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ブラック企業の特徴と対処方法:体験に基づく提案と考察

はじめに:

「ブラック職場だけど、どうすれば良いか分からない」

「上に言っても聞く耳持たないし、転職は難しいし、我慢するしかないのか・・?」

日本自体がブラック国家になっている今、ブラック企業は珍しい存在ではありません。

ブラック企業に勤めるサラリーマンは、似たような悩みを大なり小なり抱えて毎日を過ごしていると思います。

でも、諦めて我慢するだけが選択肢ではありません。

この記事では、もっと生産的で、自分も企業もWIN-WINになれる方法を紹介いたします。

自分の勤務先に関する概略説明:

まずは、私が勤める企業の概略を紹介いたします。

カテゴリー:総合メーカー

拠点:本社は日本で、活動はグローバル

社員数:数千人レベル

創業年:戦後創業だが、云十年の歴史を持つ

その業界では名の知れた、いわゆる「一流」企業と言っていいと思います。

官僚の天下りなどは一切受け入れず、政治的なスキャンダルも聞きません。

マスコミで派手な扱いをされることはありませんが、世界中の競合メーカーと伍して戦っていると思います。

世間的には比較的「健全」だと思われているこの会社に、私は30年以上勤めてきました。

転職歴は無し。

自分の職種は研究開発がメインです。

社内で蔓延する違法行為:

企業というものは、放っておくと社員に対するノルマをドンドン厳しくしていきます。

なるべく短期間で、少ない給料で、多くの仕事をこなすよう求めがちです。

下からのフィードバック(異議申し立て)が無いと、どんどんエスカレートします。

御多分に漏れず、私の勤める会社も労働組合活動が形骸化しており、経営者のやりたい放題という時期がありました。

非現実的なノルマ設定に逆らえない管理職は、上からの圧力に悩み続け、それが、違法行為に手を染めるきっかけになりました。

代表的なのは、裁量労働制という名の長時間タダ働き制度導入です。

何の権限も裁量も無い社員に対して裁量労働制を適用したら、定額やりたい放題のブラック職場になるのは不可避。

みなし労働時間分の残業代(月20時間)だけ払って、実際には80時間以上の残業が常態化してしまったのです。

つまり、裁量労働制の悪用ですね。

IDカードで記録上は退勤手続きをさせて、その後、記録に残らないタダ働きを強要する職場もありました。

これらの悪事は、大量の退職者が労働基準監督署に駆け込んで告発することにより発覚しました。

その後の臨検(抜き打ち検査)で、社内メールの受送信記録が調べられ、勤務記録上は退社してるはずの社員が仕事をしていることがバレました。

人件費削減のため、上からの指示通りに動いているに過ぎない社員に裁量労働制を適用していることもバレました。

その結果、会社側は泣く泣く裁量労働制を廃止したのです。

私が内部告発を決意した理由:

裁量労働制(=定額やりたい放題制度)が廃止されて、少しは労働負荷が減ったものの、会社の体質までは簡単に治りませんでした。

残業実績時間の改竄という違法行為に手を染めてしまったのです。

たとえば月20時間残業して申請した後、「おい、18時間に減らしたからな・・」と一方的な通告を受ける。

会社の言い分としては、「20時間会社にいても、実際にはその一割くらいは労働していないだろう」という推測が成り立つのだそうです。

こんな「論理」を許していたら、「いくら残業しても残業代の支払いは不要」という理屈を、そのうち持ち出してきそうです。

そもそも、一割分は差し引いてもいいという数字自体に根拠がないのですから。

一方的に残業代の支払いを拒否するのは、泥棒と同じ違法行為。

組織の体質としては、反社会的勢力であるカルトと同じ。

社員はみんな奴隷サラリーマンで、思考力や自律心が欠如していることも、悪行の蔓延に拍車をかけました。

上長のご機嫌取りが最優先。

自浄作用皆無。

崩壊した旧ソ連末期と同じ状況だと感じました。

このままだと、組織として自滅することは必至。

だからといって私が上に直言しても、無視されて排除されるのみ。

では、どうすればいいか?

これが、自分の身を守りつつ、外部からの強制力で確実に調査・指導を行う方法を探し始めたきっかけでした。

ブラック企業の経営者が何より恐れる存在:労働基準監督署

あまり馴染みがないかもしれませんが、労働基準監督署の権力は絶大です。

操業中であっても、予告なしに有無を言わさずガサ入れをする。

命令への抵抗は許されない。

悪事を見つけ、原因と対策を指示し、期限付きで改善報告書の提出を命じる。

言うことを聞かなければ、会社名公表などの社会的制裁を加えることも出来ます。

つまり経営者の生殺与奪を握る存在が、労働基準監督署なのです。

労働基準監督署を操れば、平社員であっても社長を動かすことが出来ます。

とても魅力的なツールだと思いませんか?

