参議院選挙の公示を目前に控えた2016年6月19日、各党の党首がNHKに集い討論を行いました。
その中から、山本太郎議員の発言のみ抜粋し、以下に書き起こし致します。弱小政党で年齢も一番若いですが、今回もなかなか頑張っていました。参考にしてください。
書き起こし始め
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(参院選の位置づけ どう戦うか)
「この国に生きている人々、生活が苦しいですっていう人たちがですね、現在、62.4%もいらっしゃると。
アベノミクスの是非ということで、誤魔化されてはいけないと。確実にそこは終わりを迎えるということは確実なんだと。
本当の狙いは何なのかと。大きなルール改正を望んでいる。それは、憲法改正だと、改悪だと。
これは、本当は、ならず者のような権力者たちを縛るための憲法が、これを大きく変えて、そして、人々を縛るような形になる可能性が高い。これは憲法21条、表現の自由の、自民党の改憲草案を見て頂ければ分かります。表現の自由が、ますます縛られていく。しかも、それを覆されるような前提が第二項に書かれているということに注目して頂きたいと思います。」
(アベノミクス是か非か)
「過去最悪の貧困率ですよね。そして、非正規労働者が4割を超えたと。
アベノミクスは議論の余地もないと。世界から見たらabenomics was dead という状況なんじゃないかなと。
穏やかな回復基調といいますけれども、そんなこと通用しないだろうと。
伊勢志摩サミット前後では本当に目を覆うようなことばかりがあったなと思うんですよね。
消費増税が出来なくなってしまったらですね、リーマンショック級だと言い出したと。
それに対して世界がドン引きしてしまった、大失笑した。それに対して、そんなことは言ってないという話になった。
これ、総理にお聞きしたいんですけれど、一体どっちなんですか?」
(消費税10%再延期“新しい判断は”)
山本太郎議員の発言機会無し
(社会保障充実策・財源は)
「消費税という税金の取り方がこの国の経済を壊してきた。人々の生活を壊してきたということは明らかだと思うんです。
それゆえに今回も増税することが難しいと。これは明らかですよね。
先ほど共産党志位さんがおっしゃった通り、大企業への税の割引大サービス、これ、租税特別措置88項目もあると。
だったら取れるとこあるじゃないかと。だって、過去最高益を上げてるんですよ、上場企業は。バブルの時より儲かってるって。
どうして取らないのって。それは、取れないですよ。だって、選挙の時にお世話になった。組織票であったりとか。日頃からもらっている企業献金、これ、ご恩返ししなきゃいけないから、そっからなかなか税金取りづらいと。
で、ドンドンどんどん下がっている分を、収入を減った分を取るのが消費税だっていう話なんですよね。
取れるとこ、まだまだある。1700兆円を超えるような個人金融資産、ここも取れるじゃないかって。分離課税を止めて、総合課税にすべきだと。
安倍政権に代わってからですね、いろんな流行語が生まれましたよね。ブラックバイト、下流老人、奨学金問題、ツイッターハッシュタグの流行は、現在ですね、#なぜ社会保障だけ財源が無いと言うの?、という話なんです。だって、伊勢志摩サミットの時にもインフラ整備事業にね、開発途上国に対して20兆円出す方針を出してるんですよね。
国内が今、大変な状況なんです。」
(選挙戦で安全保障関連法は)
「一番あり得ないのはですね、まず、この国に生きる人々に説明をする前に、アメリカの議会に渡って安保(法案)を通すという約束をしてきたこと。
そして、さかのぼること半年前、自衛隊のトップがアメリカに渡ってその約束をし、そして武器までアメリカから買うということを言ってること。
こんなこと、あり得ないんですよ。そうしてこの国に生きている人々に説明されるのが先じゃないのかということですよね。
これ非常に問題で、要は、これから自衛隊がアメリカの戦略とともに海外に出ることが、もっと幅が広がると、ならば、以前、派遣したことに関しての反省が必要だと。
じゃあ、イラク戦争どうだった、という検証が必要です。
航空自衛隊、これ国連関係者を運んでいるということで、実は米軍関係者を運んでいたということがはっきりしている。
これ、イラク戦争の検証というのは、参加してきた各国が、もうすでに検証を行い、そしてその時の責任者というのは、その誤りを認めている。
湾岸戦争当時の国連決議を持ち出して、これを正当化しているのは安倍さんぐらいなんですよ。まずは、それが必要であると。大量破壊兵器は無かった。これは先進国の侵略行為に近い、侵略行為といっても過言ではない。その検証が必要ということです。」
(憲法改正 各党の訴えは)
「総理の進める自民党の改正草案、その内容というのは、本当に日本国憲法の理念を踏みにじるものであると。
国防軍の創設であったりとか、人々に対する権利の制限、そんなもの到底容認できるはずがございません。
この国に生きる人々の生活を破壊するような人々が、この国に生きる人々の生活はドンドン破壊されてますよ。貧困率も過去最悪ですし、そのような勢力が、人々を守るための憲法をいじることは絶対に許されない、そのように思っています。」
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書き起こし終わり
以上