【語学の習得は楽しく継続することが大事】私の英語学習論を紹介します。

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 この記事を読んでおられる方は、何らかの理由で英語の勉強をしていらっしゃるのだと思います。以下、英語学習に関する私論を述べさせていただきます。息抜きのつもりで気軽に読んで頂けたら幸いです。

項目:
1)英語学習って具体的に何をやればいいの?
2)英語嫌いのあなたへ →英語を好きになる方法をお教えします。
3)英語学習の時に辞書は何を使うべきか?→選択する時のヒントをお教えします。
4)英語学習上の様々な悩みについて考える →継続学習の習慣を身に付けられるかどうかが鍵です。
5)英語学習をする目的・理由は何か?
6)英単語を簡単に覚える方法
7)英語学習を習慣化する方法について考えましょう。
8)日本人は中学・高校と6年間も英語を勉強してるのに何故しゃべれないの?

以下、各項目の詳細です。↓
*********************
1)英語学習って具体的に何をやればいいの?

 皆さんは英語の学習というと何を思い浮かべますか?私は英語学習を下記の5種類に分類しています。

①聞くこと(Listening)
②読むこと(Reading)
➂しゃべること(Speaking)
④書くこと(Writing)
⑤文法(Grammar)

①のListeningと②のReadingは外から情報を受け取る作業なので、いわゆるインプットにあたります。
➂のSpeakingと④のWritingはアウトプットです。自分で考えをまとめて自分の責任で発信する必要があります。

 ⑤の文法は①〜④の作業を支える土台のようなものです。文法を理解せずに①〜④の学習を行っても正しい英語を身に付けることは難しいです。文法に関しては、①〜④の学習作業で不明点が出てきたらその都度調べるというのも一つの方法です。しかし、そういう方法は穴を無くすまでにとても時間がかかります。文法書を最初に全て読み込み習得してしまうのが一番楽でしょう。
 文法を全て習得することを前提として話を先に進めます。

 さて、実際の英語学習では①〜④の各作業のうち、どれをどのくらいやればいいのでしょうか?一般論としては、全ての項目をバランスよく実施するのが理想です。しかし、これでは中々具体的なイメージが湧かないと思います。
 ここで、①〜④の各項目について、英語を使っている場面を列挙してみましょう。

①Listening
 英語のニュースを見る。洋画を観る。電話をする。会議に参加する。公演を聞く。通訳として外国人の話を聞く。その他。

②Reading
 英字新聞を読む。電子メールを読む。取扱説明書を読む。本を読む。ウェブサイトをチェックする。報告書類を読む。日本語へ翻訳するために英文を読む。その他。

➂Speaking
 目の前にいる人と、英語で議論を行う。電話で話をする。会議に参加して意見を言う。多人数を前に講演や演説を行う。通訳として日本語を英語に直して話す。その他。

④Writing
 英語で報告書を書く。日記を書く。電子メールの返事を作成する。記事を投稿する。日本語を英語へ翻訳する。その他。

 英語学習者は、自分が英語を使用する場面を具体的に思い浮かべて、上記①〜④のうちどれを重視すべきか決めればいいと思います。仕事の種類によっては、WritingとReadingは必要だがListening とSpeakingはほとんど要求されないというケースもあります。その逆もあり得ます。事情は人により様々でしょうし、どの技能に重きを置くべきかは最終的に自分で判断しなければなりません。①〜④すべてを高いレベルで要求されるケースはむしろ少ないのかもしれません。

 ここで、英語ではなく、母国語としての日本語を使用する場面を考えてみましょう。

①聞くこと、➂しゃべること
 山に籠って修行をしている人は別として、聞くこともしゃべることもせずに丸一日を過ごす人は、ほとんどいないと思います。普通の人は、一日の中で何かしら日本語を聞いたりしゃべったりしています。しかし、その実行頻度や量は個人の事情によりバラツキがあります。営業系の仕事であれば直接のコミュニケーションが重視されます。研究所の中で物を相手に試行錯誤している場合は、一日中ほとんど誰ともしゃべらずに済むかもしれません。

②読むこと
 仕事上、大量の文書を読まなければならない人や、読書が好きで活字中毒の人は読むという作業を頻繁に実施しています。その一方で、1か月に一冊も本を読まない人がいることも確かです。また、工場などで現場作業をするときは、定型化された文書しか見る機会がない、ということもあり得ます。