自分の身の安全を確保しつつ、会社の悪事を暴いて改善活動につなげるのは正しい行いです。

その正しい行いを成功させた私が、次章で実例を紹介いたします。

労働基準監督署への匿名情報提供:具体的方法と内容

自分の勤務先を管轄する労働基準監督署を調べることから始めました。

電話をしたら「匿名での情報提供です」と申し出て、具体的な組織名や悪事の内容を詳細に述べ、監督署担当者からの質問にも答えました。

私の場合、合計3回に分けて、次の4項目を重点的に伝えました。

1)残業実績時間の改竄

前述しましたが、これは泥棒や窃盗と同じです。即、刑務所に入れられてもおかしくない案件です。

監督署が立ち入り調査で証拠を見つけやすいように、データの見つけ方を親切に教えてあげました。

2)出張時の移動時間を勤務時間として認めない

早朝深夜移動を勤務として認めないなど、おかしなルールがはびこっています。

社員を拘束しているのに労働時間として認めないのはおかしいですよね。

例えば、会社を朝の5時に出発して夜の10時に帰ってきたとしても、出張先での滞在時間が定時内だったら残業時間はゼロ。

意外に思うかもしれませんが、これは違法です。

本来なら、7時間程度の残業代を支払う義務があるのです。

3)始業前時間の「あいさつ運動」に参加強要する

戦前の体質が温存された狭い男社会ではよくあること。

お山の大将の自己満足のために、時間外にも関わらず、無意味なキャンペーンに無給で参加強要する。

実際に参加したかどうかは、壁に張り出した一覧表で公表される。

拒否できるのですが、空気を読みたがる社員の特性を悪用しているのですね。

従順な犬かどうかをチェックするという裏の目的もあります。

とても陰湿な慣習なので、労働基準監督署には詳細に報告しておきました。

4)監督署の臨検事実・内容を社員全員で共有すべき

抜き打ち検査の窓口となる総務や人事など、限定的な関係者だけで情報を独占しても無意味。

トップを含む全社員で共有しないと、組織としての意識改革・行動改善にはつながりません。

だから、全社的な情報共有をするように指導してくれるよう、監督署に依頼しました。

労働基準監督署は絶大な権限を持っていますが、所詮は部外者。

組織のどこをどうやってつつけば、効率よく悪事を暴くことが出来るのか日々悩んでいます。

内部のいる社員が具体的にアドバイス(情報提供)してくれたら、こんなに有難いことはありません。

私が行った内部告発(情報提供)は、極めて有意義な社会貢献だと確信しています。

情報提供(内部告発)の結果:

私は、3回に渡る内部告発(=情報提供)を実行しました。

最初の一回目後は、しばらく罪悪感に悩まされました。

私は優秀な(?)社員なので、「恩を仇で返すような真似をして申し訳ない」という気持ちがあったのです。

でも、2回目・3回目と内部告発(情報提供)を繰り返すうちに慣れてきて、事務連絡のように要領よく出来るようになりました。

その結果は効果てきめんでした。

ブラック企業がグレー企業くらいには変化したと思います。

1)残業実績時間の改竄

動かぬ証拠を発見・指摘され、以後、このような反社会的行為はなくなりました。

2)出張時の移動時間を勤務時間として認めない

残念ながら、これは現在でも続いています。まあ、出張は不定期だし、早朝深夜移動は稀なので、社内的には大きな問題にはなっていませんが・・

3)始業前時間の「あいさつ運動」に参加強要する

「あいさつ運動」そのものが無くなりました。

4)監督署の臨検事実・内容を社員全員で共有

労働基準監督署の臨検(抜き打ちの立ち入り調査)が行われると、メールで全社員に連絡が来るようになりました。

「検査でインタビューをされたら正直に正確に答えるように」という人事部の親切な指導まで行われています。

全体として、社内の雰囲気はかなり変わったと感じます。

先日、かつて管理職だった退職間際の社員が、「何かあったら、労働基準監督署に電話してやるぜ・・・」とか堂々と社内で会話していました。

その元管理職は、部下の残業実績時間を一方的に減らしていた張本人だったのですから、人間変わろうと思えば変わるのです。

自分を守りつつ権力に対峙する方法は存在する:

どんな状況下にあっても、自分を守りつつ権力と対峙する方法は存在します。

少なくともこの日本という国で、法律という規制に乗っ取って運営されている企業組織内であれば、対処する方法はあるはず。

確かに、権力と対峙するのは面倒くさいです。

だから、みんな空気を読んで、目先の損得に従って易きに流されます。

そして、そういう小さな怠惰が積もり積もって、ブラック企業を生んでいるのです。

では、どうすればいいか?

