【2015年8月30日:安保法制への抗議行動】→海外メディアはどのように報道したか?

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 2015年8月30日に、憲法違反の安保法制(=戦争法案)に反対するデモが全国で実施されました。海外メディアが抗議行動の様子を報じましたので、以下に紹介します。

アルジャジーラ
Japan: Taking to the streets to combat militarism(軍国主義の台頭に対して日本人が抗議)

写真(安保法制への抗議) 出典:EPA
写真(安保法制への抗議) 出典:EPA

ニューヨークタイムズ
Mothers, Students Join Japan’s Protests Over Security Bills(母親や学生たちが安保法制への抗議に加わった)→AP通信からの配信

ニューヨークタイムズ
Huge Protest in Tokyo Rails Against PM Abe’s Security Bills(安倍総理が進める安保法制に対して大規模抗議行動:東京)→ロイター通信からの配信

DW(=Deutsche Welle)
Mass protests in Tokyo against controversial military bills(物議を醸している安保法制に対して大規模抗議行動:東京)

写真(安保法制への抗議) 出典:ロイター
写真(安保法制への抗議) 出典:ロイター

CBSニュース
Japan’s plan for combat troops sees mass opposition(戦争できる軍隊を持つという日本政府の計画に対して強い抗議の声)

写真(安保法制への抗議) 出典:KYODO
写真(安保法制への抗議) 出典:KYODO

ワシントンポスト
Mothers, Students Join Japan’s Protests Over Security Bills(母親や学生たちが安保法制への抗議に加わった)→AP通信からの配信

写真(安保法制への抗議) 出典:AP
写真(安保法制への抗議) 出典:AP

huffingtonpost
Tens Of Thousands Protests Outside Japan’s Parliament(日本の国会の外で大規模抗議)→ロイター通信からの配信

写真(安保法制への抗議) 出典:AP
写真(安保法制への抗議) 出典:AP

EURONEWS
Large protests in Japan against plans to expand military role(軍拡への動きに対して大規模抗議:日本)

ジャパンタイムズ
Thousands protest Abe, security bills at Diet rally(安倍政権・安保法案に対して国会前で大規模抗議集会)

写真(安保法制への抗議) 出典:ジャパンタイムズ
写真(安保法制への抗議) 出典:ジャパンタイムズ

 上記のリンク先記事を一通り読んでみました。要点のみを以下に羅列します。

・日本人は普段おとなしくて自己主張をしない。こんなに大きな反対の声を上げたのは、いまだかつて無かった。
・「憲法9条を守れ!安倍総理は辞任しろ!」という参加者の声紹介
・母親や学生も含めて、多様な立場の人たちで構成された抗議活動である。ネットを通じて連帯が広がっている。
・デモや抗議集会が暴動に発展する恐れは無く、平和的な行動であった。
・現状は個別的自衛権しか認められていないが、この法案は集団的自衛権を可能にするものである。
・安保法案の必要性など政府側の主張も紹介している。憲法解釈の変更にも言及。
・日本政府は、政権の支持率が低下しても法案を成立させる意向だ。
・アメリカ政府は安保法案を歓迎している。
・安保法案への不支持率は高いが、野党の支持率は低いままだ。政権交代の受け皿は?
・政治的無関心という病から日本が本当に脱しつつあるのか?この判断には、もう少し時間が必要だ。

 総じて、安保法制反対派に好意的な報道がほとんどでした。少なくとも、軍需産業の主張を代弁しているところはありませんでした。

最後におまけ:
 抗議活動の雰囲気や参加者の熱意を感じられるYouTubeビデオです。約5メートル上空からの判り易い映像ですので、どうぞご覧ください。

8月30日、安保法制反対の抗議活動/日比谷公園から国会前へ(4分21秒)

以上

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【原子力発電所のお寒い実態】元現場責任者の遺言を受け止めよう

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写真(福島原発事故) 出典:brainz.org
写真(福島原発事故) 出典:brainz.org

 平井憲夫さんという方は、約20年間、原子力発電所の現場責任者として働いておられました。従って、原発内部の実情を良く把握しておられます。1997年1月にお亡くなりになりましたが、その前年の1996年、下記リンク先の文章を書き残してくださいました。

原発がどんなものか知ってほしい

 上記サイトから、平井憲夫さん自身の経歴を引用します。
「1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。」

 上記サイトには、原発の現場監督を長年していた人でないと知り得ない情報、原発のお寒い実態が詳細に書かれています。以下に、一部を引用させて頂きます。

引用始め
*****************************
素人が造る原発

 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。

 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

名ばかりの検査・検査官

 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。

 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。

 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

定期点検工事も素人が

 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

普通の職場環境とは全く違う

 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。

だれが助けるのか

 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。

 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。

住民の被曝と恐ろしい差別

 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

 ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

 この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

 それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

 だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。
*****************************
引用終り

 繰り返しになりますが、上で引用した文章の筆者である平井さんは1997年1月にお亡くなりになりました。引用元の文章を書いたのは、その前年の1996年です。

 「このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまう」という平井さんの心配は、15年後の2011年3月に現実化しました。チェルノブイリ以来の最悪事故が福島第一原子力発電所で発生し、周辺の広大なエリアが放射性物質に汚染されました。事故はいまだに収束しておらず、最終的な汚染規模がどの程度になるか予想もつきません。健康被害も含めて、今後何世代にも渡って事故の影響が続くことは確実です。

 原子力マフィアはもちろんですが、日本国民の多くも事故の深刻さを認識できておらず、「臭い物に蓋をする」という安倍政権の方針に喜んで従っています。心地よい嘘に逃げ込んでいます。事故・失敗から学ぶことができない国民性は、戦前から全く改善されていません。