④書くこと
 これも人により作業量が異なります。文章をほとんど書かずに生活ができてしまう人も意外に多いかもしれません。電子メールは多くの人が利用すると思いますが、大量の文章によるしっかりとした意思表示をする人から、返事レベルのやり取りしかしない人まで様々です。会社勤めの人は報告書類を作成する場合がありますが、定型化されて負荷の少ないものもあれば、独創性を必要とする大論文もあります。作家や新聞記者は一生の間に大量の文章を世に送り出すと思いますが、こういう立場の人は少数派でしょう。

 以上、色々と例を挙げましたが、日本語であっても個人により、①〜④の4技能を実行する頻度や求められるレベルが異なることが解ります。従って、①〜④の4技能のうちどれが得意でどれが不得意かは個人により全く異なります。4技能の全てが高レベルであるという人は稀だと思います。多くの人が、偏りのある不完全な日本語能力しか持っていなくても、ほとんど不自由さを感じることなく毎日を過ごせています。

 日本語であってもこのような状況ですから、第二言語としての英語において①〜④の運用能力にバラツキがあっても構わないはずです。皆さんは、自分に求められる英語能力の種類とレベルを冷静に見極めたうえで、学習に取り組むようにしたらいかがでしょうか。

音楽を聞く女性

2)英語嫌いのあなたへ →英語を好きになる方法をお教えします。

 「英語を見るとめまいがします・・・・」、というようなコメントをネット上でよく見かけます。よっぽど嫌いなんでしょうね。何となく分かる気がします。私も初めて英語を習い始めた頃、日本語とのあまりの違いにかなり戸惑いましたから・・・。
 しかしながら、英語が好きだと将来いろいろと得をしますから、英語嫌いの状態を続けてしまうのはもったいないです。
 英語好きの状態を継続させるには、英語嫌いに陥るパターン、原因、そして回避方法などを頭に入れておかねばなりません。

①英語の指導者に問題がある場合
 「部下を生かすも殺すも上司次第」とは良く言いますが、「生徒を生かすも殺すも先生次第」であることも事実です。
 教える技術が未熟、人間的に問題があり生徒のやる気を喪失させる、はたまた、生理的に合わないなど原因は色々ですが、特に10代の若い世代にとってこれは深刻な問題です。なぜなら若い学生さんにとって教室内の先生の精神的影響力はとても大きく、「嫌いな教師=英語の本質」などという恐ろしい勘違いをしてしまう可能性があるからです。
 英語自体は日本語と同じく便利な手段なのであり、教える側の先生自身とは何の関係もありません。こういう時はいろいろと理屈を考える必要はありません。直感で十分です。「この人には、私の英語能力を伸ばすことはできない」と判断することを躊躇してはなりません。(ケンカになるので、声に出して言う必要はありません。)
 そう判断したら教室内でのお付き合いは必要最低限に留めて、教室外に活路を見出しましょう。今はインターネットを誰でも利用できますから、より適切な代替手段を見つけられるはずです。

②勉強の成果が思うように上がらない場合
 勉強の成果をテストの点数で確認するのは楽しいですね。私はTOEICを半年に1回受けていましたが、順調に点数が上がった時は、それが更なるやる気を生み出すという好循環がありました。
 しかし、人によっては逆のパターンも当然起こり得ます。一生懸命勉強したのに思ったより点数が伸びないと精神的に落ち込むのが普通です。ここで、あっけらかんとしている人よりは、落ち込むことのできる人の方が見込みがあります。問題意識が強い証拠ですからね。
 ただし、「自分は英語学習に向いていないからテストの点数が上がらないのだ。」という勘違いは絶対にしないでください。英語学習に向いていない人なんかいません。日本語と同じく英語の技術も習得可能なのです。
 テストの点数を自分の思い通りに上げたければ、その為の効率の良い手段を選択すればよいのです。ただ、それだけのことです。そして、学習手段選択のための情報はいくらでも手に入ります。途中であきらめさえしなければ、長い人生いくらでもチャンスがあります。(ちなみに、私が英語を本気で勉強し始めたのは40歳を過ぎてからです。)