  1. 冷静に、したたかに、入念に事実確認と準備を行え!
  2. 一歩を踏み出す勇気を持て!
  3. 行動を繰り返し、結果が期待と違っても諦めず、粘り強く継続せよ!

原則は、こんなところでしょう。

各自の職場で事情や原因はさまざまのはず。

「あなたは上手く行ったんでしょうけど、うちでは無理だよ」という声が聞こえてきそうです。

でも、臆病でヘタレの私でも実行できたのです。

だから、アナタにもできるはずです。

今までと異なる行動をすることを恐れないで欲しいと思います。

ブラック企業が蔓延する原因は「善人」の沈黙だ:

上長から言われ、一度走り出すと、エスカレートするばかり。

失敗だと分かっていても、見て見ぬふり。

撤退する勇気がない。

誰も疑問を口にせず、だれかが猫に鈴をつけてくれるのを、じっと待っている。

ある意味、無気力で卑怯者の集団。

戦時中の赤紙招集に無抵抗で従う国民性は、令和の現在でも健在です。

空気を読みすぎ、周囲にどう思われるかで自分の行動を決める習慣は、特に若い世代ほど顕著です。

自分を守るために有効だ、と思っているのでしょう。

社内で上長に直言する奴が干される慣例も、社員の委縮に拍車をかけています。

「真面目」で臆病な社員たちが沈黙し続けた結果、日本はブラック企業大国になりました。

過労が原因の自殺や心不全は日常茶飯事。

まともに検視もしないから、原因不明のまま闇に葬られている事例は無数にあるでしょう。

「美しい国:日本」が聞いて呆れますね。

ブラック企業、ブラック職場、ブラック部活、ブラック校則・・・

日本にブラックが溢れている原因は、「善人」の沈黙です。

良い人ぶっている「悪魔」たちの怠惰が、人を死に追いやっているのです。

沈黙は、犯罪への加担に他なりません。

大手広告代理店の電通では、社員の自殺報道以降、夜10時に消灯退社するようになったそうですが、持ち帰りの風呂敷残業が増えただけで体質は改善されていません。

電通のような悪辣企業を調査・監督・指導している労働基準監督署は本当に大変だと思います。

監督署の手間を減らし、企業体質改善を進めたいならば、組織内部にいる社員の協力は必要不可欠。

内部告発(匿名の情報提供)に関する既述の方法を参考にして、是非とも実行に移してほしいと思います。

民主主義国家で奴隷になることを望む人たち:

戦前のメンタリティから変化がない日本人。

「karoshi」(=過労死)という不名誉な英語を生んだ国:日本

「kamikaze」(=神風)という英単語は賞賛ではなく、無謀なキチガイという意味で使われています。

日本人は、世界中から奇異の目で見られているのです。

そして、奴隷製造工場としての日本の学校「教育」。

その背後にある産業界(経団連)の要望。

学力を計る偏差値は奴隷度を表す指標になり得ます。

だから伝統的な大企業は「偏差値の高い真面目で優秀な」若者が大好物。

それが、国全体の長期にわたる生産性低下、低成長につながっているとも知らずに・・・

奴隷ばかりの国が暮らしやすいわけがなく、人口減少は当然の帰結でしょう。

奴隷は政治的にも無関心ですし、その結果、投票率は先進国でも最低レベル。

無意識のうちに奴隷になるのが楽だと思っている人のなんと多いことか・・

奴隷になるのを望むようになったら、人間オシマイです。

世界で一番カルトがはびこっている国が日本だというのをご存じですか?

暗殺された元首相の安倍晋三氏が望んでいた「美しい国」とは、奴隷集団のことだったのでしょうか?

問題意識を持ち、周囲に流されない自律的な思考力・判断力・行動力を身に付けようではありませんか。

まとめ:

歴史的・社会的な背景も交えて、ブラック企業の特徴と対処方法を述べてきました。

労働基準監督署と協業するのが有効ですが、その際に大切なのはコミュニケーション。

丁寧で気遣いのあるコミュニケーションによって監督署担当者を説得し、動かし、結果として、自分の状況を改善する。

これを機会に、自分の対人スキルも見直してみましょう。

今現在、ブラック職場に苦しんでいる人たちへ:

せっかく民主主義国家に生きているのに、自分から進んで奴隷になりたがってませんか?

自分を捨てて奴隷になり、少しばかり良い待遇を手に入れて楽しいですか?

死ぬ間際に後悔するのは、自分を捨てて他人の目ばかりを気にしてきた人です。

人生の後半で、後悔という地獄を味わいたくなければ、勇気をもって一歩を踏み出すことが大切です。

自分の常識、思考の癖、習慣を変えましょう。

周囲に流されるだけのクラゲ人生とオサラバしようではありませんか。

関連記事:
【日本一入社してはいけない会社?】ブラック企業の見分け方と対処法

以上

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