日本国の総理大臣である安倍晋三氏。彼に対するネット上での評判は様々です。政治家として問題発言・行動が多く、このまま総理大臣にしておくべきか悩んでいる人も多いと思います。
今回は、安倍晋三氏の性格をなるべく正確に把握したいと思います。様々な行動の背後には性格上の問題が存在します。有権者にとって、今後の参考になると考えました。
参考にした書籍は、「性格のタイプ:自己発見のためのエニアグラム ドン・リチャード・リソ著 春秋社 初版」です。↓
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同書によると、性格のタイプは大きく分けて9種類存在します(P43〜P44)。
タイプ2:世話好きで、寛大で、所有欲が強く、人を操る。
タイプ3:自信に満ち、競争好きで、自愛的で、敵対的である。
タイプ4:創造力に富み、直観的で、内向的で、抑鬱的である。
タイプ5:洞察力に優れ、分析的で、変わり者で、妄想的である。
タイプ6:人に好かれ、忠実で、依存的で、嗜虐的である。
タイプ7:才能豊かで、衝動的で、極端で、躁的である。
タイプ8:自信過剰で、力にあふれ、闘争的で、破壊的である。
タイプ9:穏やかで、人を安心させ、受動的で、投げやりである。
タイプ1:主義をもち、規律正しく、完全主義的で、応報的である。
上記9種類の性格のうち、どれが優れているとか劣っているとかいうことはありません。どのタイプにも長所と短所があります。全ての人間は9種類のうちのどれかに分類できるのですが、各自が努力することで、不健全状態から健全状態の階段を少しづつ登っていくことができます。
安倍晋三氏は性格としてはタイプ3に属すると、私は判断しています。上記書籍のP110〜P150に、タイプ3といわれる人達に関する記述があります。健全レベルから不健全レベルに至るまで、様々な分析がされています。その中から安倍氏を理解する時に参考になると思われる部分をいくつか抜き出して、以下に引用いたします。
引用始め
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「主要な動機づけ:認められ、他人から抜きん出、注目を集め、賞讃され、他人に印象づけたいと願う。」
「すべての性格のタイプの中で最も自己愛的な人々である。」
「彼らは完全に自分自身にほれ込んでいるように見える。しかし、もっと正確にいえば、本当の自己というよりも、自分の膨張した心像に惚れ込んでいる。」
「賞讃は彼らに生きていることと価値があることを感じさせる。賞讃されないと、自らの自己感覚がひどく脅かされるため、空虚さと敵意を感じる。」
「自分をほとんど無限の可能性をもった人間であると見なし、その結果、自分に関してたやすく誇大妄想的な期待を抱く。彼らは、まさに自らの価値に対するその途方もない信念ゆえに、実際に成功することもある。しかし同時に、期待が際限なく膨らむままにさせておく傾向があるため、現実から相応の報いを受けて、後述するような不幸な結果を招く。」
「良心の欠如と、自分自身に対する膨れ上がった観念は、不健全なタイプ3に、自分の内部に自分を抑制するものが何もないため、容赦なく他人を詐取することを可能にさせる。彼らは、人々を実体として見ておらず、また、自分自身の自愛的な目的遂行のためにしかその存在価値を認めないため、人々を恥知らずに利用する。」
「見かけとは裏腹に、通常のタイプ3は、優れているどころか中身が空っぽである。彼らの包装が印象づけのために作られてきたので、彼らは注意を引きつける。彼らは、賞讃されるための正しい口火のつけ方を知っている。しかし、際限なく賞讃を求めることによって、自分自身から偶像をつくり出し、自分自身を崇拝し、他人にも同じようにすることを要求する。他人がその要求に応えなければ、タイプ3は、敵意をもって攻撃し、神ではなく悪魔として自分の本性を現す。」
「彼らは、幼いときですら、まるで『私は価値のある重要な人間である』と四六時中自分にいい聞かせているかのように、自信をもち、自分の価値を確信していた。」
「自分より相手は地位が低いためか、なにか公然あるいは隠れた競争で相手を負かしたために、自分がなんらかの点で勝っていると感じるときだけ、人々の周りにいて気楽であると感じる。」
「通常のタイプ3は、他のどの性格のタイプも比肩し得ないほど効率的に成功を追求する。」
「可能なかぎり早く昇進したがり、自分が求める成功を勝ち取るためならばどんなことでも進んでする。」
「通常のタイプ3にとって、威信ある肩書や職業をもつことは重要である。」
「出世を進め、自分の社会的栄光に加えるために、絶えず人々に接触し、交際を求める。『あなたはどの程度の地位にありますか。あなたにつき従っていく価値はありますか』とでもいわんばかりに、その人の威信の度合いに応じて他人を素早く判断する。」
「あまり望ましくない人々を自分たちの社交仲間から排除することによって、通常のタイプ3は自分を誰が「身内」で誰が「部外者」かを決める裁定者にする」
「彼らの外見と実際の姿とはまったく異なったものになり始める。したがって、通常のタイプ3にはまがい物的な要素がある。その言動の多くは、自らの真の姿の正確な反映ではないからである。」