➂英語を実生活や仕事の中で活用する時につまずくケース
 繰り返しますが、英語というのは便利な手段です。勉強すればするほど磨きがかかります。そしていずれ、実生活や仕事でその手段を活用する場面が出てきます。しかし、多くの人が英語を実践する時につまずきます。例えば、

「この場面で、英語で何と表現すればいいのかすぐに思いつかない。」
「自分の発音や表現が外国人に通用しない。」など

 ここで、「自分の今までの英語学習は間違っていた、無駄だった。」などという勘違いをしないでください。
 自分が仕事やプライベートで英語を使う場面を100%予測しながら英語学習を進めることは可能なのでしょうか?絶対に無理です。学習段階での英語と実践段階で必要な英語の間には、大なり小なりズレがあるのは当然です。
 自分の発音がネイティブスピーカーに通用しなくてショックを受けたのなら、CD教材を聞き、真似をしてしゃべって練習すればよいのです。心配する必要はありません。溝はいずれ埋まります。そして、事前の学習量が多かった人ほど、実践運用力を身に付けるのが早いのです。
 語学に関しては無駄な勉強というのはありません。やればやっただけ将来役立ちます。どうか安心して、学習→実践→学習→実践→、のサイクルを継続してください。

 英語嫌いになるのを防ぐためにしてはいけない勘違いをもう一度繰り返しましょう。

①「嫌いな教師=英語の本質」という勘違い
②「自分は英語学習に向いていないからテストの点数が上がらないのだ。」という勘違い
➂「自分の今までの英語学習は間違っていた、無駄だった。」という勘違い

 上記の勘違いを避けながら地道に学習を継続すれば、あなたはきっと英語好きの仲間入りを果たせるはずです。

3)英語学習の時に辞書は何を使うべきか?→選択する時のヒントをお教えします。

 英語を学習する時、または仕事で英語を使う時、辞書は必ず必要になります。皆さんは辞書と聞くと何を思い浮かべますか?大きく分ければ以下の3種類でしょう。

①英和辞典
②和英辞典
➂英英辞典

 紙で印刷されたものはお馴染だと思いますが、最近は電子辞書もかなり普及していますね。また、WEB上の自動翻訳機を利用する人も増えています。
 私は中学生の時に①の英和辞典を学校側から指定されました。それ以来、高校、大学、そして40歳過ぎまで①の英和辞典ばかりを使ってきました。②の和英辞典は便利なことがあるので高校の時に自主的に購入しましたが、使用頻度は少なかったです。➂の英英辞典を使い始めたのは40半ばくらいからです。「英語上級者になるには英英辞典を使わねばならない」と何かの本に書かれていましたので、思い切って書店で購入したのです。それ以来、英英辞典を主に使っています。
 ところで、辞書は上記①〜➂のうちどれを使うのがベストなのでしょうか?結論を出す前に、①〜➂各々のメリットとデメリットを列挙してみます。

①英和辞典
メリット:
 英単語の意味を日本語で解説しているのですぐに理解できる。
デメリット:
 日本語での説明内容が不十分で不適切な場合がある。

②和英辞典
メリット:
 日本語を英訳したいときに、選択すべき英単語や表現の候補を提示してくれる。
デメリット:
 英訳のために提示された案の中から最適なものを自分の判断で選ばねばならない。最悪、適切な表現が提示されてない場合もある。

➂英英辞典
メリット:
 英単語の意味を英語で説明している。英語圏のネイティブスピーカーの学者が編集している場合がほとんどであり、意味が正確に記載されている。
デメリット:
 英語ですべて説明されているので日本語ほど早く読むことができない。不慣れな人にとっては面倒に感じる。

 以上の説明を考慮しつつ、私なりの正しい辞書活用方法を以下に示します。

①の英和辞典について
 英語学習を始めたばかりの人など、語彙が少ない人はこれを使わざるを得ないと思います。英英辞典を無理に使っても、解説の文章が理解できなければ不自由してしまいますので。

②の和英辞典について
 和文英訳をしなければならない時、英訳のための表現がさっぱり思い浮かばないことがあります。そういう時、和英辞典を使えば少なくてもヒントは得られるでしょう。しかし、和英辞典を信頼し過ぎて、目についた表現をそのまま使うとネイティブスピーカーには通用しない文章になってしまうことがあります。
 和英辞典はあくまで参考程度、考えるきっかけ位の感覚で付き合うのがいいと思います。

