2017年1月20日に2期8年の任期を終えて退任するオバマ米大統領は、10日夜(日本時間11日午前)に、シカゴで退任演説を行いました。日本の大手マスコミは、オバマさんの退任を惜しみ絶賛するような報道が多いという印象を受けます。
果たして、そんなに偉大で高潔な人物なのでしょうか?
アメリカは建国以来、年月の93%を戦争に費やしてきた国です。オバマさんも例外ではなく、軍需産業を儲けさせるための健気な努力をしてきました。参考になるリンクを以下に記します。
A Nobel Peace Prize Winner Dropped 26,000 Bombs in 2016
上記リンク先記事の邦訳を以下に記します。
邦訳始め
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外交問題評議会でシニアフェローを務めるMicah Zenko、および、安全保障の専門家:Jennifer Wilsonの推計によると、オバマ米大統領は2016年中に26000発以上の爆弾を投下している。
投下爆弾数が最も多かったのはシリアで12192発である。第二位はイラクで、シリアよりわずかに少ない12095発となっている。2016年に7か国に対して、少なくとも合計26171発の爆弾を投下したのが、ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領なのである。
Micah ZenkoとJennifer Wilsonの二人も以下に記しているが、投下された爆弾数は控えめに見積もられたものだ。
「オバマ大統領の任期最終の年に、アメリカは、7か国に対して26171発の爆弾を投下した。この推計値は間違いなく実態より小さい。なぜならば、信頼できるデータはパキスタン・イエメン・ソマリア・リビアのものだけであり、国防総省の定義では単発であっても実際には複数発の可能性もあるからだ。2016年にアメリカが投下した爆弾は、2015年よりも3027発増えており、さらに、対象国としてはリビアが新たに加わった。」
Micah Zenkoの出した数字では、2015年の分は、2016年より約3000発少ない23144発である。オバマ大統領は高性能兵器を好んで使用しており、その分は増加が著しい。2015年に投下した爆弾のほとんど(22100発)はイラクとシリア向けであり、この二か国が標的であることに変わりはなかった。
ノーベル平和賞受賞者であるオバマ大統領が、7か国以上に対してこれだけ多くの爆弾を献上してきたという事実。今後どんなことが起こるのか、我々は警戒の目を怠ることはできない。
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邦訳終わり
アメリカの価値観に合わない国、アメリカに従わない国を敵国として名指しし、攻撃の口実をわざと作り出し、大量の爆弾を投下する。実質的な侵略行為であり、経済利権の獲得が目的のことも多いのです。犠牲になった無数の市民のことなど全く意に介しません。アメリカの大統領は悪魔でなくては務まらないと言えましょう。
参考リンク:
【改めて確認しよう】写真で見るアメリカの犯罪行為
検証することもなく礼賛一色に染まっているマスメディアの報道には寒気を覚えます。
以上