆるメルトダウンが「冷温停止」状態に達するまで、その間に予期しないことが起こらなければだが、約9ヶ月かかると予想される。日本の梅雨の時期は、放射性微粒子がより多く地面に降下していく可能性があるが、特に風向きが太平洋から国土側に変わった場合、たいへん心配だ。

6. 6 .
 東京電力と日本政府のこれまでの情報開示姿勢を見ると、市民が当初から危険について知らされていないと推測せざるを得ない。こうした情報開示状況を改善するよう、日本政府と産業界に要求する。だが、日本の市民グループとNGOは、市民に正確な情報を提供するため独自に放射線測定を行っており、たいへん素晴らしいと考える。原子力関連情報が市民に行き渡らないというのは、日本だけなく世界中で起こっている問題だ。

6. 7
 電離放射線による健康障害という複雑なテーマに関して市民に情報を提供し、市民を助けるという理性的行動を取ることが、科学者に求められている。チェルノブイリ事故後に、科学界で高い地位を占める学者たちが市民に対して情報を隠蔽したようなことが日本でも繰り返されるならば、それは悲劇だ。(「放射線恐怖症」や「100ミリシーベルト以下の放射線量であれば危険がない」などの間違った決まり文句)

6. 8
 われわれはヨーロッパに対しては、リスボン条約に以下の項があることを強調しておきたい。だが、原子力利用部門においては、それが実行されたことは一度もなかった。
「欧州連合の環境政策は、欧州連合のそれぞれの地域の条件を配慮して保護レベルを高くすることを目標とする。環境政策は準備と予防の原則、環境破壊を根源的に撲滅することを優先するいう基本、それを引き起こした者が責任をとるという原則を基本とする」
**********************************
引用終り

 報告書の詳細を知りたい人は、リンク先をご覧ください。日本のマスコミから流れてくる情報と異なる部分や、知らなかったことはありましたか?

何かしら参考になれば幸いです。

関連リンク:
IPPNWウェブサイト(福島原発事故)

以上

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【ダマされるのも罪!】原発反対の人は自民党議員に投票してはならない。

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出典:衆議院議員 河野太郎公式サイト
出典:衆議院議員 河野太郎公式サイト

 自民党の所属議員でありながら、反原発の旗手として発言を続け、人気の高かった河野太郎氏。どのような人物なのでしょうか?

「河野 太郎(こうの たろう、1963年(昭和38年)1月10日 – )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(7期)、国家公安委員長兼消費者及び食品安全担当大臣兼規制改革担当大臣兼防災担当大臣。
父は、元衆議院議長の河野洋平。副総理格国務大臣を務めた元衆議院議員河野一郎は祖父、元参議院議長河野謙三は大叔父に当たる。」(ウィキペディア)

 河野太郎氏の著書を紹介しましょう。

1)
「原発と日本はこうなる 南に向かうべきか、そこに住み続けるべきか」講談社 (2011/11/18)
内容紹介(アマゾンより引用):
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東日本大震災のあと、テレビも新聞も原発族議員も、すべて東京電力擁護に動くなか、ブログを発信地にネット上から世論を変え、反原発の流れを作った著者――15年間に及ぶ「原子力マフィア」との闘いの全てを記録し、近未来の日本国の姿を予言する。
――勝つのは原発族か、それとも新エネルギー運動か? 福島原発事故で日本の20年後はどうなる!?
3.11――東日本大震災。福島原発事故の惨状を画面いっぱいに映しながらもテレビでは、「放射能のレベルは低い、胸部レントゲンに比べても……」などと、大広告主たる東京電力の意向をそのまま伝えていた。「このままでは日本は壊滅する」そう考えて、ブログで世論の行方を大きく変えたのが著者。その後、CNNを筆頭にマンガも含めた多くのメディアから取材を受けたが、初当選の頃から原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた。そのため自民党では、「党是と違うことを唱えるなら離党しろ」といじめられる。しかし、その「いじめ」があったために、数々の法律の中に、日本の政治を縛るお決まりの条文、すなわち「放射性物質による汚染については適用しない」というものを発見、本書で克明に指摘している。原発事故直後の政府の舞台裏のドタバタぶりも克明に記されており、これだけでも究極のインサイドストーリー!
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2)
「「原子力ムラ」を超えて―ポスト福島のエネルギー政策」NHK出版 (2011/7/26)
内容紹介(アマゾンより引用):
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福島第一原発事故で明るみに出た、もんじゅ事故以来続く、日本の原子力政策の杜撰さ。その背後に存在する政官学業からなる「原子力ムラ」の虚妄を暴く。エネルギーとしての原子力の無効性を、福島というトポス、3・11以降の政治、研究の最前線から原発と戦ってきた三人が解き明かす。いまだに原発を再開させようとする力が働くなか、自然エネルギーにまつわるウソ・デマ・誤解を解きほぐし、今後あるべきエネルギー政策の本質を明らかにする。原発がダメな本当の理由。
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 河野太郎氏は、最近、国家公安委員長兼消費者及び食品安全担当大臣兼規制改革担当大臣兼防災担当大臣に就任しました。

 2015年10月8日付、産経ニュース記事「河野太郎行革担当相就任会見詳報」から、原発関連の内容を引用します。

引用始め
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記者質問:
 これまで自身のホームページで「脱原発」を主張してきた。今日、そのホームページがメンテナンスの状態になっているが、なぜか。この主張は今後も続けるか

河野大臣:
 2012(平成24)年の自民党総裁選の際、候補者だった安倍首相は『長期的には原子力発電の依存度を下げる』と候補者の中では1人だけ、はっきりおっしゃっていた。ベクトルとしては(首相と河野氏は)同じ方向を向いていると思う。今までは外から発言しているだけだったが、今回、国務大臣のポストをいただき、政府の議論に直接参加できるようになった。言うべきところはしっかりと言うが、政府の一員である以上、決まったことについては誠実に実行する。政府の中では真剣に議論し、外に向かっては政策を担いでいく

記者質問:
 「脱原発の方向性は首相と同じ」と言ったが、安倍政権の決定したエネルギーミックス(電源構成)は、2030(平成42)年段階で20%以上を確保している。核燃料サイクルも推進する方針だ。河野氏は核燃料サイクルから撤退すべきだと主張してきた。こうした違いのある政策について、政府内でどう主張していくか

河野大臣:
 政府内で何を主張したかではなく、政府が何を決めたかを(対外的に)伝えるのが大臣の役割だ。そこをしっかり申し上げていきたい
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引用終り

 原発比率20%、核燃料サイクル推進という安倍政権の方針に河野太郎さんは賛成なんだそうです。大臣になったら、発言が変わってしまいました。

 一般人であっても、発言や行動に一貫性が無い人間は信用されません。立派な肩書があっても軽蔑の対象となります。国民の代表である国会議員や大臣が、簡単に変節してしまうのは大問題です。これで政治生命が絶たれないところが、日本社会のすごいところです。

 「自民党は好きだけど原発は嫌い」という人達の中で、反骨を演じていた河野太郎さんに投票した人は多かったと思います(神奈川15区)。また、「自民党は原発推進政党だけど、原発反対派の議員を許容する懐の深さがある」と勘違いして、自民党に一票を投じた有権者もいるでしょう。実は、河野太郎さんは原発に賛成する自民党議員であり、真の原発反対論者が自民党内で生きていくことは出来ないのです。

 ダマされた人たちに私は同情しません。ダマされるのも罪です。

 自民党は、原発に賛成する議員の集まりです。日本会議と経団連に操られている反動集団です。原発に反対する人たちが投票先とすべき政党ではありません。

 チェルノブイリ原発事故からも、福島原発事故からも学ぶ能力が無いことを白状してしまった河野太郎氏。彼を今後も支持する人たちは、彼と同レベルの人間だということです。

以上

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あなたは「原発は避難計画を立てれば安心」だと思ってませんか?勘違いしてる人が知っておくべき事。

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写真(鹿児島県川内原発) 出典:asahi.com
写真(鹿児島県川内原発) 出典:asahi.com

 最初に、2015年9月24日付の東京新聞記事「安保法・原発 どちらもさよなら 代々木公園で集会」から一部を引用します。

引用始め
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 安全保障関連法や原発再稼働に反対する「さようなら原発 さようなら戦争全国集会」が23日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた。安保法成立後、初の大規模集会となり、主催者発表で2万5000人が「民主主義を取り戻そう」と訴えた。

 主催した市民団体「『さようなら原発』一千万署名市民の会」の呼び掛け人の作家、大江健三郎さんは「最も長く続いた平和が、最も危険な転換期にある」と強調。同じく呼び掛け人で作家の沢地久枝さんは「日本の責任ある人は絶対に責任を取ろうとしない。私たちがやらないで誰が政治を変えるのか」と訴えた。

 脱原発関連訴訟などに取り組む河合弘之弁護士は「日本が滅びるとしたら、原発事故か戦争しかないと思う。その二つの危険をあえて冒そうとしているのが安倍政治だ」と述べた。
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引用終り