 危機感の無い安倍政権がやっていることは次のようなことです。

①放射線管理区域に相当する高線量地域に何百万人も居住している状態を放置している。
②避難者への援助を打ち切り、高線量地域へ帰還せざるを得ないようにする。
➂放射能汚染レベルの測定が不十分で、しかも、わざと数値を低く見せている。
④健康調査の対象範囲を狭くし、被曝による健康被害を小さく見せている。
⑤特定の医療機関だけに健康調査・診断を許可し、その結果を住民たちに教えない。
⑥安全だと偽り、東京オリンピックを誘致する。
⑦福島県の農産物を福島県内の学校給食に用いて、「安全性」をアピールしている。
⑧汚染地域への企業進出や学校新設を許可している。
⑨東京電力など原子力村の人間は罰せられず、賠償費用を国民負担にしている。
⑩安全性の確認ができないばかりか、放射性廃棄物の処理・管理方法も確立できていないのに、全国の原発を再稼働しようとしている。
⑪原発の新設や輸出を目論んでいる。
⑫その他いろいろ・・・

 上記の醜態を、天国の平井さんはどのように感じておられるでしょうか?

最後に:
 日本国民の中で原子力発電所での作業に従事したことがある人は、ほんの一握りです。ほとんどの人は作業経験も無く、実態を知りません。実態・現実を知っている人の中で、それを文章として記録に残してくれる人は稀です。その稀な人のうちの一人が、この記事で紹介した平井憲夫さんなのです。とても貴重な記録です。

 「実際に自分が経験していないことであっても、他人の書いた記録から危険性を想像し、真摯に受け止めて、判断・行動を行う。」こういう種類の知性が、現在の我々に求められていると思います。

以上

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【山本太郎議員の追及!】これを見れば、安倍政権がアメリカの奴隷であることを再認識できる。

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写真(山本太郎議員) 出典:saigaijyouhou.com
写真(山本太郎議員) 出典:saigaijyouhou.com

 まずは、下記のYouTubeビデオをご覧ください。

山本太郎vs安倍総理「総理がコメントしにくい質問で大追求!質問開始時に爆笑もあり」と話題に[国会中継]最新2015/8/25(18分36秒)

 この国会質疑の中から、一部を以下に引用します。

山本議員
「ルールに則って物事を進めていくんだという安倍総理の理念、お訊きすることができたと思います。では、何が戦争犯罪なのか、どこが国際法違反なのか、その線引き、どんな感覚で行われるかといういくつかのケースをもって、最高責任者である、安倍総理にお訊きしようと思います。」

山本議員
「イラクの戦場にも足を運ばれました、フリージャーナリスト、志葉玲さんの資料では、2006年3月15日、イラク中部のイシャキ村で起きた一家惨殺事件の例があげられています。ウィキリークスによって流出した米軍の内部文書、現地報道などによると、手錠をかけられ無抵抗な状態で家にいた11人を米軍は銃殺。この事件、地元テレビでも報道され、その映像はBBC、CNNなど、欧米メディアも伝えましたが、日本のメディアはこれらの映像を全く使わなかったそうです。」

山本議員
「米軍が踏み込んだのは、そして殺害に及んだのは、地元小学校の教師であった当時28歳、ファイズ・ハラットさんの家でした。米兵に殺された中には生後5ヶ月、3歳、5歳のファイズさんの子供達、そして3歳の甥っ子、5歳の姪っ子も無慈悲にも殺害されました。
 被害者の中には、家を訪ねてきていた若い男女もいました。この2人は婚約者同士、次の週に結婚する予定だったそうです。地元の警察の報告によれば、子供や女性達も手首を縛られ、目隠しをされた状態で殺害されていた。また米兵達はファイズさんらを殺害後、家を爆破した上、家畜までも殺していったそうです。総理、これ戦争犯罪ですよね。国際法違反ですよね。いかがですか」

安倍総理
「今、山本議員からご紹介した事案について私は承知をしておりませんので、今ここで論議をすることは差し控えたいと思います」

山本議員
「米軍による民間人が暮らす地域への空爆、市民への殺害など、度重なる非人道的行為にイラクの人々は疑問を持ちます。モスク、礼拝所ですよね。モスクに対する攻撃、子供達の学校を占拠し、その正面に戦車を置いて米兵が駐留したことに憤りを感じた、ファルージャ。ファルージャのお父さんお母さん達は学校の占拠はやめてくれと、デモを行います。そのデモ隊に対し、治安の安定化と称し、米軍は沈静化に動きます。
 米兵の威嚇発砲にデモ参加者が驚き、民家の中に逃げ込み、その後数人の米兵が追いかけて、家の中でデモ参加者を射殺。民主的な行動で訴えを起こす人々に対して、乱暴狼藉のかぎりをつくす米軍への反発で日に日にデモの規模、膨れあがっていきます。すると米軍は直接、参加者を銃で撃つようになっていったそうです。
 米軍は占拠した学校の屋上に土嚢を積み上げ、住民を狙撃する拠点を造ったそうです。そうして2004年4月に続き、米軍は大規模な作戦を展開、ファルージャ総攻撃、ご存じですよね、皆さん。報道陣は街からシャットアウトされます。米軍は街を完全に包囲します。
 人々が街から出れないようにし、食料や医薬品も外から供給できない兵糧攻めの状態をつくりました。完全に遮断された状況にしびれを切らせた、40名を超えるイラク人、医療関係者が医薬品を持ってバクダットから駆けつけ、ファルージャ総合病院を目指しましたけども、17名の医療関係者は米軍に射殺されました。
 2004年11月、完全包囲されたファルージャの街に激しい空爆、砲撃が始まります。ファルージャ総合病院は米軍に占拠されました。市内に合った2つの診療所は米軍が空爆しました。米軍の空爆によって火事が起きた場所、そこで消火活動をしていた地元の消防士、警官までも米兵は攻撃しました。夜間、外出禁止という理由からです。
 この頃のイラク、米軍の上層部から各兵士に命令される交戦規定、戦場のルールですよね、交戦規定は毎日のように、下着を着替えるように、振り向く度に、次々と、この交戦規定が変わっていったと言います。攻撃されていなくても、不審な人物と思ったら発砲してよし、不安を感じたら発砲してよし、目が合えば発砲してよし、イスラム教徒の衣装のものは敵対していると見なして、撃ってよい。路上に居る者は全て敵の戦闘員と見なせ、息をしているものは全て撃て、『冬の兵士 良心の告発』というDVDで証言するファルージャ攻撃に参加していた元海兵隊員は、空爆、砲撃が続いていたある時期、ファルージャの住民に対し、米軍は14歳以上の男子を戦闘可能年齢とし、街から出ることを許さず、それ以外の子供や女性を外に出そうとしたと言います。男性の家族と別れるか、もしくは死を覚悟して一緒に残るか、究極の選択を米軍は迫りました。14歳以上の男子、戦闘可能年齢として避難をすることを米軍は許しません。
 米軍から確実に攻撃を受ける場所に、中学生、高校生くらいの息子をおいて、母親が避難できますか?
 少年や男性だけを残して避難できなかったそんな人々がたくさんその場に留まり、実際に、街から出たのは、わずかな老齢の女性たちだけでした。2004年の最初のファルージャ攻撃では、700人以上が殺害され、2回目の11月、ファルージャ総攻撃では、行方不明者は3000人に及び、6000人もの住民が殺されたと言われます。中には、白旗を握りしめたままで発見された少年の遺体もあったそうです。
 次のパネルをお願いします。
 このような一般市民に対する虐殺、イラクのあちこちで起こっていた現実、このパネル、子供専用の墓地だそうです。戦争前から存在するものでしたけれど、戦争が始まってからは、埋葬する場所もないくらいになっているのが、見て、御覧いただけると思います。安倍総理、これ、米軍が行ったまぎれもない国際法違反、戦争犯罪ですよね」