「タイプ3が知的で高い教育を受けている場合はとりわけ、そこにどの程度の虚偽が含まれていてもそれを見抜くことが他人にとっていかにむずかしいかということを、強調しておくことは重要である。」
「タイプ3は、練習した見せかけのものではあるが、非常にいい印象を与える(冷静で落ち着いた“いいやつ”というのが典型である)。彼らは、きわめて洗練されていて人当たりがよく、自分の演じている役割はどんなものでも完璧にこなすことができる。しかも、彼らは常に、他人が自分の上演を受け入れているかどうかを気にかけている。
その振舞いがあまりにも完璧であるため、他人にとってはタイプ3に欠けているものをそれとして認めることはむずかしい。しかし、十分にじっくりと見ていれば、通常のタイプ3にはなにも本質的なものがない――淀みなく洗練された外見の下には、本物の感情も、個人としての確固たる意見も、個性も、情熱もないということがわかるであろう。彼らについてはなにもかもが完璧に見えるが、さまざまな心像を足し合わせても一個の人格にはならない。欠けているのは、個人としての約束と義務の観念である。」
「通常のタイプ3は、誰かが自分の内面の空虚さを見抜くのを恐れて、真の親密さを恐れる。しかし、その少なからぬ魅力と他人に順応する能力があるので、親密さという印象を模擬的に出し、自分自身を実際以上に現す方法は知っている。」
「通常のタイプ3は、またその心像がどのようなものであれ、それを一皮むけば冷淡で計算高いため、親密さを恐れる。彼らの言動や意見や表面的な信念はすべて、実利的に、効果が上がるよう前もって計画される。生涯を通じてこうして生きてきたため、通常のタイプ3は非常にもっともらしく見える。」
「自分を導く道徳的な体系をもっていないため、唯一の指針となるものは『なにが有効に作用するか』である。通常のタイプ3は、技術的な問題を克服するのには十分向いているが、個人的な将来像はまったくもたず、真の価値観はほとんどなく、他人に対する本当の気配りを欠いているため、おおむね優れた指導者ではない。しかし、不幸なことに、タイプ3は、名声が関わってくるので、指導者の地位に惹かれる。」
「彼らは、自分の業績を自慢し、重要そうに聞こえる名前をわざとそれとなく口にし、自分が達成したことを『誇大宣伝し』、自分が信じ難いほど素晴らしく聞こえるようにし、自分の行いは何でも、他の誰の行いよりも――そして実際よりも――よく見えるようにするなどして、自分自身を執拗に宣伝し始める。」
「自愛的なタイプ3は、傲慢で、うぬぼれが強く、自分自身に強く感じ入っている。彼らは、自分は生まれながらに他人より優れていると見ており、まるでいつも『私はあなたより優れている』と言っているかのようである。」
「彼らの売り込み口上はたいていは実に説得力があるので、それを見抜くのはむずかしい。にもかかわらず、彼らが非常に優れているように見えても、人々は、本物にしては出来過ぎていると感づき始めるかもしれない。」
「面倒なのは、彼らは、うぬぼれが強くなればなるほど、自分自身に対する評価や成功の見込みがいかに非現実的になってしまっているかを他人に指摘されると、すぐに腹を立てることである。皮肉なことに、その大げさな見込みのために、彼らは現実には自分で自分に失望をもたらす。」
「実際のところ、自らの自己愛が絶え間なく強められていなければ、通常のタイプ3は敵意を抱き始め、以前は持っていたであろう自分自身に対するユーモアの感覚をすべて簡単に失う。」
「彼らは実利主義者であり、なにが自分の役に立つかという以外になんの信条も持っていない。」
「彼らは、進んで裏切り、嘘をつき、「忠誠」を乗り換え、一番上になるために他人を利用する。彼らは良心を発達させてこなかったので、他人を詐取しても罪の意識を感じない。くだけた言い方をすれば、不健全なタイプ3は、やり手であり、『他人を利用しても社会的成功を追求する』人間であり、状況を利用するご都合主義者である――常に他人に損害を与える。今や、彼らが愛情に欠けていることもとりわけ役に立つ。」
「人々は、彼らのご都合主義にときどきは気付いていても、たいていはそのことで彼らと対決するのを恐れる。不健全なタイプ3は、人々は報復を恐れて、自分の振舞いについてあえて何か言ったりしたりはしないことを当てにする。」
「彼らは拒絶されることを恐れるが、自らの自己愛と詐取性と悪意のために、結局拒絶される結果になる。他人から容認されることをそれほどに望む人物が、とても人間とはいえないとして軽蔑される。人々が賞讃したものの、あまりにも多くのものが偽りの表面、見せかけであったということがわかり、それが崩れて内側の空虚さを露呈する。」
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引用終わり
最後に:
繰り返しますが、タイプ3といわれる性格自体は良くも悪くもありません。上に引用記述した性格特徴は実社会の中ではよく見られるものであり、珍しいものではありません。皆さんの周囲でも観察できるのではないでしょうか?