 安保法制(=戦争法案)を撤回しなければならない理由は、それが憲法違反の法律だからです。法律は憲法の枠内で制定しなければなりません。違憲の法案は、そのメリットやデメリットを論ずる必要すらないのです。

 では、原子力発電所という発電システムが存在してはならない理由は何でしょうか?一番致命的なのは、事故を起こしたとき周囲の広範な住民たちの生命を危険にさらすからです。(事故が起こらなくても放射性物質の日常的放出により、周囲では健康被害が生じます)

 たかだか発電システムのために危険を冒すことは許されません。安全第一が絶対です。安定性・経済性・発電効率・発電能力・環境負荷などは、安全性が確保されたうえで初めて論ずべきことです。危険な発電システムは論外なのです。

 原発が危険であることは、公に認められています。一例として、2015年8月6日付の佐賀新聞記事「再稼働前夜 川内原発のまちから」から一部を引用します。

引用始め
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 自力で避難できない福祉施設入所者や入院患者の避難支援は、原子力防災を考える上で最も重要な要素だ。国は30キロ圏内の福祉施設や医療機関に避難計画の策定を求めている。佐賀県は2014年7月、30キロ圏内の全241施設で、福祉施設の具体的な避難先を含む避難計画の策定を終えた。しかし、鹿児島県は佐賀とは異なる考え方で対応しようとしている。

 「30キロまでは現実的ではない」「10キロ圏まで作る方が合理的」。伊藤祐一郎知事の発言は、ある意味で明快だった。避難計画は10キロ圏内で十分-。知事の意向を踏まえ、実際に避難先を決めた計画を策定したのは10キロ圏内の17施設だけ。10~30キロ圏の227施設は事前に決めず、状況次第で対応するという方針を打ち出した。再稼働を進めたい政府も、14年9月に鹿児島県の方針を追認した。

 鹿児島県が10キロ以遠の避難計画を策定しない代わりに取った対策が「状況に応じ、柔軟に対応」するための避難施設調整システムだ。30キロ圏内の施設と避難先候補となる30キロ圏外の施設の住所や入所者数、原発からの方向などをデータベース化したもので14年10月から運用している。

 ただ、このシステムだけで要援護者の避難先の調整ができるわけではない。県保健医療福祉課の塩田兼一郎課長は、事故が起きた場合、避難が必要な施設の入所者数、健康状態、搬送手段などを聞き取り、避難先候補の施設にも受け入れ可能人数はじめ聞き取りが必要なことを認める。システムがあっても、現実的には施設への聞き取りという人海戦術が欠かせない。

 さらに、誰がどのような方法で聞き取り、避難先を決め、避難車両を手配するといった詳細な運用は「対策本部などで調整していく」(塩田課長)。現時点では市町との役割分担を含めて明確に決まっているわけではないという。

 医療現場の視点で避難計画のずさんさを指摘する青山医師は、不安というより怒りを込めた口調で訴える。「在宅の認知症患者や透析患者、ヨウ素剤の未配布問題など、課題だらけなのに対策はできていない。こんな状態では絶対に再稼働なんかすべきではない」
*****************************
引用終り

 上の記事では原発事故が発生した時の避難計画のずさんさを問題にしていますが、仮に避難計画が完璧だったら、周辺住民は原発の再稼働を受け入れるのでしょうか?

 避難計画が必要だということは、しかるべき時に逃げないと生命に危険が及ぶということです。繰り返しますが、たかだか発電システムのために危険を冒すことは許されません。安全第一を守らねばならないのです。

 いくら政府が「原発は安全だ、安全だ。」と言っても、避難計画を作らざるを得ないのが現実です。危ないからです。原発は本質的に、安全第一になり得ないシステムなのです。これだけで、「原発即全廃!」の根拠になります。

 原発以外の発電システムは、稼働前に、周辺住民の避難計画を策定する必要がありません。安全で、なおかつ、安くて環境負荷が少ない発電システムの普及を望みます。

以上

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原発再稼働のためにここまでやるか!?なりふり構わぬ推進派の狂気!

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写真(川内原発再稼働に同意する鹿児島県の伊藤知事) 出典:ANNニュース
写真(川内原発再稼働に同意する鹿児島県の伊藤知事) 出典:ANNニュース

 2015年8月14日に鹿児島県の川内原子力発電所が再稼働されました。原発推進側の人たちは祝杯を上げたことでしょう。

 川内原発再稼働に至るまでの過程にはいろいろと問題点が多く、福島原発事故の教訓から学んだとはいえません。いくつか例を挙げます。

1)周辺火山が噴火すると危険である。
 地震と火山が多い日本に50基以上の原発を建設するというのは狂気の沙汰ですが、川内原発の周囲には活火山がいくつか存在し、特に危険です。日本の火山学のレベルをもってしても噴火の時期や規模を予測することは不可能です。
 噴火したら火山灰が積もりますので、車両の運転は不可能となり原発に近づくこともできなくなります。火山灰の重みで電線が切れれば、原発の冷却に必要な電力が途絶えてしまうのでメルトダウン(炉心溶融)につながります。また、火山灰で発電機の吸気フィルターが目詰まりし、機能しなくなる可能性も高いのです。
 こんなことは原発関係者ならば誰でも分かっているはずですが、見て見ぬふりをしています。

2)住民に対する説明が形式的で不誠実ある。
 2014年10月9日、原子力規制委員会が川内原発の周辺住民に対して説明会を実施しました。しかし、これは住民を説得して安心してもらうための説明会ではありません。「住民説明会を開きました」という事実を作り、再稼働のための言い訳をし易くするのが目的です。実際に説得する意思も能力も無いので説明会のやり方はひどいものでした。例えば・・・

・住民が質問できる内容を制限する。
・安全性の懸念に関する住民の質問に対して、まともに答えず誤魔化す。
・たくさんの質問者が居るのに、無視して一方的に打ち切る。

 説明会に参加した住民の疑問・不信・不安・不満は増すばかりだったでしょう。安倍政権の国会質疑や記者会見と似てますね。

3)周辺住民の避難計画が、いい加減である。
 多数の周囲住民が避難する計画を事前に立てねばならない発電システムは原発しかないでしょう。「いつ放射性物質がまき散らされるか判らないから覚悟しろ!」と推進側自ら認めているようなものです。安全第一の精神が通用しない原子力業界の異常性を示しています。
 さて原発事故が発生したら、30km圏内に住む約215,000の人たちは避難しなければなりません。全員を避難させるには何日もかかってしまうので、大量の放射能を浴びることは確実です。避難計画自体が非現実的なのです。また、体が不自由な約14,000人に関しては避難計画で考慮されていません。事故が起こったら死ね、と言わんばかりです。国民切り捨ての安倍政権の姿勢が如実に表れています。

4)事故が起きた時を想定してヨウ素剤を配布した。
 原発稼働後に事故が起こることを前提にして、川内原発の半径5km以内の住人に地方自治体がヨウ素剤を配布しました。「原発が再稼働したら事故が起こり放射能が放出される可能性があります。その時はヨウ素剤を飲んで甲状腺への被ばくを防いでください」という公的な意思表示です。
 ヨウ素剤は原発事故が起きたら直ぐに服用しなければなりません。放射能を浴びた後、時間が経ってからではダメなのです。服用してから一日程度しか効果が持続しないので飲むのが早過ぎてもいけません。周囲の住民に対して、原発の詳細情報がリアルタイムで提供されるんですかね?福島事故の時と同じように、周辺住民への連絡が後回しにされるならば、ヨウ素剤を配布しても無意味です。
 また、原発の事故が起こった時に放出される放射性物質はヨウ素だけではありません。セシウム、プルトニウム、ストロンチウムなど、たくさんの種類があることはご存知の通りです。「ヨウ素剤を使って、せめて甲状腺への被曝だけは何とか防いでくださいね」と言われて、住民の皆さんは安心なんですかね?半径5km圏内というのは誰が決めたんですか?30km圏内ではないんですか?住民のためにお金をかけるのが嫌だから5km圏内に限定したんですか?100km圏内まで広げなくていいんですか?・・・・疑問・不安が尽きることはありません。
 危険だと分かっていて作業を進めるのは一般社会ではあり得ない異常なことです。その当たり前のことが通用しない原子力村は異常な世界です。「ヨウ素剤の配布」は、その異常性を象徴しています。

 以上、4つの例を挙げましたが、問題点は他にもたくさんあると思います。

 福島原発事故の失敗から学ばず、多くの問題点を無視し再稼働を強行すれば、将来、事故が起こることは確実です。長期避難・移住により地域社会システムが崩壊したり、健康被害が発生した場合、推進側はどのような言い訳をするつもりなのでしょうか?恐らく彼らは、次のようなことを考えているのではないでしょうか。