➂の英英辞典について
 上で述べたように①英和辞典と②和英辞典は限定的な使用に留めて、原則としては英英辞典をメインで使うべきです。理由は大きく分けて2つあります。

1)
 先に述べましたが、英単語の意味が英語で正確に書かれているのはとても有り難いです。単語によっては複数の意味を持つものがありますが、各々の意味や例文を英語で読むことにより英語の正しい感覚を身に付けることができます。
2)
 英単語を英語で理解する癖がつくので、いちいち頭の中で日本語に直す習慣が減ります。例えば、英語の長文を読むときに、いちいち日本語に変換していたら読むスピードが落ちてしまいます。英会話をするときも同じで、頭の中を英語で充満させていないとスムーズな会話は無理です。英英辞典はネイティブに近い感覚を養うための有効な手段なのです。

結論:
 今まで一度も英英辞典を使ったことがない人にとっては、やや敷居が高く感じられるかもしれません。また、使い始めの時は、少し面倒に思うかもしれません。しかし、使い慣れてしまえば、「英英辞典は英語学習者にとってベストの道具だ」、ということに気付くはずです。

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4)英語学習上の様々な悩みについて考える →継続学習の習慣を身に付けられるかどうかが鍵です。

 英語学習者であれば誰でも多かれ少なかれ悩みを抱えていると思います。その悩みを段階別に表現すると次のようになるでしょう。

①そもそも英語を勉強しなければならない理由がわからない。

②英語を勉強する理由・目的は何となくわかったけど、やる気が起こらない。

➂英語の勉強をすることにしたけど、具体的に何をすればいいのか判らない。

④英語学習の教材や方法は選択したけれど、内容が理解できないし面白くない。

⑤何とか勉強をしてるけれども続かない。

⑥継続学習の習慣は身に付いたけれども試験の点数アップにつながらない。

⑦TOEICなどの点数は良くなったけれども実践では使い物にならない。

⑧英語を実践で運用しているけれどもスムーズではないし間違いも多い。

⑨英語の実践運用は不自由なくできるようになったけれども、ネイティブレベルには到達できていない。

 私個人のことを申しますと、上記の段階⑧に相当します。外国人と会話する時もゆっくりしゃべることが多いですし、適切な語彙を選択していないこともあります。実践上必要な表現やスキルを徐々に増やしている最中です。プライベートでは洋画のDVDなどを見ることもありますが、見るたびにネイティブスピーカーのレベルの高さを痛感しています。仕事で英語ライティングをする機会は意外に少なく、毎日継続している状態ではありません。

 今は⑨の段階に入りたいと思いつつ頑張っているところです。知り合いのアメリカ人に質問したことがあります。

「ノンネイティブの英語学習者がネイティブレベルになることは可能だと思うかい?」

 対する答えは、

「英語だけを用いる環境に身を置いて数年間生活すれば可能だと思う。」

 これは、かなり高いハードルですし、すぐには実行できません。でも、不可能ではない気がします。

 私は上記の①〜⑧の各段階を色々と経験してきました。具体的な目に見える成果が表れず悩んでいたこともあります。しかし、あきらめて放り投げてしまうことはありませんでした。語学習得で一番大切なのは継続学習の習慣を身に付けることだと思います。上記の段階⑥までたどり着けるかどうかが鍵ですね。

 この記事を読んでおられる読者の皆さんはどんな悩みを持っておられますか?どんな悩みであれ、「あきらめる」という選択肢だけは選ばないでくださいね。

5)英語学習をする目的・理由は何か?

 上記の基本的な質問に答える前に、私自身のこれまでの英語学習を振り返ってみます。

学生時代:
 中学・高校時代に英語を勉強していた理由は大したものではありません。「みんながやっているから」「先生から言われたから」「大学入試には必ず英語があり、理系・文系ともに逃げられない」、など受け身の理由がほとんどです。英語の授業が楽しくて待ち遠しいと思ったことは一度もありません。義務感から仕方なく真面目に取り組んでいた、というのが正直なところです。真面目に勉強していたので成績はまあまあでした。大学入試でも英語で足を引っ張られることはありませんでした。しかし所詮、テスト用・受験用の英語に過ぎないので会話はできませんし、実践では使い物になりません。受験勉強で得たものは、文法知識と最低限の語彙でした。
 大学では理系の学部ということもあり、一部の必修授業を除いて英語に触れる機会はほとんどありませんでした。多くの学生は英語の勉強をしないので在籍中の4年間(大学院に行く場合は6年間)で英語が錆びつきます。元々使えない英語がさらにダメになるわけです。私自身は、それでは勿体ないと思い、NHKのラジオ英会話を毎日欠かさず聞いていました。将来仕事で使うかもしれないし、実践的な会話表現を覚えた方がいいかなと考えたのです。

