漢字の読み間違いは、安倍晋三さんや麻生太郎さんだけがするものではありません。誰にでも起こり得ることです。
読み間違えしやすい漢字のランキングを特集している記事リンクを見つけました。
上記リンクから、上位1~20位を引用いたします。
引用始め
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1位 乳離れ
×ちちばなれ
○ちばなれ
2位 貼付
×はりつけ
○ちょうふ
3位 続柄
×ぞくがら
○つづきがら
4位 礼賛
×れいさん
○らいさん
5位 依存心
×いぞんしん
○いそんしん
6位 漸く
×しばらく
○ようやく
7位 早急
×そうきゅう
○さっきゅう
8位 間髪
×かんぱつ
○かんはつ
9位 代替
×だいがえ
○だいたい
10位 一段落
×ひとだんらく
○いちだんらく
11位 御来迎
×ごらいこう
○ごらいごう
12位 手繰る
×てさぐる
○たぐる
13位 出生率
×しゅっせいりつ
○しゅっしょうりつ
13位 他人事
×たにんごと
○ひとごと
15位 代替機
×だいかえき
○だいたいき
16位 あり得る
×ありえる
○ありうる
16位 美人局
×びじんきょく
○つつもたせ
18位 角地
×かくち
○かどち
19位 琴線
×ことせん
○きんせん
20位 逝去
×いきょ、ききょ
○せいきょ
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引用終わり
正直言いますと、私も、間違えて読んでいたものが沢山ありました。これを機に、気をつけようと思います。
漢字の読み間違いは、若年者に対しては年長者が指摘してくれる場合があります。しかし、自分よりも年配者で社会的地位が高かったりすると、指摘することは難しくなります。公の場で恥をかかせる訳にはいきませんし、逆恨みされる可能性があるからです。
さて、安倍晋三総理が2017年1月24日の参院代表質問で、民進党の蓮舫代表の質問に対し、「訂正でんでんというご指摘はまったく当たりません」と答えたことが、インターネット上で話題となっています。「訂正云々(うんぬん)」を「訂正でんでん」と誤読したのです。「云々」という言葉は、誤読するほど難しい漢字ではないと思います。私の周りでも「云々」を「でんでん」と読んでいる人を見たことはありません。
総理大臣という立派な肩書を持った60過ぎの人間が、国会という公の場でテレビ中継もされている中で、「訂正でんでん」と自信たっぷりに読み上げる様は、カッコ悪いと言わざるを得ません。麻生太郎さんも目が点になってしまったのではないでしょうか?
安倍総理は高いプライドを持っていますし、独裁色が強いリーダーですから、周りの人は誰も間違いを指摘できないと思います。インターネットでは話題になっているようですが、大手マスコミの扱いは小さいですね。ジャパンタイムズは次のリンク先記事で取り上げています。
Abe’s kanji gaffe makes Twitter’s trend tally
従って、日本在住の外国人にはこの件が知れ渡っているかもしれません。しかし、今のところ、海外メディアで取り上げているところはないようです。世界に恥をさらす、ところまでは行っていません。「美しい国:日本」のイメージが低下しなくて良かったと思います。
安倍総理は、なぜ、「訂正でんでん」と言ってしまったのでしょうか?蓮舫さんの質問に答えるときに、でんでん虫のことを考えていた筈はありませんし、不思議です。原因は恐らく次のうちのどれかでしょう。
・日頃から云々を「でんでん」と読んだり、言ったりしていた。
・しかし、周りの者は誰も指摘しなかった。
・指摘した者がいたとしても、無視して、直すことをしなかった。
首相官邸は、云々と伝伝が似ているとコメントしたようですが、説得力がありません。安倍晋三さんは、これを機に、素直に間違いを認めて直した方が良いと思います。今度、でんでん発言をしたら、海外メディアが世界中で報道する可能性があるでしょう。
最後に:
このブログ記事は、安倍総理に恥をかかせるのが目的ではありません。漢字の読み間違いは誰にでも起こり得ることだし、間違いに気付いたり指摘されたら素直に直した方が良いと言いたいだけです。改めて見直すキッカケを与えてくれた安倍さんに感謝したいと思います。
以上
コメント
いつも記事を拝見させて頂いています。彼の国会答弁などで以前から気になっていたので調べた事があるのですが、辞書・広辞苑によると「目途」を「もくと」と読むこともできるようです。ご確認下さい。
ブログ主様にとっては残酷な事実ですが
「目途」は「もくと」と読みます
https://kotobank.jp/word/目途
恥の文化の我が国では、云々(でんでん)は、やっぱり“恥”でしょう❗
『目途』(もくと)は辞書にありませんか?
『目処』(めど)とは異なり、官庁や経済団体でよく使われます❗