「事故なんて起こらないさ」
「事故が起こる頃には俺は生きていない」
「事故が起こっても、だれも責任を取る必要がないことが福島原発事故で示されたから安心だ」
「放射線量の情報は隠ぺいや操作が可能だから、どうにでも誤魔化せるさ」
「鹿児島を食べて応援するキャンペーンを実施すれば、国民は安心してくれるよ」
「特定秘密保護法を活用すればバッチリだ」

 原子力発電所は、学習能力を備えたまともな組織が管理している場所ではないということは明らかです。しかし、彼らは必死になって病んだ組織を温存しようとしています。なぜか?おいしい生活を捨てられないからです。

 電力会社は批判の矢面に立っているとはいえ、世間一般からみれば給与など待遇が良いのです。自民党にとって電力会社は選挙での大応援団であり献金もしてくれます。官僚にとって原発関連は大切な天下り先です。マスコミにとって自民党や電力会社は大広告主であり、足を引っ張るような報道はできません。原子力関係の御用学者は電力会社から資金を提供してもらっており、平気で嘘をつきます。鉄の五角形とはよく言ったものです。

写真(鉄の五角形) 出典:本山賢治の知的(?)ビジネスマン日記
写真(鉄の五角形) 出典:本山賢治の知的(?)ビジネスマン日記

 原発事故が何回起こっても、彼らは必死になって現状維持に励むのです。

 この腐った犯罪組織に対して我々選挙民がどのような意思表示をすべきかは、すでに明らかです。

以上

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大人の10人に1人でもいい、この人の考えに賛同したら日本は変わると思う。「未来を担う子どもたちへ」

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写真(小出裕章氏) 出典:YouTube「未来を担う子どもたちへ」 小出裕章氏よりのメッセージ
写真(小出裕章氏) 出典:YouTube「未来を担う子どもたちへ」 小出裕章氏よりのメッセージ

 今回は、元京都大学原子炉実験所助教:小出裕章氏からのビデオメッセージを紹介いたします。

 小出氏は原子力発電に反対し、一貫して「原子力をやめることに役に立つ研究」を行なってきた反骨の研究者です。

「未来を担う子どもたちへ」 小出裕章氏よりのメッセージ(11分36秒)

以下は、ビデオメッセージの書き起こしです。人間としての真摯な姿勢が伝わってきます。
****************************
2014年3月になりました。
ちょうど福島原子力発電所で事故が起きてから、丸三年になろうとしています。
この間、私は毎日を戦争のように過ごしてきましたし、振り返ってみると「あっ」という間の出来事でした。
ただ、三年たったのにも関わらず、事故は全く収束していません。

未だに放射性物質が、福島第一原子力発電所の敷地から、空へ海へ流れて行ってしまっていますし、敷地の中では、沢山の労働者たちそれも東京電力の社員ではない、下請け、孫請け、そのまた下請け、八次、九次、十次と続くような下請け関係と聞いていますが、最低賃金すら貰えないような労働者たちが、放射能と向き合って、事故をなんとか収束させようと苦闘を続けています。
しかし、残念ながら、事故を収束させるまでには、あと何年かかるんだろうか、何十年かかるんだろうか、あるいは、何百年だろうか、と思うようなことが今現在も続いています。

そして、敷地の外では、十万人を超えるような人たちが、故郷、生活を、全て奪われて、流浪化してしまう、ということになっていますし、その周辺にも、汚染地帯が広がっていて、この日本という国がもし、法治国家だというのであれば、放射線の管理区域に指定して、一般の人たちの立ち入りを禁じなければいけない、というところが、おそらく1万4千平方kmほど広がってしまっています。
東北地方と、関東地方の広大なところを、もし法律を守るというなら、無人にしなければいけないほどの汚染なのですが、今現在、数百万人もの人々、子どもも赤ん坊も含めて、そういう場所に棄てられてしまっています。

私のような、放射能を相手にして給料をもらっている、放射線業務従事者という人間、そして大人であれば、まだ、そういう所で生きるという選択はあると思いますけれども、今回の事故を引き起こしたことに何の責任もない子どもたち、そして、被ばくに対して大変敏感な子どもたちが、今現在も汚染地帯の中で、被ばくをしながら生活しています。
それを思うと、何とも無念ですし、3年間、いったい何ができただろうかと、自分の無力さが情けなく思います。

しかし、これからもまだまだ、この状況が続いていくわけで、「今、私たちに何が出来るか」ということは、やはり考えなければいけないと思います。

私が何よりもやりたい事は、子どもたちの被ばくを少しでも少なくするということです。
そのために一番良い方策は、子どもたち、あるいは大人も含めてですけれども、汚染地帯から避難させるということです。

ただ、人間というのは、皆それぞれの土地で、それぞれ周りの人たちと一緒に生活を送ってきました。
簡単に「避難」という言葉を使ってみても、なかなかできないし、やったところで、ものすごい苦難を受ける事になると思います。

本来であれば、この事故を引き起こしたことに責任のある東京電力、あるいは日本の国家が、人々をコミュニティごと、どこかに移住させるということを、私はやるべきだと思いますし、これからもそれを求めていきたいと思います。
しかし今現在、日本の国、自民党という政権がまた返り咲いたのですが、その政権は、これからも原子力を進めると宣言していますし、そのためには「福島の事故を忘れさせてしまおう」と言う作戦に、出てきています。
そういう日本の政権が、人々をコミュニティごと逃がすというような選択は、おそらく、ありえないと思います。
残念ですけれども、多分できないだろうと、私は思います。

それならどうするか、という事ですけれども、子どもたちを、ある一定の期間でもいいので、疎開させる。
夏の一月でも良い、春の一週間でも良い、放射能の汚染の少しでも少ない場所に移して、そこで泥んこまみれになって、遊べるようにする。
草の上に寝そべっても良いと、いうような環境を、子どもたちに準備をすると、いうことが必要だと思います。

そのことは今、日本の中でも、沢山の人たちがそれをやってくれて、これまでも、やってくれてきましたし、これからも、やってくれると思いますし、海外からも、そういう支援の手がすでに伸びていますので、少しでも多くの子どもたちを、放射能から遠ざけて、そして、子どもらしく遊ばせるということをやりたいと思います。

でも、それも、まだまだ限られたことでしかありませんし、やはり子どもたちを含めて、汚染地帯で生きざるを得ない状況は、これからも続きますので、次にやるべきことは、汚染地帯の中で、特に強く汚染している場所が、あちこちにあります。
ホットスポットとかマイクロスポットという場所が、平均的に言えば、あまり汚染の強くない地域にも、そういう場所が存在していますし、子どもたちが、そういう場所で遊んでいる事だってあるだろうと思います。
どんな場所がどれだけ汚れているか、という事を丹念に調べていって、子どもたちが時を過ごすような場所からは、汚染を除去するということが必要です。

今、日本では「除染」という言葉が使われて、「除染をすれば環境がきれいになる」というような幻想がふりまかれています。
けれども、残念ながら、除染はできません。
私たちが「汚れ」と呼んでいる物の正体は、放射能です。
放射能は人間がどんなに手を加えても、消すことが出来ないのです。
除染など、決してできません。

でも、子どもたちが放射能に触れてしまうのであれば、その放射能をとにかく、どこかに移す。
子どもたちの場所から移す、ということが必要だろうと思います。
つまり、放射能を除くのではなく移動させる。
私はそのため「移染」という言葉を使っていますが、子どもたちの場所から、とにかく放射能を移染するということを、汚染地帯もそうですし、汚染が少ないと安心しいている場所でも、ホットスポット、マイクロスポットはありますので、移染という作業をしてほしいと願います。

次に重要な事は、食べ物です。
今現在、東北地方を中心にした食べ物が、汚染されています。
日本の国は1kgあたり100ベクレル以下なら、安全であるかのように言って、何の規制もないまま、食べ物を流通機構に乗せてしまっています。
しかし、この日本の国で、普通の食べ物は、福島の事故がある前は、1kgあたり0.1ベクレル程度しか汚れてなかったのです。
1kgあたり100ベクレルというのは、事故前の千倍もの汚染を、安全だと言って、市場に出回らさせるということになってしまうわけです。
そんなことは、到底、私は許せないと思いますし、特に、そんな汚染のものを子どもたちに食べさせるという事は、許せないと思います。
子どもたちが、食べる食べ物、たとえば学校給食というようなものは、徹底的に汚染の少ないものを調べて、子どもたちに回す、ということを、 私はやりたいと思います。

そのためには、もちろん日本の国家が、本当は動かなければいけないのですけれども、残念ながら、今、この日本の国家は、でたらめな国家ですので、 子どもたちの学校給食を司っている、それぞれの自治体がやはり、立ち上がって、子どもたちを守る、ということをやって欲しいと思います。

最後に、若い人たちに一言、お詫びを申し上げたいと思います。

私は大きな事故が起きる前に、原子力発電所を止めたいと思って生きてきましたけれども、残念ながら、私の願いは、届きませんでした。
大きな事故が起きてしまって、日本中、あるいは世界中に放射能汚染が広がってしまいました。
私には時間を元に戻す力がありませんので、この汚れた世界で生きるしかありません。
ただ、私はもう、あと10年20年で死んでしまうと思いますけれども、若い人たち、これから人生を刻んでいく人たちに対しては、誠に申し訳ない事だと思います。
皆さんが大きくなって、大人になった時に、福島の事故を防げなかった責任というものを、多分私たちの世代に問うだろうと思います。

問われて仕方のない事を、私たちの世代がやったわけですし、まずはお詫びをしたいと思いますし、残りの人生で何が出来るかということを考えながら、私は生きたいと思いますし、将来の皆さんから、どうやってお前は生きてきたか、と問われたときに、私なりに出来る事はやったと、いうように、答えたいと思います。
****************************

 今回のような記事を書くと、次のようなコメントを頂くことが多いです。

「陰謀論だ」
「風評被害になる。削除しろ。」
「福島県民に対するイジメだ。」

 心地よいウソに流されず、事実を直視する勇気を一人でも多くの人が持ってほしいと思います。小出さんの考えに賛同する人が増えれば、この国は変われると思います。

 この情報をネット上で拡散して頂けたら幸いです。

以上

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日本人はチェルノブイリから何を学ぶべきか?→予防原則に基づいた健康被害対策の徹底を!