社会人以降:
 あるメーカーに技術職として就職し、入社直後にTOEICを強制的に受けさせられたものの仕事上は英語を用いる必要が無い状態がしばらく続きました。大学時代からの続きでNHKのラジオ英会話は聞き続けていましたが、しばらくしてそれも止めてしまいました。
 転機が訪れたのは、入社数年後でした。突然、ドイツへの海外出張に同行することになったのです。私にとっては、外国人と英語でコミュニケーションするのは実質初めての体験です。最初に会ったドイツ人は身長195㎝、体重約150㎏の超大男。とても緊張した「Nice to meet you.」だったのを覚えています。彼ほどではないですが、日本人と比べれば大柄な人たちと約10日間を過ごしました。
 基本的な挨拶や現場での簡単なやりとりは英語で行うことができました。もちろん、込み入った内容について議論するのは無理でしたが、学習した英語が通用することを確認できたので、少し自信になりました。もし、基本的な英語の知識を持っていなかったら、ほとんど何の話をすることもできず、誰にも相手にもされず、みじめな思いをして帰国することになっていたでしょう。
 そうは言っても英語のコミュニケーションでたくさんの不自由な体験をしましたので、具体的な課題をはっきりと認識しました。ある程度の量をこなして基礎力を養いたいと思い、イングリッシュアドベンチャーの「追跡」と「ゲームの達人」に2年間かけて取り組みました。また、社内の英会話教室(初級)に参加しカナダ人のネイティブと話す機会を得ました。この後受けたTOEICでは、それ専用の対策を何もしなくても600点取れました。
 勉強をして少しは英語が身に付いたものの、これ以降10年位は仕事で英語を使う機会も少なく、いつも間にか英語学習の習慣もなくなっていました。

 グローバルという言葉が使われるようになり、私の職場でも英語学習が奨励され始め、希望者全員が受けられるTOEICの無料社内受験制度も開始されました。その頃、サラリーマンとしての自分に行き詰まりを感じており、「英語を頑張れば国際的に活躍できる仕事をさせてもらえて、評価も上がるのかな・・・?」と思いを何となく抱いていました。他に現状を打破する方法が見つからなかったので、再び真剣に英語学習に取り組み始めました。

 この間、あくまで日本国内ですがイタリア人と一緒に仕事をする機会を得たり、アメリカ人の同僚がメンバーに加わったりしたこともあり、仕事で英語を使う機会が増えてきました。

英語学習の目に見えない効果:
 学生時代と職場を通じて私は、大層な目的を掲げて英語学習をしていた訳ではありません。真面目に取り組んでTOEICの点数は良くなりましたが、会社に対して大きな貢献をしているとも言えません。しかし目に見えにくいけれども、私個人にとってプラスになったことはたくさんあります。例えば、・・・

・英語は日本語と言語構造がかなり異なる、ということを理解できた。
・英語学習を通じて、外国の文化・価値観・習慣を知る機会を得た。
・英語と日本語の間を行き来することがいかに難しいかを知ることが出来た。
・自分を含めた日本人が、日本語をいかに雑に扱っているのか知ることが出来た。
・日本語を丁寧に扱うようになった。
・日本人同士の阿吽の呼吸などは特殊なケースであり、狭い世界でしか通用しないことを知ることが出来た。
・日本語に翻訳されるのを待たずに、海外情報を英語で直接得ることができるようになった。情報社会では有利な立場になれます。
・その他

 ここで、最初の質問に戻りましょう。
「英語学習をする目的・理由は何か?」

 私の考えはこうです。
「何か明確な目的があるから英語を勉強するというよりは、英語を勉強する過程で様々な効果・意義に気付くことができる。」

 日本語だけしか知らない人よりも、日本語と英語両方知っている人の方がはるかに精神的に豊かになれます。視野も広くなります。「もしも自分が英語を全く知らない・使えない状態だったら?」と想像するとゾッとします。