安倍総理
「ま、例えばですね、えー、山本議員がお話をされたわけでございますが、えー、私が今、それがですね、えー、中身について検証する材料をもっていないわけでございますので、えー、コメントは差し控えたいと思います」

山本議員
「じゃあ何が戦争犯罪かっていうもっとわかりやすいたとえ、総理には必要だな、ということを、今感じたので、お聞きしたいと思います。
 米軍による爆撃、我が国も受けております。広島、長崎、それだけじゃない、東京大空襲、そして、日本中が空爆、爆撃をされた。それによって、50万人以上の方がなくなっていますよ。この50万人の中に、そのほとんどを占めるのが、一般市民じゃないですか?
 子供、女性、民間人への無差別攻撃、アメリカによる、広島、長崎への原爆投下、それだけじゃなく、東京大空襲を含む、日本全国の空襲、民間人の大虐殺、これは、戦争犯罪ですよね?国際法違反ですよね?いかがですか?」

岸田外相
「広島、長崎への原爆投下等が、国際法違反かどうかというご質問でありました。これは、こうした行為は、その、この、絶大な破壊力、あるいは、殺傷力故に、この国際法の思想的基盤にあります、人道主義の精神に合致しない、このように、我が国は理解をしております。国際司法裁判所等においても、そうした議論が行われていると承知をしております」

山本議員
「ま、本当に、奥歯に何かが挟まったようなものの言い方なんですね。はっきりしてるんですよ、当時、ジュネーブ条約なんかなかったけど、ハーグ陸戦条約があったじゃないですか。民間人の攻撃、無差別攻撃は禁止されてましたよ。これ、完全なる国際法違反であり、戦争犯罪じゃないですか?これに対して、どうしてはっきり言えないんですか?総理、このこと知ってるじゃないですか?
 それでも、答えようとしないんですか?代わりに外務大臣に答えてもらって、おかしな話ですね。言えないんですね、宗主国様のことははっきりとは。過去の米軍の過ちを認められないものが、どうやって戦争犯罪、常習国である米国の行動をこの先、ジャッジできるんですか?この先、米軍が戦争犯罪を行った場合、総理が我が国の最高責任者として、米軍の行動を止めるんですよね。自衛隊、撤退させられるんですよね。
 大丈夫ですか、総理?」

 上記の引用発言も含めて、この国会質疑から私が導き出した結論は以下の2点です。

1)安倍政権はアメリカの奴隷であり、アメリカの犯罪を非難することは決してできない。

2)憲法違反の安保法制(=戦争法案)が成立すれば、アメリカが今後起こす戦争犯罪に日本は加担することになる。アメリカの言いなりとなって人と金を差し出すことになる。

 これらのことを再認識させてくれた山本太郎議員に感謝いたします。御用マスコミが報道したがらないこのような情報をもっと拡散したく思います。皆様のご協力をお願いいたします。

以上

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【世界の非常識】日本の高すぎる教育費を是正すべし!

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悩む女性

 日本の大学の学費は高いですね。親が裕福でないと子供の学費を全額払うことなど出来ませんね。そのため、奨学金制度を利用する学生が増えています。しかし、利子付で返さないといけないケースがほとんどなので、まともに就職できないと返済できず金融機関のブラックリストに載ってしまうケースが多いようです。

 「大学の学費が高いのは仕方ないし、多額のお金を個人の努力で工面するのは当然だ。借りた金を返済できないのは自己責任だ。」と考えている人が多いみたいですが、しかしこれは世界的に見ると異常なことです。諸外国、特に先進国では、学校の授業料は大学も含めて負担を軽くする方向で動いています。例えばドイツでは大学の学費は原則無料です。住居費も安いので、学生はちょっとしたアルバイトをすれば生活費を自分で賄いながら大学に通えるのです。日本の状況が異常なのです。学生相手にローンの商売をする人たちの神経を疑います。