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出典:YouTube映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」
出典:YouTube映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」

 事故が起きたチェルノブイリ原発から約140km離れたところにコロステンという名前の町があります。コロステンは、チェルノブイリ法では移住の権利ゾーンに当たります。

図(原発事故の避難基準) 出典:阿部憲一氏のフェイスブック投稿資料

 原発事故から28年後、この町に住む人たち(主に子供たち)の健康状態がどうなっているのか、どのような対策がされているのか取材したビデオを以下に紹介します。どうぞ御覧下さい。

映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」(43分17秒)日本語字幕あり

 上記ビデオの内容概略を以下に示します。

・健康を損なっている子供たちの紹介
・子供たちは年に一回、詳細な診察を受ける。
・体育の時間に突然死する子が増えたので、健康状態に応じてグループ分けをしている。
・子供の体力が持たないので、授業時間が短縮されている。
・給食は、汚染の無い食事が無料提供されている。
・原発事故前に比べて子供たちの健康状態はかなり悪化し、体力が低下した。学習面でも影響が出ている。
・白血病や癌だけでなく、様々な疾病が増加した。
・ウクライナでは原発事故のあった年から、汚染地域の子ども達を毎年保養に出してきた。
・充実した保養プログラムは無償で利用できる
・チェルノブイリ法16条に基づき、被災者の健康データベースが管理・更新されている。
・現在、人が居住している場所で年間1mSvを超えるところはない。
・ある家族の紹介。母親はチェルノブイリ原発事故当時に、事故を知らされないまま被ばくし妊娠・出産にも影響が出た。

写真(教育科学省一般教育校主任専門官コトゥセンコ・エレーナ氏) 出典:YouTube映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」
写真(教育科学省一般教育校主任専門官コトゥセンコ・エレーナ氏) 出典:YouTube映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」

 さて、いまだに収束の目途すら立たない福島原発事故を起こしてしまった日本人は、このチェルノブイリ事例から何を学ぶべきでしょうか?健康への悪影響を最小限に抑えるために予防原則(注)に基づいた対策を徹底しなければならないのは言うまでもありません。

 しかし実際には、健康への配慮を欠いた非人間的施策のオンパレードです。

・放射能汚染レベルの測定が不十分で、しかも、わざと数値を低く見せている。
・チェルノブイリ基準では避難すべき場所に人を住まわせている。
・避難者への援助を打ち切り、高線量地域へ帰還せざるを得ないようにする。
・健康調査の対象範囲を狭くし、被爆による健康被害を小さく見せている。
・特定の医療機関だけに健康調査・診断を許可し、その結果を住民たちに教えない。
・福島県の農産物を福島県内の学校給食に用いて、「安全性」をアピールしている。
・汚染地域に企業が進出したり、学校を作っている。
・東京電力を初め原子力村の人間は罰せられず、賠償費用などは国民負担になっている。
・安全性の確認ができないばかりか、放射性廃棄物の処理・管理方法も確立できていないのに、全国の原発を再稼働しようとしている。
・原発の新設や輸出を目論んでいる。
・その他

 原発即全廃や、チェルノブイリ並みの健康対策を掲げる政治家・政党に、有権者は一票を投じなければなりません。

注)
 原発事故で放出された放射性物質が健康に悪影響を及ぼすことは間違いありません。しかし、そのメカニズムは複雑であり、科学的に100%確実に予測できる訳ではありません。何らかの不確実性が存在することは事実ですが、だからといって健康被害防止策を延期するという方針を採用してはなりません。深刻で取り返しのつかない被害が発生する可能性があるからです。
 以上の考え方を「予防原則」といいます。

以上

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【悪魔の所業!】原発のゴミで作られた兵器により生命を脅かされている人たち

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写真(劣化ウラン弾が原因で、先天性心臓疾患と四肢奇形になった女の子) 出典:Donna Mulhearn
写真(劣化ウラン弾が原因で、先天性心臓疾患と四肢奇形になった女の子) 出典:Donna Mulhearn

 世界中の原発から発生した放射性廃棄物を安全・確実に処分する方法はあるのでしょうか?途方もないお金と時間がかかる、最終処分場の候補地すら見つからない、極めて危険である、将来世代に負の遺産を残すなど、問題山積です。

 これらの事実から目を背けて原発再稼働を目論んでいる人たちは犯罪者と言っていいでしょう。しかし、世の中には犯罪者を上回る悪魔がいます。放射性廃棄物を利用して劣化ウラン弾を製造し販売することを思い付いた人たちがいるのです。金儲けにもなるし、放射性廃棄物の処分もできるので一石二鳥だと思ったんでしょう。

 イラクなどの戦場で使われた劣化ウラン弾は放射性物質をまき散らし、兵士や住民たちに深刻な健康被害をもたらしています。悪魔の所業です。巨大な原子力産業を持ち、軍事的にもアメリカと結びつきが強い日本は劣化ウラン弾と大いに関係があります。

劣化ウラン弾とは?
 劣化ウランは、原発や兵器用の濃縮ウランを生成する過程で生まれる。劣化ウラン弾は、1991年と2003年のアメリカ-イラク戦争で大量に使用された。劣化ウランは密度が高いので戦車の装甲板を貫通することができる。劣化ウランが燃え上がると、放射性粉塵の酸化ウランが空気中に拡散する。酸化ウランの半減期は約45億年だ。

劣化ウラン弾による健康被害
 劣化ウラン弾が使われた地域に入る時は防毒マスクを着用するように、イギリス国防省は自国の兵士に通達した。しかし、イラク国民に対して警告は一切無く、多くの人が放射性粉塵と接触してしまった。その結果、劣化ウラン弾が使われた場所では数年後、先天性奇形や癌が多発するようになった。
 粉末状のウラン酸化物は、呼吸・食べ物を通して体内に取り込まれる。血液中に溶けると腎臓を傷め、骨では周囲細胞が被爆し続ける。内部被爆で遺伝子の突然変異が起こり、癌や奇形の原因となる。その影響は世代を超えて継続する。2010年に実施された調査結果によると、ファルージャで生まれた赤ん坊の14.7%に異常が見られたという。

 下記のYouTubeビデオで、劣化ウラン弾による具体的な健康被害を確認できます。むごい映像ですが、目を背けずに事実を確認して頂きたいと思います。

覚悟が必要。劣化ウラン弾放射能影響(5分21秒)2012年5月公開

参考文献リンク:
IPPNW(=International Physicians for the Prevention of Nuclear War:核戦争防止国際医師会議)の資料

以上

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【福島原発事故の真実】高線量地域から避難している人の声に耳を傾けよう!

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出典:不明
出典:不明
写真(原発事故による避難基準比較) 出典:明かり新聞
写真(原発事故による避難基準比較) 出典:明かり新聞

 上の一覧表を見ると解りますが、チェルノブイリ原発事故では高線量地域に人が居住しないように厳しい基準が設けられています。健康を第一に考えれば当たり前のことです。一方日本では、高線量地域に住むことを制限しておらず多くの住民が健康を害しています。

 なぜチェルノブイリと比べて基準が甘いのか?