 私たち日本人は日本語を日常的に使っており、それが一種の学習とも言えます。そしてその学習は一生続きます。英語などの外国語学習も一生続ける価値があるものだと考えます。短期的なTOEIC点数アップばかりにこだわらず、長い目で見て取り組んでいきましょう。


6)英単語を簡単に覚える方法

 一つの例を挙げます。

 あるアメリカの人気ドラマで印象的な場面がありました。近所の人も招いて夕食会を楽しんでいる時、幼い子供が気持ち悪くなり床に嘔吐してしまいました。嘔吐物が床に広がり匂いが部屋に充満します。当然、みんなの食欲は減退します。その時、リゾットがテーブルに運ばれてきました。このタイミングで女性客の一人が次のようなセリフを発しました。

「Oh, it’s a unfortunate coincidence!」(まあ、何て運の悪い組み合わせだろう!)

(食事中の人には汚い例で申し訳ございません。)

 私は、「coincidence」という単語はこの場面でしかお目にかかった記憶がありません。何かの文書でも見たかもしれませんが覚えていません。とても気になったので、オックスフォード現代英英辞典(第8版)で調べたら次の説明が載っていました。

 「coincidence」→「the fact of two things happening at the same time by chance, in a surprising way」

 「なるほど、「coincidence」という単語は、こういう文脈の時にこういう使われ方をするもんなんだな。」と納得しました。

 以上が、私がお勧めする英単語記憶方法です。どうです?簡単でしょう?

 このような英単語記憶方法にはいろいろとメリットがあります。

①強い感情を伴っているので記憶に定着し易い。忘れにくい。
②後で同じ単語を読んだり聞いたりする時に英語のまま素早く理解できる。
➂英会話でしゃべったり何か文章を書いたりする時に、この単語を適切に使用できる可能性が高くなる。

 一方で、英単語を覚えるために単語帳を使っているという人も多いと思います。理由は、・・・

1)英文を読むためには構成要素である英単語を覚えるのが何より先決である。
2)単語帳を用いて日本語との対比で記憶し、それを繰り返すのが一番効率が良い。

 こんなところですか?でも、この方法は次のようにデメリットが多いと思います。

A)辛い作業であり、挫折する場合が多い。
B)頑張って覚えてもすぐに忘れてしまう。
C)英文を読んでいる時、いちいち日本語に直す癖がついてしまう。→早く読めない。
D)アウトプット実践での活用が難しい。

 一番効率の良い方法だと思って飛びついた方法が、実は一番効率が悪いのです。英単語帳の存在自体は否定しませんが、確認程度に用いるなど補助教材として使った方が良いと思います。

 最初に紹介した方法はテレビドラマを使っていますが、教材は他にも色々あります。

・タイトルで興味をそそられた英字新聞の記事
・興味がある内容の英語ニュース
・自分の仕事や生活に関係する文書
・TOEIC対策用の公式問題集(ビジネス場面で使える素材が満載です)
・自分の好きな洋画DVD(英語字幕と英語音声が付いているもの)
・自分の愛読書の英語版(マンガでもいいと思います)
・その他

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 自分の立場・生活スタイル・目的・価値観などに合った最適な教材を自分の判断で選択してください。最終判断だけは自分でするしかありません。自分が面白そうだと思って選んだものならば毎日の学習習慣になり易いですし、記憶への定着率も高くなるでしょう。

 英単語を覚えることも含めて英語学習は長期戦ですから、どうか楽しみながら取り組んでください。

7)英語学習を習慣化する方法について考えましょう。

 私は、TOEIC試験の前は対策本に取り組むようにしていました。しかし、次のようなこともしていました。

・iPhoneやパソコンでジャパンタイムズなど英字新聞を読む。
・「デスパレートな妻たち」など洋画を鑑賞し、字幕を音読する。
・NHKのテレビニュースは英語音声に切り替えて見る。
・パソコンでCNNを聞く。
・通勤中に英語教材のCDを繰り返し聞く。
・仕事中にアメリカ人同僚と英語で話す。

 このように、日常の情報収集、仕事、趣味の活動をする過程で英語に多く触れるようにしていたのです。意識的に生活に組み込んで習慣化したのです。それが、TOEICで950点とれた一因にもなったと思います。

 語学を習得するためには長期に渡って毎日継続することが極めて重要です。しかし、私の真似をする必要はありません。各人が個人的に楽しいと思える手段を選べば継続することが容易になります。「英語の勉強をしなければいけないのですがやる気が起きません。やる気を起こす方法を教えて下さい。」などと言っている人でも、自分の趣味であれば時間とお金を捻出して一生懸命取り組みますよね?