出典:赤旗
出典:赤旗

 日本では特に医学部の学費が高いですが、親が医者でなければ医者になる道がほとんど閉ざされるというのは不健全な状態です。能力と意思がある者に対しては門戸が開かれるべきです。親の経済状態が子供の学歴に影響する状態を放置してはいけません。子供は親の経済状態に対して責任はありません。格差が固定化すると社会が衰退する原因になります。

 大学の学費が高い現状を何とかしなければなりません。

 税金の無駄遣いをやめて、その分を教育分野に回せばいいのですが、なかなかそのような動きが生まれません。日本の政治家にとって教育問題は票にならない、というのが原因です。「大学の学費は無料なのが当たり前だ。多額のお金を個人で工面するなんて異常だ。意思と能力のある者が安心して教育を受けられるように政治家は動くべきだ。」と考える国民が増えれば良い方向に教育政策が動くと思います。教育環境を良くするも悪くするも有権者の意識と投票行動次第です。

 山本太郎議員の下記YouTubeビデオが参考になりますのでご覧ください。

山本太郎が高校生100人を前にして、子供の夢をブっ壊す演説を行ったと話題の動画!2015/8/4(12分36秒)

 このビデオの中で、集まった高校生たちはラッキーだったと思います。社会に対して問題意識を持つきっかけを山本太郎さんから提供してもらえたのですから。

 権力者から詐取される理不尽な状況を当たり前と思い、我慢するだけの日本人。自分の頭で考えずに、何となく雰囲気に流されてしまう日本人。多くの日本人は自発的隷従という病にかかっています。

自発的隷従が蔓延し劣化が進む日本】権力者の暴力よりも「善人」の沈黙の方が恐ろしいという話

 国民の多くが現状に対する問題意識を持ち、具体的な投票行動を起こさないと、暮らし易い社会の実現は不可能です。

以上

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【安倍総理も懸念している?】→美しくない日本の現実をまとめました

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 安倍内閣総理大臣は、日本を「美しい国」にすることを目指しています。現状の日本には、美しくないことがたくさんあります。例を挙げましょう。

福島原発周辺の広大なエリアで見られる黒いピラミッド(放射性物質)

出典:WINEPブログ
出典:WINEPブログ

出典:WINEPブログ
出典:WINEPブログ

原子力緊急事態宣言発令中:福島原発事故は収束の目途が立たず

写真(福島原発事故) 出典:brainz.org
写真(福島原発事故) 出典:brainz.org

食べて応援キャンペーン(または、壮大なる人体実験)

出典:農林水産省ホームページ
出典:農林水産省ホームページ

放射線管理区域での居住を許可する国

写真(福島原発事故による汚染の広がり) 出典:文部科学省
写真(福島原発事故による汚染の広がり) 出典:文部科学省

旧日本軍の侵略戦争を礼賛する神社に集団で参拝する国会議員たち(主に自民党)

写真(超党派議員による靖国神社参拝) 出典:ANNニュース
写真(超党派議員による靖国神社参拝) 出典:ANNニュース

戦前回帰願望が強い日本会議に乗っ取られた安倍政権

出典:赤旗
出典:赤旗

憲法違反の安保法制(=戦争法案)を強行採決

安保法制強行採決時における、佐藤元隊長の強烈パンチ 出典:EPA
安保法制強行採決時における、佐藤元隊長の強烈パンチ 出典:EPA

原発推進、平和憲法改悪、戦争法制に賛成の経団連

写真(安倍首相に経団連ビジョンを手渡す榊原会長(左)) 出典:経団連のホームページ
写真(安倍首相に経団連ビジョンを手渡す榊原会長(左)) 出典:経団連のホームページ

アメリカの議員にペコペコする安倍総理

写真(アメリカの議員にペコペコする安倍総理) 出典:http://news.sina.com.cn/w/p/2014-01-21/233429310152.shtml
写真(アメリカの議員にペコペコする安倍総理) 出典:http://news.sina.com.cn/w/p/2014-01-21/233429310152.shtml

アメリカによって飛行禁止にされた東京上空:日本は植民地か?

出典:報道ステーション
出典:報道ステーション

ヘイトスピーチ(なぜか、安倍政権は寛容です)

出典:European Pressphoto Agency
出典:European Pressphoto Agency

トリクルダウン理論の実際(または、アベノミクスの欺瞞)

出典:不明
出典:不明

上昇する一方の貧困率(経済格差の拡大は治安の悪化、社会の衰退につながります)
貧困率の推移

下降する一方の報道の自由度ランキング

出典:不明 順位データは国境なき記者団による。
出典:不明 順位データは国境なき記者団による。

ギャンブル依存症有病率の高さ(立派な病気です)
ギャンブル依存症有病率

意思決定の場から女性が排除されている国

出典:sankei.com
出典:sankei.com

権力者から詐取され続けても、政治的無関心のまま下がり続ける投票率

出典:asahi.com
出典:asahi.com

 上に示したような美しくない実態を改善するため、安倍さんが政治家として努力しているようには見えません。逆に、ますます事態を悪化させてしまっている気がします。

 政治家だけでなく、国民一人一人が現実を直視する勇気を持つことが必要だと思います。

以上

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【経済的徴兵制】権力側に詐取されないように積極的な情報収集に努めよう!