・多くの住民を強制避難させるとお金がかかる。
・避難区域を狭めないと大事故だと思われたり、原発事故が収束していないと思われる。
・原発再稼働や原発輸出を進めにくくなる。
・政権の支持率が下がる。
・その他

 「財閥の利益第一、国民の生活・健康はどうでもいい」という方針が安倍政権では貫かれていますが、原発事故による避難政策でも同様ですね。

 日本の基準では強制避難区域ではなくても、そこに住むことで健康を損なってしまい、どうしても避難せざるを得なくなった人が大勢います。政府はこの人たちのことを「自主避難者」と呼んでいますが、福島県により住宅の無償提供が続けられてきました。しかし、2017年3月に、この支援が打ち切りになることが決定しました。

 住宅支援によってかろうじて生計を成り立たせている人がたくさんいます。支援打ち切りになれば、当然、生活が困窮します。だからと言って、福島県の自宅に帰ることもできません。健康に悪影響が出るからです。支援を打ち切られる側からすれば、支援を打ち切る人間が悪魔に見えるでしょう。

 何か政策決定をする前には、被害に遭って苦しんでいる当事者たちの声に丹念に耳を傾けなければなりません。原子力推進側(政治家、官僚、メーカー、御用マスコミ、御用学者)の力があまりに強大で、かつ、多くの日本国民が無関心なため、困っている人達の声がほとんど聞こえてきません。そこで、今回は次のYouTubeビデオを紹介致します。

 まずは事実を知ることが大切です。是非、参考にしてください。

「住宅支援なければ生活困窮」全国の自主避難者ら訴え(13分43秒) 制作:OurPlanet-TV

以上

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【福島原発事故による汚染の実態】フランス放送局によるドキュメンタリーを紹介します。

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写真:線量を計る福島県の農夫 出典:フランスFR3放送「フクシマ・地球規模の汚染へ」
写真:線量を計る福島県の農夫 出典:フランスFR3放送「フクシマ・地球規模の汚染へ」

 福島原発事故により実際にどのような被害が生じているのか、最近の日本のマスコミはほとんど報道していません。原発マフィアのメンバーである御用マスコミが大勢ですから、多くを期待することはできません。しかし、国民の健康に関わる問題ですから大人しくダマされている訳にはいきません。

 こういう時には海外メディアの報道がとても役立ちます。日本の権力層にあまり遠慮する必要がないのが強みです。

 今回は、フランスの放送局が制作したドキュメンタリーを紹介いたします。

フランスFR3放送「フクシマ・地球規模の汚染へ」(54分9秒)日本語字幕あり

 54分という長い動画です。時間が無くて一気に全て見ることが出来ない場合は、何回かに分けてご覧ください。

 以下に、内容の概略を時系列で記します。

・福島原発事故により汚染された魚がスイスの店頭で見つかった話。
・福島原発事故の発生経緯
・政府を信用せず、自分たちで線量を測定する福島県住民たち
・政府が学校に設置したモニタリングポストの数値は実態を表していない。
・モニタリングポストの数値が低く表示されるように調整しろ、と圧力をかける文部科学省の話
・福島原発に近い双葉町での線量測定場面
・避難することを拒否し、高線量地域に住み続ける農夫の紹介。世話をしている牛は次々に死に、自分自身のDNAも傷ついている。
・政府が行う健康調査はとても不親切だということを示す事例を紹介
・放射能の影響を心配する必要はない、と話す御用学者を紹介
・海洋汚染が世界中に広がっている話。
・放射能雲が世界中に拡散したという説明。
・釣った鰻の放射線測定をする南相馬市在住の男性紹介

以下、事情によりビデオを観れない人のために、字幕の書き起こしを記します。

書き起こし始め
*************************
スイスの決意 それは20年後に 原発をゼロにすること。
日本で福島原発が、大事故を起こした直後の、決定である
“福島原発では、今日も新たに、2回の爆発が同時に起こりました“
津波の後 福島原発が、連続爆発してからというもの、スイス人は放射能に対してひときわ敏感になった。

「“日本の汚染魚にノー!” 韓国は福島産のすべての海産物を輸入禁止しました」
バーゼルの研究所が、昨年10月にスイスのスーパーで売られていた魚が、放射能汚染していたのを発見した。
太平洋産のマグロから、セシウム134と137が検出されたのだ。福島原発事故由来の、汚染である証拠だという。
「ご覧のようにセシウム134と137の、両方を含有してました」「どれくらいの量?」 「0.1から0.5ベクレル/ Kgです」

所長によれば 基準値以下のため、健康には危険はないということだ。
我々のために、別のサンプルも分析してくれる。「この魚は何ですか?」「タラです」
「太平洋産タラ…バーゼル市内の店で買いました。セシウム検査をするために…」(マルクス・ツェーリンガー バーゼル研究所放射能研究チームリーダー)
「二つのセシウムが同時に検出されたら、福島が汚染の原因だと言えます。」
分析の結果 タラも福島の放射能に汚染されていた。行政の基準によれば、危険はない量とのことだが…

しかし国境の向こうのフランスには、別の意見の専門家もいる。
(クリラッド測定所)ブルーノ・シャレロン 核物理学エンジニア
“放射能が無害”などという発言は、非常識だと彼は言う。
「被ばくには“しきい値”というものは、存在しないのです。」
「体が最少量のベクレルでも、ガンマ線やベータ線を、外部や内部から受ければ、後年、それがガンになっていくキッカケになりえます。」
だから 被ばくとは、闘わなければいけない。 終わりのない戦争だ。

それが地球の裏側では、3年前から猛威をふるっている。
日本… その日 マグネチュード9の大地震が、日本の沿岸部を襲った。
数十分後 巨大な水の壁が、太平洋岸一帯を飲み込む。犠牲者は2万人を超えた。5千人が行方不明だ。。
津波は 福島第一原発も壊滅させた。これが運命の瞬間である。巨大な波が施設を襲う。
冷却用タービンは 水没して壊れ、原子炉はメルトダウンを始めた。次々に爆発が起こった。
世界はチェルノブイリ以来、史上最悪の原発事故を目の当たりにした。
原発から放射能雲が発生し、国土の大きな面積を覆った。
政府は3万人の住民避難を決定。 原発周辺に最初は20km。やがて30kmの閉鎖区域を設けた。

3年が過ぎた… 福島周辺では、今でも津波の爪痕が生々しい。 
見渡すかぎりの瓦礫の山 家や家具の残骸 壊れた車 トラック
この地方全体が、巨大な除染作業の現場と化した。

放射能雲は、いたる所を通過した。
たくさんの作業隊が表土を5cm掻き取り、巨大な黒い袋に詰めている。 別の作業員が、それを積み上げる。
処分法がないからだ。

日本政府によれば“現場はコントロールされている”
しかし現地の住民は安心できず、自分たちで何とかする決意をした
例えば原発から20km の南相馬市。事故の翌日に避難を命じられた町だが、2012年4月 閉鎖区域から外された。

住民は放射能という“毒”を自ら計測することにした。事故後 独立した団体が数多く結成された。
「仮置き場が見えますよ」「放射性物質が貯蔵されてる所です」「積み上げられて ゴミの山になります」
こうした団体の代表者は、ガイガーカウンター持参で、住民のSOSに駆けつける。

丘のふもとの、立派な家に呼ばれた。家は市の除染を受けたばかりだ。しかし家主は安心できずにいる。
「全部 測りましょうね」日本政府の定めた許容基準値は、毎時0.23マイクロシーベルト つまり年間1ミリシーベルト
国際的な基準によれば、それ以上の被ばくは危険である。

「素敵なお宅ですね」「放射能がなければ、もっと素敵ですよね」家主は名のある陶芸職人だ
調査を始めると、たちまち測定器が鳴る。 基準値の20倍…
「ここの除染は完了しています」
「放射性物質はすべて除去したと、行政は主張してますが、このコンクリートの上など5マイクロシーベルトあります」
「普通は年間1ミリシーベルト以上、放射能を受けてはいけません」
「ここの年間の被ばく量は、4.3ミリシーベルトです」
「チェルノブイリなら、避難地域に指定される量です」
「居住禁止のはずです。」
「ここは、誰も住んではいけない場所なのです」

彼は、妻と3人の子供を300km遠い場所に移住させた。しかし自分は残るつもりだ。
大山弘一さんは 原発事故以来、ここに一人で住んでいる。
「15年前にここに来て、チェーンソーで土地を切り開きました」
「この家は自分で建てました」「庭も家も全部、自分で設計しました」
大山さんの家計は、惨憺たるものだそうだ。 補償はなく、顧客もないので、収入はゼロ。
しかし税金は、今でも毎年取られる。

テラスの線量は強烈だ。基準値の40倍を超える。
「素敵な家ですから、売りに出してはいかがですか?」「誰も買いたがりませんよ」
「どうして?」「だって、放射能汚染してますもの」「放射線管理区域内です」
「ここの家を買う人なんていません」

南相馬はどこも、放射能だらけだ。政府は、地域の学校すべてに、モニタリングポストを設けた。
保護者を安心させるために、リアルタイムの線量が示される。0.13マイクロシーベルト/時 基準値よりずっと低い
しかし数メートル離れた道端の数値は、0.8マイクロシーベルトまで上がる。
学校前の公式数値の五倍だ!

