【自民党の総裁任期延長決定!】日本の北朝鮮化は着々と進んでいる。

 2017年3月5日、自民党は第84回党大会を開催し、総裁任期を現在の「連続2期6年まで」から「連続3期9年まで」とする党則改正案を了承した。これにより、2018年9月に2期目の総裁任期が満了する安倍晋三首相の3選出馬が可能になる。何事も無ければ、安倍晋三氏の通算首相在任期間は歴代最長となる予定だ。

写真(自民党の第84回党大会)

 多くの支援者に囲まれて、安倍晋三氏は至福の時を過ごしたことだろう。

写真(総裁任期延長が決まって仲間と万歳する安倍晋三氏)

 山本太郎参議院議員の言葉を借りるまでもなく、本来、安倍氏は一日でも早く総理大臣を辞任しなければならない立場にある。過去に無数に積み上げた犯罪行為をここで詳述することはしない。一例に過ぎないが、下のリンク先記事をご参照願いたい。

【死の商人は大喜び】戦争法を成立させるために安倍政権が用いた反則技まとめ

【福島原発事故への対応】現実逃避するための、涙ぐましい「努力」の数々を紹介

【絵を見て理解しよう】アベノミクスで暮らしはどうなったか?

 上記リンク先の記事を読んで頂ければ、最近テレビ・新聞をにぎわしている森友学園問題などは氷山の一角であることが分かるだろう。

 このような悪政を長年に渡って続けてきた人間が、なぜ、在任期間歴代最長の総理大臣になろうとしているのか?不思議だと思うが、実は、使っているのは姑息な手段ばかりである。

1)小選挙区制の導入による権限の集中化で、自民党内で下からモノを言えなくなった。
 一つの選挙区から一人しか当選できない制度下では、党から公認されるかどうかですべてが決まる。公認権限は党の総裁が握っているので、嫌われないように絶対服従が要求されるのだ。コワモテの石破茂氏ですら、「物言えぬ自民党」と懸念を表明している。

2)大手マスコミのトップを懐柔している。
 総理大臣とマスコミ各社がコソコソと会食を繰り返すなど、異常事態である。ジャーナリストの仕事が権力の監視である以上、出されたコーヒーにすら手を付けてはならない。安倍総理の飼い犬になり果てたマスコミ各社は、政権にとって都合が悪いコメンテーターを駆逐することにためらいがない。テレビではどうでもいいニュースに時間を割き、安倍追及の国会場面はカットしている。第一次安倍政権での失敗から良く学んでいるようで、電通とも協力しながらブラックプロパガンダを日々繰り返している。その結果、選挙民の政治に対する興味は失われ、惰性で消極的な支持をしている人が大多数だろう。選挙での投票率低下は、自民党の組織票が有利になるので誠に都合が良い。メデタシ、メデタシ・・・

3)国民の不満が自分ではなく、海外の仮想敵国に向くようにしている。
 安倍政権の搾取政策により国民の生活は苦しくなるばかりだ。国民の怒りというマグマはその量を増しつつあり、いつ噴火してもおかしくない状態だ。そんな時、安倍総理にとって頼もしい悪役は中国・韓国・北朝鮮だ。旧日本軍の侵略行為を隠ぺいするという歴史改竄行為で各国を挑発し、「憎たらしい敵国」というレッテルを貼り、自分はヒーロー気取りである。先進国にあるまじき貧困な歴史教育しか受けていない日本国民は、「美しい国:日本」という言葉に酔い、簡単にダマされてしまう。厳しい言い方かもしれないが、ダマされるのも罪なのである。

 このように、一見盤石に見える安倍総理の政権基盤だが、まっとうな政策を積み重ねてこなかったので、本質的には砂上の楼閣である。自分自身や自分がやってきたことに自信がある訳ではないので、日々不安と戦っていることだろう。冒頭で紹介した党大会では、自分を礼賛してくれる者だけに囲まれているので、一時、その不安を忘れられたのではないか。

 礼賛してくれる者ばかりに囲まれて過ごしていると、人間は徐々に堕落し、独裁的で傲慢になっていく。自分に異論を言わず、常に御機嫌を取る者だけを重宝し、周囲に配置する。そんな安倍総理にとって、国会で批判を繰り返す野党議員は抹殺すべき対象でしかない。政権の弱点を補うべく学ばせていただくという視座は皆無だ。彼にとって、国会での質疑は苦痛でしかなく、いかに誤魔化すかばかりに悪知恵を働かせている。自分に都合の悪い意見に対しては、「犯罪者扱いするな」「侮辱だと」だと罵るしか能がない。

 総理・総裁を今後も続けていくであろう安倍晋三氏の最大の野望は、日本国憲法の改悪だ。日本を戦前の状態に戻して、日本会議の理想を実現することなのだ。進歩ではなく反動である。実は、経済政策や福祉政策には興味が無く、選挙の時のキャンペーンに利用しているに過ぎない。彼はプチ覇権主義を実現し、歴史に名を残したいという妄想に取り憑かれている。

 本当に憲法改悪が実現し戦前体制が復活したら、民主主義制度はその形も失われ、小うるさい野党議員は一人残らず駆逐されることだろう。安倍晋三氏にとっての理想的な体制は、自身が批判の対象としている北朝鮮のそれに違いない。

写真(北朝鮮の労働党大会)

 サイコパスという反社会的な人格を持つ安倍晋三氏。性格分析の詳細は下記リンク先の記事を参照して頂きたい。

【性格のタイプ】安倍晋三氏とはどんな人物なのか考えてみました。

 彼の独裁的手法をこのまま放置しておくことは危険である。第一次政権での失敗から学び、より巧妙で悪質な政権維持手段を身に付けている。彼が自滅するのを待っていたら、日本社会の方が先に再起不能になるだろう。

 取り返しがつかなくなる前に、選挙で賢明な意思表示をしようではないか。

以上

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