 例えば、「英語の参考書は読みたくない。だけど、漫画だったら時間を忘れて読むことができるし毎日の習慣になっている」という人の場合、愛読しているマンガの英訳版に挑戦してみるというのも悪くないと思います。日本は漫画大国であり、日本の漫画を読みたい外国人向けに英訳されたものが大量に出回っています。

 英訳漫画の活用というのは一つの例に過ぎません。自分が興味を持っているものは自分にしか分かりませんから、最終的には自分で手段を選択しなければなりません。他人から指示されたらつまらないでしょう?
これだと思う手段が思いついたら意識的に生活の中に取り込んでください。学習の習慣化は何となく自然に達成できるものではありません。自分で決めて行動を起こす必要があるのです。行動を起こす過程で多少の試行錯誤は必要かもしれません。しかし習慣化できてしまえばしめたものです。

 英語の試験対策だけを目的にしていると、試験のプレッシャーが無くなった途端、勉強をしなくなります。進歩が止まるどころか後退してしまいます。そうならないための工夫を是非とも検討してみてください。

8)日本人は中学・高校と6年間も英語を勉強してるのに何故しゃべれないの?

 このタイトルが示す疑問・質問はネット上でも本当に良く見かけます。実は、インターネットなどという言葉が無かった30年以上前から同じことが言われ続けてきたのです。

 日本の教育制度は、「問題意識を持たず、教えられたことを素直に素早く正確に理解し、言われた通りに従順に行動する人間を育成する。」ことを主な目的として作られています。権力層は、「自分で考え自分の意見を持つことが重要」「コミュニケーション能力の育成が重要」などと言っていますが、本音ではありません。

 欧米ではディベート(議論・討論)のルールや方法を授業で教えて実践させていますが、日本にはそんなものはありません。よくテレビ番組で社会的地位の高い人たちが「議論」している場面を目にしますが、実りのない喧嘩をしているだけのことが殆どですね。相手の発言などお構いなしにお互い怒鳴っているだけ・・・。上意下達のシステムの中で仕事をしている時はいいですが、利害関係がある相手と対等な立場で議論をしながら相違点を乗り越え合意点にたどり着く技術は持っていないのです。地域社会の中の自治会、会社組織でも似たような状況ではないでしょうか?

 このような欠陥をもつ教育制度には、日本の産業界・経済界の意向が色濃く反映されています。入社式で名だたる大企業の社長が新入社員に対して耳触りのいいことを言いますが、本音を一言でいえば「従順な歯車たれ!」です。従順で「優秀な」官僚を育成するための受け身型教育は基本的に戦前から変わっていないと思います。。

 日本ではこのような受け身型教育が蔓延していますので、英語という教科も当然受け身型の方法にならざるを得ません。私も中学・高校を通じて6年間英語を勉強しましたが、その結果得たものは、文法知識・語彙・読む力少々といったところです。入学試験対策の勉強に過ぎませんので、コミュニケーションのためのアウトプット能力は全く形成されませんでした。

「日本人は中学・高校と6年間も英語を勉強してるのに何故しゃべれないの?」という冒頭質問に対する答えは以上です。

 ただ、私も現状のままで良いとは思っていません。英語でのコミュニケーションが出来ないために仕事上・生活上不自由している人が増加していることも事実です。日本の体制をコントロールしている支配層の考えが変わるのを待つ必要はありません。コミュニケーション能力を身に付けねばならないと感じたら、その技術・知識を自分で身に付けるべきです。

以上


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投稿者:

J Iwasaki

J Iwasaki

大学卒業後、民間企業に勤めています。 皆さんに役立つ情報を提供したいと思い、ブログを始めました。 気軽に読んで頂けると嬉しいです。 なお、ブログ記事の無断転載は法律で禁止されています。 どうぞよろしくお願いいたします。

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