「学校は除染されましたから」(吉田邦博 市民放射線測定所(CRMS)代表)
「当然 数値も低くなっています」
「でも10メートル離れただけで、数値は変わります」「4倍から5倍に上がります」「10倍に上がる所もあります」
「私に言わせれば モニタリングポストは、何の役にも立ちません」「税金の無駄遣いです」
「これは自然放射線なんですか?」「もちろん違います」「自然放射線だったら、0.05マイクロシーベルトくらいです」
地域のすべての学校が、行政によって除染された。

いわき市 福島原発の南40km。 この日、小学校では、みんな熱狂していた。
地元野球チームの人気選手を迎えたのだ。
そしてグラウンドの片隅では、気ぜわしい様子のお母さん3人…
彼女たちも公式数値をチェックするグループを結成したのだ。

1メートルごとに、グラウンドを測定する。「そこの場所が、学校では一番高いです」(千葉ゆみ 主婦)
「0.18マイクロシーベルト以上です」
「グラウンドにしては高いですね」「健康にはまったく害がないと、保証されている数値です」
「でも原発事故前と比べると、3倍から4倍 高いですね」
グラウンドの次は校庭だ。子供の健康を心配して、お母さんたちは、天任せにはしない。
「このタブレット GPS機能が付いていて 直接線量を記録するんです。」

学校責任者は万事順調だと主張するが、動揺を隠し切れない瞬間もある…
「学校の除染は済んでますか?」「はい、人が来て学校の裏の木やあそこの木を切りました」
「でも、正式の除染はされてません」「子供が遊んでも安全なのですか?」
「私、個人としての意見ですか?」「それならノーコメントです」

教頭の後ろには、モニタリングポストが2台も立っている
1台目の数値は0.09マイクロシーベルト 2台めはずっと高い数値を示している
毎時0.14マイクロシーベルトだ
「長い話になるのですが、私の聞いたところでは、1台はある会社で作られたのですが、性能を満たしていないということで、文部科省が契約を解除したそうです」
「その後、新しい機械が設置されました」「裁判になってると思います」
「同じ数値が出ますか?」「こっちの方が良くないようです」「性能が満たされていないそうです」
妙な話だ
われわれは取材旅行中ずっと、隣り合わせのモニタリングポストに出会った。
政府が設置したモニタリングポストは、隣りの計器より低い線量のことが多い。
この差はどこから来るのか?

東京に戻る
この倉庫は、契約解除された計器のメーカーのものだ。彼が社長の豊田氏
「これが文部科省が発注したものです」(株式会社アルファ通信社長 豊田勝則)
「省は600台 このリアルタイムの計測システムを注文し、福島県に設置しました」ところが使用が始まった数週間後、省は計測値を補正するように要請した。
“計器の表示する値は高すぎる”という理由である。
省の通知は厳しい口調だった。「省から届いた通知です。」二〇一一年十月二十六日付け
「ここに“表示値が高すぎる”とあります」「彼らは、6基のモニタリングポストを、現場で検査し、省のガイガーカウンターに比べて、私どもの計器の値は、はるかに高いと」
「従って、表示値の補正が、必須であると」「即座に調整を行なうように、要請されました」
しかし豊田氏の計測器は、国際基準に従ってアメリカで製造されていた。そしてアメリカの製造者は、補正を拒否した。
「アメリカ側とコンタクトを取り、数値を下げてくれと頼みました」「“機器は国際基準に則している”という返答でした」
「“なぜ日本の基準に合わせる必要があるのかわからない“と補正を拒否されました」
放射線量というのは不確定であるため、20%程度の振れ幅が適用される。
しかしほとんどの国が、慎重をきして、最高値を採用している。
日本の官庁は、われわれの問い合わせに応じなかった。
豊田氏との裁判を控えているためという口実である。
国民の不安をあおるのを恐れて、危険を最小限に見せる。
事故当初から 国のこの態度に、日本人は苛立っている。

安全発言を告発するために、隠しカメラの使用を辞さないジャーナリストもいる。
日本では普通、ほとんど使われない。そのため、このジャーナリストの顔を公開することはできない。
“桐島 瞬”は彼の筆名だ。この3年間、原発内部を撮影するため、定期的に作業員として働いている。
この日は、東京のある労働組合で、目撃したことを報告した。
集まっているのは原発労働者。クビになる恐れがあるので、顔は公開できない。
「海を見るとすごく綺麗だけど、原発内部は、メチャメチャです」
「これは?」「一号機のタービンです」「汚染水用のホース 破れたものです」
原発内の仕事は、キツくて危険だ。5千人の作業員は、みんな志願者だ。
桐島 瞬は写真をとることは、自分の義務だと考えている。
「危険は承知です」「48歳 もう若くないですから、構わないです」
「本当のことが知りたかったんです」
「何が一番大切か、考えました」「危険を冒すほかない」「原発内で起こっていることを、本当に知るために…」

彼は、私が福島原発に接近する、手助けをしてくれることになった。
2012年以来 閉鎖地域は、原発周囲の円状ではなく、放射能の広がりに、ほぼ沿っている。
許可なしで入ることは、不可能だ。報道陣に許可の出ることは稀で、非常に規制されている。
しかし彼は、通行許可を持っているのだ。
私は彼の車のトランクに隠れて、 閉鎖区域に入ることになった。「チェックポイントです しばらくジッとしていて!」
「こんにちは!」「申告することはありませんね?」「はーい どうぞ!」
数キロ先 人目のない場所で、トランクから出る。だが顔を隠すように、アドバイスされた。
「こうやって、日本人っぽくして、外国人だとわからないようにしました」
「日本人っぽく見える?」「ああ これなら目立たない」
原発に向うと、ガイガーカウンターが鳴り始める。
許容基準値0.23μを超えている明らかな証拠だ。
「10.4」「危険?」「ああ 高すぎる」「10.4? 高すぎる 危険だ」
「ほら ここを左折すると 1キロ半で原発だ」
双葉小学校の駐車場に案内してもらう。
政府のモニタリングポストには、標準の50倍の線量。
桐島 瞬は激怒する。
「バッテリーを地面に置いてある!」「ガンマ線はブロックされてしまいます」
「計器は、バッテリーと鋼鉄板の上に設置されてます」「ガンマ線は、センサーに届きません」「公式の線量は少なくなります」
その証拠に二メートル離れた草の中では、21マイクロシーベルト/ 時
公式線量の2倍に近い。

校舎の裏では測定器は狂ったように鳴る。
「ほぼ40マイクロシーベルト」「地面に置くと、単位が変わります」「ミリシーベルトになりました」
「0.32ミリシーベルト つまり 320マイクロシーベルトですね」安全基準の1300倍を超える! 
日本政府は、双葉町が、何十年も住めないと宣言した。
「10年 50年は 帰れません」「ここに住んだら 許容基準の50倍の線量を浴びることになります」
「年間50ミリシーベルト以上… 不可能です」「あまり長居しない方がいい… 行きましょう」
「ここによく来るのですか?こんな危ないのに…」「私は福島原発で長く働いたので、もういいんです」
「でも あなたみたいな普通の人は こういう場所に長居しない方がいい」
閉鎖地域の線量は、 基準値をはるかに超える。
原発の周りの村では、2011年3月の震災の爪痕もそのままに、時間は止まってしまった。
しかし日本政府はいつか 住民を帰還させる希望を失わない。
そもそも家を捨てることを、拒否した人も多い。この農夫は、原発から14kmの場所に住んでいる
「私はレジスタントです」「神風」「牛のテロリストです」
吉沢正巳さんは、300頭の牛と一緒に暮らしている。みんな被ばくをしている
「茶色い牛は日本特有で、黒いのとは全然違うんです」「出荷できませんし、食べることもできません」
「譲渡も 売買も、よそに持ち出すことも、政府に禁じられています」
東電からは2千万円の賠償金を受け取った。
「7.9マイクロシーベルト…」「7.6マイクロ この辺りは高いです」
吉沢さんは 危険にもかかわらず ここに残る決意をした。
「人生の最後まで、群れにエサをやる 牛飼いでいたいんです」
「牛を売れなくても、もう関係ないです」「原発事故があった… 仕方ないんです」
「原発が爆発してしまったんだから…」「何が起ころうと 最後まで、生き物たちの世話をするんです」
「残りの20年」しかも、牛たちは病気だ。
事故から一年 皮膚に白斑が現われた。「2012年8月から、白斑が出はじめました」
「黒毛牛ですが、首や背中や体のあちこちに、白い斑点が出ています」「すこし減りましたが、こっちの牛にも出てます」
「被ばくをしているせいだと思います」「皮膚や色素の変異みたいなものでしょう」
事故以来 200頭以上の牛が死んだ。原因は不明だ。政府は獣医を派遣して調査を行なったが、結果は一度も送られて来ない。