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出典:山本太郎事務所
出典:山本太郎事務所

 旧日本軍の侵略の歴史を改竄し、戦前回帰願望が強い反動集団「日本会議」。この日本会議に安倍政権が操られ、憲法違反の安保法制(=戦争法案)を推し進めています。非民主的で人権意識が極めて低い政権ですので、一般国民の命を丁寧に扱うことは期待できません。

 仮に安保法制が成立した場合、自衛隊員の不足に拍車がかかることは間違いないので、経済的徴兵制を画策しています。経済的徴兵制について改めて確認するためにネット上で調べてみました。

以下、2015年8月20日現在のウィキペディアから、「経済的徴兵制」の説明文を引用します。

*****************************
 経済的徴兵制(けいざいてきちょうへいせい、英語: economic conscription)とは、経済的条件を利用して、軍隊の要員を確保する仕組みで、特に国内に経済開発が遅れた地域があるような場合に、若者たちの多くが軍隊における立身を志すことに魅力を覚えるような状況を生み出すことを指すが、そうした後進地域の開発に資する取り組みがなされている場合は当てはまらないとされ、そのような仕組みを利用している政府が、その仕組みの存在を認識していること、そのような状況を変えようとしないことが前提となっている。
 徴兵制を取らずに志願制を取っている国において、志願制の範囲内で有りながら経済的格差を利用して徴兵制のように安定的に軍に兵を補充するためのシステムである。

概要:
 軍人が特に魅力的な職業とは見られない国の場合、志願制度では軍隊の補充の問題が避けられない。一方、国の一部に経済的に貧しい地域、または経済的な発展から取り残された地域がある場合、仕事も金も技術も学歴もないその地域の人々にとって、基本の衣食住や兵役中の高い金銭的報酬に加えて資格の取得や高等教育を受ける際の奨学金など退役後のキャリアパスまで保証される軍人という職業は逆に魅力的な選択肢に映る。
 貧困地域では経済的理由で高等教育が受けられず、そのために専門知識や学歴が必須とされるような賃金の高い仕事に就けない結果となり、貧困が再生産されている。このような状況から抜け出すため、真に自発的な意思ではなく兵役に志願せざるを得ない状況があることを知りながら、政府がこの経済格差を是正しないばかりか、むしろこの状況を放置し利用することで新兵をリクルートしている実態がある。経済的弱者が兵役を強いられるこの状況を事実上の徴兵制とみなし、非難する意味合いを込めて「経済的徴兵制」と呼ぶ。

認定と反論:
 この用語は、非難を帯びた文脈で用いられるものであり、批判者たちは、政府は軍隊への入隊が魅力的に感じられるような状況を作らないこともできるのに、要員不足を解消するためにわざとそのような施策をとらない、と主張している。この手法を採用している国々の政府は、これに反論して、何の職に就く事もできない人びとに、職を提供しているのだと主張する。

実例
 経済的徴兵制を採っているとして批判されている国には、アメリカ合衆国やイギリスが含まれている。両国はいずれも、新兵募集のための独立した機構をもっている。 軍隊が国の貧しい地域をターゲットとして新兵募集のキャンペーンを行い、経済的徴兵制を行っていると非難された例を挙げる。いずれの例でも「高い金銭的報酬」が宣伝文句に挙げられており、それゆえ貧困地域での新兵募集キャンペーンは大きな成功を収めている。

イギリス:
 失業率の高い地域で新兵募集の「キャリアフェア」が行われている。ウェールズでは、ウェールズ独立を掲げて中央政府と対立するウェールズの地域政党プライド・カムリが「陸軍がウェールズの最貧困地域の学校に狙いを定め、新兵募集を行っている」と非難している。

アメリカ合衆国:
 軍の新兵募集部局のスタッフが、南部や、その他の地域におけるアフリカ系アメリカ人の人口比率が高い地域における、貧困層の多い近隣地区で、軍への入隊の宣伝を行っている。いずれの場合も、「セールス・パッケージ」の中心は、入隊による金銭的な恩恵である。貧困地域におけるこうした戦術の継続的な取り組みが、十分に成功している事は、新兵の量的水準からも明らかである。
**************************
引用終り

 なかなか、良くまとまっていると思ったのですが、ページの冒頭に次のようなメッセージが掲げられていました。

「現在、削除の方針に従って、この項目の一部の版または全体を削除することが審議されています。」

 私としては、削除しなければならない理由は無いと思うのですが、誰かが圧力をかけているのでしょうか?一般国民に読まれたくないと思っている権力側の人間でしょうか?このような動きに負けずに、積極的に情報を収集し意識を高めることが大事だと思います。

 次に挙げる書籍は、私が読んで良いと思ったルポルタージュです。アメリカでの経済的徴兵制に関する生々しい実態も記載されています。アメリカのポチになって後追い政策を進めると取り返しがつかなくなる、ということが理解できるでしょう。参考にしてください。

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

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ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)

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以上

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【山本太郎議員の追及】自民党はアメリカの奴隷であることを国会で明らかにした場面の紹介

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写真(山本太郎議員の質問場面) 出典:YouTube山本太郎8/19 「いつ植民地をやめるんだ今でしょ 戦争法案 廃案以外ありえない」
写真(山本太郎議員の質問場面) 出典:YouTube山本太郎8/19 「いつ植民地をやめるんだ今でしょ 戦争法案 廃案以外ありえない」

 憲法違反の安保法制(=戦争法案)に関して国会での審議が続いていますが、与党を鋭く追及しているのが山本太郎議員です。

「永田町ではみんな知っているけれども、わざわざ言わないことを質問していきたいと思います。」というセリフで始まる質問を、下記YouTubeビデオでご覧ください。アメリカからの要求を丸呑みする自民党の奴隷根性が良く理解できます。

山本太郎8/19 「いつ植民地をやめるんだ今でしょ 戦争法案 廃案以外ありえない」(16分16秒)

出典:山本太郎事務所
出典:山本太郎事務所

 上記ビデオの中から山本太郎議員の発言の一部を引用します。

******************************
 昨年7月1日、憲法違反の閣議決定から今回の憲法違反の安保法制、『戦争法制』までだけを見たとしても、何だこれ、アメリカのリクエスト通りじゃないかって。おまけに原発再稼動、TPP、特定秘密保護法、武器輸出三原則の廃止、何から何まで全てアメリカのリクエスト通りに行なっているんだなって。

 アメリカ、アメリカ軍の要請、ニーズには憲法を踏みにじってでも、国民の生活を破壊してでも、真摯に全力で取り組むって、これ、どういうことなんですか?

