この一枚の写真が、すべてを雄弁に物語る。「無視される沖縄県民の意思」

写真(沖縄全戦没者追悼式に出席した安倍首相を見つめる沖縄県民たち) 出典:中日新聞

 安倍総理を射抜くように見つめる沖縄県民たち。この一枚の写真がすべてを物語っています。この写真の背景に何があるのか?理解するには、次のニューヨークタイムズ記事が参考になるでしょう。2015年11月4日付の記事リンクを以下に貼ります。

「Denying the Will of Okinawans」(無視される沖縄県民の意思)

 以下に、記事内容の要点を箇条書きします。(写真は筆者が追加した。)

要点始め
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・辺野古への基地建設をさせまいと体を張って抗議する老人を、年齢的には孫のような警察官が力づくで排除している。

写真(辺野古への基地建設に反対する沖縄県民たち) 出典:Kyodo/Reuters

写真(辺野古への基地建設に反対する沖縄県民たち) 出典:Kyodo/Reuters


・地元の市長は、日本政府が強権的で法律を無視していると非難している。
・人口密集地の普天間基地を閉鎖し、辺野古へ移設するという試みは20年に及ぶ。

写真(沖縄の普天間基地) 出典:pref.okinawa.jp


・辺野古へ米軍基地を移設しても、危険性・騒音・環境破壊を別の場所に移すだけだ、と沖縄県民は主張している。
・特に、辺野古の美しい海を埋め立てることに対して反対が根強い。

写真’(沖縄県辺野古の海岸)


・沖縄県の翁長知事は辺野古の工事許可を取り消したが、日本政府は無視し、10月29日に工事を再開した。

写真(工事を粛々と進めると発言し非難される菅官房長官) 出典:ANN


・沖縄県民には、長年に渡って不当に扱われて来たという思いが強い。
・米軍駐留による負担を沖縄県に押し付けてきた。状況は終戦以来、変わっていない。

地図(沖縄の米軍基地) 出典:沖縄移住支援センター


・沖縄県の面積は日本の1%以下だが、日本にいる米軍兵士5万人の半分以上が駐留しているのだ。
・沖縄県全域に米軍基地が存在しているが、その土地は沖縄県民から奪ったものだ。
・米軍基地により、騒音問題、死傷事故・女性への強姦などが発生している。
・アメリカと日本は、平和・人権・民主主義という建前を持っているが、辺野古問題を見ていると怪しいものだ。
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要点終わり

 上記のように、アメリカでも影響力の大きいニューヨークタイムズが、沖縄県民の立場に立った記事を書いています。日本の大手マスコミは政府の代弁ばかりしていますが、少しは見習って欲しいと思います。

次の関連記事もオススメです。
【奪われてきた無数の命と尊厳】駐留米軍による事件事故の年表を沖縄タイムズが発表。日本人ならば事実を直視せよ。

以上

コメント

  1. niraikani より:

    沖縄は、アメリカ、日本の植民地では、ありません。

  2. 通りすがり より:

    真ん中の「体を張って抗議する老人」の写真ですが、これは沖縄県民ではなく本州からの活動家だという指摘があります。しかも政治団体にお金をもらって平日の昼間から居座っているとか。こういった点も踏まえ公正にな記事してください。印象操作にみえてしまいます。

    http://news.livedoor.com/article/detail/11042597/
    https://www.youtube.com/watch?v=1acT1M-fepg
    https://www.youtube.com/watch?v=psarC_L_bSw

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