「この牛は突然死にました」「健康に見えたのですが、突然元気がなくなって、原因はわかりません」
「子牛も一緒に死にました」「原因不明です」「元気だったのに…」
一頭ずつ死んだ牛のために、慰霊碑を建てている。しかし自分自身の体調については語りたがらない。
「DNAの検査を二度ほど受けました」「大丈夫だと言われました」「少し心配な部分もあるけれど、 標準の範囲だと言われました」
「若い人ほど心配だそうです」「私は来年60歳になるので…」「そんな年だから もう心配ないんです」
それでも われわれに 診断書を貸すことを承知してくれた。
検査によれば、彼のDNAは損傷を受けていた。問診をした日本の医師は、手で書き込みをしている:
“やや高めですが心配ありません”
しかし別の医師はこの記述に、憤慨した。チェルノブイリ事故後 ウクライナで、長く働いた医師だ。
「ある畜産家が、検査でDNAの損傷を認められましたが、医師は問題ないと言っています」
「それはお医者さんが言ったんですか?」「とっても危ないですね」(河田昌東 分子生物学者)
「上昇がどういう意味を持つのかは、わからないのです」
「わかるのは、体内で何か大変なことが起こっているということです」
「DNAが損傷すると何が起こるのですか?」
「発癌リスクが非常に高まります」
「しかしチェルノブイリでは癌も増えましたが、他の病気も多く現われました」
「実は、癌はチェルノブイリ事故後に 現われた病気の10%に過ぎません」
「多かったのは心臓病です」「セシウムは体内に入ると、すい臓と心臓に溜まるからです」
「それから体全体に広まることが、わかってきています」

福島では、こうした健康被害リスクが、2011年3月以来、現実にある
原子炉建屋が次々と爆発し、高濃度の放射性プルームが放出されたから
甲状腺癌の蔓延を恐れて、日本政府は大規模な健康調査を実施している。
0から18歳の36万人の子供が、 ホールボディーカウンター測定と、甲状腺の超音波検査を受けなければならない。
しかし保護者にとって 検査は良識的とは言えない。
郡山市 原発から50Km  ここも放射能雲が通過したため ひどい放射能汚染をしている。
住民は子供の心配をしている。「見て まだ毛があるよ」「うん 僕 毛があったの」
野口とき子さんは、二児の母親だ。13歳のユメちゃんと 9歳のダウン症児 リンタロウ君
リンタロウ君は、原発事故直後に髪の毛を失った。医者によるとストレスが原因だ。 
「一番危険だったのは、3月15日だったと思います」
「爆発後 何時間のタイムラグがあって、放射能が風に乗ってきたのが、15日だと思います。」「それが15日の雪雲で、郡山市に降り注いだのです」
昨年 ユメちゃんとリンタロウ君も、県民健康管理調査に参加させられた。甲状腺の超音波検査を受けたのだ。
「甲状腺検査を受けるためには、保護者はサインと捺印をします」「結果は子供の名宛で郵送されます」
「“野口リンタロウ様”とあります」「封筒には“親展”とあるので、彼しか開けられません」「まだ小学校四年の身障者なのに!」
「それで私たちが開封しました」「結果は、20ミリ以下ののう胞があると、それだけです。数もサイズも図も無しです」
「最後に“A2判定”だとあります」「次の検査は二年後だそうです」「信じられません!のう胞があるのに 二年も待つなんて!」「ショックもありますが、 怒りの方が大きいかな…」
とき子さんの子供は、二人ともA2判定だった。

保護者に渡された書類によれば、検査結果は次のように分類されている。
A1判定=甲状腺に異常は見られませんでした。
A2判定=のう胞 または結節がありますが 問題はありません。
BとC判定は二次検査 または 手術を必要とする。

この不十分な情報に 保護者は安心することができない。
すでに75人の甲状腺癌と疑いが、発見されているだけに、なおさらだ。
通常の発症率の、15倍だ! 各地で、真実を探るための協会が、動き出した。
その一つ 三春村も 放射能雲の影響を受けた地域だ。この日 学校の体育館で、たくさんの家族が順番を待っていた。
「ここの黒く見えるシミが、のう胞と呼ばれるものです」この医師は甲状腺癌のスペシャリストだ。ボランティアで検診を行なっている。
「甲状腺の左側に結節があります」「サイズは 8.2×3.6ミリ…」
福島県の甲状腺検査は、信頼できないと、彼は言う。
そして権威機関の主張とは逆に、日本で癌が多発する恐れがあると言う。
「15年か20年後には、大変な状況になる可能性があります」
「今の日本では 地上1mの線量が、年20mSv になる場所に、人が住んでいます」(西尾正道 北海道がんセンター院長)
「チェルノブイリの基準ならば、住民を移住させなければいけません。」「年間3mSv以上で、移住でしたから」
「しかし日本は年20mSv まで、居住を許しています。」「このままでは大変なことになります。」
およそ100家族が、西尾医師の診察を受けに来た。
「結果はいかがでしたか?」「問題ないそうです」「安心しました」
政府が沈黙する中 こうした協会が、人々に、わずかな安心と希望をもたらす。
「特別なことをやってるわけではありません」(鈴木薫 いわき市市民放射能測定室事務局長)
「私たちのまわりは、放射能だらけです」「いつ次の爆発が起こるか、わかりません」
「私たちはそういう状況に生きてます」
「そんな中で、子供たちを放射能から守るには、…私たちは殺されかかっているようなものなので…何かしなければなりません」
「とっても受身な姿勢ですが、闘わなければなりません」
日本政府は信用ならないと評価されている。その政府を相手に、闘うすべのない保護者たち
事故後 政府はこのアドバイザーを任命し、すべてが始まった。
このビデオはインターネット上でも拡散された
山下医師の発言は、日本中を震撼させた
「放射能の影響は、ニコニコしている人には来ません」「クヨクヨしていると来ます」「これは明確な動物実験でわかっています」
山下医師は、われわれの取材依頼に応じなかった。
その代わり、後任者に会うことができた。鈴木医師だ。
“保護者が不安に思う必要はない”と 彼は言う。
「二人に一人の子供は、医療措置を受ける必要がありません」
「のう胞があるのに?」「はい 問題ありません」
甲状腺癌の数もまったく異常ではない と、鈴木医師は言う。一番危険なのは、不安をあおることだそうだ。
「放射線は目に見えません」(鈴木眞一 福島医科大学付属病院病院長)
「放射線による被害は、すぐには現われません」「ですから事故当初、みなさんが心配をされたのは普通です」
「しかし、私の個人的意見ですが、放射線よりも放射線への恐怖の方が
日本人に大きな影響をもたらしています」
「放射線を怖がるのが、一番いけません」「わかりますか?」
だが疑いがあるのか、福島大学は 巨大な放射線影響研究所を建設中だ。
2016年に開業予定だ。日本は、暗い時代の到来に備えているわけだ。
制御不可能なモノの制御を、試みるため日本政府は、原発から60kmの福島市に原子力災害対策本部を設置した。すべての関連省庁がここに集まっている。そして原発を所有する東電もいる。
広報班長の木野正登さん 事故当初から、本部を指揮している彼の任務はまだまだ続くだろう
「もう3年近くここにいます」(木野正登 原子力災害対策本部(経済産業省))
「今のところ、後どれくらいここに、いなければいけないかわかりません」
「放射能がなくなるまでは 30年 40年かかるでしょう」「ですから、まだ長い間、ここで働くことになるでしょう」
原発を解体するのに40年、しかし目下、メルトダウンした原子炉を冷却しなければならない。 常時 水を掛け続けるのだ。非人間的な仕事だ。漏水ばかりしている。
何百人もの作業員が危険にもかかわらず、リレー作業を続ける。
汚染をなんとか遮蔽しようと、応急処置をしている。
毎日300トンの高濃度汚染水が、太平洋に流れている。
「みなさん 環境の心配をされています」「高濃度汚染水が海に流れていますから」
「当然です、特に漁業の方は心配されています」「一日も早く、汚染水の問題を解決しなければなりません」

原発から海に漏れる汚染水が、 魚を汚染させている。
昨年水揚げされたこのアイナメは、基準値の2500倍の汚染をしていた。
漁業は沖合い40kmまで禁止されている。いわき市のトロール船は、外洋まで操業に出なければならない。
捕獲が許可されているのは、約40種類の魚だけだ。その一部は検査に出さなければらない。
港では、県の役人が待ち受けている。「魚は研究所に持って行きます」「放射能の検査をするためです」
この数ヶ月 県の検査結果は、魚を売ったり食べたりするのに、安心な値になってきている。

「食べるんですか?」「もちろん タコ」「生で?」
「もちろん 食べるよ 汚染ないもの」(鈴木みつのり 漁師)
「放射能ゼロだもの」「これも放射能ゼロ」
タコやイカは、放射能に敏感ではなく、漁を許されている数少ない魚種だ。しかし漁師たちは、全面解禁を願っている。
「常時モニタリングしていると、基準値超えの魚も見つかります。100ベクレル以上ということです。でも検査のたびに、値は下がってます。政府は、とても慎重なんです。だから、何百回も検査して、はじめて漁の許可を出します。」
日本政府は、汚染の続く限り、漁業を監視・制限すると宣言している。