 これ独立国家って呼べますか? 完全コントロールされてんじゃないかよ。誰の国なんだこの国は! って話をしたいんですね。

 これだけ宗主国様に尽くし続けているにも関わらず、その一方でアメリカは同盟国であるはずの日本政府の各部署、大企業などを盗聴し、ファイブアイズと呼ばれる、イギリス、カナダ、ニュージランド、オーストラリアなどとその盗聴内容をシェアしていたと。もう、マヌケとしか言いようがないお話。先月出てまいりました。

 いつまで都合のいい存在でい続けるんですか、ということをお聞きしたいんですよ。

 いつまで、没落間近の大国のコバンザメを続ける気ですかって。今、後ろから声が聞こえてきました。もう一つの州、最後の州なんじゃないかって。そういう考え方もあると思います。もう一つの州であるならば、アメリカ合衆国の大統領を僕たちが選べなきゃおかしいんですよ。

 そんな状況にもされていないって、諦めているんですか? いつ、植民地をやめんだって。『今でしょ!』って。対等な関係、健全な関係にするべきじゃないですか。すべて、出されたリクエストを全て形にしていくなんておかしな話ですよ。

 今回の『戦争法案』。アメリカの、アメリカによる、アメリカのための『戦争法案』には断固反対。当たり前です。廃案以外はありえません。中国の脅威と言うならば、自衛隊を世界の裏側まで行ける、そのような状態を作り出すことはこの国の守りが薄くなるってことですよ。

 どうして、自衛隊が地球の裏側まで一体化してアメリカと一緒にいろんな所に行かなきゃいけないの? アメリカ以外の国とも一緒に行けるような状況になっていますよね。歯止めありますか? ないですよね。
******************************
引用終り

 同じ日の午後に行われた山本太郎議員の質問ビデオを以下に紹介しますのでご覧ください。最近話題の砂川判決がアメリカのリクエストに応えたものだ、ということが判ります。何十年も前から、日本の司法はアメリカに牛耳られてきたようです。

山本太郎8/19午後【全】「砂川判決」も「戦争法制」もアメリカのリクエスト(15分49秒)

 『生活の党と山本太郎となかまたち』共同代表の山本太郎さんのような議員がもっと増えて欲しいと思います。大手マスコミはこういう情報を報道したがらないので、読者の皆さんに拡散して頂けたら嬉しいです。

以上

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【独善的?戦前回帰願望?】安倍内閣を占拠している日本会議とは何か?

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写真(超党派議員による靖国神社参拝) 出典:ANNニュース
写真(超党派議員による靖国神社参拝) 出典:ANNニュース

 日本会議という団体の存在を、最近まで私は知りませんでした。安倍政権の閣僚は8割が日本会議に関係する議員で占められており、日本会議の意向に沿うように政策が進められているというのが実態です。

 下のようにきちんと報道している日本の新聞社は少ないです。

出典:赤旗
出典:赤旗

日本会議のホームページリンク

 政権の中枢を掌握しているこの団体が、2015年8月15日に声明を発表しました。下記リンクを参照してください。

日本会議:第29回戦歿者追悼中央国民集会声明文

 上記リンクの声明文から一部を以下に引用します。

***************************
敗戦後の日本には、東京裁判がもたらした自虐史観をいつまでも払拭せず、英霊の名誉を冒涜する、事実関係を無視した過去のわが国の歩みを断罪する風潮が横行してきた。こうした一部の日本人およびマスコミが作り上げた虚構の歴史は、いわゆる「従軍慰安婦強制連行」など中韓両国が対外宣伝に利用することで、国際社会に広く浸透する結果となっている。
幸いにも終戦七十年を迎えて、わが国にようやくかかる風潮と決別し、いわれなき非難を拒否し、正しい歴史的事実を世界に発信しようとする動きが生まれてきている。昨日、安倍総理が発表した戦後七十年談話もまた、「村山談話」や「小泉談話」で示した「植民地支配と侵略」を認め、「おわび」と「謝罪」を要求する内外からの執拗な圧力にもかかわらず、「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」として、日本が謝罪の歴史に終止符をうち未来志向に立つことを世界に対して発信したことを高く評価したい。
周知のように、中国による国際法無視の傍若無人な海洋進出によって、アジアの安全保障環境は激変した。そうした中で、積極的平和主義を掲げる安倍内閣の安全保障政策に対して、今や欧米ならびにアジア諸国は強い支持を寄せており、わが国に対するいっそう積極的な世界平和の推進への貢献を期待している。
しかし、未だにわが国内部には、「平和主義」、「平和憲法遵守」等の美名のもとで、安保法案を戦争法案と決めつけ、わが国の安全保障政策を発展させることを拒否しようとする勢力が存在している。彼らは過去のわが国の歴史を一方的に糾弾し、あわせて安全保障政策を批判することで、中国の代弁者となっている。
***************************

 上記声明文の要点は次の通りです。

・第二次世界大戦下、日本は侵略戦争などしておらず事実無根である。謝罪の必要はない。
・安倍総理の戦後70年談話は、アジア諸国への謝罪に終止符を打つものであり、高く評価する。
・中国は敵国であり、その脅威に対処するために安保法制が必要だ。
・安保法制を戦争法制などと呼び反対する勢力は、敵国である中国の代弁者だ。許せない。

 また、日本会議は靖国神社の教義を支持しています。靖国教義を解り易く要約すると次の通りです。

「天皇の軍隊が行ったのは自衛のための戦争であり、侵略戦争では断じてない。日本軍の行動を邪魔する者は皆テロリストだ。我々は何も悪いことはしていないので謝罪する必要はない。」