何はともあれ、この記事が安倍晋三氏を理解するための一助になれば幸いです。
以下、参考文献です。
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以上
コメント
安倍さんの性格を調べていたらここにたどりつきました。
菅直人さんや小泉純一郎さんや麻生太郎さんと比較して
安倍首相は穏やかで熱くならない性格に見えます。
安倍首相がはしゃいだり大騒ぎするところは想像できにくいです。
安倍さんは穏和なタイプ9の可能性が高いと思いますよ。
安倍さんがタイプ3に見えたとしたら
成長したタイプ9なんでしょうね。
この記事の日付は「2015年7月20日」となっているのに、籠池やトランプの写真が載っているのはなぜですか?
2015年7月20日は、初めて記事を出した日付です。その後、記事内容の改訂を行っております。不定期に、写真の追加や差し替えを行う場合もございます。
J Iwasaki
農作物種子法の法案を廃止し、モンサントで汚染させることに決定。
公明両党などの賛成多数で可決成立、来年4月1日に施行されるようです。
被爆に汚染、もうこの国はダメでしょうな。
https://www.youtube.com/watch?v=Gj5C-T9bQHE
記事を拝見させていただきましたm(_ _)m
最近思うことは、安倍さんは恨みから今の政策を次々と実行してきたのかなという事です。第一次政権でうまくいかなくご病気もあってへろへろになり辞職し今回は今までうまくいかない原因と感じたマスコミの制御や経済をうまくいかせることが一番政権を強く維持できるとのことから二次政権を行っていると感じます。
二回も総理大臣ができる人はそうそういませんが、一次の欠点を上回ることを実行することは当たり前とも言えるのではないかと思います。
どうして二回登板できることになったのかはいろいろあるかとも思います。
現在、スキャンダルに追われて政権が終わることを期待する人は沢山いるとは思います。そのあと有権者はどうするか、どうすればいいのかを考えているのかなあと思います。安倍さんのような原因の分かりやすいことでやめることになったとして、最近の他の政権が終わることになったのはなぜか、ムードだったのか、株価、支持率(支持率の根拠がはっきりとしたものを一人一人がもっているのか)か考えています。
日本はずっとこうやってどんどん総理大臣を変えましたがこれからどうするのかと思います。それぞれの総理大臣辞職の原因を挙げられたとしてもずっとそうやって叩き、マスコミを上げてバカにしておろしコロコロと変わっていては日本に何か育つのかと思います。だから官僚が引き継ぎ埋め合わせをしているから言いなりにうつるのではないかとも思います。
民主党に一度政権が変わりましたが、あの時のだめだというムードはいまだに残っています。私には何がだめだったのかはっきりとはわかりません。自民党にはやはり手法の蓄積があると思いますし、政権が変わってすぐうまくいくなどとはとても思えません。ましてやあれほどの震災がありました。
今度政権が変わったら、私たちはどうするのかという事です。公正で心優しい首相が生まれたとして、景気が多少悪くてもやっていくのか、我慢できるのか、景気は何かどうあるべきかわかる人がどれほどいるか、その上で弱者を守りながら国を維持していかなくては、武器輸出してもいい日本、テロ等準備罪のある日本、マスコミの自由度が下がる日本になってしまうのではないかと感じています。長くなりましたが政治家の失言や何か失敗があった時私たちはどうやって軌道修正をしていくのか、支持政党ではない党が与党でもその中でどうしていくのか考え、その願いをかなえるような仕組みを作って行かなくてはならないと思いますがそのような方法をいろいろな方向性の有権者とどうやったら実現できるのかと思います。むずかし~!! 最後までお読みいただきありがとうございました。