日本気象研究所も、モニタリングに参加している。
青山道夫は、2011年以来政府の委託で、太平洋の放射能の拡散を観察している。
そして安心できる見解を表明した。「福島原発から流出した放射能は、まず黒潮に乗ります」「そして東に進みます」「ただしそれほど東進しません」
「2011年冬から2012年春にかけて、汚染は東に流れました」「そこで冷やされて沈みます」「深く沈んだ後、方向を変えて南に向います」「そして西に戻ります」「日本に帰ってくるのです」「こうして一部は日本に帰ってきます」
「福島から2500~3000キロに、運ばれた放射能は、水深400mまで沈んでしまっています」
青山教授によれば、太平洋の生物には、まったく危険はないということだ。
「絶対ですか?」「太平洋の魚はまったく問題ありません」(青山道夫 気象庁気象研究所)
「危ないのは、福島原発に接する海域の魚だけです」「ここで育つ魚の遺伝子は、放射能でほんのすこし傷ついています」
「けれど外洋の魚は、浅い所でも、深海でも、まったく大丈夫です」「放射能が蓄積していも関係ありません」
「魚は食べて大丈夫なんですね?」「大丈夫です 私も食べてます」
この青山教授の説は、東京のある科学者を困惑させた。
崎山比早子さんは、この日、放射能情報センター(原子力資料情報室?)に招待されていた
放射線科学研究所の所長である崎山さんに、青山氏の説を話してみると…
「魚が高濃度汚染水の中を泳いでも、まったく問題ないそうです」
「ほんとに!?」(崎山比早子 福島原子力発電所事故調査委員会委員)*崎山氏より海洋学は専門外と断りがありました
「そんなこと聞いたことありません」「海洋学の青山先生ですよね?」
「魚が出られないように、網は張ってあるけれど、汚染水は自由に流れるから…
セシウムは砂や泥について、水の底に沈むけれど、それを食べる魚だっているし、回遊してくるから もちろん影響はあります。影響がないなんて、あり得ません」
「(私は専門外なので)何故、彼がそんなことを言ったのか わかりません」
日本政府は大丈夫と言っているが、太平洋汚染の危機は現実ということだ。

太平洋の向こう側では、その危機感が広まっている アメリカ…サンフランシスコ
毎週ボランティアが達が、流れてくる津波の瓦礫を清掃する。環境を守ろうとする彼らにとって、 今回の汚染は大惨劇だ。
「海は私たちの命です」「地球の70%が海です」「原発事故は、もちろん、海に影響を与えます」「悲劇です」
「日本からアメリカまで、生態は被害を受けるでしょう」津波による瓦礫の大部分は、今年の春、アメリカ沿岸に届くはずだ。
しかし科学者が一番心配しているのは、生態への影響だ。
ニューヨーク州ストーニーブルック大学
この海洋学者は放射能汚染したマグロの切り身を保存している、太平洋産のマグロです。
サンディエゴ沖15~150キロの海域で捕獲されました。分析の結果 福島原発由来のセシウム134と137が検出された。
「このピークは、福島の放射能でなければ、現われません」(ダニエル・マディガン ストーニーブルック大学生物学研究者)
「セシウム134がとび抜けている以外には、目立ったところはありません」
カリフォルニア沿岸中で、科学者グループは動き出しているダニエル・ハーシュ教授は、カリフォルニア大学で原子力政治学を教えている。
福島原発事故は、地球規模の被害をもたらす大惨事だと言う。
「放射能に、安全なしきい値のないことは、わかっています」(ダニエル・ハーシュ カリフォルニア大学原子力政治学教授)
「海に流された汚染水によって、被ばくの危険は上昇しました」「どの程度かはわかりませんよ」
「福島原発事故は世界規模の事故でした」「被害はグローバルに出るでしょう」
「どのようなものかはわかりませんが、人類に現われる健康被害は 
膨大でないにしてもゼロということもありません」
太平洋汚染への不安からカリフォルニアでは、人々は警戒を怠らない。

ヨーロッパはどうだろう? 海は影響を受けなかったが、放射能雲は届いていた
その大きさは? フランスの科学者達は、それを突き止めようとした。「大事故… そう 大惨事でした」
IRSNは福島由来の放射能雲の通過コースをシミュレーションした。これがその結果だ
「プルームは太平洋に広がり、北米大陸に向かい、合衆国とカナダの間 そしてカリフォルニアのアメリカ沿岸に達しました。
そのまま北米大陸、特にアラスカに広がりました。ボストンから大西洋に抜けます。北極圏からも広がっています。そしてスウェーデンから北欧に入ります。東欧に達し 南北と東西に流れながら、徐々にフランスにも広がりました。」
「フランス人に危険はなかったのですか?」(オリヴィエ・イスナール  フランス放射線防護原子力安全研究所・放射線防護課副課長)
「ありません。十分に低いレベルでしたから」「ヨーロッパに住む人には 健康被害は出ません」
だが独立の立場の専門家は、そんなに簡単な問題ではないと言う。
確かにヨーロッパの放射能汚染は、少なかったが、リスクは現実だったと、クリラッドの専門家は言う。
「フランスの住民も、福島の放射能をある程度受けました」「呼吸と食物を通してです」
「幸い、チェルノブイリの時の1000分の1程度でしたので、例えば安定ヨウ素剤の服用と言った勧告を行なう必要はありませんでした。
とはいえ、あらゆる追加被ばく量は、健康リスクを上昇させます。
ですから、長期的な目で見て、影響がないと断言することは、不可能です」「これは日本以外の、世界中の人に言えることです。」

ふたたび日本 南相馬市 福島原発から20km いわもとてるおさん 退職者 
三歳の時から、地元の川で釣りをしている。祖父に教えてもらった。彼の生活スタイルなのだ。
「ナマズ」「食べられますか?」「いいえ」「どうして?」「放射能に汚染されてます」「たぶん1000ベクレル近く」
「危険ですか?」「ええ 今の日本の基準が、100ベクレルです」「太田川は900とか、1000ベクレル出てます」
いわもとさんは鰻釣りの名人だ。日本人の大好物だ。しかし高濃度汚染しているので、もう食べられない。

自宅に戻って、検査するために鰻を切り刻む。
原発事故以来、彼の趣味は終わった。
「定年退職して、人生を、これから楽しもうと思っていました」
「まさにその時 原発事故が起こったんです」
「こんなこととは、関係なく生きたかった」
「放射能測定なんてこととは…」
「いつかまた川の魚を、食べられる日が来ますか?」
「私の生きている間は、来ないでしょう」
いわもとさんは自主的に、放射能測定を行なっている。それが義務なのだと言う。
未来の世代が、この悲劇を繰り返さないように。 故郷の川と…これほど多くの人生を、破壊してしまった悲劇
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書き起こし終わり

最後に:
 日本政府のご機嫌を取らずに事実を報道してくれるのは、どのメディアなのか?耳に心地よい大本営発表を垂れ流し続けているのは、どこのメディアか?我々受け手は、常に冷静に理性的に判断すべきだと思います。

以上

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【福島原発事故】事実を知りたければ現場作業員の声に耳を傾けよ

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 事件・事故などが発生した場合、正確な事実を把握し原因を突き止め、対処方法を決めなければなりませんが、一番良い方法は何だと思いますか?現場に行き、現物を確認し、現地の人に直接話を聞くことです。ウソやごまかしの入る余地がほとんど無いからです。

 福島原発事故を例に挙げると、政府発表を垂れ流すテレビを遠く離れた自宅で視聴するのが一番悪い方法ということになります。利害関係者が都合の悪い事実を正直に話す可能性はほとんど無いと考えるべきです。

出典:不明
出典:不明

 福島第一原発は世界で最も危険な場所の一つですから、普通の人が現場に行って現物を確認する訳にはいきません。しかし、現場で現物を相手に実際作業をした人たちの話を聞くことはできます。

・作業員達はどんな現場でどんな作業をしているのか?
・具体的にどんな危険にさらされているのか?安全対策はされているのか?
・被ばく線量の管理の実態は?
・具体的な健康被害は?
・どんな気持ちで働いているのか?
・多重下請け制度でピンハネされ、最終的に受け取る報酬は?
・自分自身や原発産業の将来に対して希望を持っているのか?

 原発関連産業に従事して生計を立てている人は膨大な数になりますが、原発作業員達はその底辺に位置しています。原発産業が抱える様々な問題のしわ寄せは、底辺の原発作業員に向かいます。どんな組織であってもその本質を知りたければ、一番立場が弱い底辺の人に話を聞くべきです。

 今回は、原発作業員の実態をまとめたYouTubeビデオを紹介します。参考にしてください。

福島原発の作業員の実態・ドイツのドキュメンタリー(8分17秒) 日本語字幕あり

下記は、原発作業に携わった人が書いたルポルタージュです。お勧めです。

原発ジプシー 増補改訂版 ―被曝下請け労働者の記録

以上

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