 靖国神社に参拝するということは上記の基本的考えに賛同することを意味します。日本の政治家がそんなところに参拝したら、侵略を受けた側のアジア諸国が非難するのは当然です。しかし日本会議は、総理大臣が毎年必ず靖国神社公式参拝することを要求しています。

 日本会議にとって、現在の日本の状況は不満だらけですので、色々と変えたいことがあります。彼らが理想とするのはどんな社会でしょうか?一つの例が下の写真です。

大東亜会議

 日本会議の特徴を私なりにまとめました。

・他国が侵略した歴史は認めるが、日本が侵略した事実を直視する勇気はない。
・独善的で視野が狭い。
・戦前回帰願望が強い時代錯誤集団。

 相手にしたくないという人も多いと思いますが、現実に政権の中枢を掌握している団体である以上、無視はできません。日本会議は何百万という署名を集める力を持つなど、その組織力には定評があります。粘り強い行動力で、ついには政権を意のままに操るに至っています。

 安保法制に関連して「法的安定性は関係ない」と公言した首相補佐官が更迭されずに済むのは、日本会議のおかげです。

 日本会議と関係しているのは自民党だけではありません。日本共産党をシロアリ呼ばわりした民主党の前原元外相は安倍総理と大の仲良しですが、日本会議国会議員懇談会のメンバーです。

写真(共産党をシロアリと表現した民主党の前原誠司氏) 出典:TBS
写真(共産党をシロアリと表現した民主党の前原誠司氏) 出典:TBS

 維新の党の松野代表も、日本会議国会議員懇談会のメンバーです。

写真(維新の党の松野代表)
写真(維新の党の松野代表)

 少しでも良識のある有権者ならば、反動極右集団と関係するような国会議員たちを次の選挙で再選させてはいけないと思います。

以上

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【口先だけ?ゴマカシ?言行不一致?】戦後70年の安倍総理談話をどのように解釈したらいいか考えてみました

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出典:ANN
出典:ANN

 2015年8月14日に、戦後70年の総理大臣談話が安倍晋三氏より発表されました。首相官邸のホームページから全文を以下に引用し、私の解説を追加しました。(「 」内が引用です。)

「終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。」
→加害者としての歴史的事実を自虐史観と言い、歴史を改竄してはばからない人は、未来につながる教訓を学ぶことは出来ません。

「百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。」
→日露戦争でアジア・アフリカ諸国が勇気づけられた?これは、個人的な妄想でしょうね。靖国神社の匂いがプンプンします。

「世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。」

「当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。」
→「力の行使」ではなく、武力を用いた侵略戦争とはっきり表現した方が解り易いです。

「満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。」
→「新しい国際秩序」への「挑戦者」?「挑戦者」と聞くと、困難を乗り越えようと努力した立派な人をイメージしてしまいます。誤解を与えないように「破壊者」と表現した方がいいでしょう。進むべき針路を誤ったと本当に思っているんであれば、靖国神社に参拝してはいけません。

「そして七十年前。日本は、敗戦しました。
 戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます。」

「先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。終戦後、酷寒の、あるいは灼熱の、遠い異郷の地にあって、飢えや病に苦しみ、亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。」
→「祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々」は、特攻隊員を個人的にイメージしているんですかね?愛国心をもって国のために喜んで命をささげたと妄想しているようです。殺された本人たちは、実際には嫌で嫌でたまらなかったんですよ。

「戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。」
→日本が侵略した国々では、老若男女関係なく無差別の虐殺が行われていた、と述べましょう。

「中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。」
→「深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たち」とはいわゆる従軍慰安婦のことですね。正確に、「日本軍により性的奴隷にさせられた女性たちが無数にいた」と表現しましょう。肝心なことを、あいまいで判り難い表現にしてはいけません。

「何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。」
→日本国民の死者を三百万余と表現するならば、侵略して殺してしまった他国民の数にも言及した方がいいです。日本の侵略戦争によって中国人が千何百万人も殺された事実を、多くの日本人は知らないのですから教えてあげましょう。また、「断腸の念」では相手に対するお詫びになっていません。

「これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。これが、戦後日本の原点であります。二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。」

「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。」
→日本国憲法の第九条を遵守する決意ですか?安保法案を撤回するという宣言ですか?

「植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。」
→日本は戦後ずっと、アメリカの植民地状態が続いてきました。今後は、アメリカに対して毅然とした態度で交渉してくれるのでしょうか?

「先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。」
→安倍さんは「法の支配」を重んじているようです。「法的安定性は関係ない」と言い放った側近はクビにしてくださいね。

「我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。」
→アジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻むというのであれば、日本の侵略戦争の具体的事実を歴史教科書から消し去る行為をやめてください。

 「こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。
 ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。
 ですから、私たちは、心に留めなければなりません。
 戦後、六百万人を超える引揚者が、アジア太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた三千人近い日本人の子どもたちが、無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。
 戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。
 そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。
 寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。」
→日本は悪いことをしたのに、諸外国の寛容さに救われ、本当に感謝しているということですね。それならば、日本の侵略戦争の具体的事実を歴史教科書から消し去る行為をしてはいけませんね。(現状の教科書記述は全く不十分なので、むしろ加筆するべきです。)

 「日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」
→侵略戦争という犯罪に加担していない戦後生まれの一般日本人に謝罪の義務がないのは当たり前です。しかし、今までの歴史改竄行為により日本国自体が諸外国から信用をなくしていますので、日本国代表総理大臣:安倍晋三の立場ではっきり謝罪の言葉を述べるべきです。

「しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。」
→日本の侵略戦争の具体的事実を歴史教科書から消し去る行為を、今後はしないという意味ですね。

 「私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。」

 「そのことを、私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。」
→アジア近隣諸国との外交関係が冷え切っている原因は安倍総理自身にあるのですが、今後は行動を改めてくださいね。

「私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。」
→こんなに素晴らしいことをおっしゃる人が、なぜ違憲の安保法制(=戦争法案)を推進するのだろう?今後は安保法制を撤回し、集団的自衛権の行使はあきらめるという宣言ですかね?

「唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。」
→原爆投下祈念式典で安倍総理は、次の国連総会で日本は核兵器廃絶決議案を提出すると宣言しました。アメリカの顔色など窺わずに、堂々と先頭に立って行動できますかね?

「私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。」
→ここで再び、日本軍による性的奴隷(いわゆる従軍慰安婦)問題を取り上げていますね。曖昧な表現ではなく、性的奴隷とはっきり言うべきです。集団で強姦された後、腹を切り裂かれ殺害された人もたくさんいます。犯罪の再発防止のために世界をリードすると大言壮語する前に、歴史改竄の悪癖を直して欲しいです。

「私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。」
→一般論としては悪くないと思います。今後は、強欲資本主義に取り憑かれているアメリカに盲従しない方がいいでしょう。適度に距離を置かないと、貧富の格差がますます広がります。

「私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。」
→安倍総理が定義する「自由、民主主義、人権」は、一般人のそれとは異なると思います。自民党議員は、「自由、民主主義、人権」をないがしろにする行動があまりにも多いですから。安倍総理は「積極的平和主義」という言葉が好きですね。「平和主義」だけで十分なのに、なぜ「積極的平和主義」と言いたがるのでしょう。安保法制をゴリ押しする人が言うと、「アメリカと一緒に侵略戦争をして、日本に平和をもたらすぞ!」と聞こえてしまいます。

「終戦八十年、九十年、さらには百年に向けて、そのような日本を、国民の皆様と共に創り上げていく。その決意であります。」

談話全体を通しての感想:
・普段の行動・発言と異なる部分が多すぎます。
・事実に反したり、曖昧で具体性を欠くゴマカシ表現が多いです。
・口先だけで、今後の行動には期待できない。

次のYouTubeビデオも参考にしてください。

安倍晋三 70年談話【全24分】

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【民主主義のバロメータ】意思決定の場から女性を排除する社会に未来はない

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出典:sankei.com
出典:sankei.com

 言うまでもないことですが、日本という社会は男性によって支配されています。社会の在り方が男性の論理によって決められてきたのです。そのため、いびつで暮らしにくい社会が出来上がりました。例を挙げましょう。

・将来世代への負担を考慮せず、安全性も無視して原発を推進している。
・反動政治勢力による違憲安保法案(=戦争法案)の推進。軍需産業の跋扈。
・マスコミへの圧力など言論統制。ヘイトスピーチの横行。
・庶民の収入低下、負担増加
・貧富の格差拡大
・ブラック企業の跋扈。
・画一的に知識を詰め込むだけで、考える力を奪う上意下達教育
・その他

 以下の写真は、女性抑圧社会の現実を覆い隠すための自民党キャンペーンです。

出典:首相官邸ホームページ
出典:首相官邸ホームページ

 日本は世界的に見ても、国会議員の女性比率がとても低いです。

グラフ:我が国と諸外国の国会議員に占める女性割合の推移 出典:内閣府 男女共同参画局
グラフ:我が国と諸外国の国会議員に占める女性割合の推移
出典:内閣府 男女共同参画局

 さすがに、昭和の時代よりは女性比率がアップしていますが、それでも世界最低レベルであることが理解できます。

 政党別の女性議員比率はどうなっているのでしょうか?一つの例を以下に示します。

出典:赤旗
出典:赤旗

 戦前回帰願望が強い安倍自民党は、やっぱり女性比率が低いですね。クオーター制(社会に残る男女の性差別による弊害を解消していくために、積極的に格差を是正して、政策決定の場の男女の比率に偏りが無いようにする仕組み)を導入しようという話もあります。しかし、制度をどのように変更しても男尊女卑の意識が強ければ、仏作って魂入れずになるでしょう。

 現状の制度下でも共産党の女性比率は高いのですから、制度が整っていないことを言い訳にはできません。共産党に対しては色々と批判する人も多いですが、党内の民主主義度は自民党より高いのだと思います。

 企業内の女性役員・管理職比率も低いままです。下図を参照してください。

グラフ:従業員、管理職、役員における女性の割合 出典:帝国データバンク
グラフ:従業員、管理職、役員における女性の割合 出典:帝国データバンク

 女性役員が一人もいないという企業が約6割です。このデータは企業全体を表していますが、企業規模が大きくなるほど、女性役員・管理職の割合は低くなります。創業何十年と経っていても、女性役員はおろか女性管理職が一人も誕生したことがないという大企業がたくさん存在します。政治の世界の方がまだマシなのかもしれません。

 日本社会の中でも、特に民主主義が機能しない場所が企業です。

・天皇と呼ばれる経営トップの一挙手一投足に敏感に反応し、ひたすらご機嫌取りに励む役員たち。
・その役員の忠実な犬と化した管理職たち。自分の身を守るだけで手一杯。
・組織が生んだ矛盾・無理難題は下層の従業員へすべて押し付ける。
・従順なだけが取り柄で思考停止した社員。過労死の頻発。
・自分の意見を表明する社員は淘汰される。
・がんじがらめの管理を行い、一般社員には裁量権が一切ない。
・下からの提案がない。不具合・不祥事が隠ぺいされる。
・社内議論が無いが故に凡庸となった商品・サービスが価格競争に巻き込まれ、結果として利益率が低下する。
・その他

 例を挙げればキリがありませんが、自発的隷従が支配しているのです。以下は、参考リンクです。

【自発的隷従が蔓延し劣化が進む日本】権力者の暴力よりも「善人」の沈黙の方が恐ろしいという話

 女性が発言し意思決定に参加することが当たり前、という民主主義社会を実現しなければ、未来は閉ざされることになると思います。

以上

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